登山やハイキングに出かけると、夏には冷たい飲み物、冬には温かい飲み物が飲みたくなりますよね。
そんな時に欠かせないアイテムがサーモボトル。
魔法瓶やテムレスとも言いますが、各社様々なサーモボトルを販売しています。
そんな数あるサーモボトルですが、今回は筆者が実際に使用しているモンベルのアルパインサーモボトル0.5Lの実際の使用感をレビューしてみました。
一番気になる保温、保冷力はどうか?メンテナンスは簡単?どの大きさを選べばいい?など、様々な切り口から考察していきます。
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アルパインサーモボトルの特長
保温性能が高い
真空断熱構造により、熱を逃がさず、飲み物を長時間温かく保ちます。
最長で12時間以上保温できる性能があります。
軽量で丈夫な素材
アルミニウム素材を採用し、軽量で丈夫な作りになっています。
また、内側にはフッ素樹脂コーティングが施されており、汚れがつきにくく、お手入れが簡単です。
外側に凹凸があるデザイン
外側には凹凸があるデザインになっており、握りやすく、滑りにくくなっています。
大口径で飲みやすい
口の部分が大きく開いているため、氷や大きめの飲み物も入れやすく、飲み口も広く、飲みやすいです。
さまざまな容量のバリエーション
350ml、500ml、750mlの3つの容量があり、目的や使い方に合わせて選ぶことができます。
以上が、モンベルのアルパインサーモボトルの特徴です。
アルパインサーモボトル500mlの基本スペック
この抜群の保冷力をもつアルパインサーモボトル(500ml)の基本スペックを見てみましょう。
重量 | 265g |
---|---|
サイズ | 直径∅7 X 高さ 24cm |
容量 | 0.5L |
耐熱温度 | 内栓 100度 / 外栓 100度 / パッキン 150度 |
耐冷温度 | 内栓 -20度 / 外栓 -20度 /パッキン -40度 |
保温力・保冷
保温力 | 保冷 | |
---|---|---|
スタート | 95度 | 4度 |
6時間後 | 78度以上 | 8度以下 |
24時間後 | 51度以上 | 12度以下 |
※ 保温・保冷効果とは室温20度(±2度)において、製品に規定量の95度の熱湯(4度の冷水)を満たし、所定時間放置した場合の温度です。
アルパインサーモボトルの保温力を検証
実際に熱湯を入れ、室内で放置し温度を経時的に測ってみると…?
となりました。
公式ホームページに記載されている結果と概ね同じですね。
各パーツの紹介
アルパインサーモボトル0.5lは本体、中栓、カップの3つのパーツで構成されており、滑り止めやパッキンなどはそれぞれ取り外し可能です。
アルパインサーモボトルのレビュー
使い方!漏れないか?蓋の開けやすさは?
使い方はシンプルで、しっかり閉まった状態から中栓を180度ほど反時計回りに回転させて緩め、ボトルを傾けると中身が出てくる仕組みです。
逆さまにしても中身は全く漏れてこないので、バックパックの中でどんな置き方をしても水漏れの心配はありません。
しかしどのボトルにも言えることだと思いますが、カップに水分が残ったままカップを閉めると再度開けた時に水滴が落ちてくるので、飲み終わった後はしっかり水気を切って蓋をしましょう。
また、カップにはシリコーンゴム製の滑り止めが付いているので、手袋をはめたままでも開閉しやすく、雪山登山での使用シーンを考慮した仕様となっています。
サイズ感
500mlペットボトルと比較するとやや大きいくらいです。
大きさの割にかなり軽量で驚きます。
メンテナンスは?食洗器は使える?
カップのみ食洗機使用可能(コップカバーは不可)で、中栓及び本体は食洗機使用不可となっています。
筆者は約2年間使用していますが(主に冬季、半月に1回の使用)でパッキンの劣化など不備はありません。
もし劣化してきても、このパッキン単体で購入可能ですし、先述のように中栓のパッキンや、滑り止め部もそれぞれ取外し可能なので、細かな部分まで洗うことができとても衛生的です。
デメリットは氷の入れにくさ?
