冬になると、湯たんぽを使うという方も多いと思います。体を芯からじんわり温めてくれる湯たんぽは、冬キャンプの防寒グッズとしても役立ちます。
湯たんぽの中には、お湯を沸かして湯たんぽに注ぎ入れるタイプと、直火でお湯が沸かせるタイプのものがあります。
直火対応の湯たんぽは、湯たんぽに水を入れて火にかけるだけと準備がとても簡単です。
また、お湯の温度が下がったら、再度火にかけることができますので、お湯を入れ替える必要がありません。
持っていくアイテムが限られるキャンプでは、工程が少なく、手軽に使える直火対応湯たんぽがおすすめです。
本記事では、「湯たんぽの効果」「湯たんぽの使い方」「湯たんぽの種類・特徴・メリット・デメリット」「湯たんぽの種類別性能・保温時間」「湯たんぽの注意点」を解説します。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
冬キャンプでの湯たんぽがあって良かったと感じる点
湯たんぽが冬キャンプにおいて、良いと思う点があります。
- AC電源がないキャンプ場でも防寒グッズとして使用できる
- ストーブより安全に使用できる
- コンパクトで持ち運びしやすい
- 湯たんぽに使った水を利用できる
- 「直火対応」湯たんぽの場合には、ケトルでお湯を沸かす必要がない
一つずつ解説します。
AC電源がないキャンプ場でも防寒グッズとして使用できる
行きたいキャンプ場にAC電源があるとは限りません。
そのため、電気が無くても使用できる湯たんぽは便利です。
ストーブより安全に使用できる
ストーブをテント内で使用する場合、十分に換気をしないと一酸化炭素中毒になる可能性があります。
また、テント・タープの近くでストーブを使用すると、ストーブの熱で生地が痛む可能性があります。
その点、湯たんぽは、一酸化炭素中毒やテント・タープの生地を傷める心配はありません。
コンパクトで持ち運びしやすい
湯たんぽはストーブに比べてコンパクトで、石油などの燃料を持って行く必要がありません。
そのため、荷物が少なくてすみます。
湯たんぽに使った水を利用できる
冬キャンプ場の水道水は冷たくなっています。
温度が下がった湯たんぽの水は、水道水よりは暖かいですので、朝に手を洗ったり、洗顔したりするのに利用できます。
「直火対応」湯たんぽの場合には、ケトルでお湯を沸かす必要がない
通常の「直火不可」の湯たんぽは、ケトルでお湯を沸かして、湯たんぽへ注ぎ入れます。
ケトルの容量が小さいと、何度もお湯を沸かす必要があります。
「直火対応」湯たんぽは、水を湯たんぽに入れ、直火でお湯を沸かすことが可能です。
そのため、ケトルから湯たんぽへお湯を注ぐ手間を省くことができます。
キャンプでの湯たんぽの活用方法
キャンプでの湯たんぽの使い方を3つ紹介します。
- ブランケットの中に入れる
- 寝袋に入れて温めておく
- 簡易コタツの熱源にする
ブランケットの中に入れる
ブランケットをひざや肩にかけて使う際、湯たんぽをブランケットの中に入れておくと、体の芯から温まり、体がポカポカしてきます。
寝袋に入れて温めておく
冬キャンプでは、寝袋は冷たくなっています。ひんやりした寝袋に入ると、眠気が覚めてしまいます。
また、寝袋内が暖まるまでに時間がかかり、なかなか寝つけません。
そのため、寝る前に湯たんぽを寝袋に入れて温めておくと、寝袋に入ってすぐに快適に寝られます。
簡易コタツの熱源にする
湯たんぽを簡易コタツの熱源に使用できます。
ローテーブルにブランケットなどの布をかけて、湯たんぽを中に入れておくと、足元を温めることができます。
湯たんぽの種類・特徴・メリットデメリット
湯たんぽの主な種類は、金属製、プラスチック製、ゴム製、ウエットスーツ生地製です。
湯たんぽ特徴・メリット・デメリットを湯たんぽの種類別に解説します。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
金属製 | 昔ながらの湯たんぽで、直火加熱できるものが多い | すぐに温かくなる | 錆びやすい 熱くなりやすい |
プラスティック製 | じんわりとした温かさでコスパがいい | ・耐久性がある ・扱いやすい ・お手頃価格 |
保温性が低い |
ゴム製 | 柔らかくて、触り心地がいい | ・お手頃価格 ・コンパクトに収納できる ・湯たんぽとしてだけでなく、冷水を入れて水枕、氷を入れて氷枕としても使える |
・注ぎ口を手に持ったままお湯を入れる必要があるため、やけどに注意する必要がある ・ゴム臭が気になる場合がある |
ウエットスーツ生地製 | 肌触りがよく、低温やけどしにくく | ・断熱性が高く、じんわりとした温かさが長時間続く ・カバーなしで使える |
・ゴム臭が気になる場合がある ・お湯を注ぎ口に入れにくい |
キャンプにおすすめの直火OK湯たんぽの使い方
直火OKの湯たんぽは冬のキャンプではとても重宝します。
使い方はとても単純ですが注意する点もありますので是非参考にしてみてください。
まず、湯たんぽに水を入れます。
大きい湯たんぽですと2.5Lのお湯が必要になります。やかんでお湯を沸かして入れても良いですが何度も入れないといけないので湯たんぽに入れてから直火で温めます。
キャンプ出発時に水を入れていくのも良いと思います。
この時に満タンまで入れても良いですがお湯が沸いた時に吹きこぼれる可能性があるので少な目でも良いですよ。
「直火対応」湯たんぽは蓋を開けて加熱する
湯たんぽを火にかけます。
この時は必ず蓋を外した状態で加熱しましょう。
直火で水を温める場合、蓋を閉めた状態でお湯を沸騰させると爆発する恐れがあります。
そのため、湯たんぽに水を入れたら、蓋を開けたままの状態で温めまてください。
まら、湯たんぽは熱くなっていますので、直接素手では触らず、軍手やミトンを装着しましょう。
アルパカストーブの上で湯たんぽを温めた場合30分近く時間がかかりました。使用する際は少し早めに準備しておくとよさそうですね。
シングルバーナーなどでも加熱できますが大きいタイプの湯たんぽですと輻射熱でガス缶が熱されて爆発の危険も考えられるので確認や対策を行ってください。
お湯が沸いたら湯たんぽに蓋をします。
お湯が満タンでない場合はお湯もしくは水を足して満タンの状態で蓋をしてください。
湯たんぽ内の空気の量が多いとお湯の温度が下がった時に、湯たんぽ内の空気の体積が収縮するため、湯たんぽがへこむ可能性があります。
お湯は湯たんぽの注ぎ口ギリギリまで入れるようにしましょう。
湯たんぽにカバーをして寝袋に入れておけば暖かく寝ることができます。
マルカの直火湯たんぽ2.4Lの保温時間を比較 何時間もつか?
