皆さんはガスボンベ、何を使っていますか?ホームセンターやスーパー、ネット、100均などで売られていますが、性能に違いはあるのでしょうか?
気になっていたので、比べてみました!
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今回、比較した3つのガスボンベ
我が家でよく購入しているのはイワタニとマイボンベです。
色々な場所で売っているので使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
今回はダイソー・セリアで売っているもの、それからよく見るイワタニのボンベをピックアップします。
シャトルTOHO(ダイソー)
ダイソーのガスボンベ。1本税抜き100円です。
基本情報
LPG<液化ブタン>有臭 NET250g
充填元:株式会社 太陽
輸入・販売元:東邦金属工業株式会社、韓国製
日本ガス石油器機工業会登録、JIA認証マーク有り
日本の会社ですが、ガスの充填は韓国で行ってるのでしょうか。
MY BOMBE マイ・ボンベ(セリア)
セリアやスーパで売ってました。セリアは1本税抜き100円です。
スーパーでは3本税抜き298円。
1本あたり99円。セリアで1本税抜き100円でしたので、ほぼ同じ値段というか、むしろ1円安いです。
基本情報
可燃性ガス LPG<液化ブタン>有臭 NET250g
発売元・充填:株式会社ニチネン、日本製
日本ガス石油器機工業会登録、JIA認証マーク有り
Iwatani イワタニ カセットガス
1本税抜き233円。安いボンベに比べると、倍以上のお値段です。
基本情報
LPG<液化ブタン>可燃性ガス・有臭 NET250g
発売・充填元 イワタニ産業株式会社、日本製
日本ガス石油器機工業会登録、JIA認証マーク有り
価格以外で大きな違いは見受けられませんでした。
3つのガスボンベに共通していたのは以下のとおり。
- 容量250g
- 中身はLPG(液化ブタン)
- 日本ガス石油器機工業会登録、JIA認証
「JIA認証」とは?
JIAは一般社団法人日本ガス機器検査協会のこと。
設計の検査と工場の検査の二段階検査をクリアした製品がJIA認証マークをつけられるようです。
コンロやレンジをはじめ、ランタン、炊飯器や衣類乾燥機など、様々な燃焼機器が対象となっています。
ボンベの先の形状も3つとも同じです。
注意書きもほぼ同じ
上の写真はマイボンベの注意書き。注意書きについては、どれも内容はほとんど同じでした。
その中でいくつかピックアップすると・・・
ボンベの使用期限の目安がある
ってご存知でしたか?
「容器(ボンベ)は製造後約7年を目安に使い切ってください。
(製造日は缶底に表示)」とあります。
缶底には製造年月日の印字があります。
ガスボンベってずっと使えるものじゃないんですね!
備蓄品として置いておき、つい月日が経過しちゃった・・・ということもありそうなので、古いものから順次使っていった方がいいですね。
イワタニのHPによると、
製造年月日以外で特に気をつけなければならないのは
缶全体にサビが出ていたり、ボンベ先端部分にサビが出ているもの、変形やゆがみが生じているものは使えません。
参照元:イワタニ
災害用の長期保存が可能のガスボンベもあります。
ニチネン マイボンベα
防錆加工を施してある長期保存向けのカセットボンベです。3本パック 1052円
ボンベは純正カセットコンロで使うことが推奨されている
コンロとボンベはセットで使うものなんですね、知りませんでした。
ボンベやカセットコンロの注意書きには「この容器(ボンベ)は「ニチネン製コンロシリーズ等」専用容器ですから、それ以外のこんろ等には使用しないでください。
ガス漏れ及び着火しない恐れがあります。」とあります。
ではそれぞれの専用コンロとはどんなものでしょうか。
TOHOのカセットコンロ
今回初めて知ったのですが、我が家のカセットコンロはTOHOのものでした。
10年ほど前にホームセンターで購入した「ファミリーカセットコンロ」です。
容器(ボンベ)は、「ファミリーカセットボンベ」または「東邦金属工業(株)」と表示のある専用容器をご使用ください。」とあります。
ちなみに、この10年ほどで、ほとんど純正ボンベ以外を使っていますが、不具合やガス漏れなどはありませんでした。
ですが一応、純正ボンベ以外を使う場合には自己責任でお願いいたします。
イワタニのカセットコンロ
イワタニ カセットフー 達人スリム 【うす型コンロ / 高さ74mm】
参照:Amazon
イワタニはコンロやバーナー、カセットガスストーブまで様々な製品を出しています。
コンロが普及しているのでボンベも純正が安心、ガスボンベといえば昔からイワタニ?という安心感も値段が高い理由の一つ?
