今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、登山客にインナーシーツを持参するよう呼びかけた山小屋が多数ありました。
なかにはインナーシーツがないと宿泊できない山小屋もあり、山小屋利用者がこぞって購入したため、店舗によっては品薄状態になったところもあったほど。
そのような状況で、気に入ったインナーシーツを購入できなかった方もおられたのではないでしょうか?
そこで、SEATOSUMMITのトラベルライナーというオススメのインナーシーツについて、他社商品とも比較しながらご紹介します。
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インナーシーツとは?
インナーシーツは、敷き布団と掛け布団の間に挟んで使用します。
インナーシーツを使用することで布団が直接肌に触れず、またインナーシーツだけ洗濯して繰り返し使用できるので衛生的です。
衛生面に加えて、インナーシーツの素材によっては保温力を高める効果もあります。
また、気温が高くなる夏場では、インナーシーツのみで寝ることも十分可能です。
インナーシーツの形状
布団と合わせて使用する用途の長方形と、寝袋と併用する用途のマミー形があります。
いずれの形状でも基本は筒型で、寝袋のように足から身体を入れて使用します。
長方形のインナーシーツの商品の中には、身体の出入りを容易にするため長方形の長辺側も開くものもあります。
インナーシーツの素材
主に使用されている素材は、シルク・コットン・化繊です。
メーカーによっては、いくつかの異なる素材を組み合わせて機能性を高めた商品も販売されています。
シルクは肌触りがよく非常に軽いというメリットがありますが、価格が高く1万円を超えるものがほとんどです。
コットンは安く購入しやすい反面、重く収納時のサイズも大きめとなります。
化繊は、商品によって異なりますが、総じてシルクよりは安くコットンよりは高い価格設定で、重さと収納サイズはコットンと同程度のものが多いです。
インナーシーツ各社の商品展開
筆者が購入したのは、SEATOSUMMITのシルク/コットン トラベルライナーで、長方形の形状のスタンダードタイプです。
購入にあたり、ちまたで人気の注目アイテムについて調べました。
モンベル
日本を代表するアウトドアブランドのモンベルですが、インナーシーツの商品展開も充実しています。
お手頃価格で肌触りのよいキャンプシーツ・レクタングラーシーツから、保温性の高いサーマルシーツや、軽量コンパクトで肌触りがよく保温力も高い万能なシルクシーツまで販売しています。
SEATOSUMMIT
オーストラリア発の機能的なアウトドア用品を展開するSEATOSUMMIT!
こちらも旅行で使いやすいトラベルライナーや、寝袋と併用して保温力を高めることができるサーモライトリアクターと呼ばれるシリーズなど、素材・色・形状の異なる幅広い商品展開となっています。
中でも注目なのがシルク素材を使用したシルクライナー!
スタンダード(90cm×185cmの長方形)で9,900円という価格設定ながら、130gと超軽量かつコンパクトなインナーシーツです。
COCOON
COCOONもSEATOSUMMITと同じオーストラリア発のメーカーで、主に寝具等のトラベル用品を製作・販売しています。
COCOONのインナーシーツも幅広い商品展開となっていますが、マミータイプよりもトラベルシーツと呼ばれるレクタングラータイプの商品が数多く販売されています。
また、素材が多様で、野外での使用を想定して防虫加工が施されたインセクトシールド サファリトラベルシーツや、高い保温性と優れた消臭効果を持つメリノウール100%素材のものまであります。
特徴的なのは、子供用のインナーシーツも取り揃えているところ。
もちろん大人用のインナーシーツでも代用はできますが、子供用の寝袋を使っている方にとってはありがたい限り。
さらに、COCOONのインナーシーツは保温性能を加算温度として公表しています。
他に保温性能を公表しているメーカーはないので、素材選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?
