段々と冬が近づいてきました。
「今年こそストーブデビューするぞ!」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。
冬キャンプでストーブを使う際には灯油タンクが必須です。
「いざ、灯油タンクを買うぞ!」と思っていても、
- どんな灯油タンクを選べばいいかわからない
- 冬キャンプ1泊2日で必要な灯油の量がわからない
- 灯油タンクとはいえおしゃれも諦めたくない
と、わからないことが多くて不安ばかりが膨れていませんか?
そこで今回は、灯油タンクの選び方で大切なことや、今お持ちのストーブにピッタリなアイテムを丸っと紹介します。
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灯油タンクを選ぶポイント4つ素材・容量・規格適合品・デザイン
灯油タンクを上手に選ぶためのポイントは、素材、容量、規格適合品、デザインの4つを意識することが大切です。
キャンプの宿泊日数やキャンプ以外での灯油タンクの使い道などの条件によって、おすすめできる商品も変わってきますので一つずつ見ていきましょう!
素材 ポリタンクと金属製の特徴
素材は大きくポリエチレンと金属の2種類あります。
ポリエチレンは通称ポリ缶とも呼ばれており、ご自宅に石油ストーブがある方は連想しやすいのではないでしょうか。
価格も割安なものが多く容器自体も軽量なので、キャンプストーブ初心者さんや費用を抑えたい方におすすめです。
対して金属は、空の状態でもポリタンクより重さがありますが、その反面とても頑丈です。
また、クールでスタイリッシュなデザインが多いので、自宅ではインテリアとしても活躍できそうな点は魅力的ですね。
容量 -キャンプではどのくらいの容量が必要?-
一般的には1泊2日の冬キャンプで必要な灯油量は5Lと考えて良いです。
ですが、これは灯油を使うのはストーブのみという場合です!
ランタンやバーナーでも灯油を使う場合は、5Lでは足りなくなってしまうかもしれないので、持っていくキャンプギアで灯油を使うものがある方は多めに持っていきましょう。
なので灯油缶は5L~10Lのサイズのものを選べば大丈夫です!
20Lサイズもありますが、外での運搬のことを考えるとかなり扱いづらくなるので、自宅での保管用として使う場合に購入するのがいいかと思います。
規格適合品
灯油は私たちのとても身近にある危険物なので、扱うにあたり色々なルールがあります。
ポリタンクにはJIS規格があり、国が定めた基準値をクリアしたものだけが付けられるJISマークがついたポリタンクは安全なのでおすすめです。
おしゃれなデザイン
用途にあった灯油タンクを選ぶことがまず第一に重要ですが、その灯油タンクのデザインがせっかく素敵なキャンプサイトをしらけさせてしまうのも切ないですよね。
ポリタンクでは、丸っこいボディやポリエチレンという質感から、可愛い、ナチュラル、ベーシックといった雰囲気になりそうですね。
最近では色もカーキやブラウン、グレーなどのミリタリーぶりが充実していますので、カジュアルなサイトの演出にも一役買いそうです!
また、赤やオフホワイトなど、ポリタンクでは可愛くなってしまいそうなも色でもバチッとクールにキマりそうですね。
灯油タンク選びの注意点
ここまで基本的な灯油タンク選びのポイントを紹介してきましたが、商品紹介に入る前に大切な注意点を2点だけお伝えしなければなりません。
1つ目はポンプやノズルについて、2つ目はストーブの給油口とポンプについてです。
ポンプやノズルが合うかチェック!
給油ポンプは「手動式」と「電動式」があり、手動式にはさらに「加圧式」と「手回し式」があります。
少ない力で給油することができ、電池がいらない加圧式はキャンパーにも人気です。
手動式
もっともポピュラーな手動式であればタンク側もストーブの給油口側も細口なので問題なく入ります。
手動式 加圧型
加圧式は空気圧で給油します。10~20回程度のポンピングでポンプ先端のレバーを握り給油します。
レバーを離すと給油がピタッと止まる微量調整が便利です!
灯油タンクはJIS規格の外径50、65mmに対応しています。
ストーブ側に入れるポンプは細いのでアルパカ・アラジンなどキャンプで使われるほとんどのストーブに給油できます。
色違いでアラジン使用も良い雰囲気です!
電動式灯油ポンプ
電池さえあれば動く電動式は、スピーディーな給油や自動停止機能など手動にはない魅力があります。
電動ポンプのタイプは2種類あります。
こちらの縦長タイプはJIS規格の50mmや65mmのポリタンクであれば使用可能です。
給油ホースが太いのでヒューナースドルフは入りません。
タンクの給油口にはめ込むタイプの電動ポンプは口外径50mm対応のものがほとんどで口外径65mmのタンクの場合はアダプターが必要です。
※こちらもヒューナースドルフには入らないものが多い印象です。
ストーブの給油口とポンプの系もチェック
給油ポンプでもう一つ見落とせないことが、ストーブの給油口と給油ポンプノズルのサイズです。
よく言われている話では、フジカハイペットやアラジンブルーフレーム、アルパカストーブなどの人気なストーブには、元々給油口サイズが小さいタイプが多いです。
給油ポンプを買うときは、それぞれの部位の口径は約2cmなのでヒューナースドルフのタンクの場合は漏斗を用意するかカスタムする必要があります。
こちらはポンプ先端が細くアルパカには使えます。
口コミではアラジンにも使えているようです。
おすすめのおしゃれな灯油タンク(ポリタンク)
ここからはいろいろな灯油タンクについて紹介します。
こだわりのギアたちの雰囲気をなくさず壊さず、馴染むような灯油タンクをきっと紹介できますので、最後まで見ていただけると嬉しいです。
The Genie Tank ジィニータンク
- JIS準拠で安心
- とにかくおしゃれなデザイン2色展開
- 給油口のサイズは50mmで一般的な電動ポンプに対応
- 18Lサイズのみの展開なので持ち運びには大きい
18Lのサイズしかないのは残念ですがかなりおしゃれな灯油タンクです。
JIS準拠の電動ポンプなどには問題なく使える点は嬉しいポイントです。
車の積載や持ち運びにデメリットを感じないのであればとてもおすすめなおしゃれな灯油タンクです!