マルカの直火湯たんぽがどのくらい持つか2種類の寝袋に入れてテストしてみました。
一つは厳冬期用のダウンシェラフ・もう一つは化繊の3シーズンシェラフです。
- モンベル ダウンハガー800#1 コンフォート温度-5度
- モンベル バロウバッグ#3 コンフォート温度 6度
テストで使用した温度計はこちらのSwitchBot温湿度計
温度の経過をスマホのアプリに記憶できる温度計です。
テスト①ダウンハガー800#1
ダウンハガー800#1に沸騰したお湯を満たしたマルカの湯たんぽ2.5Lにタオルを一枚まきその上に付属のカバーを巻いて約10時間放置しました。
寝袋内温度の平均は約49.1℃と高温を維持しています。
※温度計は湯たんぽの真上に配置しています。
テスト②バロウバッグ#3
こちらも同じようにバロウバッグ#3に沸騰したお湯を満たしたマルカの湯たんぽ2.5Lにタオルを一枚まきその上に付属のカバーを巻いて約10時間放置しました。
寝袋の性能やかなり差がありますが約8時間程度は暖かさを感じれる温度を保ってくれそうです。
※2日にかけてテストしているの2~4度程度の外気温の差がありますのでそこも加味して参考にしてください。
おすすめの湯たんぽ 直火OK&直火NG
「直火対応」と「直火不可」のおすすめ湯たんぽをそれぞれ紹介します。
マルカ湯たんぽAエース3.5L.2.5L IH対応 直火対応
金属製(溶融亜鉛メッキ鋼板素材)の湯たんぽです。直火対応で、IHでもガスでも加熱可能です。専用の袋が付いています。
お湯の温度が下がった際に、湯たんぽ内の気圧の変化で凹みにくい構造になっています。
尾上製作所(ONOE)トタン湯たんぽ 2.4L カバー付き
金属製(亜鉛鉄板素材)の湯たんぽです。金属製の湯たんぽの中では価格が安く専用の袋が付いていて便利です。
マルカ湯たんぽ 3.5L.2.5L 直火不可
金属製(溶融亜鉛メッキ鋼板素材)の湯たんぽです。金属製ですが、直時対応ではありません。専用の袋は付いていません。
マルカ ポリ 湯たんぽ 2.4L 袋付
プラスチック製(ポリエチレン素材)の湯たんぽです。
容量は約2.4リットルで、本体の重さは420gです。本体の色はブラウンです。専用の袋が付いていて便利です。
マルカ ポリ湯たんぽ 3L 袋付
プラスチック製(ポリエチレン素材)の湯たんぽです。容量は約3リットルで、本体の重さは420gです。本体の色はオレンジです。専用の袋が付いていて便利です。
タンゲ化学工業 立つ湯たんぽ 2.6L
プラスチック製(ポリプロピレン素材)の湯たんぽです。容量は約2.6リットルで、本体の重さは450gです。本体の色はオレンジです。専用の袋が付いていて便利です。
湯たんぽが立つ構造になっていますので、湯たんぽに触れずに湯たんぽをお袋に入れることができます。また、シンクのふちに湯たんぽを置けば、湯たんぽから手を離した状態でお湯を捨てることができます。
キャンプでの湯たんぽの注意点
低温やけどに気をつける
肌が湯たんぽに長時間触れ続けると、低温やけどになる可能性があります。
湯たんぽは、専用の袋に入れるか、タオルや毛布に包み、体から少し離れた場所に置いて使用しましょう。
寝袋に十分なスペースがない場合は、湯たんぽは寝袋を温めるために使用し、寝る前に寝袋から湯たんぽを取り出した方がいいでしょう。
まとめ
本記事では、「湯たんぽの効果」「湯たんぽの使い方」「湯たんぽの種類・特徴・メリット・デメリット」「湯たんぽの種類別性能・保温時間」「湯たんぽの注意点」を解説しました。
湯たんぽは、防寒グッズとして冬キャンプで何かと役に立つアイテムです。
沸騰したお湯を注ぎ入れて使う湯たんぽと直火で加熱ができる湯たんぽがありますが、キャンプでは直火対応湯たんぽの方が気軽に使えて便利です。
他の防寒グッズと併用して、うまく湯たんぽを取り入れてみてはいかがでしょうか。