風に強く、アウトドア仕様のバーナーとして大人気のイワタニのマーベラス。
マーベラスにはサンセットオレンジとフレッシュグリーンの2色があります。私はフレッシュグリーンを使っていました。使いやすく、機能には文句のつけどころがない製品ですが、原色が強いので、サイト内で目立ちすぎてしまうのが気に入らないところでした。もっと主張が無い渋い色味にしたくなり、自分で再塗装しました!
少し手間がかかりますが、手順を追えば誰にでもできると思います!
細かく手順を説明いたしますね。
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マーベラスを分解する
塗装したくない部分をマスキングテープで覆って塗装する方もいるようですが、綺麗に塗装するためには全てのパーツをばらしてからの塗装をオススメします。
必要な道具
- プラスドライバー
- レンチ
- 3mmの鉄鋼用ドリル
- ラチェット式のドライバー、もしくは先がL字になったドライバー
- 電動ドリル
- ペンチ
- 2mmのさら小ネジ12本
まずは外しやすいところから外していきます。
トップカバーを取り外し、プラスドライバーを使ってステー部分(つっかえ棒の様なパーツ)を2か所取り外します。
次にトップカバーと本体の留め金部分の2か所と、左右にあるロック部分を取り外します。
全てリベットで固定されています。
いさぎよく、電動ドリルと3mmの鉄鋼ドリルをリベットに当てて押し込み、取り外しましょう。
トップカバーのパーツが全て外れたら、次は本体部分です。
本体からゴトク部分を取り外します。
カセットボンベをセットする部分の手前にある2カ所のネジを外せば、簡単にゴトク部分と本体の分解ができます。
このネジは本体の掃除用に、もともと取り外しがしやすくなっているので、手で回せば外すことができます。
本体を裏返しにすると、プラスチックの足が4か所と中央にプラスチック製のカバーが1ヵ所あります。全てプラスドライバーで取り外します。
次に持ち手部分を取り外します。
左右が針金状のパーツで固定されています。ペンチを使って針金を真っすぐにした後に上から引き抜いてください。
本体の前面、左右にあるプラスチックの補強材とツマミを取り外します。
プラスドライバーを使い、上部にあるネジを1カ所外してツマミを取り外します。左右の補強材もプラスドライバーを使って外してください。
カセットボンベをカバーするパーツも左右にネジが1ヵ所ずつあるのでプラスドライバーを使って外します。
ロックの受け部分が2ヵ所あるので、先ほどトップカバーのロックを外した要領で、電動ドリルを使い、リベットを取り外してください。
最後はバーナー部分と着火装置の取り外しです。
分解終了まであと少し!バーナーの心臓部なので、集中力を切らさず丁寧に行ってください!
まずは金属の伝導板を固定しているネジをプラスドライバーで外します。
バーナー部分の下にネジが2ヵ所あるので、ラチェット式のドライバー、もしくは先がL字になったドライバーを使用して外してください。
着火装置の金属部とプラスチック部をつないでいるネジが1ヵ所あるので、プラスドライバーで外してください。
本体を再度、裏返しにします。
中央にバーナー部を固定しているナットがあるので、レンチで取り外してください。
着火装置と本体をつないでいるネジが3ヵ所あるので、プラスドライバーで取り外してください。
これで本体とバーナー部分をつないでいる全てのネジが緩みました。
慎重にバーナー部分を取り外します。
取り外す際に、着火装置からバーナーに延びている真鍮のパイプは曲がりやすいので特に注意をしてください。
これで塗装の邪魔になる全てのパーツを取り外すことが出来ました!
塗装後には組み立てを行います。
自信がない方は、分解する前に細部の写真取りをしておくと安心です。
また、小さなネジや細かいパーツが多いので、使う個所ごとにまとめて、なくさないように心がけましょう。
塗装に必要な道具と材料
- 無水エタノール、もしくは脱脂用のクリーナー
- #320のサンドペーパー
- お好みの色のラッカースプレー
塗装面の脱脂
使用していたマーベラスには、手で触った際に付着した皮脂や、調理をした際に飛び散った油分がこびりついています。塗装する前に塗装面の脱脂が必要になります。
脱脂用のクリーナーも販売されていますが、コスパがよいエタノールを個人的にお勧めします。500mlを1000円程で購入できます。アルストに使うような燃料用アルコールではなく、無水エタノールを購入してください。皮膚にも害がないので、安全に使用できます。
作業としては、マーベラスのトップカバーと本体部分を、エタノールをしみ込ませた布で拭きとるだけです。脱脂を丁寧にしておかないと、塗料がうまく乗らず、油分が残っていた個所から塗装がはがれてくる恐れがあります。念入りに行いましょう。
やすりがけをして下地を作る
脱脂が終わったら次はやすりがけです。塗装面がなめらかな面ですと、塗料の食いつきが悪くなります。やすりで塗装面をこすってざらざらにすれば、摩擦の効果が高まり、塗料が乗りやすくなります。
私は♯320のサンドペーパーを使用しましたが、♯280から♯400のペーパーならどれでも大丈夫です。
マーベラスのカバー内側の4隅などは、削りにくく面倒な作業ですが、全体をまんべんなく、念入りにこすってください。仕上がりに差が出てきます。
どうしても、やすりがけが面倒な方には「染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチ」のようなプライマーも販売されています。プライマーを使えば塗装面に強力な密着性が生まれるので、やすり掛けの工程を省くことが出来ます。
塗装の手順
マーベラスの塗装には耐熱塗料を使う必要はありません。安物の塗料でも十分だと思います。素人でも手軽に塗装できるスプレータイプの塗料を使ってください。
ちなみに私は「アサヒペンの高耐久ラッカースプレー」のこげ茶とアイボリーを使用しました。
屋外で塗装を行う場合、塗装に適しているのは良く晴れた日の日中です。湿度や気温が高すぎる日は向いていないので、夏よりも春や秋、20℃~25℃くらいの環境が最も適しています。塗料が風で流されるので無風の日を選びましょう。
屋内と屋外、どちらで塗装を行う場合も周りを塗料で汚さないために、大きめの段ボールがあれば便利です。
段ボールの中にマーベラスのトップカバーを設置してからスプレーを吹きかけていきます。
塗装面に対してスプレーを平行にし、カバーとの間隔を20~30cm程開けて吹き付けます。
動かす手は一定の速度を保つように心がけてください。
最初は全体に軽く吹きかける感覚で薄く塗ります。希望の濃さになるまで重ね塗りをしていきます。
1回塗装をしたら、10分程度乾かした後に、再度吹きつけるようにしてください。吹きつけの間隔が短いと液だれをおこすことがあります。
完成を焦らないことがポイントです。
希望の色に仕上がったら、軒下などに移動して乾燥させます。
3時間もすれば、塗装の表面は乾燥しますが、念のため1日は放置して乾燥させたほうが良いと思います。
ばらしたパーツを再度組み立てる
塗料が乾燥したら、組み立てを行います。
ドリルで抜いてしまったリベット部は2mmの皿小ネジで固定します。
小さいネジなのでとめるのが難しいですが、頑張ってください!
おわりに
塗装前の分解がやや面倒ですが、時間をかけてじっくり取り組めば、誰にでもできるDIYだと思います。
塗装前の下準備と塗装は、丁寧に行えば行うほど、仕上がりに差が出てきますよ。
個人的に、好みの色に再塗装できた時はとっても嬉しく、達成感がありました!皆様もチャレンジしてみてくださいね!