キャンプシーンで快適な睡眠を求めるとなれば、コットは欠かせないアイテムですよね。
DODが販売している『ワイドキャンピングベッド』は、とても快適な睡眠をもたらしてくれるシロモノです。
今回はワイドキャンピングベッドCB1-100について実際に使用した感想を交えてご紹介します。
商品の良い点・気になる点も含めてご紹介しますので、購入を検討している方は必見です。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
ワイドキャンピングベッドCB1-100のスペック
DODが公式サイトで公開しているスペックです。
サイズ | W77×D190×H19cm(コット設営時) W20×D80×H4cm(キャリーバッグ収納時) |
---|---|
重量 | 4.4kg(付属品含む) |
材質 | スチール(フレーム) ポリエステル(ベッド本体) |
付属品 | キャリーバッグ |
こちらの商品の最大の売りである「ワイド」な幅についてですが、
一般的なコットの幅が約70cm前後なのに対して、幅77cmと余裕で寝返りがうてる大きさを誇ります。
設営時に高さが19cmある点もポイント。
コットはそもそも、地面からの底冷えを防ぐのにとても有効です。
高さ19cmあれば、コットの脚が多少地面に食い込んでも地面からの距離を確保できます。
コット表面と地面の間に空間が確保できれば、冬場は底冷えを防御でき、夏場は空気が通って涼しいです。
高さ19cmというのはコットの中では低い分類になります。
いわゆる「ロータイプ」と呼ばれるもの。
高さが低いテントの内部で使用するには、こちらのロータイプがおすすめです。
しかしロータイプはコット下に荷物を収納する事が出来ない為、テント内の面積を大きく占領することになります。
キャリーバッグ収納時にコンパクトにまとめられるのは嬉しいポイント。
厚みが5cm程度まで薄くなるので、使わないときは自宅のクローゼットのスキマ等に収納可能です。
物がいっぱいの物置でもスキマに収納、車でキャンプに行く時もちょっとしたスキマに積載できます。
重量が4.4kgと少々重いのが気になるところ。
フレームがスチール素材の為、頑丈ではあるがその分重さを感じます。
同様に4本ある脚部も、触ると頑丈であることは分かるのだがやはり重い…。
総重量4.4kgは決して「軽い」とは言えない重さです。
組み立て方に少々クセあり。慣れるまで難しいかも?
コット両側に差し込むポールは、3本のスチールポールを連結させて1本になる構造です。
ただしこのポール連結部分が抜けやすく、コットに差し込んでいる間に脱落してしまうのが厄介。
コット内でポールが脱落すると写真のようにコットがグニャリと曲がり、組み立てに手間取ります。
連結部分は写真のように、メス側のポールにオス側を差し込むだけ。
「カチッ」と連結される訳ではなく、スポスポと抜けてしまう構造なのです。
その為コットにポールを差し込む最中、ポールが抜けて脱落してしまう事があるのです。
ポールがコットの生地の途中で引っ掛かる事もあります。
生地には両側に4カ所ずつ「脚部を挿入する為の穴」がありますが、この穴にポールが引っ掛かりやすいのです。
引っ掛かった際にポールをコットから抜こうとすると、先程記載した「ポールが脱落する」事態になりやすい…。
ポールの断面形状は楕円形です。
この形状のせいでポールが生地の内部で転がってしまいます。
転がることで「脚部挿入用のポール穴」が「生地の穴」とは別の方向を向いてしまうのです。
これがまた設営の難易度を上げている要因のひとつ。
設営が難しいと感じると同時に、少々面倒くささを感じます。
設営する際にはポールの脱落に気を付けながら、穴への引っ掛かりにも気を付けて…と、気にすることが多いです。
脚が硬すぎる?組み立てにはある程度の力が必要。
組み立ての際に力が必要なのも気になる点です。
脚部がとても硬く、組み立ての際サイドポールの穴に脚部を挿入するのに力が必要です。
男性であれば難なく組み立て可能かも知れませんが、非力な女性の場合だとそうはいきません。
実際に筆者の妻にコットの組み立てをお願いしたところ、脚部をサイドポールの穴に挿入する作業で
脚部が硬くて曲がらなく、諦めてしまいました。
上の写真のようにコットを立てた状態で脚部に体重をかけると、脚部が曲がり易く少しだけ楽な気がします。
組み立ても苦労しますが、撤収作業も同様に脚部の取り外しが大変です。
脚部がとても頑丈な素材の為、力があまり無い方おひとりでの設営・撤収は苦労するかもしれません。
生地の程良い「たわみ」で寝心地は良好!
設営時は生地がピンと張っていて手で押すと硬めの弾力を感じますが、
いざ寝転がってみると生地が適度にたわんで寝心地は良好です。
さすがに自宅のベッドのような寝心地の良さには届きませんが、
1~2泊程度のキャンプであれば快適な夜を過ごすことが出来そうです。
あまり聞かないメーカーの安いコットのような、「たわみすぎる」ということもありません。
生地には適度な張り感があるので、無名メーカーのようなチープさは感じませんでした。
設営時に気になった脚の硬さも、裏を返せば頑丈であるということですので
寝転がった時にしっかりと体重を支えてくれる安心感があります。
ロータイプである為、コットがぐらぐらと揺れることも少ないです。
寝返りを打った際にコットが傾いてしまい、転落する心配がないのも安心ですね。
側面のポケットが便利!就寝時のスマホ&メガネ収納に!
コットの側面にポケットがあり、ちょっとした小物を入れるのに便利です。
一般的なスマートフォンであれば収まるサイズなので、就寝時に収納しておけます。
寝心地の良いコットでキャンプの朝に寝坊してしまわないよう、
アラームをセットしたスマートフォンを枕元に置いておくのに役立ちそうですね。
就寝時にメガネを収納するのにも役立ちます。
コンパクトなメガネケースであれば収まりますので、ケースごと収納することも可能。
生地は洗濯不可。汚れは雑巾でふき取る必要アリ!
コットの生地部分は洗濯不可。
汚れた場合には雑巾を硬く絞って拭く必要があります。
濡らしてしまうとカビが生える恐れがあるため、陰干しで完全に乾燥させないといけません。
キャリーバッグも同様に洗濯は不可の為、汚れたら雑巾で拭き取りをしましょう。
こちらもカビが生える恐れを考慮して、完全に乾燥させないといけません。
しかし生地自体が乾きやすい素材ですので、暑いキャンプの夜に寝汗をかいても
蒸れたりしにくいのでご安心を。
まとめ
DODのワイドキャンピングベッド CB1-100はコットとしてはとても有能です。
しかしながら、設営・撤収時の難易度が少々高いとも感じました。
以下にポイントをまとめてみました。
良い点
- 大きさ:幅77cmで大人が余裕で寝返りを打てる。
- 安定性:ロータイプのコットで、寝返りの際に傾く心配が少ない。
- 素材 :ポールはスチール製で頑丈。生地も通気性が良く蒸れにくい。
気になる点
- 大きさ :ソロ用等小さなテントでは、コットが大きすぎるかもしれない。
- 組み立て:力が必要。その上ポールが抜けやすく、設営の難易度が高い。
ロータイプのコットである以上、コット下の収納は諦める必要があります。
そしてハイタイプとは違い、「ベンチ」のような使い方は低過ぎる為難しいかも。
ある程度の広さのテント内で、寝る為だけの用途としてならばおすすめのコットです。
どんな製品か気になっている方、購入を検討している方の参考になればうれしいです。