ソロキャンプの中でもハンモック泊は軽量で気軽にできるスタイルとして定着しつつあります。
特に、ヒロシさんが愛用していることで有名になったDDハンモックは高性能で、人気を後押ししているギアのひとつです。
今回は、このDDハンモックの種類や使い方について紹介いたします。
バイクや自転車で旅をする方には最適なキャンプスタイルですよ。
購入前の方は失敗しないようにデメリット面もしっかり抑えて後悔がないようにしてください。
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DDハンモックを使ったハンモックキャンプのメリット・デメリット
DDハンモックを使ったキャンプには、メリットとデメリットがあるので、特徴を把握しておくと失敗を未然に避けることができます。
自分に合ったスタイルかどうかを確認しておきましょう!
ハンモックキャンプのメリット
軽量コンパクト
テント泊と比べて、荷物の量が少なくて済むのが最大のメリットと言えます。
テントよりも生地の大きさが小さくてすみますし、ポールなど嵩張るものが無いので、バックパックに全てを収めることが可能です。
バイクや、自転車、徒歩のキャンプとも相性が良く、キャンプの幅がひろがります。
設営がカンタン
ハンモックは、基本的に木に紐を結んで設置するだけなので、テントと比べて非常に短時間で設営が可能です。
設営が簡単で撤収も楽なのはキャンパーにとっては嬉しい点ではないでしょうか。
テントのように複数のペグを抜いたり、ポールやフレームを撤去したり、大きな生地を畳んだりといった手間がかからないので、ノンストレスです。
野営地で場所を選ばない
テントを設置するとなると、ペグを打つことのできる場所に限定されますし、地面が平坦で凸凹していない場所が求められます。
整備されたキャンプ場でのキャンプであれば問題ないですが野営地でのブッシュクラフトのようなキャンプではDDハンモックは、木さえあればどこでもキャンプ地とすることができるは良い点です。
※逆にデメリットも後述しています。
蚊帳が便利
通常のハンモックだと、蚊やハチに刺されるので、夏は安心して眠ることができません。
一方、DDハンモックは蚊帳が付いているので、不快な虫に悩まされることはありません。
特に、虫の多い日本では重宝する機能です。
ハンモック本体の生地が二重になっているので、蚊などの針が貫通しにくいと思います。
寝心地が良い
野営地でのキャンプで良い寝心地の環境を作ろうと思うと地面の状況に応じてマットやコットなど用意する必要がありますがハンモックの場合ですと
地面の状況は関係なく包まれたような気持ちの良い寝心地を確保することができます。
冬でも、アンダーブランケットというハンモックの下につける防寒具を使えば、オールシーズン活躍します。
ハンモック泊のデメリット
木が必要
ハンモックという性質上、木が無いと設営できません。
したがって、キャンプサイトによっては使用できる場所が限られてくるのが欠点と言えます。
ハンモック内にいないと蚊帳に守られない
テントであれば、インナーテント内で過ごせば蚊帳で守られているので、室内で食事をしたり読書をしたりすることができます。
一方、DDハンモックはあくまで宿泊専用なので、寝る時以外は蚊帳の恩恵を受けることができません。
雨は苦手
ハンモックなので、基本的に屋根はありません。
したがって、雨が降ると水浸しになるので、タープと組み合わせるなど工夫が必要となります。
雨の日にハンモック泊をするとなるとタープ分の荷物が増えるので、コンパクト性は低下してしまいます。
DDハンモックで快適なキャンプをするための準備
ハンモックという性質上、設営はテントとは異なるので、以下3点を事前に知っておくと本番で手間取ることはなくなるでしょう。
はじめての場合は本番前に一度練習しておくと失敗を未然に防ぐことができます。
設営の仕方
DDハンモックには10mのベルトが2本付属します。
木にくくって固定することはできますが高さの調整がかなり難しいのです。
そこでオススメなのが”ウーピースリング”を使った設営です。
ウーピースリングという高さ調節が簡単に行えるものとカラビナと木に掛けるツリーハガーというベルトがあると簡単で設営スピードがかなり早く行えます。
詳しい設営方法は後半で解説しています。
木の選び方
設営に適した、しっかりした木を選びましょう。
朽ちていたり、細い木だと折れてしまう危険性があります。
木の間隔も歩数でおよそ6歩から9歩くらいの丈夫な木を2本選びましょう。
車を使った設営を学んでおく
どうしても良い具合に木が2本無い!
という場合は、”ハンモックフック”を使ってみるのも一手です。
自動車のシートベルトにつなげて木の代わりにすることができるアイデア商品です。
これで、一気に設営場所の幅が広がります。
DDハンモックは種類が多くてどれを買えばよいかわからない?
