みなさんキャンプでお湯を沸かすときに、ケトルって使っていますか?
ケトルはお湯を沸かすことに特化したアイテムで、様々な見た目の製品があり好みが大きく分かれるものだと思います。
なかでもとにかく見た目のカッコよさが目を引くのが、今回紹介するイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル。
ブッシュクラフトの本場、北欧生まれの美しくタフなケトルです。
もちろん見た目以外にもかなり優れた機能や特徴があるので、購入し1年使用した見解も含めてレビューしていきたいと思います。
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イーグルプロダクツとは
北欧の国、ノルウェーのアウトドアブランド。
自然が豊かで寒さが厳しい北欧の国ならではの環境でも使用できる、質実剛健なアイテムをラインナップされています。
丈夫なステンレス製品が多く、無骨な中にも美しさを感じるデザイン性の高さが魅力です。
日本のECサイトで検索するとケトルやクッカーがほとんどですが、本国ノルウェーではさまざまな商品が出回っているそうです。
北欧のブッシュクラフト系ユーチューバーの動画にもイーグルプロダクトの製品は多く登場しています。
そんなイーグルプロダクツのキャンプファイヤーケトル1.5Lのレビュー記事です。
スペック
ブランド | EAGLE PRODUCTS(イーグルプロダクツ) |
---|---|
サイズ | (約)18cm×10cm |
重量 | 約249g |
素材 | ステンレス(底面:銅) |
容量 | 1.5L(他にも0.7L、4Lのサイズ展開あり) |
セット内容 | 本体×1、蓋×1,収納袋×1 |
備考 | IH不可 |
イーグルプロダクツのディテール
サイズ選び
、
定番の1.5L以外に、0.7Lと4Lがあり全部で3サイズ展開です。
キャンプスタイルにより、必要なお湯の量は変わってくると思うので参考にしてください。
0.7L
一番コンパクトなサイズなのでスタッキングしやすくソロキャンプ向け。
実際にお湯を吹きこぼれない程度で沸かすと実際0.5L程度なので、コーヒー2杯分ほどの容量です。
1.5L
今回のレビュー商品がこちらの容量です。
個人的に一番凡庸性の高いサイズで、例えばカップラーメンを作ったあとに、そのままコーヒーを淹れる分のお湯も確保しておけます。
4L
かなりの量のお湯を一気に沸かせるので、ファミリーキャンパー向け。
冬場に湯たんぽを使用される方は重宝しますね。
サイズ的にはかなり大きくなるので、荷物をコンパクトにしたいソロキャンプには不向きといえます。
STANLEYキャンプクックセット 0.7L(写真左)、スノーピークのケトルNO.1 0.9L(写真右)と並べてみたらこのようなサイズ感です。
上からの比較。
底面
このキャンプファイヤーケトルの大きな特徴として、底面が銅でできていることが挙げられます。
銅の部分がアクセントになっていてとても美しいビジュアルです。
銅は優れた熱伝導率があり、なんと鉄の5倍!