素材 | タイプ | 加算温度 | サイズ | 重量 |
---|---|---|---|---|
メリノウール | トラベルシーツ | 7℃ | 220×85cm | 600g |
100%シルク | トラベルシーツ | 5.3℃ | 220×90cm | 160g |
100%コットン | トラベルシーツ | 2.9℃ | 220×90cm | 410g |
100%コットンフランネル | トラベルシーツ | 6.7℃ | 220×90cm/td> | 530g |
クールマックス | トラベルシーツ | 4.7℃ | 220×85cm | 305g |
100%リップストップシルク | マミーライナー | 5.3℃ | 220×80cm | 110g |
インナーシーツの代表的な商品の比較
メーカーの代表的な商品をまとめて比較します。
商品名 | 価格 | 重量 | サイズ・特徴 | |
---|---|---|---|---|
モンベル | シルクシーツ | ¥14,800 | 180g | 217×84cm、マミー、シルク |
レクタングラーシーツ | ¥2,300 | 275g | 220×80cm、長方形、化繊 | |
キャンプシーツ | ¥1,900 | 252g | 184×77cm、マミー、化繊 | |
SEATOSUMMIT | シルクライナー | ¥9,900 | 130g | 185×92cm、長方形 or マミー、シルク |
シルク/コットン トラベルライナー |
¥6,050 | 142g | 185×92cm、長方形 or マミー、 シルク・コットン |
|
プレミアムコットン トラベルライナー |
¥3,300 | 350g | 185×92cm、長方形 or マミー、コットン | |
クールマックス アダプター |
¥6,050 | 328g | 185×92cm、長方形、素材不明 | |
COCOON | トラベルシーツ メリノウール100% |
¥15,400 | 600g | 220×85cm、長方形、 メリノウール |
トラベルシーツシルク | ¥13,750 | 160g | 220×90cm、長方形、シルク | |
トラベルシーツ コットン |
¥4,180 | 410g | 220×90cm、長方形、コットン | |
トラベルシーツ コットンフランネル |
¥5,280 | 530g | 220×90cm、長方形、コットン(起毛加工) | |
マミーライナー100% リップストップシルク |
¥12,100 | 120g | 215×85cm、マミー、シルク・ナイロン |
整理してみると、ひときわシルク素材のインナーシーツの価格と軽量さが目立ちます。
インナーシーツの購入にあたり悩んだ点
インナーシーツは商品展開が多いのでかなり悩みました。
シルク素材のインナーシーツは、軽量・コンパクトで肌触りも素晴らしく保温性にも優れていて高スペックですが、1万円を超える価格はさすがに躊躇してしまいます。
形状については、主な用途から選らべば迷うことはありませんが、布団・寝袋のどちらとも併用したい場合は長方形のタイプを選ぶことをお勧めします。
実際筆者も両方の用途に使用するため長方形タイプを選択しました。
SEATOSUMMITのシルク/コットントラベルライナーを購入した理由
この商品の素材は、シルク30%・コットン70%という配合ですが、実際手にとってみると肌触りはかなりシルクに近く、生地も薄くとても軽いのが特徴です。
収納サイズはシルクとほぼ同じで、重量も142gとシルクと大差ありません。
しかも、価格は6,050円とシルクのみに比べてかなり安いです。
保温性については公表されていないので不明ですが、生地の薄さと透け感からシルクとコットンの中間くらいかと思われます。
何より縫製部の仕上げが丁寧なのが気に入りました。
海外製品の場合、新品なのに縫製が悪く糸がほつれているのをよく目にするのですが、SEATOSUMMITのトラベルライナーは多少の糸のほつれはあるものの気になるほどのものではありませんでした。
とは言うものの、あくまで筆者が店頭で手にした商品の縫製がたまたま良かった可能性もあるので、この点は購入前に必ず確認されることをお勧めします。
SEATOSUMMITのインナーシーツを使用して良かった点
実際に使用したところ、肌触りがとてもよく気持ちいいので寝つきが良くなりました。
また、軽量かつコンパクトなので持ち運びやすく、登山だけでなく旅行や出張時にも携行して、移動中の仮眠時にブランケットとしても使用しています。
収納時のサイズは約12×10×4cm程度で、広げた状態から6回ほど半分に折りたためば付属のバックに簡単に収納可能です。
また寝袋と併用してみましたが、形状・サイズの違いによるゴワつきはほとんど気になりませんでした。
キャンプでレンタル寝袋を使用する場合にも、インナーシーツがあると重宝すると思います。
お手入れは、漂白剤なしで水洗い後陰干しですが、生地が薄いのですぐ乾きます。
洗濯後も肌触りのよさは損なわれておらず、耐久性も期待できそうです。
SEATOSUMMITのインナーシーツの気になる点
SEATOSUMMITのトラベルライナーは長方形の筒型なので、布団と合わせて使用する場合に横から出入りができず、やや不便です。
また、ストレッチ素材ではないため、睡眠中の身体の動きが多少は制限されます。
十分な身幅があるので寝返りは問題ありませんが、寝相が大きい方は気になるかもしれません。
それと、縦の長さが185cmとやや小さめなので、気になる方は枕カバーを別途用意した方がいいでしょう。
身長172cmの筆者が使用した際は、手拭いを枕カバーに代わりに使用しました。
保温性ですが、一枚生地が増える分暖かくなるのですが、そこまで熱を逃さないものではないので、外気温によっては別の防寒対策が必要になるでしょう。
一方で熱を逃してくれる分、夏場の使用にも適しており、暑い時にはインナーシーツ一枚あれば事足りると思います。
まとめ
今回初めてインナーシーツを購入して使用しましたが、使い勝手はとてもよく、山小屋の布団でも快適に眠れるので、一枚持っていると重宝すると思います。
各社から素材や形状の異なる商品が幅広く展開されており、どれを選んでいいか迷いがちですが、用途や使用する環境を考慮して、予算に応じた汎用性の高いインナーシーツを選ぶのがお勧めです。