キャンプでの直火料理は、豪快かつ野性味があって魅力的ですよね。
数少ない荷物で寝泊まりするキャンプやブッシュクラフトにおいて、クッカー選びはとても重要なポイントです。
そこで今回はキャンプやブッシュクラフトにおすすすめのクッカーを中心に紹介していきます。
煤汚れが劇的に落ちるアイテムも紹介しますので、綺麗好きな方必見です!
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キャンプで使うクッカーとは
クッカーとは、主に炊飯や調理に使う金属性の鍋で別名コッヘルとも言います。
キャンプや登山に持ち運びする前提で作られているため、軽量かつコンパクトで収納しやすいデザインが多く、ブッシュクラフトとも相性がとても良いアイテムです。
人それぞれ調理内容は違うので、自分の目的に合った素材や形状のクッカーをチョイスすることがポイントです。
次の項目からは素材ごとの特徴や、キャンプやブッシュクラフトに向いている形状を具体的に紹介していきます。
クッカーの素材による違い、焚き火への向き不向き
クッカーはさまざまな金属で作られています。
主にステンレス・チタンそしてアルミと、キャンプに興味がある人ならどれも馴染みのある素材ですね。
先に結論を言っておきますと、クッカーとしてのおすすめの素材順は「アルミ」>「チタン」>「ステンレス」です。
クッカーの素材にはそれぞれ特徴があり、得意とする調理が異なるため自身の目的に合わせたクッカー選びが大切です。
また焚き火への向き不向きも頭に入れておくと、シチュエーションによりアイテムの素材を使い分けられるので紹介していきます。
ステンレス
ステンレスは金属の中で最も錆びに強く、蓄熱性・耐久性にすぐれた金属です。
しかし熱伝導がかなり悪いため、炒め物をしてもムラになりやすく、炊飯にしても焚き火の火力が一気にお米に伝わらないのでふっくら炊けない、さらに重量もあるのではっきり言ってブッシュクラフトでのクッカーには向いていません。
一度伝わった熱が逃げにくく頑丈で焚き火との相性抜群、そして錆びないという特徴を持つステンレスはずばり“焚き火ケトル”向きです。
チタン
チタンの特徴はなんといってもその軽さと強度の“バランス”です。
ステンレスに比べ比重は約60%。
ここまでは割と知られていますが「チタンが一番軽い!」というのは実は間違いで、軽さは次に紹介するアルミの方が軽いのです。
そこでもう一つの特徴である強度は、チタンは同じ質量なら鉄の2倍・アルミの3倍の強度を誇るのです。
“耐食性”にもかなり優れていて、腐食に強く、海水などでも錆びないのでアウトドアでのさまざまな環境下でも長く使うことができます。
そんな丈夫で持ち運びしやすいチタンですが、調理に肝心な熱伝導はステンレスよりも悪く、さらに高価なものが多いので、ブッシュクラフトでのクッカーとしてはあまりおすすめしません。
おすすめはやっぱりアルミクッカー!
それでは冒頭でおすすめしたアルミの説明に入っていきます。
アルミの特徴は“軽さ”と“熱伝導の良さ”です。
軽さはチタンの説明にもあったように、かなり軽量でキャンプやブッシュクラフトにもってこいの素材。
さらに熱伝導率がかなり良いので調理に向いていて、炒め物や炊飯もできクッカーとして優秀な素材といえます。
比較的安価なものが多いのも魅力で、お財布に優しいのはありがたいです。
強度はステンレスやチタンに比べかなり劣り変形しやすいので、取り扱うときの力加減には気を付けてくださいね。
形状による選び方のポイント
次はキャンプやブッシュクラフトにおけるクッカーの形状選びです。
形状といってもクッカーを選ぶ際に考えなければならない事が2点あり、本体そのものの形状と、持ち手の形状です。
丸型か四角型か
基本的に丸型のモノが多いのですが、中にはメスティンのように四角いものや、兵式飯盒のように変わった形のものがあります。
正直これに関しては、好みが分かれる所なのですが、強いておすすめするとすれば丸型のクッカーです。
理由は、ケトルやシェラカップとのスタッキングができる形状だからです。
荷物を極力コンパクトにしたいブッシュクラフトにおいて、利用頻度の高いアイテム同士がスタッキングできるメリットは絶大ですよね。
持ち手の形状
持ち手の形状はかなり大事です。
なかでもおすすめは吊り下げられるタイプの持ち手。
理由は、軽量キャンプやブッシュクラフトでの定番“トライポッド”や“ハンガー”にぶら下げられるからです。
吊り下げられることにより、五徳が必要無くなるので、荷物がコンパクトになり軽量化になります。
吊り下げられると、焚き火とクッカー本体の距離を取ることができ、焚き火の炎が良く見えることもメリットです。
煤汚れの落とし方
焚き火をした後の、クッカーや鍋の煤汚れの落とし方に悩んでいる方いますよね?