ニチネンのカセットコンロ
NITINEN(ニチネン) 卓上用ガスバーベキューコンロ ジュージューボーイ 2 KC-111
寒い時はガスの出が落ちる
普通のガスボンベは外気温10℃以上での使用を前提としているそうです。
注意書きにも「10℃以下に冷えた容器を使用しますとガスの燃焼が弱くなることがありますので、ご使用になる部屋の温度になじませてからご使用ください。」とあります。
冬の寒い時期に準備していたのに使えなかったらショックですね!ということで、冬季専用のボンベも販売されています。
イワタニカセットガスパワーゴールド
定価 税抜き450円/1本
パワーゴールドは外気温約5℃以上での使用ができます。
寒い冬の時期はガスは気化しづらく(火が付きづらく)、パワーゴールドはイソブタンというガスの比率を高めることによって低い気温でもガス火を付けることができるそうです。5℃って東京の真冬の気温ですね!寒い中でのガス火はありがたく感じられそうです。
逆に真夏など、40℃以上になると破裂の危険性があるので、夏に直射日光の当たる車内などに置いておくと危険なので注意しましょう。
テントや車内など狭い空間では絶対に使用しない
キャンプの時寒くなるとテントの中でコンロを使いたくなるかもしれませんが、一酸化炭素中毒や酸欠の危険性があるのでやめましょう。
ボンベで沸騰までの時間は違うのか?実験してみた
価格以外の違いが分からない、後は使ってみなきゃ分からない!ということで実験です。
手順は以下のとおり。部屋で片手鍋に500mlの水を入れて、中火(メモリ4-5の間)に火をセットする。室温約29℃、湿度28%の夏の日です。鍋は毎回冷めてから火をつけました。
ガスボンベによって湧く時間に違いはあるのでしょうか?
水の量は500ml、レトルトカレー1つを温めるくらいの量です。
方向を合わせ、レバーを下げてきちんとセットしてから実験スタートです!
シャトルTOHO(ダイソー) 製造年月日 2020.3.27
鍋より一回りくらい小さい青い炎、異臭などの異常なし。
3分でフツフツし出し、約4分でブクブク沸騰しました。
マイボンベ 製造年月日2020.3.1
鍋と同じくらいの多きさの青い炎です。異臭など異常なし。
TOHOより大きい炎です。2分でフツフツしだし、3分で沸騰しました。
Iwatani 製造年月日2013.6.25
鍋より1.5回りくらい小さい青い炎。異臭など以上なし。
2分30秒くらいでフツフツしだし、約4分30秒でブクブクと沸騰しました。
結果は?
沸騰した順
- マイボンベ 約3分
- TOHO約4分
- イワタニ 約4分30秒
なんと、安いマイボンベやTOHOガスボンベの方が早く湧く、つまり、火力が強いという結果になりました!
マイボンベは見た目でも炎が大きく火力が強いことが分かります。
また、コンロの純正ボンベはTOHOですが、今回は純正とそれ以外のボンベでガス漏れや不具合などは確認できませんでした。
逆に容量が同じなので火力が弱いiwataniの方が長持ちするということでしょうか?今回はそこまで実験できませんでしたが少し気になるところです。
古いものと新しいもので火力の差はあるのだろうか
使用期限があるということは、製造年月日も火力に関係あるのかもしれない?
マイボンベの古いものと新しいものがちょうどあったので、こちらも比べてみました。
古いものは2011年製造のものです。使用期限の目安の7年を過ぎて9年ものですが(汗)このボンベで先ほどと同じ実験をしてみました。
見た目の火力は同じくらいです。
3分前にはブクブクと沸騰しました。
結果は、新しいものも古いものも、火力に変わりはないというものでした。
ただし!製造年月日から7年以上経過しているものを使う際には自己責任でお願いいたします。
エアゾール缶カバー
ちなみにセリアではガスボンベカバーも見つけました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段何気なく使っているガスボンベも知らないことが多いなあと思いました。
高級なイワタニ製よりも、安価なマイボンベの方が火力が強いのは予想外でした。キャンプ用のみならず災害用としても必要性の高いガスボンベ。
使用期限をチェックしながら、古いものから使っていきましょう。