キャンプ料理に挑戦して、盛大に鍋やフライパンを焦がしてしまった経験はありますか?
「そんな経験ない!」という料理の腕前がプロ級の方もいらっしゃるかもしれませんが、屋外での調理に失敗はつきもの。ちょっと油断したすきに鍋やフライパンが真っ黒焦げになってしまうことも少なくありません。
実は私も先日、意気込んでパエリアをクッカーで作ったのですが…盛大に鍋底を焦がしてしまったのです…。ですがある方法を使って簡単に焦げ付きを落とすことに成功しました!
今回はそんなクッカーの焦げ付きを簡単に落とす方法をご紹介します。
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重曹を使って焦げ付きを落とす方法
まず、鍋底の焦げ付きを落とす方法として一番メジャーなのは『重曹』ではないでしょうか。私が慌てて焦げ付き落としの方法を検索したところ、最初に出てきたのはこの『重曹』を使う方法でした。
簡単に重曹を使った焦げ付き落としの方法をご紹介します。
- 焦げ付いた鍋やフライパンに水をいれる
- 重曹を入れて蓋をする
- 弱火で加熱する
- 沸騰したら弱火のまま更に10分程加熱する
- 火を止める
- 蓋をとってしばらく放置する
- 冷めてきたらお湯を捨てる
- スポンジで焦げ付きを落とす
- 洗剤を使って綺麗に洗い流す
これなら簡単にできそうですよね。
早速焦げ付いたクッカーで試してみよう!と思ったのですが…。なんと我が家に重曹がありませんでした!!たしかに家で重曹を使う機会は滅多にありません。焦げ付き落としだけのために、わざわざスーパーに買いに行くのは面倒だし…。
もっと身近なもので代用できないかと調べていると、ある調味料がヒットしました。その身近な調味料とは…なんと『酢』です!
酢でも頑固な焦げ付きが落ちる!?
焦げ付きには『重曹』と思っていましたが、実は『酢』でも十分代用できるのです!いつも冷蔵庫にある酢に、そんな力があったとは…!
酢には酸が含まれているので、そのおかげで焦げ付きがはがれやすくなるというわけです。そうと分かれば早速試してみましょう!
酢を使って焦げ付きを落とす方法
私の酷く焦げ付いたクッカー(ステンレス製)をお見せします…。
いかがですか?見ただけでげんなりするこの焦げ付き…。この焦げ付きが本当に『酢』だけで落ちるのでしょうか…。半信半疑ではありますが、焦げ付き落としを始めてみましょう。
用意するもの
- 酢
- 水
- スポンジ
①洗剤で洗う
まずは下準備です。どこまで落ちるか分かりませんが、洗剤を使ってできる限り焦げ付きを落としてみます。
やはり洗剤とスポンジの力だけでは完全に焦げ付きをとることは不可能ですね。頑固な焦げ付きがまだまだ残っています。
これが本当に綺麗になくなるのでしょうか?
②水を張る
次に水を張ります。量を測るのは面倒なので、鍋底から2~3センチほど入れてみました。
鍋底の焦げが浸かるくらい入れれば大丈夫です!
ただ、火にかけるので少なすぎるのはNGですよ。
③酢を入れる
ここでついに主役の登場!クッカーに酢を入れます。
割合としては水1リットルに対し、大さじ4~5杯の酢がいいそうです。ですが目分量でOKです!
透明な水の色から若干の薄黄色に変化したくらいが目安です。
④火にかける
酢水の入ったクッカーを、火にかけていきます。
火加減は、『弱火』です。沸騰したら、そのまま10分程コトコト煮ます。この時間も感覚で大丈夫です。
ちなみに煮ている最中はとても酢の香りがキッチンに立ち込めます。酢が苦手な方は要注意ですよ!!
⑤スポンジでこする
お湯は捨ててOKです!
まだ熱を持っていて熱いので、少し冷ましてからスポンジでこすり洗いをします。やけどには十分気を付けてくださいね。
⑥洗剤で酢を洗い流す
最後に洗剤を使って、綺麗に酢と焦げを洗い流します。
酢だけで焦げ付きは落ちたのか?
