焚き火アイテム

野良道具製作所の野良ばさみをレビュー!

野良バサミレビュー

キャンプギアの中でも脇役的存在とも言える火バサミですが、実際の使用頻度を考えると主役級の働きを担ってくれています。
100均などでも手軽に購入できますが、せっかく使用するなら長く使える丈夫な火バサミが欲しいと色々と調べた結果、今回ご紹介する野良道具製作所の野良ばさみに辿り着きました。
その無骨な見た目に一目惚れという形で購入に至りましたが、実際に使用してみると良い点悪い点などが見えてきましたので、購入を検討している方の参考になるようレビューをさせていただきます。


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野良ばさみとは?

野良ばさみは広島県にある株式会社ノラクリエイトという会社が制作している火バサミです。
ノラクリエイトさんでは他にも火吹き棒やランタンパーツなど無骨な印象のキャンプギアを中心に展開しています。
また単なるアウトドア用品メーカーにはしたくないという設立当初の想いから、最近では地元や福祉との関わりを大切にした就労支援施設も展開しています。
SDGsを意識したこれからの未来に益々の活躍を期待できる企業ですね。

「野良ばさみ」伸縮式火バサミ 黒皮鉄の基本スペック
  • 素材:黒皮鉄板2.3mm
  • 長さ:約215mm(収納時)〜約340mm(使用時)
  • 重さ:約440g
  • 価格:6,800円(税込)

野良ばさみの特徴

伸縮式火バサミ

野良ばさみの特徴

製品名の通り、野良ばさみは伸縮式の火バサミです。
コンパクトな火バサミが欲しいけど小さすぎると扱いにくくなってしまうし、どうしたものかと悩まれた方もいるのではないでしょうか。
実際に私自身、今まで一般的な火バサミを使用しておりましたが、長くてケースにうまく入らずベストな補完方法がなかなか見出せませんでした。
こちらの野良ばさみは本体のネジを緩めてアームをスライドさせることで本体の長さを伸縮させることができます。

無骨で丈夫な黒皮鉄

無骨で丈夫な黒皮鉄

本体は2.3mmと極圧の黒皮鉄板を採用しています。ここまで厚みのある火バサミは他になかなかお目にかかりませんよね。
先端はギザギザとした形状となっているため滑り止め効果が発揮され、挟んだ薪をしっかりホールドしてくれます。
噛み合わせはこのような形。

野良バサミ 噛み合わせ

左右の鉄板が鉄板の厚み分ほどずれて噛み合うため、火バサミを閉じた際、完全に閉じ切ることができますし、収納時もピッタリと収めることができます。

オプションで専用の収納ケースも

収納ケース

野良ばさみのメリット

重い薪でも安定して挟める

野良ばさみのメリット

100均の火バサミなど比較的薄い本体の火バサミはどうしても重い薪を持ち上げようとすると滑ってうまく持ち上げられなかったり、本体そのものがしなってしまうことがあります。
しかし、さすが極圧黒皮鉄板の野良ばさみはそのような心配はなく大きめの薪も安定して持ち上げることができました。

コンパクトに持ち運べる

野良ばさみ コンパクト

野良ばさみは使用時長さ約340mmに対し、収納時の長さは約215mmとなっています。これはA4用紙の幅とおおよそ同じ長さです。
ちなみに人気の火バサミのサイズを以下にまとめてみました。

製品と比較してみると使用時の長さはややコンパクト、収納時はおおよそ半分程度のサイズ感で持ち運ぶことが可能です。
この程度の流さであればリュックのちょっとしたポケットにも入りますし、焚火台の収納ケースと一緒にまとめても問題なさそうです。

一生モノの安心感

重厚感 一生モノ

握った瞬間から感じたその重厚感は使い続けるごとに愛着が増しています。
これまで様々な火バサミを使用してきましたが、手にしっくりとフィットする感覚というのはそれほど実感したことはありませんでした。
厚みのあるボディとその無骨な印象から、これから使用を重ねる上で汚れが増し、傷が刻まれていってもそう簡単に壊れる心配はないだろうという安心感を感じます。

