今回はテンマクデザインから発売されているワンポールテント、サーカス コットンバージョンをご紹介します。
ティピーテントとも呼ばれる三角形のこちらのテントは、キャンプ場で見かけると思わず「オシャレ!」と
目を奪われる方も多いはず。
オシャレでありながらも、実はビギナーにもおすすめしたい「設営が簡単なテント」なのです。
実際の設営方法も説明しながら、こちらのテントの魅力についてご紹介します。
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サーカス コットンバージョンのスペック
テンマクデザインが公式サイトで公開しているスペックです。
サイズ | 約420×420×H280cm 約W64×H23cm(キャリーバッグ収納時) |
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重量 | 約13.5kg |
材質 | 本体:コットン100%(表面撥水加工・防カビ加工) 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(Φ30mm/280cm) |
※グランドシートは付属しません。
元々はテンマクデザインのベストセラーテント「サーカスTC」を、コットン素材にしたものですので
基本的な大きさは同じです。TC素材とはポリエステルとコットンの混紡生地で、テントでよく使われているもの。
重さはTC素材で8.5kgでしたが、コットン素材は13.5kgと約5kg程度コットンの方が重くなります。
サーカスは設営が簡単!ビギナーにも優しいガイド付き!
こちらのテントは設営がとても簡単。一言で言うと「裾をペグダウンしてポールを立てたら終わり」である。
どれだけ簡単なのかをご説明しますね。
まず写真のような五角形の「設営ガイド」が付属してきます。ガイドの中心にペグを差して、そのペグから
付属のナイロンテープを五角形の頂点に向かって伸ばします。
伸ばしたテープの先にペグを打ち込みます。
この作業を五角形の頂点それぞれ5カ所に、同じようにペグを打ち込みます。
5カ所にペグを打ち込んだらガイドとテープは撤去します。
これでテントの五角形の位置出しが完了しました。
先程打ち込んだペグにテントの裾のベルトを掛けます。
最後に真ん中に付属の専用ポールを立てたらテントの設営は完了です。
これがビギナーにもおすすめの理由で、ガイドに従ってペグダウンすれば誰でも簡単に設営が出来るのです。
強風でテントが倒壊するのを防ぐ為に、張り綱も忘れずにペグダウンしましょう。
屋外はいつ突風が吹くか分かりません。テントの倒壊は自分自身に危険が及ぶだけでなく
周りの方にも危険を及ぼす可能性があります。強風対策は心掛けましょう。
ベンチレーター(換気口)でテント内の換気も出来る!
テント上部にはベンチレーターが2カ所付いており、テント内の換気をしてくれます。
夏場のキャンプはテントの中が暑くなって、寝苦しくなることもありますよね。
でもベンチレーターを開けておけば、テント内の温度が暑くなり過ぎないよう換気が可能です。
テント内部から見るとこのようになっており、メッシュ状の虫侵入対策が施されています。
「換気はしたいけど虫が入ってくるのは嫌…」という方も、これなら安心ですね。
ベンチレーターは夏・冬問わず年中開けておくようにしましょう。
ベンチレーターや出入り口を完全に閉めた状態で使用すると、酸欠による事故の可能性があります。
更に冬場はテント内で暖を取ろうと暖房器具を使用するキャンパーさんも見受けられます。
その場合一酸化炭素中毒の危険もありますので、ベンチレーターは必ず開け、こまめな換気が絶対に必要です。
スカートをペグダウンして冷気をカット!
テントの裾の部分、写真で言うところのグレーの生地部分を「スカート」と呼びます。
このスカートは寒い時期のキャンプにおいて、外からの冷たい空気・冷気をテント内に入れない為のものです。
このスカートが有ると無いとでは、冬場のテント内の温度が全く違います。
筆者は東北の北部に在住の為、冬場のキャンプはそりゃもう寒くて凍えそうになります。
特にテント内で体を休めようとしても、このスカートがないと外から冷気がびゅうびゅう吹き込んで
テントの内も外も変わらない温度になってしまうのです。
スカートをしっかりペグダウンしておけば、外からの冷気をある程度カット出来ます。
寒い季節は必須と言っても良いほどスカートは重要です。
反対に夏場は風をテント内に取り込んで温度を下げる為にも、スカートはペグダウンしなくても大丈夫です。
強風時はバタバタとスカートがはためいてしまうので、その場合はペグダウンが有効です。
センターポールが少々邪魔?テント内レイアウトが難しい。
テント内部は、大人4人程度が横になれる広さです。
しかし真ん中にセンターポールが有る為に、テント内のレイアウトはある程度制限があります。
特にこちらのサーカスは前室が無いタイプのテントです。外に置いておけない荷物、就寝時に脱いだクツ、
様々なモノをテント内に収納する事になります。
前室が無いテントというのは、住宅で言うところの「玄関・玄関収納が無い」ようなものです。
不要な荷物等はなるべく車内に保管して、テント内の荷物を少なくしましょう。
荷物が多いとセンターポールと相まって、テント内がとても狭くなるので注意が必要です。
ただしこのセンターポール、ただ邪魔なだけではありません。
ランタンフックが付いているので、テント上部に灯りを吊るすことが出来るのです。
これが意外と嬉しいポイントで、後付けでランタンフックを購入する必要がないので便利です。
ランタンフックは可動式で、様々なサイズのランタンが掛けられます。
ただしランタンは「電池式」のみ。ガソリンやガスを使うランタンは、テント内での使用は危険です。
一酸化炭素中毒や火事の原因になりますので絶対に使用しないでください。
夏は涼しく冬は暖かいコットン素材!しかし雨天時の使用はカビの原因になります…
コットンは自然由来の素材ですので、キャンプ場の自然に溶け込んで風景と一体化してくれます。
そして夏は涼しく、冬は暖かいという特徴を持っています。
しかしコットン素材のテントは、キャンプ場でもなかなか見掛けませんよね。
その理由はやはり取り扱いに注意が必要になるからでしょう。
コットンは水を吸収します。サーカスのコットンには撥水加工がされていますが、
夜露や結露水を弾く程度の撥水と考えてください。雨天時の雨水は撥水しきれず吸収します。
濡れたまま撤収して放置すると、あっという間にカビが生えます。
ポリエステル素材のテントやタープでさえも、濡れたまま放置すればカビが生えます。
コットン素材はポリエステル以上に乾きにくいので、更にカビが生える可能性が高いと言えます。
雨天時は使えない、使っても必ず乾かしてから保管しないといけないのがコットンのデメリットです。
そういった手間が面倒だと感じる方や、自宅に干しておくスペースがない方、
乾燥させる時間を確保出来ない方はコットン素材のテントは選ばない方が賢明でしょう。
まとめ
テンマクデザインのサーカス コットンバージョンをご紹介しました。
こちらのテントの良い点も悪い点も余すところなくお伝え出来たかと思います。
以下にポイントをまとめました。
良い点としては、
- 設営 :ガイド付きで設営が簡単。ビギナーにもおすすめ。
- 季節 :年中使用可能。スカートが付いているので冬季の使用もおすすめ。
- 素材 :コットン素材でオシャレ。キャンプ場でも映える。
気になる点としては、
- 重量 :かなり重い。
- 居住性:センターポールが邪魔でテント内レイアウトが難しい。
- メンテナンス性:コットン素材の為水を吸収しやすく、カビが生えやすい。
手入れに手間がかかる分、とても愛着が湧くテントです。
そしてコットン特有のメリットもデメリットも理解した上で使えば、キャンプの最高の相棒になります。
どんな製品か気になっている方、購入を検討している方の参考に少しでもなればうれしいです。