容量 | 18L |
---|---|
重量 | 1,200g |
hunersdorff フューエルカンプロ 5L 10L
- 安心のドイツ製(UN規格認定・消防法適合品)
- 可愛さやクールなおしゃれなデザイン
- 同シリーズの商品を重ねて収納が可能
- 口径が小さめな設計なため、電動ポンプなどは使えない
- タンクとノズル部分は漏れるのでパッキンが必要
5L | 10L | |
---|---|---|
重量 | 545g | 788g |
サイズ | 26.5×14.7×24.7cm | 35×16.5×31cm |
おしゃれキャンプの灯油タンクの定番!
デザインのみならず容器の安全性やコスト面では優れた商品ですが、ノズルを使う場合は漏れや注ぎ口のカスタムが必要になります。
タンゲ化学工業 灯油缶 10L 20L
- 安心の日本
- 灯油OK、軽油OK(付属シールで区別できる)
- ロングノズルつきで他の容器への移し替えも簡単
- 給油口から漏れることがある
- ノズルを収納する場所に困る
10L | 20L | |
---|---|---|
重量 | 850g | 1350g |
サイズ | 29.5×19.5×26cm | 35×24.5×34cm |
安心の日本製でかなりリーズナブル!重心が低めの設計なので車内でも安定しています。
見た目もおしゃれなので満足度高めの一品です。
給油口から漏れるとの意見もありますが、別売りの替えのキャップで対応ができそうです。
瑞穂化成工業 扁平缶 両口 5L 10L
- カラーリングが絶妙な色が多くファンが多い
- 灯油タンク以外の用途でも人気
- JIS規格に該当していない
- 蓋がゴム製ではない為、車内で漏れてることがある
5L | 10L | |
---|---|---|
重量 | 450g | 500g |
サイズ | 26×12×28.5cm | 31×15×33cm |
カラー展開も多くリーズナブルなのでかなり魅力的ですが、蓋がゴム製ではない為車内で漏れる心配や、JIS規格の商品ではないため、灯油タンクとして使用する場合は自己責任となり注意が必要です。
金属・メタルタイプのおしゃれな灯油容器・携行缶
ここまで定番なポリタンクの紹介でしたが、ここからは金属缶デビューの方やキャンプギアへのこだわりがある方までおすすめできる灯油タンク、通称ジェリカンをご紹介します。
ヒューナースドルフ メタルキャニスター クラシック 5L 10L 20L
- 無骨なデザインで人や場所を選ばない
- 独自の機能で倒れても漏れにくい使用
- 0.9mm厚のスチールボディ
- 金属缶ゆえの重たさ
5L | 10L | 15L | |
---|---|---|---|
重量 | 1850g | 3000g | 4280g |
サイズ | 23×12×31cm | 35×16.5×28.3cm | 34.3×16.5×46.9cm |
ジェリカンでも人気なヒューナースドルフ。専用のノズルがあればよりスムーズに灯油を注ぐことができます。
※TUV(ヨーロッパ安全規格)認定を受けていますが、ガソリンを携行しても良い車両は規定により限られているため、間違ってもガソリン入れないように注意してください。
エマーソン ガソリン携行缶G 10L 20L EM-142 EM-143
- 素材は亜鉛メッキ鋼板でレトロなデザイン
- トリプルハンドル使用でしっかり持てる
- 底の面積が広く重心がしっかりしていて倒れにくい
- 給油の際に漏れることがある
EM-142 | EM-143 | |
---|---|---|
容量 | 5L | 10L |
重量 | 2500g | 3500g |
サイズ | 34.5×17.3×25.7cm | 44.6×18×35.3cm |
ヒューナースドルフのメタルキャニスター今風のおしゃれジェリカンとするなら、こちらはレトロでリーズナブルさが魅力の商品です。
エスコ 10L ガソリン携行缶
- 素材は鋼板(ペイント仕上げ)
- TUV/UN規格適合品
- 蓋がビンの栓のようなタイプで安全ロックがついている
- 蓋が硬めにできている
10L | |
---|---|
重量 | 2900g |
サイズ | 34.5×16×27.5cm |
鋼板タイプでのカラーリングはこの1色のみですが、安全性にも信頼があり、蓋が灯油タンクの中でも特徴的なので、あまり人と被りたくない方におすすめできそうなアイテムです。
まとめ
灯油タンクの選び方で大切なことや、お持ちのストーブにピッタリなアイテムについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここで最後に一つ、ポリタンクについて補足させていただければと思います。
ポリタンクはプラスチック製であるため、使用するにつれて劣化してゆくものです。その為日本ポリエチレン製品工業連合会は、5年ほどで買い換えることをお勧めしています。
灯油などの危険物を扱う際は危険が伴います。
一緒に使う製品を正しく理解し、準備を整えることが、冬キャンプを心から満喫できるための一番の近道です。
皆さんの素敵な冬キャンプが無事に成功しますように、心から願っています。