焦げ付いたクッカーがどうなったか気になりますか?洗剤を使ってごしごし洗っても取れなかった頑固な焦げ付き…。それが重曹を使わずに酢だけで落ちるのか…?
それではご覧ください!
いかがですか!?これがあの頑固な焦げ付きクッカーです!!新品のようにピカピカと輝いているのが分かりますね。焦げは見る影もありません。
重曹がないので試しに酢を使ってみましたが、結果は大成功でした!やはり、酢がもつ『酸』の力のおかげですね。
酢だけで焦げ付きが落ちなかった場合
今回は酢だけで綺麗に焦げ付きを落とすことができました!ですが、もしかしたら酢だけでは頑固な焦げ付きが落ち切らなかった…という場合もあるかもしれません。
そんなときには、またまた家に必ずあるもので落としてしまいましょう!
台所用中性洗剤
洗剤はどのご家庭にも必ずあると思います。そんな中性洗剤を、酢と一緒に使ってみましょう!
- 酢
- 台所用中性洗剤
- 水
- スポンジ
①水を張る
先程同様、焦げ付きが浸かるくらいの水を入れます。2~3センチ程で大丈夫です。
②酢と台所用中性洗剤を入れる
目安は酢も洗剤も大さじ3杯程度です。これも、目分量で大丈夫ですよ。
③火にかける
弱火で火にかけていきます。酢の時と同じで、沸騰したら10分程コトコト煮込んでいきます。
④火を止める
10分程煮込んだら火を止めます。そしてお湯を捨ててしまいます。
⑤スポンジで洗う
鍋が冷めたら柔らかいスポンジで汚れをこすります。これで完了です!
酢だけで焦げ付きが落ち切らなかった場合は、台所用中性洗剤も加えて試してみてください!
素材ごとにお勧めの焦げ落としの方法
クッカーや鍋、フライパンには様々な素材のものがあります。素材に合った焦げ落としの方法を知らないと、焦げを落とすどころかかえって傷をつけてしまうこともあります。せっかく買ったキャンプギアに、自分の手で傷をつけてしまうのは避けたいですよね。愛用のキャンプギアを長く使えるように、焦げ付き落としの方法をきちんと知っておくのも大切ですね。
ここでキャンプギアとして使われがちな素材を4種類挙げ、焦げ落とし方法をまとめてみます。また、注意点もご紹介します。
アルミ製クッカー
アルミは酸性やアルカリ性に弱いので、お手入れには注意が必要です!
◎→酢、中性洗剤
×→重曹
ステンレス製
ステンレスは傷つきやすい材質なので注意が必要です!
◎→重曹、酢
×→金属たわし
ホーロー製
ホーローの表面は硬いので摩耗性がありますが、表面に傷がつくと錆の原因となるので注意が必要です!
◎→重曹、酢
×→金属たわし、クレンザー
鉄製
鉄は耐久性に優れており、金属たわしでこすっても問題ありません。
しかし洗剤や重曹を使うと鉄に馴染んだ油が落ちてしまうので、特別な時だけ使用してください。
◎→空焚き
△→洗剤、重曹、酢
このように、素材によっては使用NGのものもあります。素材に合わせて注意してお手入れをおこなってくださいね。
天日干しはどの素材にも使える!
どんな方法を試しても焦げ付きが頑固過ぎて取れない場合は、『天日干し』を試してみてください!天日干しはどの素材でも使えて、とっても簡単な焦げ落とし方法です。
天日干しで焦げ付きを落とす方法
- 日当たりの良い場所に置く
- 一週間程そのままにする
- 干し終わったら焦げを削り落とす
たったこれだけです!簡単すぎますよね。
しかし天日干しの場合は1週間ほど時間がかかってしまうので、それが唯一のデメリットです。じっくり待ってくださいね。
メスティンの焦げ落としの方法!焦げ付きが気になるならフッ素加工を!
まとめ
今回は『重曹』を使わず『酢』だけで頑固な焦げ付きを落とす方法をご紹介しました。
この焦げ付きを落とす方法を知っていれば、安心してキャンプ料理を楽しむことができると思います。クッカー類が焦げ付くことを恐れず、どんどん料理に挑戦してみてください!料理の幅が広がること間違いなしですね。