キャンプで楽しむ食事は人それぞれで、即席麺などレトルト製品で手軽に楽しみたい派、定番のBBQ派、ダッチオーブンなどを使用してこだわりたい派など様々です。
特にブッシュクラフトに慣れてくるとより野生的に調理を楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
そんな野生的なこだわり派の方におすすめのブッシュクラフトたき火フライパン深めを今回は購入させていただきました。
特徴などを交えながら実際に使用して感じたことなど含め商品レビューをさせていただきます。
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基本スペック
以下がたき火フライパン深めの基本スペックになります。
セット内容 | フラパン本体、リネン製収納ケース、アンティーク調ヒートンねじ×2 |
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色 | シルバー |
サイズ | 直径 約240mm 深さ 約55mm 取手差し込み径 約24mm 釘穴径 約8mm、約5mm |
重量 | 705g |
素材 | 鉄 |
梱包サイズ | 27.2×25.3×8.1cm 820g |
鉄板の厚さは以前1.2mmの仕様となっておりましたが、より強度を求めて現在販売されているものは1.4mmとなっています。
焚き火フライパン深めの特徴
特徴①通常のたき火フライパンより深めの構造
名前の通り今回ご紹介するのはたき火フライパンの深めであり、通常のたき火フライパンの後続品となります。
たき火フライパン深めは直径が240mm、深さが55mmなのに対し通常のたき火フライパンは直径が225mm、深さが18mmとコンパクトな設計となっています。
深めのたき火フライパンは通常のフライパンで作れる料理の他にも、深さがあるぶん汁気の多い料理や汁物もなんなく調理することができます。
特徴②柄は自作して留め具固定
たき火フライパンの最大の特徴ともいえるのが見てお分かりの通り柄が付属していない点です。
携帯性を考えるとフライパンの形状としてどうしても柄の部分は邪魔になってしまいますよね。
中には柄の部分を折り畳めるアウトドア用フライパンもありますが、それならいっそのこと柄をなくして使いやすい柄を自作しちゃおうというブッシュクラフト好きらしい発想ですね。
取手の差し込み口に木を挿入したら付属のヒートンねじで固定します。
このヒートンねじもアンティーク調で非常にかっこいいです。
柄の長さも使いやすいようにアレンジでき、何より無骨なそのフォルムがアウトドア好きの心をくすぐりますね。
特徴③純国産で焼き入れ不要
たき火フライパンの素材には厚さ1.4mmの鉄が使用されています。
ダッチオーブンやスキレットなど本格的な調理に最適な鉄素材の調理器具ですが、使う前に行うシーズニングが面倒だと考える方も多いですよね。
こちらのたき火フライパンは純国産で工場出荷時にすでに焼き入れが済んでいるため面倒なシーズニング作業は一切不要です。
手間をかけず購入したその日から即調理に使用できるのは嬉しいですね。
特徴④ナチュラルな収納ケース付き
使い込むことで油が馴染んだフライパンは調理がしやすい反面、日常的な保管についても少し悩みますよね。
たき火フライパンには肌触りの良いリネン製の収納ケースが付属しています。
収納ケースに入れることで油のベタベタ感を気にすることなく保管、運搬することができます。
見た目もアウトドアシーンに違和感なく使用できるナチュラルなデザインです。
たき火フライパンの柄の部分を作ってみた
たき火フライパンの柄として使えそうな木が落ちていたのでこちらを利用してみます。
そのまま差し込み口へ入れようとすると木の太さが大きいため入りません。
木が固かったためナイフでなくナタを使用して先端を少しずつ削りサイズを調整します。
差し込んでみると程よくフィットするサイズ感になりました。
このままだと調理の際にすっぽりと抜けてしまう危険性もあるため、付属のヒートンねじをねじ込んで木に食い込ませます。
木が固かったせいもあるかと思いますが、ヒートンねじをねじ込む際には結構力がいりました。
無事に半分くらいねじ込むと、フライパンを揺らしてみても安定して柄がしっかりと固定されました。
ヒートンねじがない時は自作の木釘を代用
ヒートンねじは2個付属していますが、万が一なくしてしまった場合には自作で木釘を作ることで代用できます。
柄の素材となる木を用意したら、木釘が食い込みやすいように割れ目を入れます。
差し込んだ柄の割れ目を広げるように釘穴から木釘を打ち込むことで柄が固定されます。