つまり銅の加工を底面に施すことでお湯が早く沸くのです。
焚き火にかけると写真のように煤で銅の部分がわからなくなるので、定期的に手入れをおすすめします。
持ち手
持ち手が二つ付いているので、焚き火ハンガーやブッシュクラフトで作った木に安定して吊り下げることができます。
実際に吊り下げてみるとかなりの安定感なので、そのままマグカップを本体に押し当てて注ぎ口が手前に傾くようにすると、片手でマグカップに飲み物を注ぐことだってできちゃいます。
収納するときは二つの持ち手をクロスさせ、上側になった持ち手を本体上部のピンで固定させます。
個体差があるのかもしれませんが、この際持ち手に少し無理をさせてる感がある点はマイナス評価です。
蓋
蓋にロック機能が付いていないので、お湯を注ぐ際にあまりに傾けるとカパッと外れることがあります。
解決策としては、持ち手を掴んだほうの手の指を使い蓋をおさえるようにしながら注げば問題ないです。
蓋のつまみには細かい工夫がされていて、つまみを起こしてスライドするとそのまま固定されます。
お湯が沸いたか確認するときに摘まみやすいです。
注ぎ口
キャンプファイヤーケトルは本体側面よりも注ぎ口が内側に付いていますので、スタッキングによくありがちな外側に飛び出た注ぎ口のせいで失敗することがありません。
例えばこのキャンプファイヤーケトルを購入したとして、次にスタッキングする前提でクッカーのリサーチをするとします。
キャンプファイヤーケトルの本体外径が約18cmなので、クッカーの内径が19cm以上あればほぼ間違いなくスタッキングできます。
液だれに関しては、この見た目ですが意外と液だれしないです。
少しコツは必要ですが、細いお湯を注ぐこともできるのでコーヒーも美味しくドリップできます。
ただあまりに注ぐのがゆっくりだと、多少の液だれはします。
湯沸かしテスト
キャンプファイヤーケトルの銅加工がどれだけ湯沸かしの時短に繋がるのか気になりましたので検証してみました。
先に結論を言いますと、今回紹介しているキャンプファイヤーケトル・・・めちゃくちゃ早いです。
先ほど紹介しました3種類のケトルで検証します。
- 【写真中央】スノーピーク ケトルNO.1
- 【写真左】STANLEYキャンプクックセット
- 【写真上】イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル
検証内容・条件
500mlの水が沸騰するまでのスピードを計測。
使用する熱源は、CB缶を用いてイワタニのタフまるを最大火力(3.3kW=2800kca/h)で使用します。
また各ケトルの蓋は外したままスタートし、沸騰した目安は液面がボコボコした状態としました。
検証結果
スノーピーク ケトルNO.1
まずはケトルNO.1(容量=0.9L 素材=ステンレス)です。
個人的な見解ですが、形状的に一般的な鍋やクッカーに近いので、こちらのケトルの結果を参考値として比較してもらうのがよさそうですね。
約4分。
キャンプではわざわざお湯の沸く時間を計測することがないので、この4分という時間を見て、意外とお湯が沸くのは時間のかかるものなのだなと思いました。
それだけキャンプは有意義で時間を忘れられているということですね!
この結果をまずどう捉えるかは皆さん次第です。
STANLEYキャンプクックセット
続いてSTANLEYのキャンプクックセット(容量=0.7L 素材=ステンレス)です。
こちらのクッカーは縦長のフォルムなので、かなりのハンデがありますが・・・
約8分。やはりさきほどのケトルNO.1と比べるとかなり時間がかかりますね。
ほぼ倍の結果は予想外でした。
イーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル
では行きましょう。
本命のイーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル(容量=1.5L 素材=ステンレス)です。
そもそも他のケトル2種類に比べ最大容量が多く本体サイズが大きいので、必然的に熱される面積は大きいのでかなり優勢ですが結果はいかに・・・
約3分。断然早い!!!
底面の銅加工による熱効率の良さは発揮されてそうですね。
ケトルNO.1と比べても約1分の短縮は、体感にするとかなり大きくなりそうです。
使用感とメリット・デメリット
メリット
- 錆に強い反面、熱伝導率の悪いステンレスの特徴を底面の銅加工によりうまくカバーしてるところはかなり合理的なメリット。
- 2.全てが金属性なので、ワイルドに焚き火の中に放り込むこともできます。
- 3.とにかくかっこいいので所有欲を満たしてくれる。
デメリット
- 蓋が固定できないので、気を付けないとやけどの恐れ有り。
- 付属の収納袋がチープ。
- 在庫が品薄になることが多く、値段も高価。
イーグルプロダクツキャンプファイヤーケトルの偽物もある?
ブッシュクラフト人気でこちらのイーグルプロダクツキャンプファイヤーケトルもかなり人気の商品なのでアマゾンなどでは類似品も販売されているようです。
形は非常に似ていますがよく見ると違いが判りますので購入検討する際には気を付けてください。
まとめ
ずっしりして武骨な見た目ですが、キャンパー目線での細かい工夫がされているのでかなり使いやすいケトルです。
お気に入りのケトルを火にかけるときの興奮はキャンプならではのものですよね。
みなさんもぜひ自分に合ったケトルを見つけて、素敵なキャンプを楽しんでください。