劇的に煤汚れが落ち、クッカーの輝きを取り戻せる方法を紹介します。
なんとコストは100円ですので必見です!!
使用するのはダイソーの“スチールウールタワシ”
アウトドアシーンにおいてもなにかとお世話になる百均こと100円ショップ。
そんな100円ショップの代表格ダイソーにある“スチールウールタワシ”を使用すれば、煤汚れがとても簡単に落ちますよ。
スチールウールとは細かい金属の繊維のようなものです。
台所によくある“金タワシ”よりも目がかなり細かいので、傷も付きにくいです。
※ダイソーのスチールウールタワシにはピンク色の洗剤が付いているモデルもありますが、基本的に煤汚れに洗剤は関係ないので、タワシの内容量が多いこちらの通常モデルがおすすめです。
実際に煤汚れを落としてみました
用意するのは「スチールウールタワシ」「水」「煤で汚れたクッカー」の3つです。
クッカー全体とタワシを水に濡らし擦っていきます。
写真右側部分をほんの10回擦っただけで、すぐに煤汚れが取れています。
適度に水で流しながら、さらに40~50回ほど擦り約半分。
スタートからトータル2分でほとんどの煤汚れが落ち、本来のアルミの質感が蘇りました。
さらにピカピカにしたい人は、ピカールなどの金属磨き剤を使用すればよいかと思います。
ただあくまでも金属を金属で擦り、削り取っているという感覚を忘れず、やりすぎは禁物です!
鉄製フライパンは焚き火と相性抜群
クッカーにはないのですが、焚き火との相性抜群な鉄についても解説しておきます。
蓄熱性が優秀
鉄はなんといっても蓄熱性が高いことがメリットです。
ステーキ肉をじっくりジューシーに焼くことができ、そのまま焚き火から離しても冷めにくいので料理を温かいまま食べられます。
しっかり手入れすれば一生もの
鉄は錆びやすいため、使用するたびにこまめなメンテナンスが必要なのです。
しっかりメンテナンスしてあげれば、どんどん油でコーティングされていくので焦げ付きにくくなり、一生モノとなるでしょう。
焚き火に使えるおすすめのクッカー
【トランギア】メスティン TR-210
スペック
持ち手が付いた四角型の飯盒(メスティン)です。
アルミ素材のため熱伝導率が良く、お米が美味しく炊けると評判。
四角い為パッキングしやすいのもメリットです。
おすすめポイント
1合炊飯の際、内側にある取手のリベット(丸い部分)の真ん中くらいが水の量の目安です。
【DUG】焚き火缶 M/Lセット DG-0102
スペック
吊り下げられる取っ手タイプのアルミクッカー。
Mサイズ約2L・Lサイズ約3Lと使い分けやすい大きさです。
蓋に持ち手が付いているので、フライパンとしても使えます。
2つがセットで3千円台とコスパ抜群のクッカーです。
のおすすめポイント
MとLはそれぞれスタッキング可能です。
【キャプテンスタッグ】林間兵式飯盒 M-5545
スペック
昔ながらのベーシックな見た目の飯盒。
お米は最大約4号まで炊飯でき、縦長の形状なのでスープなどの汁物も得意です。
吊り下げも可能なので、調理を幅広くカバーしてくれます。
おすすめポイント
外蓋・中蓋がついているので、食器代わりにもなり荷物の軽量化になります。
中蓋一杯でお米約2号です。
【トランギア】325ケトル TR-325
スペック
クッカーではないのですが、珍しいアルミ製のケトルですので紹介します。
アルミの軽さが特徴で、持ち運びしやすくブッシュクラフトにおすすめのケトルです。
容量0.6Lで、コーヒーやカップラーメンにもちょうどよいですね。
おすすめポイント
さきほど紹介したDUGの焚き火缶Mとスタッキング可能。
【スノーピーク】ケトルNo.1 CS-068
スペック
こちらはステンレス製のケトルです。
寸胴鍋のような形状を活かし、湯沸かしだけでなく煮炊きものにも使用できます。
比較的価格設定が高いスノーピーク製品の中でも、値段が約4千円弱と手が出しやすいところもポイントです。
おすすめポイント
ステンレス製なので錆びに強く丈夫で、焚き火にかけっぱなしにしても変形の心配が少ないです。
取っ手が吊り下げられる形状なので、ブッシュクラフトにおすすめできます。
まとめ
クッカーといっても素材や形状は様々で、クッカーごとに特徴があるのだなと感じてもらえたと思います。
それぞれのクッカーによる長所と短所をうまく捉え、ご自身のスタイルやパッキングに合ったクッカーを選ぶことが大切ですね。
お気に入りのクッカーを見つけて、素敵なブッシュクラフトを楽しんでください!