アウトドア用のナイフとして大変人気の高いモーラナイフ。
ベテランキャンパーの方なら既に手にしている方も多いのではないでしょうか。
初心者キャンパーの方でもその名を1度は聞いたことがある方も多いと思います。
モーラナイフは様々な種類を展開しており、これからナイフを購入しようと考えている方にはどれを選んだら良いのかわからないことも多いでしょう。
そんな方のために、今回はモーラナイフの魅力とオススメのナイフについてご紹介いたします。
モーラナイフについて
モーラナイフとは創業125年を誇る歴史のあるナイフブランドで、メスティンなどを製造するトランギア社と同じスウェーデンにて誕生しました。
モーラナイフが誕生したスウェーデン中部のモーラ地方では土地柄として農作物があまり取れなかった反面木材に恵まれていたため、その木材と鉄を利用した家具作りが盛んだったようです。その家具作りの作業で必要な道具として作られたのがモーラナイフの始まりでした。
スウェーデン生まれの商品は実用性に加え、シンプルかつおしゃれなデザインのものが多いですよね。
モーラナイフもその一つで、その品質はスウェーデン国王からも高い評価を受けています。
伝統的な刃の鋭さや握りやすいグリップなどは受け継ぎながらも、近年でも新しい商品が開発され続け、世界的に愛されているナイフブランドです。
モーラナイフの刃の素材

モーラナイフに採用されている刃の素材は大きく分けると「ステンレススチール」と「カーボンスチール」の2種類になります。
それぞれメリットとデメリットがあるため、まずは素材の特徴について理解を深め、自身に合ったナイフを探していきましょう。

ステンレススチールの特徴

モーラナイフだけに限らずステンレススチールの大きなメリットとして挙げられるのが錆びにくく刃が欠けにくい点です。
極端に水分が残った状態で放置していれば錆びてしまうこともありますが、使用後は清潔に保つことを意識していればそう簡単に錆びることはありません。
その反面、切れ味についてはカーボンスチールと比較すると少し劣ります。
カーボンスチール

カーボンスチールの最大の特徴は、その切れ味の良さです。
素材も大変硬いので、ナイフで切るものとして大抵のものは気持ちよくノンストレスできることができます。
しかしその反面、メンテナンスが難しい素材でもあります。
デリケートなため日々のメンテナンスを怠っていると、久々に使おうと思ったときに刃が錆びていたり、いざ使ってみようとすると刃が欠けてしまったりという場合があります。
モーラナイフの種類を紹介
モーラナイフで初心者にお勧めなのコンパニオンシリーズのスペックです。
コンパニオンシリーズススペック表
刃素材 | 刃長 | 全長 | 刃厚 | 重量 | 本体価格 | |
---|---|---|---|---|---|---|
コンパニオン ヘビーデューティ | ステンレス | 約104mm | 約224mm | 約3.2mm | 104g | 2600円(税別) |
コンパニオン ヘビーデューティ | カーボン | 約104mm | 約224mm | 約3.2mm | 約101g | 2400円(税別) |
コンパニオン | ステンレス | 約104mm | 約219mm | 約2.5mm | 約84g | 1900円(税別) |
コンパニオン | カーボン | 約104mm | 約218mm | 約2.0mm | 約77g | 1900円(税別) |
コンパニオン スパーク | ステンレス | 約104mm | 約238mm | 約2.5mm | 約92g | 3300円(税別) |


コンパニオンシリーズのカラー
また、それぞれ色が限定されれますのでそちらもご確認ください。
コンパニオン カーボンはMGカラーのみとなります。
色・シリーズ・カーボン・ステンレスが非常にややこしいので買うときに間違わないようにしてください。
コンパニオンヘビーデューティー ステンレスのカラー展開


コンパニオンヘビーデューティーのステンレスはブラックとオレンジの2色展開となります。
コンパニオンヘビーデューティー カーボンのカラー展開


コンパニオンヘビーデューティー カーボンのカラー展開はオレンジとMGの2色展開となります。
コンパニオン カーボンのカラー展開

コンパニオンカーボンのカラー展開はMGの1色展開となります。
コンパニオンステンレスのカラー展開









コンパニオンステンレスのカラー展開はMG・アントラシート・オレンジ・グリーン・デザート・ネイビーブルー・ブラック・ブルー・マゼンタの9色展開となります。
コンパニオンスパークステンレスのカラー展開





