今回は、前回の20タトゥーラSVTWベイトリールの記事に続き第2弾!バスアングラーが最も気になる、「ベイトフィネス」リールとして使えるか?という確信に迫りたいと思います!
実際に代表的な3種類の軽量リグを使ってフィールドで試してきましたので、気になる方はチェックしてみてください。
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今回使用した20タトゥーラSV
実際に使用したベイトリールは、タトゥーラSVTW 103SHの右巻きハイギアタイプのもの。ギア比7.1で巻き心地もとてもスムーズでした。パーミングしやすくコンパクトなフォルムで、超おすすめです。3機種あるラインナップの中でも、最もバーサタイルさを兼ね備えたモデルと言えると思います。
20タトゥーラSVTW 103SHスペック
品名 | 巻取り長(cm) | ギア比 | 自重(g) | 103SH | 103SH | 103SH | 103SH |
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最大ドラグ力(kg) | 標準糸巻き量(lb-m) | ハンドル長さ(mm) | ベアリング(ボール/ローラー) | 5 | 16-40~80 14-45~90 | 85 | 7/1 |
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※左巻きも同じ
タックルセッティング
ラインは、軽量級ルアーにも対応できるよう10ポンドのフロロラインを選択。ロッドは、ミディアムの硬さのものを選び、一般的なベイトタックルでの使用を想定してみました。フリッピングでどれくらいの軽さのルアーを投げれるのか、ということが知りたかったので、少し短めのロッドを選択してみました。
- リール:ダイワ 20タトゥーラSVTW 103SH
- ロッド:ダイワ ブレイゾン 6102MB-V
- ライン:シーガー R18フロロリミテッド10ポンド100m
3種類の軽量リグと投げてみた感想
今回は、ベイトフィネス機としてのある程度の精度を確かめるため、ルアーのカラーセレクトや形状、一切の釣果を気にせず自重のみにこだわって実釣を試みました。軽量ルアーでフリッピングは可能か、オーバーヘッドキャストでどれくらいの飛距離が出せるのか、どれくらいのピンスポット撃ちが可能かなど、キャスト精度のみにこだわって感じたことをお伝えしていきたいと思います!
スモラバ(エグ玉1.3gタイプ極み+HPシャッドテールワーム3.1インチ)
まずは、1.3gのスモラバに約3.5gほどのシャッドテールワームを装着し、ボート上よりショアラインのアシ際めがけて平行にキャストしていきました。総重量でいうと約4.8gほど。
5g前後の軽量ルアーでも全く違和感なく、素早い立ち上がりで低弾道でキャストすることができました。マグダイアルの調節にもよりますが、あまり緩めすぎるとさすがにバックラッシュしてしまうため、適度なブレーキを効かせつつサミングも加えながらピンポイントでアシ際にルアーを送り込むことができます。
オーバーヘッドキャストで投げると、場合によってはノーサミングでの遠投も可能です。いろいろ試してみましたが、ベイトフィネスタックルで使っていく場合は、5gという数値がカギになってくると思います。今回は、ロッドがミディアムという設定ですが、それ以下の硬さのライトやミディアムライトクラスのロッドであれば、かなりノーストレスでライトリグを使いこなせると感じました。
腕の立つ方であれば、ブレーキ設定を最大限に緩めることにより、かなり効率よくベイトフィネスを楽しめる基準になる重量ではないでしょうか。
スナッグレスネコリグ(3インチヤマセンコー+0.6gネイルシンカー)
次にキャストしたライトリグセッティングが、4gほどの小粒なワームに0.6gのネイルシンカーを装着したスナッグレスネコリグ。推定重量は、4.6gほどです。
小さいシルエットの割には比重の重いワームであるため、結構快適にオーバーヘッドキャストで投げることができました。軽く投げても10mほどは飛ばすことができます。フリッピングでアシ撃ちしても、バックラッシュせずに快適に低弾道で撃っていくことができ、十分にベイトフィネスタックルとしての域に突入しているのは確かです。
ちなみにネイルシンカーを外したノーシンカーリグとしても試してみたのですが、自重が4g弱になってくると、確実なブレーキ設定とある程度のキャストテクニックが必要になってくるのも確かです。
特にボートから狙うピンポイントキャストなどでは、足元2~3メートル先にルアーを着水させなければならないため、バックラッシュさせずにフリッピングができる高い技術が必要になってくると言えるでしょう。
4gを切るようなリグセッティングでベイトフィネスに没頭したいというアングラーの方は、ラインを細くしたり糸巻き量を少なくして、スプールに掛かる負荷をできるだけ軽減することにより対応してみてください。
ダウンショットリグ(ドライブクローラー4.5インチ+3/16ozダウンショットシンカー)
最後にご紹介するのが、約4.2gの重さのワームに、3/16oz=約5gのシンカーを付けたダウンショットリグ。自重で表せば9gほどでしょうか。正直、言うまでもなくかっ飛んでいきます!飛距離は20m以上、ほぼノーサミングで使用することが可能でした!10ポンドラインを巻いて、ベイトリールでこれだけストレスフリーでライトリグを遠投できる機種って少ないと思います…。
フリッピングのキャスト精度は?
フリッピングについてもう少し詳しく言うと、ブレーキ設定で大幅にキャスト精度が変わるということが言えると思います。全くバックラッシュしない!ということではなく、正直、投げ方によってはラインが浮いてきたり、バックラッシュすることもあると思います。しかし、この機種の特徴として明らかに言えることは、他のリールに比べて限りなくバックラッシュする確率や回数が少ないことが挙げられます。
ゆえに、ベイトフィネス専用機と比べるとポテンシャルは劣りますが、それでもバーサタイル性能プラスαの付加価値で、十分にベイトフィネスの領域の軽量ルアーを扱うことは可能です。フリッピングなどの連続シェード撃ちもできますので、オカッパリなどでは、タックル1本のランガンスタイルで高い機動力を発揮する心強いアイテムとなるでしょう。
まとめ
20タトゥーラSVTWは、ベイトフィネスに使うのであればテキサスリグやヘビダン、スモラバといった想定5g前後の軽量ルアーが一番マッチするでしょう。
今まで、バックラッシュにストレスを感じ、なかなかベイトフィネスの領域に踏み出すことができなかった方は、ぜひ1度20タトゥーラSVTWで未知の世界を体感してみてはいかがでしょうか。