カフェのような濃厚で美味しいコーヒーを、簡単に自宅でもキャンプ中でも飲みたい方に是非ともオススメしたいのが、直火式エスプレッソメーカー 「ビアレッティ」と、空気圧を利用しコーヒーを抽出する「エアロプレス」の2製品です。
コーヒーが毎日の欠かせない私は両方とも持っており、どちらも満足度の高い商品です。
今回の記事ではその2製品を比較しつつレビューしてみたいと思います!
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ビアレッティ・エアロプレスの特徴
まずは簡単にそれぞれの特徴をご説明します。
ビアレッティの特徴
イタリアで誕生して以来、ビアレッティは90年もの長い間全世界で愛されており、イタリアでは「一家に一台」と言われているほどの定番商品です。
使用方法やお手入れ方法がごく簡単である上、半永久的に使用できるのも魅力です。
ビアレッティのコーヒーの抽出法
コーヒーの粉と水をセットし直火にかけて数分待つだけ。
エスプレッソ風の濃くて美味しいコーヒーが抽出できます。
ビアレッティはこんな人にピッタリ!
- 一つの物を長く使い続けたい
- できる限り手間なくコーヒーを淹れたい
- ペーパーフィルター/プラスチック製品の使用を出来る限り控えたい
エアロプレスの特徴
2005年に発売されて以来、全世界で注目されてきたコーヒーメーカーで、注射器のような見た目がとてもユニークです。
手で器具を押すことによって空気圧を利用し、1分と短時間でコーヒーを抽出でき、雑味のないスッキリとした味わいが特徴的です。
ビアレッティと同様、使用方法・お手入れ法ともにとても簡単です。
エアロプレスコーヒーの抽出法
コーヒーの粉をセットし、お湯を注いでかき混ぜた後、手でプレスして抽出します。
たった1分のプレスでコーヒーが出来てしまいます!
エアロプレスはこんな人にピッタリ!
- できる限り時間をかけずにコーヒーを淹れたい
- 好みのコーヒーの味を追求する楽しさを味わいたい
- 気分などによって、その都度飲む量を変えたい
エアロプレス・ビアレッティ の比較
「簡単」「美味しく本格的な味わい」という点で共通している2製品ですが、それぞれ使ってみると差異が見え、「この製品は他の物と比べてこの点が良い」などと感じる事があります。
そこで以下のような8項目に分けて比較していきます。
- 使用方法の簡単さ
- お手入れのしやすさ
- 味
- 量の調節(可否)
- 軽量さ・コンパクトさ
- 耐久性
- コスト
- アウトドアに最適なのは?
①使用方法
どちらも複雑な操作やスキルは必要なく、驚くほど簡単にコーヒーを淹れられるのが魅力的です。
強いて言うなれば、エアロプレスは「お湯を沸かす」&「プレスする」というひと手間があるのに対し(これは手間のうちにも入らないかもしれませんが)、ビアレッティはコーヒー粉をセットして火にかけて放っておけばいいだけです。
②お手入れのしやすさ
この点でも双方ともお手入れカンタンで、使用後にサッと水洗いをして乾かせば良いだけです。
ただビアレッティはアルミが水に反応して酸化し、白っぽくなったり黒ずんだりする事があります。
人体に害はないと言われており心配ありませんが、見た目が気になる方はいると思います。
更にビアレッティは、お手入れ簡単とはいえど、出来れば毎回パッキンなども外して洗う事が推奨されていますので、その点も考慮するならばエアロプレスの方がよりお手入れが楽です。
③味
肝心の味ですが、両方ともコクがあり美味しいコーヒーが淹れられますし、どちらも味の安定性には定評があります。
a). 抽出方法によって味の変化を加えられるエアロプレス
特筆すべきなのは、エアロプレスは自由度が高く、お湯の量・温度・粉の量・蒸らし時間、かき混ぜる時間…とちょっとした要素に変化を加えるだけで何通りもの味のバリエーションが生まれる点です。
決まった量の水・コーヒーの粉をセットするビアレッティ とは一線を画します。
自分で好みの味を追求し、創り出したい方に、エアロプレスは面白く感じるのではないでしょうか。
b). カフェラテやアメリカンを楽しむなら…?