コンパニオンスパークステンレスのカラー展開はレッド・イエロー・グリーン・ブラック・ブルー・の5色展開となります。
初心者向けにオススメのモーラナイフ
モーラナイフには様々な種類があることを前述にも述べておりますが、実際によく調べないで購入してしまい、買ってから使いづらさを感じたり、やっぱりあっちのナイフにすればよかったなどと他の商品に目移りしてしまったケースも目にします。そんな自体を避けるためにも、ここではナイフ初心者の方でもアウトドアシーンで扱いやすいモーラナイフを厳選してご紹介していきます。
初心者向けにオススメのモーラナイフ①モーラ・ナイフ コンパニオン ヘビーデューティーMG
モーラナイフと聞いてまずこちらのナイフが思い浮かぶ方が多いかもしれません。キャンパーには既にお馴染みのモデル「モーラ・ナイフ コンパニオン ヘビーデューティーMG」です。ハンドルはラバー素材で握りやすく、ブレードはカーボンスチール製です。食材の細切りなど繊細な作業は難しく感じるかもしれませんが、刃が固い分バトニングなどに向いています。
初心者向けにオススメのモーラナイフ②モーラ・ナイフ コンパニオン MG ステンレス
先ほど紹介したコンパニオン ヘビーデューティーMGとサイズや見た目は同等ですが、こちらのンパニオン MG ステンレスはその名の通りブレードがステンレス製です。低価格ながら切れ味も申し分なく、扱いに慣れればフェザースティックも簡単に作れます。カーボン素材の錆びなどが心配な方はこちらのモーラ・ナイフ コンパニオン MG ステンレスをお勧めします。
中級者〜ベテラン向けにオススメのモーラナイフ
ナイフの扱い経験が浅い人や初めてナイフを購入される方にお勧めしたいモーラナイフを紹介してきましたが、既にナイフを所有しており、ある程度ナイフの扱いに慣れている方にとっては物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
もっと本格的なナイフが欲しいと考えている方や、用途に応じたナイフが新たに欲しいと考えている、いわば中堅〜ベテランの方にお勧めしたいモーラナイフをここではご紹介していきます。
中級者向けにオススメのモーラナイフ③モーラ・ナイフ ブッシュクラフト サバイバル ブラック
ブラックコーティングが男前な印象のカーボンスチールナイフです。
ここまで紹介してきたナイフと比較すると値は張りますが、その分切れ味は格段に上がり、薪割りから調理まで、繊細な動きから大胆な活用まで幅広く対応できます。
中級者〜ベテラン向けにオススメのモーラナイフ①モーラ・ナイフ ガーバーグ
モーラナイフのシリーズでは唯一のフルタング構造でタフな1本です。
その分ハンドル部分がやや重い印象です。
ハンドル素材はポリアミドでやや固い印象も受けますが、手袋などをつけて使用すればほぼ気になりません。
ブレードはステンレスとカーボン製と両方あり使用用途やスタイルで選ぶとよいと思います。
ガーバーグは本革のシースのタイプもかっこよくてお勧めです。
中級者〜ベテラン向けにオススメのモーラナイフ②モーラ・ナイフ クラシック
赤い樺材で作られているグリップがカッコいいクラシックなナイフです。
このグリップはモーラナイフ販売当初の伝統的なデザインで、スウェーデンの人の間でもナイフといえばこのデザインを思い浮かべるほどポピュラーなナイフです。
モーラナイフのグリップ材はプラスチックやラバーのものが多く、それに慣れているとこちらの樺材は固くて滑りやすく感じる方もいるかもしれませんが、コツをつかめば特に支障はなく、また木の温かみを感じる事ができ、経年変化も楽しめるのでお勧めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
種類がたくさんありどれを選んだら良いのか迷いがちなモーラナイフですが、自身の使用用途を考え、ナイフの特性について理解を深めていくことで自分に適したナイフが見えてきます。
最高のナイフと出会い、より楽しく快適なアウトドアライフを築いていきましょう。