本体が勝手に開かないロック機能付き

野良ばさみロック機能

本体は収納時に勝手に開かぬよう、ネジを閉めることでロック機能が発揮されます。
周りにギザギザが刻まれた1円玉程度の厚みのあるネジなので簡単に回せる構造となっています。完全に回し切ると外れてしまうため紛失に注意しましょう。

簡単に分解可能

野良ばさみ 分解

野良道具製作所の製品は基本的にユーザーが誰でも簡単に製品を分解できる、いわゆる「全バラ」が可能となっておりますが、野良ばさみについても例外なくこの全バラが可能です。
各パーツは通常規格のネジで接合されているため、簡単な工具さえあれば誰でも簡単に分解整備が可能です。
本体の伸縮機能にはバネを採用しているため、分解時はバネが飛び出して怪我をしないように注意しましょう。

野良ばさみのデメリット

重い

野良バサミ 重さ

前述にもあるとおり野良ばさみの重厚感は無骨な印象を受けるとともに丈夫なことからメリットとも言えるのですが、その分重くなってしまう点は否定できません。
先ほど長さを比較した他社の火バサミと重量を比較すると以下の通りです。

野良道具製作所 野良ばさみ黒皮鉄 440g
スノーピーク 火ばさみ 200g
テンマクデザイン キングトング 157g
ユニフレーム 焚き火トング 270g
キャプテンスタッグ 2WAYダッチオーブン炭バサミ 220g
テオゴニア ファイヤープレーストング 390g

短時間の使用ではそれほど違和感を感じませんが、長時間に渡り使用を続けると少し重いなという印象を受けます。

錆びやすい

他社の火バサミで採用される素材としては錆びにくいステンレスを採用しているものが多いですが、今回ご紹介している野良ばさみは黒皮鉄板を採用しています。
黒皮鉄は酸素と結びつきやすく錆が発生しやすい素材です。濡れたまま放置してしまうとあっという間にサビサビ状態となってしまうこともありますので取り扱いには少し注意が必要です。
少しの錆つきであれば味わいとして楽しめますが、気になる方は立ちオーブンやスキレットのメンテナンス同様に水分を焼き切った後、薄く油を塗っておくことをおすすめします。

伸ばした状態でロックできない

前述で収納時にハサミが開かないようにロックできることをメリットとして挙げさせていただきましたが、このロック機能は伸ばした状態では発揮することができません。
伸ばした状態でロックすることもあまりないとは思いますが、必要な方は注意しましょう。

値段が高い

品質を問わなければ100均でも購入できる火バサミ。アウトドアメーカーの火バサミの相場としては1,000円〜4,000円程度の製品が多いかなといった印象を受けます。
それに対して野良道具製作所の野良ばさみは税込6,800円と圧倒的に高価です。
買い替え不要の一生モノと考えれば安いのかもしれませんが、それほど目立つ存在ではない名脇役の火バサミにそこまでのコストをかけられるかどうかは意見が別れそうなところです。

野良道具製作所の野良ばさみシリーズ情報

野良ばさみ 【剛】 ALLステンレス

サイズ 約460mm
重量 約600g
素材 SUS304(本体、ネジ全て)

今回ご紹介した野良ばさみ黒皮鉄のように伸縮性はありませんが、閉じたまま開かなくするロック機構が備わっています。
本体はオールステンレスとなっているため黒皮鉄の錆びやすさや重さなどのデメリットをカバーした製品です。

野良ばさみLT(ステンレス)小型軽量バージョン(150)

サイズ 200mm(収納時)
300mm(使用時)
重量 約280g
素材 SUS304(本体、ネジ全て)

野良ばさみ黒皮鉄の板厚を下げて軽量化し、なおかつコンパクト設計に改良した製品です。

野良ばさみロング

サイズ 260mm×30mm×30mm(収納時)
400mm×30mm×30mm(使用時)
サイズ 約540g
サイズ SUS304(本体、ネジ全て)

その名の通り通常の野良ばさみより本体が長くなった製品です。
素材はオールステンレスとなっています。

まとめ

無骨キャンパーにおすすめの野良ばさみ黒皮鉄。
今回レビューした製品のデメリットを改善したシリーズ製品もぜひ注目したい火バサミです。
火バサミという名脇役の存在に、ぜひこだわり抜かれた野良ばさみを検討してみてはいかがでしょうか。

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