DDハンモックは、種類が多いのが特徴です。
生地の構造や蚊帳の有無、色や柄のパターンも迷うところですね。
ここでは、初心者にオススメなモデルを紹介いたします。
ヒロシさんはフロントラインハンモック
ヒロシチャンネルで有名なヒロシさんが使っているのは”フロントラインハンモック”です。
コンパクトかつベーシックで、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ちゃんと蚊帳も付いており、万全の備えです。
柄は、マルチカム・・・迷彩柄がミリタリーテイストで人気ですね。
ソロでのハンモックキャンプのおすすめは?
ソロキャンプで使うDDハンモックであれば、フロントラインとトラベルラインの2種がオススメです。
季節や用途によって向き不向きがあるので、以下詳細を解説します。
トラベルハンモックの特徴
通気性が悪いが生地が厚く丈夫なので、テントのように使ったり、地面に敷くなども可能です。
ただ、その分冬は熱がこもって結露しやすく、夏は蒸れてベタベタしてしまうこともあります。
フロントラインハンモックの特徴
フロントラインの生地は、向こうが透かして見えるほど通気性が良い生地で作られています。
肌触りが良く、夏でも快適に過ごすことができます。
冬は、サーマレストやアンダーブランケットを入れることにより、断熱性を向上させることができます。
初心者は、まずフロントラインを導入してみることを推奨します。
DDハンモックの種類を紹介
DDSuper Light Frontline Hammock Olivegreen
軽量モデルで本体重量270gと、世界一軽いハンモックです。
通常版と比較して、3〜4割軽いので、極限まで荷物を減らしたい方にオススメです。
DD XL Front line Hammock
3m×1.8mの大型サイズのDDハンモックです。
ハンモック特有の密着感や、狭さが苦手という方はこれで!体格の大きい方向きです。
蚊帳はポールで支えることができるので、居住空間が広く感じます。蚊帳が不要な際は、上部にまとめたり、ベースの下に配置しておくことができるので、日光浴もバッチリです。
DD Nest Hammock-MC
蚊帳部分までマルチカムパターンのあるタイプです。
寝ると、頭の部分にネットの窓が来るようになっているので、外の景色を見ることができるうようになっています。
DD Superlight Jungle Hammock
DDハンモックのなかでもハイスペックなモデルです。
蚊帳が取り外し可能で、防水シートが付いているので、ネットの上に被せたり、地面に敷くことができます。
防水シートを蚊帳の上に張ることができるので、単体で雨や雪を気にすることなく寝ることができます。
ただ、高級モデルゆえに値段が張るのが玉に瑕ですね。
DD Travel Hammock Bivi
ハンモックの底が二重になっており、耐久性に優れます。
ただ、その分通気性にやや難があり、冬は結露しやすく、夏は汗でべたつきやすいのが欠点です。
商品名に”Bivi”と付いているように、バグビビィ(蚊帳を張った、人が最低限横になれるスペースのシェルター)をよく使う方はコレですね。
木が無い場所での宿泊を想定している場合は、地面に設営できるこのモデルがオススメです。
DD Frontline Hammock
最もベーシックで扱いやすい初心者向けモデルです。ダブルレイヤーデザインで通気性に優れ、蚊帳も付いているのでどこでも安心して泊まることができます。サイズは、2.7m×1.4mとXLサイズと比較するとやや狭く感じるかもしれませんが、十分快適に過ごせます。
DD Camping Hammock 蚊帳無し
蚊帳がないので、夏には向いていないモデルとなります。
ただ、ダブルレイヤーの間に入る”コクーン”という方式で、簡易的に虫を避けることはできるようになっています。
DD Super light Hammock 蚊帳無し
蚊帳無しモデルの軽量版です。
上記モデルと同様コクーン形式で、簡易的に虫を避けることは可能です。室内や、屋根のある半野外などであれば、このタイプでも十分です。
amazonの激安ハンモック【Lenzai】との比較
近年、安価なハンモックも数多く販売されており、Lenzaiのハンモックなどが代表的でしょう。
DDハンモックの半額以下で購入することができるのですが、使い勝手や性能に違いがあるのかどうか気になるところですよね?