本体の開口部は直径4.5cmほどあるので、家庭の製氷機で作った氷は難なく入ります。
市販の大きさにばらつきがある氷も大きさを選べば問題なく入るでしょう。
オプションで飲み口をアクティブに変更できる
蓋を開けてすぐに飲みたい方向けに、アクティブリッドというワンプッシュで蓋が開き直飲みできる仕様のものが販売されているため、そちらにも交換可能です。
しかしアクティブリッドにすると保温力はやや落ちる(先述の実験と同様の条件で、95度の熱湯を入れてから6時間後の温度が60度前後)ため、保温力重視の人にはそのままの中栓がおすすめです。
パッキングについて
バックパックのポケットに収まるくらいの直径です。
ただし、出し入れの際に滑り止めが引っかかるので頻繁に出し入れするには不向きかもしれません。
必要に応じて底カバーを取り外しても良いと思います。
バックパックの種類にもよると思いますが、筆者が持っているバックパックにはボトルが差し込み可能です。
バックパックの中に入れるには、しっかりと閉めていれば中身が漏れる心配はありませんが、万が一しっかりと閉まっていなかったときのために、飲み口が上に来るよう縦にパッキングすることをお勧めします。
バーナー不要で日帰り登山やハイキング
充分な保温力があるので、休憩時間の水分補給や、山頂でカップラーメンを食べる際にも温め直し不要で食事可能です。
筆者は特に秋から冬にかけての寒い時期の登山の際にお湯を入れて持ち歩いています。
出発してからだいたい遅くても4時間後には昼食をとるので、4時間後でも熱々のお湯がでます。
バーナーで温め直さなくてもそのままカップラーメンにお湯を注ぐだけで3分待てばすぐに食べられますし、冬季はおにぎりも凍ってしまう事が多いので、残ったお汁におにぎりを入れるなどして昼食を取ります。
もちろん、夏季に冷たい飲み物を持ち歩く際にも活躍します。
アルパインサーモボトルのサイズ選び
サイズは0.35L、0.5L、0.75L、0.9Lとありますが、ちょっとしたハイキングであれば0.5Lが使いやすいと思います。
食事に多く使用したり、水をよく飲む男性であれば大きいサイズの0.75L、0.9Lで良いと思います。
また、本格的な登山で使用する場合は、水の補給場所も限られてくると思いますので、水を確保できる時になるべく多く入れておきたい場合にも容量の大きいものを使用することをおすすめします。
カラー | 重さ | おすすめの使用シーン | |
---|---|---|---|
0.35L | GM,MDGN,RD,STNLS | 240g | 2−3時間程度のハイキング |
0.5L | GM,MDGN,RD,STNLS | 265g | 5−6時間ほどのトレッキング |
0.75L | DGY,RD,STNLS | 360g | 水をよく飲む方、調理に使用する方 |
0.9L | RD,STNLS | 380g | 水をよく飲む方、調理に使用する方、長期縦走する方、複数人用 |
※サイズによってそれぞれカラー展開が違うのでご注意ください。
また、このサーモボトルの水以外にも常温の飲み物をいくらか持ち歩くことをお勧めします。
特にトレッキングなどの行動中には常温の水のほうが飲みやすく、暖かい・冷たい飲み物はゆっくりと腰をおろして休憩する場合に重宝するでしょう。
コスパ最強?山専ボトルとスペック比較
サーモボトルで有名なものと言えばサーモスの山専用ボトルがありますが、山専用ボトルとモンベルのアルパインサーモボトルはスペックの差はあまりありません(公式HPの情報にて比較)。
その上、モンベルのアルパインサーモボトルは値段設定が低く、コスパがかなりいいです。
アルパインサーモボトル0.5l | 山専用ボトル500ml | |
---|---|---|
本体寸法 | 直径∅7X24cm | 直径∅7×23.5cm |
重量 | 265g | 280g |
口径 | 4.3cm | 3.6m |
保温効力(6時間) | 78度以上 | 77度以上 |
保冷効力(6時間) | 8度以下 | 10度以下 |
メーカー希望価格 | 3,850円 | 6,050円 | AMAZON価格 | 4600円 | 4700円 |
定価では半分強の値段で購入が可能です。
モンベルのサーモボトルを購入するなら公式ショップまたは店舗での購入が安く買えるようです。
モンベルのアルパインサーモボトル0.5Lは2016年7月、ドイツ・フリードリヒスハーフェンにて開催されたヨーロッパ最大のアウトドア国際見本市『OutDoor Show 2016』において、「OutDoor INDUSTRY AWARD 2016」WINNERを受賞しました。同賞は軽量性や機能性、あるいは革新性や環境への配慮といった観点から決定されるもので、その機能は世界でも評価されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
保温力や軽量性、メンテナンスのしやすさ、コストパフォーマンス、どれを取っても申し分ないスペックを持つモンベルのアルパインサーモボトル。さらに交換用パッキンの単体での販売や、飲み口を変えられるアクティブリッドも用意されており、かゆい所に手が届く製品です。
女性の手のひらでもしっかり掴めるサイズ感
筆者自身も現在使用しているアルパインサーモボトル0.5Lには満足しており、容量も含めこのアルパインサーモボトル0.5Lを購入して良かったなと思っています。
値段設定も良心的であるため、ひとつ持っておいて損は無い製品だなと感じます。