ハクキンカイロの燃料！指定ベンジンを比較！Zippoオイルでも使えるって本当？

繰り返し使えてエコなカイロとして、日本国内のみならず海外からも注目されているハクキンカイロ。
使い捨てカイロと異なり、自分で燃料を注入して、化学反応で発熱させるという面白さが、キャンパーを始め多くの人にウケています。

ハクキンカイロの燃料であるベンジンは、ハクキンカイロが公式にしている商品が２つあります。
NTベンジンとエビスベンジン、今回はこちらの２種類にどのような違いがあるのかを比較してみます。

燃料としての性能に違いはあるのか、価格や内容量はどうなっているのかを、分かりやすくご紹介します。
ハクキンカイロの燃料にどの商品を使おうか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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そもそもベンジンって何？

ハクキンカイロが燃料としているベンジンとは、そもそもどのような物なのでしょうか。
ベンジンとは、簡単に言うと原油を精製したもの。
一般的にガソリンと呼ばれるものと実は大体同じ成分で、化学上はどちらも「炭化水素」です。

それは、ガソリンはオクタン価（エンジン異常の起こしにくさのようなもの・数値）を高めるために様々な添加剤が含まれています。
それに対しベンジンは、車の燃料として注油することを想定していないため添加剤がガソリンと異なり、あくまでカイロ用の燃料として作られているので呼び方が異なります。

しかし「原油を精製して作られている」という点については同じであり、火気厳禁や多量に吸い込むと健康に異常をきたすといった特徴は、ガソリンと同様です。

ベンジンやガソリンは日本の消防法で第４類（引火性の液体）、第１石油類（引火点21℃未満の液体）と
して指定されており、法律上も同じ種類の物として扱われています。

ハクキンカイロが公式に燃料として指定しているベンジンは、NTベンジンとエビスベンジンの２商品。
どちらもハクキンカイロ株式会社の公式サイトで販売されているほか、全国の薬局やホームセンターなどで購入することができます。

それではこの２商品に、それぞれ異なる点はあるのかをご紹介します。

タカビシ化学

ハクキンカイロ

ハクキンカイロ公式サイトでは、従来指定ベンジンとしていた「ハクキンカイロ専用ベンジン（通称おじさんベンジン）」が2017年に生産終了し、以降はこの２商品が指定ベンジンとなっています。

公式サイトの紹介文では、「従来のハクキンカイロ専用ベンジンと全く同一の中身」と紹介しているので、メーカーの見解としては２商品に差異はないということのようです。

しかしAmazonなどのECサイトで口コミを見ると、「NTベンジンの方が高温になる。」「エビスベンジンはにおいが少ない。」
といった意見が散見されますが、全く逆の意見もあり、一概にどちらの商品の方が優れているとは言えません。
これら２商品に、大きな差はないと考えて良さそうです。

ハクキンカイロとよく似た製品に、「Zippoハンディウォーマー」というものがあります。
実はこれ、ハクキンカイロ株式会社がOEM生産している商品。
そのため、構造や発熱の原理は、ハクキンカイロと全く同じなのです。

Zippoハンディウォーマーが燃料として使用しているZippoオイルですが、結論から言うとハクキンカイロにも使えます。
前述した通り、ハクキンカイロの燃料であるベンジンは炭化水素。
Zippoオイルも同じく炭化水素で、ベンジンと成分が似通っています。

実際ハクキンカイロにZippoオイルを注油して使ってみると、問題なく発熱。
むしろベンジンを使用した際よりも、カイロの温度が高くなるという結果になりました。

Zippoオイルと同様に、キャンプで使うランタンの燃料としても有名なホワイトガソリンも、カイロの燃料として使えるようです。
ホワイトガソリンもやはり同じ炭化水素で、ベンジンなどと成分が似ています。

ここまで紹介してきたハクキンカイロ指定ベンジンやZippoオイル、ホワイトガソリンですが、どれも成分は同じ炭化水素で、燃料としての役割を果たすことができるものでした。

発熱温度やにおいなど、多少の違いはあっても、そこまで大きな性能の差には繋がらないようです。
むしろ指定ベンジンのNTベンジンとエビスベンジンは、ECサイトの口コミを見ると「NTベンジンが優れている」
「エビスベンジンが優れている」とどちらの意見もあるので、互いに大きな差はないと考えて良さそうです。

これからハクキンカイロを購入しようと考えている人や、燃料にどちらのベンジンを使用しようか悩んでいるという方は、
深く考えずに自分が入手しやすいものを使用して良いでしょう。