まず、寝心地ですが横幅が狭く、フィット感が強いので人によっては窮屈に感じるかもしれません。
Lenzaiハンモックにも蚊帳が付いているのですが、DDハンモックと異なり、生地が一枚なので、生身で寝ていると、虫によっては生地を貫通して刺してくる可能性があります。
普通に使っている分には耐久力で問題となることはなさそうですが、生地が一枚かつ薄めなので、肘などで1箇所に圧力をかけると破れてしまう恐れがあります。
乗ると、DDハンモックよりも沈み込むので、やや高めに設営する必要があります。
小道具を入れるポケットの位置が内・外逆に取り付けられていたり、生地の繊維にほつれが見られたりという、不良品も時折確認されるようです。
まとめると、性能は”コスト相応”といったところです。「ちょっと、お試しでハンモック泊をやってみたい!」という方には良いかもしれませんが、長く楽しむ分にはDDハンモックがオススメですね。
DDハンモックは屋根が無いのでDDタープと組み合わせて使うのがオススメ
ハンモックは基本的に、本体に屋根が付いていないので、雨が降る場合タープを上に張っておく必要があります。
DDハンモックを作っているメーカーからも、タープが発売されているので、組み合わせて使ってみましょう。
ただ、タープのサイズが気になるところですね。季節によって、一緒に持ち運ぶ荷物の量が異なるので、それに合わせたサイズを選ぶと良いでしょう。
冬は、防寒具など荷物が多くなるので、4m×4mのDDタープ4×4がオススメです。
ハンモックと一緒に荷物をしっかり覆える、大きめのサイズにしておくと安心です。
逆に夏は、服装が軽装で済み、荷物が最低限で済むので、3m×3mのDDタープ3×3で十分です。
DDハンモックの設営方法
ウーピースリングとツリーハガーを使う方法
初心者がハンモックを設営する際に一番手間取るのが、設営する位置や張り具合の調整だと思われます。
そこでオススメなのがウーピースリングと呼ばれる、DDハンモック社から販売されている専用のハンモックロープシステムです。
ヒロシさんも使用しており、これを使うと簡単に設営することができる便利アイテムです。
“超高分子ポリエチレン”という素材でできているものが多く、バギーを牽引ロープなどにも使われる耐久力に優れる材質の丈夫なロープですので一見、細く見えますが切れることはありません。
編み込まれたロープの中に、ロープが通っている構造になっており、テンションがかかると外側のロープが引っ張られて中のロープをホールドする仕組みになっています。
ロープの両端に輪っか状になっており、この輪の大きさがカンタンに調整できるようになっているので、ハンモックの高さを自由に変えることができます。
ウーピースリングはキャンプ前にハンモックに付けておくことをおすすめします。
現地でもできなくはないですが意外と手間がかかります。
この性質を利用して、中のロープを引っ張ったり戻したりして、ロープの端にある輪の大きさを調整して、ロープの長さを簡単に調節することができるのです。
中には自作する人もいますが、初心者の方は、既製品を購入する方が無難でしょう。
ウーピースリングでの設営場合にはウーピースリングとツリーハガーを同時に購入して使用してください。
少し値段が高いですが安心感と設営の簡単さを実感すれば後悔はないと思います。
ハンモック設営の流れ
スリーハガーを木に掛けます。
木が細い場合は2周巻いても良いです。
スリーハガーとハンモック本体(ウーピースリング)を接続します。
反対側も同じように接続します。
ハンモック蚊帳部分にフレームとなるポールを通します。
DDハンモック設営が完成です。
ハンモック用ベルトを使用する場合
ハンモック用のベルトはウーピースリングのセットを購入するよりも少しコストが抑えられます。
ウーピースリングに比べるとコンパクトさは劣りますが高さの調節は容易になりますのでコストを抑えたい場合はコチラになります。
ハンモック用のベルトはアマゾンでも多く販売されていますがカラビナが付いていないものもありますのでその場合は別途カラビナを購入してください。
車を使う方法
どうしても設営場所に木が2本無くて、ハンモックを設営できないという場合もあります。
中には、木と車のルーフキャリアにロープを張り、ハンモックを設営している方もいるのですが、ルーフキャリアの1箇所に重量がかかるので破損してしまうリスクがあります。
そこで、オススメなのが、”ハンモックフック”を使用する設営方法です。
ハンモックフックとは、自動車のシートベルトの根本に取り付けできる、小さな金具です。
そこからバンドを繋いで車の天井まで引っ張ると、車が木と同じような役割を果たしてくれます。
バンドは、天井全体に当たるので重量が分散されて破損のリスクはありません。
バンドが擦れる部分はタオルなどで養生しておけば大丈夫です。
ジムニーなどを使って、あえて愛車とつながるハンモック泊を楽しむ方も少なくありません。
ハンモックフック自体は3,000円程度で購入できるので、いざというときのために持っておくと助けられることもあるので、買っておいて損はありません。
DDハンモックキャンプのまとめ
キャンプをしてみたいけれど、高額なテントを購入したり、設置の方法を勉強するのが面倒で躊躇されているという方は多いと思われます。
DDハンモックであれば、比較的コストを抑えることができますし、設営も簡単でコンパクトです。
DDハンモックを使って、近くの野山やキャンプ場に泊まるだけでも気軽に”非日常”を楽しむことができます。
慣れてきたら、遠くのキャンプ場に泊まったり、ハンモックを持って旅に出たりと幅広く活躍してくれます。
まずは、DDフロントラインハンモックを使ってみて、お気に入りのハンモックを模索してみてください!