山で出会うハイカーがどういう格好をしているかを見てみると、メインのザック以外にも小さなサコッシュを付けているのをよく見かけますよね。
そもそもサコッシュとはフランス語で肩掛け紐の付いた小さなカバン、袋という意味ですが、ザック自体に十分入れるスペースがあるのに本当に必要なの?と思う人も少なくないでしょう。
今回はそんなサコッシュに焦点をあてて、その必要性やサコッシュの中に入れるべきもの、またおすすめのサコッシュを紹介していきます!
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登山にサコッシュはいらない?必要性について
実際に山歩きをしていると、取り出す頻度の高いものの出し入れがザックからだと不便なことに気が付きます。
ただでさえ体力を消耗するのが登山なので、毎回ザックを地面におろして物を出し入れすることはかなりエネルギーが必要です。
そんな時に活躍するのがサコッシュ。
体の前面に取り出す頻度の高いものを入れておける物入れがあるととても便利なのです。
サコッシュに入れるものは?
登山中に腰掛けて休憩できるタイミングは意外と限られていて、水分補給やエネルギー補給をするための行動食は立って食べる事が多いものです。
行動食は小さいけれど高エネルギーのものが多くコンパクトなので、サコッシュに入れておくのにぴったりです。
また麓や山頂では財布をよく使いますし、地図もよく取り出すものなので、そういったものを入れておくことが多いでしょう。
邪魔にならない?
確かに便利だとは言っても登山途中には足に当たって邪魔になったり、掛けている肩が痛くなってきたりすることもあるので、邪魔だと感じる人も一定数居ることでしょう。
しかし、そんな時はザックの中に仕舞ってしまえばいいので、行動中は邪魔だと感じる人でもサコッシュが活躍するシーンは沢山あるのです。
サコッシュの使い方は?こんな時に活躍します!
サコッシュが活躍するのは登山はもちろんのこと、軽快に動き回りたいキャンプやフェスなど、様々なアウトドアシーンで活躍します。
肩掛けなので両手が空き自由に使うことができるのも嬉しいポイント。
体の前面にも背面にも移動させることができるので、必要時には前面に、邪魔な時は背面にと使い分けることが可能です。
サコッシュのそもそもの使い方は、自転車のロードレースでサポートメンバーが水分や食品を選手に渡す際に使われたものでした。
ですので、登山やアウトドアシーンで利用することは理にかなっていると言えます。
また、最近はアウトドア要素を入れたファッションも人気が高いですし、自然の中で目立つようにとカラフルな生地でできているものが多いので、普段の服にワンポイントとしてプラスするとお洒落度がぐっと増しますよね。
サコッシュを選ぶポイント
ひとえにサコッシュと言っても、使用される素材やサイズ、機能に着目すると様々なものが存在します。
素材に関しては、軽量化を求めているものや丈夫さを求めているものがありますし、サイズに関しても大小様々です。
素材
マチ付きのものだと見た目に反して入るものの容量がぐっと上がるので、多めに荷物を入れておきたい方に適しています。
最近のアウトドアシーンでは軽量化を求めているものが人気で、ダイニーマという素材をよく見かけるようになりました。
この素材は軽量化されているだけでなく、そのペラペラな見た目に反して引き裂き強度や伸びに強いという特性もあります。
反対に強度をしっかり求めているものとしては、コーデュラバリスティックというものをよく耳にするでしょう。
この繊維はアメリカ軍の防弾チョッキに使用されていたほど高強度素材です。
防水性
また、サコッシュにあって嬉しい性能といえば防水性。
アウトドアシーンでは撥水性、耐水性、防水性という言葉がよく用いられますが、それぞれ厳密には違いがあるので、言葉の違いを覚えておくと理解度がぐっと増すでしょう。
完全防水というと生地から水が浸透してこないのはもちろんのこと、生地の縫い目にシームテープ処理が施されていると完全防水と言えることができます。
サコッシュではそこまで対応しているものは少ないですが、耐水性や防水性と謳っている製品であればある程度水に強く作られていますので、雨の日でも活躍することでしょう。
おすすめのサコッシュ!
各アウトドア用品メーカーや登山用品メーカーではサコッシュも取り扱っていることが多いですが、今回は数あるサコッシュの中から6製品をピックアップして見ていきたいと思います。
グレゴリー サコッシュLT
23cm×17cmの大きさで、小さな財布や携帯がちょうど入るサイズです。肩掛けストラップも長さ調節可能。カラーは4色展開でメインのポケットと、小さなフロントポケットがついています。
ワイルドシングス サコッシュ WT-380-0072 X-PAC 軽量
財布や携帯などが余裕を持って入るサイズで、カラー展開も豊富なのが嬉しいポイント。前面にはメッシュのポケットが付いており、ガムや飴、リップなど様々な物を入れておくのに便利でしょう。こちらもストラップは長さの調節が可能。
グラナイトギア ハイカーサチェル
30デニールのシルナイロンコーデュラという素材を使用した軽量サコッシュです。マチが4cmと大きいので、ボリュームのあるものでも難なく収納できます。ストラップは長さ調節も可能ですし、取り外しも可能な仕様です。
マーモット サコッシュ
22cm×28.5cmで大きめサイズなので、財布や携帯など、どんなものでも入ります。登山やアウトドア用途で使うというよりは、日常使いで活躍するでしょう。内部には鍵を引っ掛けておけるフックがあるのも嬉しいポイント。
POLeR サコッシュ POLeR×HOOD 別注カラー
引き裂きに強いリップストップ仕様で、アウトドアシーンで利用するのに適しています。外側にはポケットが配置されていませんが、内側に沢山ポケットがあるので、収納性が高いのも良いポイントです。
チャムス サコッシュショルダー
カラフルなタイダイ柄などもありファッション性に優れた見た目で、アウトドアシーンでも日常でも一目置かれること間違いなし。外ポケットや内ポケットも配置されて収納性もありますし、同シリーズのザックに取り付けフロントバッグとしても取付可能です。
まとめ
サコッシュはアウトドアでも日常使いでも使用できる優れもの。登山用のバックパックに取り付け可能なものや、カラフルでファッション性に優れたものなど様々なタイプがあります。実際にハイキングに出かけてみるとサブバッグとして使用している人は本当に多いので、他の人はどんなサコッシュを使っているんだろうと焦点をあてて見てみるのもアウトドアの楽しみのひとつになることでしょう。