取手差し込み部分の釘穴は5mmと8mmの2つが用意されているため、木釘の場合はやや大きい8mmの釘穴を活用しましょう。
蓋が必要な方は直径240mm以上を用意すると良い
煮込み調理などを行う場合はフタがあると便利ですよね。
焚き火フライパンの直径は約240mmとなっておりますのでフタはそれ以上の直径のものを用意しましょう。
またブッシュクラフトからもたき火フライパンの蓋が販売されています。
通常のたき火フライパンと深めフライパンのどちらにも互換性がありますので安心です。
たき火フライパンでチャーハンを作ってみる
たき火フライパン深めを使って実際にチャーハンを調理してみました。
写真は1合のご飯を使用しています。
チャーハンはどうしてもフライパンにくっついてしまいがちですが、工場出荷時すでに焼き入れが済んでいるたき火フライパンは油を熱して通常通り調理しても食材がフライパンにくっつくことなく調理することができました。
メスティンで炊き立てのご飯を使用したため少し水分が多くなってしまいましたが、それでもフライパンに引っ付くことなく安定した調理ができました。
使用して感じたメリット
面倒なシーズニング作業が不要
購入後、さっと水で洗っただけの状態で調理に使用してみましたが、しっかりシーズニングされたスキレットで調理したかのような使い心地で、食材がくっつくことなく美味しく作ることができました。
ベテラン、初心者関係なく、手間をかけずに扱いやすい製品であることは大きなメリットです。
深めなので調理しやすい
深めであるがゆえに汁気を含む調理もしやすいため、料理の幅が広がるのも大きなメリットです。
また今回作ったチャーハンのように汁気がなくても、炒める工程が重要な調理においては深めフライパンの本領を最大限に発揮できます。
自宅で浅めのフライパンを使用して食材を炒める際には時々細かな食材が外へ逃げてしまいましたが、深めのたき火フライパンでは食材を大きく動かしてもこぼれる心配をほとんど感じることなく効率的に調理できました。
柄がないので持ち運びしやすい
柄がないことで形状の複雑さが大きく抑えられています。
バックパックやコンテナケースにおいても配置を考えることなく手軽に入れることができそうです。
またケトルやクッカーなど丸型形状の調理器具とスタッキングして運ぶこともできそうですね。
使用して感じたデメリット
深さがある分ややかさばる
仕方ないことではありますが薄型のフライパンと比較して厚みの分だけ嵩張ってしまいます。
気になる方は油を馴染ませた麺にキッチンペーパーや新聞紙をあてて、その上にスタッキングできる小物などを入れることでスペースを有効に活用できそうです。
柄を用意する必要がある
先ほどメリットで紹介した柄がないことが裏目に出てデメリットと感じる場合もあります。
現地でちょうどいい柄を調達できるか心配な方は、深めフライパンに入るサイズのちょうどいい柄をあらかじめ用意し、たき火フライパンと一緒に収納ケースに入れて持ち運ぶのも一つの方法として良いでしょう。
細かいパーツは管理が面倒
焚き火フライパンに付属しているヒートンねじですが、けっこう小さいパーツのため紛失してしまわないか心配です。
付属の収納袋に一緒に入れれば問題ないのかもしれませんが、極小の小物入れなどを用意して保管したほうがより紛失防止につなげられそうです。
ブッシュクラフト焚き火フライパンラインナップ
Bush Craft たき火フライパン
直径 | 約225mm |
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深さ | 約18mm |
重量 | 505g |
Bush Craft たき火フライパン 深め
直径 | 約240mm |
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深さ | 約55mm |
重量 | 705g |
Bush Craft たき火フライパン 2.0 蓋つき
直径 | 約230mm |
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深さ | 約20mm |
重量 | 500g |
まとめ
たき火フライパン深めはメンテナンスなどにおいて多少扱いにくい点もありますが、アウトドアのシーンでは非常に調理しやすいフライパンでした。
アウトドアで馴染む無骨な雰囲気もとても素敵で、何より使い続けることで風合いの変化を楽しむことができます。
一生モノのたき火フライパンで是非素敵なキャンプ飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。