キャンプでの朝ごはん、何を食べよう?その後の撤収の時間を考えると、朝はなるべくぱぱっと済ませたいもの。
でも、パンってフライパンだと部分的に焦げてしまったりして、あまり上手に焼けないんですよね…。
そこで、トーストやその他の焼き物にも使えるUNIFLAMEのfanマルチロースターをご紹介します。
fanマルチロースターは焼き網の中央部が高くなっていて、見た目もとてもユニーク。
この形こそがパンをこんがりと美味しく焼くことができる秘訣となっています。
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fanマルチロースターの基本情報
まずはfanマルチロースターのスペックから見てみましょう。
ブランド | UNIFLAME(ユニフレーム) |
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サイズ | 収納時 約200×130×19mm |
材質 | フレーム:特殊耐熱鋼FCHW2 上網:鉄・クロームメッキ |
重量 | 約300g |
定価 | 2,400円(税込) |
UNIFLAMEは、ユニークな炎(フレーム)を創造するという理念のもと、1985年に新潟県燕市で生まれたブランドです。
アウトドアでのハードな使い方でも壊れにくく、使い方はシンプルで分かりやすい商品づくりにこだわっています。
確かにfanマルチロースターの設計もとてもシンプルですが、パンを焼くときは上網を山型に、お餅などを焼くときには上網を一番外の目にスタンドの突起部分を掛けてフラットにセットするなど、2通りの使い方が可能です。
fanマルチロースターの特筆すべき特長は、収納時1.9mmの厚さになるということ。
上網を重ねてフレームにセットすることができます。
ハンドル部分がロック代わりになっているので、移動時に開いてしまうことはありません。
この折りたたみ系ギアのわくわく感…、使うたびにとてもうまく設計されているなと感心してしまいます。
重さもわずか300g。
これだけコンパクトであれば荷物の邪魔にもなりませんね。
100均(ダイソー)にぴったりと収まるおすすめのケースがあります。
フレームに使用されている「FCHW2」とは「鉄クロム電熱線平織金網」という、鉄にクロム20%、アルミニウム3.5%を添加した特殊耐熱合金のことで、耐熱温度は1,100℃となっています。実はこの素材、同じくUNIFLAMEで有名な「バーナーパッド」でも使用されているものなのです。
UNIFLAMEの「バーナーパッド」といえば、調節の難しいシングルバーナーの強い火力を柔らかな赤外線の熱に変えてくれる逸品で、ご存知の方も多いでしょう。
つまり、非常に極端な言い方をしてしまうと「fanマルチロースターとは、バーナーパッドにハンドルと上網が付いたもの」ということになります。
パンを赤外線の熱で焼くことができるので「表面はパリッと中はふわふわ」な仕上がりになるのですね。
価格は2,400円とお手頃なのもうれしいポイント。お持ちの調理グッズに気軽にプラスできそうな金額です。
fanマルチロースターを使ってパンを焼いてみよう
それでは実際にfanマルチロースターを使ってパンを焼いてみましょう。
まずハンドル部分を90度に開き、上網を立ち上げて山型にセットします。
上網に2枚のパンを乗せてみました。もっと大きなパンの場合には横向きに乗せれば問題ありません。
ガスバーナーを使用し、火は中火くらいの強さで焼いてみます。
この製品の良い所は、山型になった上網の下の部分から焼き加減が確認できるところ。
焼け具合を下から覗きつつ、火力を見ながら焼いてみるのがおすすめです。
中火で1-2分、ひっくり返して1-2分ほどであっという間に焼きあがりました。
中央部分にきれいな焼き目がついて美味しそう!山の頂点に近ければ近いほど焼き目は早く付くので、全面に焼き目を付けたい場合は途中でパンの上下を入れ替えるときれいに仕上がります。アウトドアで焼き立てあつあつのパンを食べられる幸福…。
見た目の通り、表面はさくさくでとてもおいしいかったです。
ハンドル部分は熱くなっているので、バーナーから降ろすときはグローブを使うことを忘れないでくださいね。
今回は食パンを焼いてみましたが、コッペパンやクロワッサンなどもう少し立体感のあるパンでも問題なく焼けそうです。
おうちでもトースター代わりに
既にお気づきの方もいるかもしれませんが、fanマルチロースターは家でも美味しくパンを焼くことができます。
fanマルチロースターをコンロの上にセットして、火加減を調整して焼いていきましょう。
トースターに比べると、収納時の場所も取らないためこちらの方が手軽で便利かもしれません。
コンロにSIセンサーが付いている場合には、輻射熱に反応して火が消えてしまうこともあるようですので、あらかじめコンロのセンサーを切っておきましょう。
fanマルチロースターで焼けないものはある?
結論から言うと、ジューシーなお肉など、焼く過程で油や汁が出るものには向いていません。
上網にお肉などを乗せてしまうと、下部のメッシュ板に油や汁が垂れてしまいます。
メッシュ板に汚れが付いたまま使用を続けると耐久性が劣化し、穴が開く場合があります。
どうしても油や汁が出るものを焼きたい場合には上網の上アルミホイルを乗せるなど、工夫してみると良いでしょう。
輻射熱にはご注意を
製品説明に「輻射熱で、器具、点火器等を損傷する場合があります。弱火でお使いください。」との記載があります。
輻射熱とは、遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱のこと。
fanマルチロースターを強火で使うと、まわりの物に熱が伝わって、器具の損傷やカートリッジの爆発といった事態になる可能性もあります。
使用の際は、なるべく弱火で使うこと、またガスカートリッジやテーブルなどが熱くなっていないか、こまめに確認した方が良さそうです。
また、製品説明にあるように、アルコールバーナーは不完全燃焼を起こすため使用はできません。
fanマルチロースターの使い方アレンジ~メッシュ板をバーナーパッドとして
先述したように、メッシュ板はUNIFLAME発の逸品「バーナーパッド」と同じ素材で作られており、調節の難しいシングルバーナーの強い火力をとろ火に変えて使用することができます。
これは見逃せないポイントです。
クッカーを置くときの安定板・滑り止めとしても使い勝手がよいので、ぜひ「バーナーパッド」としての利用法も試してみましょう。
fanマルチロースターの上網を外したら、ハンドル付きの「バーナーパッド」になります。
メッシュ板の上にとろ火で加熱したいシェラカップやメスティンを乗せてみましょう。
メッシュ板をまんべんなく加熱してくれるので、例えばメスティンによる炊飯も焦げにくくきれいに炊き上げることができます。
メッシュ板には置くものは、両サイドのスタンドに引っ掛からずに収まれば問題ありません。この使い方を知っておくだけで、使い方の幅がぐっと広がりますね。
fanマルチロースターの使い方アレンジ~オープンサンドを作ろう
ただトーストを焼くだけでなく、目玉焼きやベーコンなどのトッピングもfanマルチロースターで準備してしまいましょう!
まず上網を外して、メッシュ板の上に小型スキレットやフライパンを乗せ、ベーコンや目玉焼きを作っておきます。
トッピングが準備できたら、次に上網を乗せてパンを焼きます。
焼きあがったパンの上にトッピングを乗せて、オープンサンドのできあがりです。
火が1つで済むので準備も後片付けも簡単で便利ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
UNIFLAMEのfanマルチロースターがあれば、時間がないときでも手軽に美味しいパンを食べることができます。
網を外せばバーナーパッド代わりになる優れものです。
ソロキャンパーさんや、朝はパン派の方にはぴったりのfanマルチロースター、是非チェックしてみてください。