どちらも、エスプレッソテイストだけではなく、牛乳やお湯を足して「カフェラテ」「アメリカン」を楽しめますが、個人的には「カフェラテはビアレッティ。ブラックでエスプレッソかアメリカンを楽しみたいな時にはエアロプレス」と使い分けるのが合っているように思います。
エアロプレスはコーヒー抽出の時にエグミが出にくく、スッキリとした味わいで飲みやすいエスプレッソテイストコーヒーが淹れられるのですが、カフェラテにするとその良さが表現しきれないように感じています。
反対に、ビアレッティのコーヒーで作るカフェラテは濃厚でバランスが良く、美味しいですが、ブラックで飲む時には少し重く感じます。
2杯目、3杯目とブラックで飲みたい時には自然とエアロプレスに手が伸びます。
こうして、コーヒーメーカーを2台併用し、使い分けをしてみるのも面白いかもしれません。
④量の調節
ここまであまり大きな違いの見られなかったエアロプレス とビアレッティですが、「量を調節できるかどうか」の面ではハッキリと異なります。
エアロプレスは写真で分かる通り、コーヒー抽出量の調節が出来のに対し、ビアレッティは残念ながら商品の構造上、量の調節が出来ません。
例えば4カップ用のビアレッティを購入した場合には、必ず毎回4カップ分入れる必要があり、不便とも言えるかもしれません。
⑤軽量さ・コンパクトさ
いずれも、コンパクトで全く場所を取らないのが長所です。
収納スペースを心配しなくて良いのはもちろん、持ち運びにも便利です。
重さについても、ビアレッティ (6カップ用)は500g以下、エアロプレスは本体のみなら200g程と軽量です。
⑥耐久性
ビアレッティ はアルミ、エアロプレスはプラスチック…と材質が異なりますので耐久性も異なります。
ビアレッティはゴムパッキンなどを交換しつつ、半永久的に使用できるとも言われており、次第にコーヒーのシミが染み込んでいったりもしますが、それがかえって「使いこんだ証」のようで愛着が湧いてきたりもします。
エアロプレスの耐久性がどのくらいなのか明確な情報はありませんので分かりかねますが、プラスチックで出来ていることを考えれば、アルミ製品のビアレッティよりは耐久性が低いであろうことが想像できます。
ちなみにわが家にあるエアロプレスは1年以上前からほぼ毎日使われていますが、今のところ劣化は全く感じません。
⑦コスト
a). 本体の値段
両者とも5000円前後です。他に器具などを揃える必要もなく、コーヒーマシンなどと比べると随分とリーズナブルです。
b). 使用時にかかるコスト
エアロプレスはペーパーフィルターを使用するため、1回2〜3円かかりますが、1日に1杯飲んだとして約1年で1000円以内ですから気にならない程度でしょう。
ビアレッティはペーパーフィルターを使用しない為、コーヒー粉以外はコストがかかりません。
c). 定期的なパーツ交換にかかるコスト
双方とも消耗品であるパッキンの交換を定期的に行う必要がありますが、ビアレッティ は市場に出回っているので手軽に入手でき、1000円程度で手に入ります。ちなみに、ビアレッティのゴムパッキンの交換目安は1〜2年に1回です。
一方、エアロプレスのパッキンも、劣化に伴って交換しなくてはなりませんが、日本ではパッキンのみでの取り扱いがまだ多くはなく、値段がやや割高な印象です。
⑧アウトドアに最適なのは?
両者とも軽量で持ち運びしやすく、使用後のお手入れも簡単なのでアウトドア・キャンプにぴったりですので、どちらがよりキャンプ向き、とは言い切れないのが正直なところです。
ビアレッティ は直火にかけるのでガスバーナー、エアロプレスはお湯を沸かせる器具が必要となります。
まとめ
量の調節が出来、簡単にハンドプレスでコーヒーが淹れられるエアロプレスと、半永久的に長く愛用でき、時を経るごとに味わいも増していくビアレッティ。
いずれも、ごく簡単に美味しいエスプレッソコーヒーが淹れられることには違いありませんが、それぞれの個性・良さがある事がお分りいただけたでしょうか。
良さ・違いを理解した上で個々人のライフスタイルや、好みによってコーヒーメーカーを選んでいただけたら良いと思います。
美味しいコーヒーで日々の生活も、アウトドアライフもより一層楽しみましょう!