使い捨てカイロより発熱量が大きく、ゴミが出ないから環境にやさしいとして、
キャンパーをはじめ多くの人から注目されているカイロがあることをご存知でしょうか。
そのカイロとは、あの有名なZippoブランドが販売している「ジッポーハンディウォーマー」。
まるでZippoライターのような見た目は、まるでシルバーアクセサリーのようで、男心をくすぐられます。
Zippoライターと同じ燃料を使用して発熱するため、Zippoライターを普段から愛用する人にはとても便利なカイロです。
今回はそんなジッポーハンディウォーマーがどんな商品か、どのように発熱しているのかを、詳しく説明しながらご紹介していきます。
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Zippoブランドのハンディカイロは、実は安心の日本製!
ジッポーハンディウォーマーは、アメリカ製かと思いきや実は日本製。
類似商品と思われがちなハクキンカイロという商品がありますが、こちらの商品を製造するハクキンカイロ株式会社がOEM生産しているのがジッポーハンディウォーマーなのです。
しかしハクキンカイロと比べると、ジッポーハンディウォーマーは見た目が若者受けしそうなオシャレな雰囲気。
さらに燃料は、コンビニなどで入手しやすいZippoオイルの使用が認められている点も便利です。
ジッポーハンディウォーマーは、Zippoオイルをセットにした商品がラインナップされています。
こちらを購入すると、燃料を別で用意する必要がないため、購入後すぐに使用することができます。
同梱されているZippoオイルは、コンビニなどで販売されているZippoオイルと同一品。
燃料を使い切ってしまった場合は、最寄りのコンビニで購入可能です。
ジッポーハンディウォーマー オイルセットに同梱されている付属品は、以下の通り。
- ジッポーハンディウォーマー本体
- Zippoオイル(133ml缶)
- 注油カップ
- 専用フリース袋
専用のフリース袋には、Zippoブランドのロゴが描かれており、色もブラックで洗練された雰囲気が出ています。
ジッポーハンディウォーマーどうやって発熱している?
ジッポーハンディウォーマーは、本体・火口・フタの3つの部品から構成されています。
火口にはプラチナを担持させたガラス繊維が使われており、燃料のZippoオイルをプラチナ触媒の作用によって酸化させ、その過程で発生する反応熱を、カイロとして利用しています。
火口は消耗品で交換可能となっており、ハクキンカイロの火口と互換性があります。
こちらの交換用火口は、ハクキンカイロ公式HPから購入が可能で、1,000円以下で入手できます。
メンテナンスをすることで、一生モノとして使えるのが、ジッポーハンディウォーマーの良い点です。
ハンディウォーマー本体の内部には脱脂綿が入っており、燃料のZippoオイルを吸収、適切な量を発散させてプラチナ触媒と反応させています。
ちなみに綿はハクキンカイロの公式HPで販売されている交換綿と互換があり、
交換する際はこちらを購入するのが良さそうです。
市販のカット綿と交換したというレビューも見受けられますが、発熱量や持続時間が変化してしまう恐れがあるようです。
Zippoオイルを注油する際には、付属の注油カップを利用します。
注油量を正確に測るためのもので、注油カップを使わずに適当な量を注油してしまうと、
必要以上に発熱時間が持続したり、逆に発熱しないなどの不具合が生じる恐れがあります。
発熱中のハンディウォーマーは、必ず専用のフリース袋に入れて使用します。
ハンディウォーマーはかなり高温になり、直接手で触るとかなり熱く感じます。
そのため熱をやわらげるためにも、フリース袋に入れて使用することが推奨されています。
ジッポーハンディウォーマーの使い方
注油カップには目盛り線が記されており、カップ1杯で12.5㎖、約12時間温かさが持続します。
ハンディウォーマーに注油可能なオイルの量は、最大でカップ2杯まで。
最長約24時間まで温かさを持続することが可能です。
注油カップの1本目の目盛り線で、約6時間の持続時間になります。
注油カップにオイルを入れる際は、目盛り線を確認しながら正確にオイルの量を計りましょう。
注油カップの先をハンディウォーマー内部に挿しこみ、ゆっくりとカップ内のオイルをハンディウォーマーに移します。
本体内部の綿に、オイルが染み込むのを確認しましょう。
注油カップを急に傾けると、オイルの浸透が間に合わず、注油カップからオイルがこぼれてしまうことがあります。
綿は比較的早くオイルを吸収しますが、焦らないでオイルを注油しましょう。
注油が完了したら、外していた火口を戻します。
火口の装着が緩いと、使用中に火口が脱落する恐れがあります。
ハンディウォーマー本体に、火口が完全に装着してあることを確認しましょう。
プラチナ触媒の反応を開始・促進するために、ライターの火などで火口を温めます。
ここで注意すべきは、あくまで火口は温めるだけ。
オイルに直接着火して発熱させるわけではないので、火口を炙らないようにしましょう。
フタを火口に近付けることで、火口が温まっているかを確認することができます。
火口が温まっている場合、フタの表面が白く結露したように曇ります。
白く曇らない場合は、火口の加熱がしっかり行えていない証拠ですので、再度火を近付けて温めましょう。
プラチナ触媒が酸素に多く触れると、写真のように赤く燃焼します。
これは酸素の供給量が多すぎる状態です。プラチナ触媒はフタを閉めることによって、
適切な量の酸素を供給して、調度良い温度で発熱します。
火口の加熱が完了したら、フタをしっかり閉めましょう。
火口の加熱後、約20~30分程度でハンディウォーマーの温度は最高まで上昇します。
前述の通り、素手で触るとかなり熱く感じる程発熱するので、フリース袋に入れて使用しましょう。
ハンディウォーマーが温まらないという場合は、気温が低すぎてプラチナ触媒の温度が上がらず、
オイルの酸化反応が起きていないため、発熱しないことが考えられます。
ポケットなどに入れて、ハンディウォーマーを温めてみると改善する場合があります。
またオイルの入れ過ぎも、ハンディウォーマーが暖かくならない原因のひとつです。
適切な量のオイルを発散させ、プラチナ触媒で酸化反応を起こすことで発熱するので、
オイルが多すぎると、適切な発散量になりません。
火口を外した状態で本体を逆さまにし、本体中央部分を軽く数回押して余分なオイルを取り除きましょう。
ジッポーハンディウォーマーには、ミニも存在する?
ジッポーハンディウォーマーと見た目と商品名が似ており、一回り小さいハンディウォーマーミニという商品が、AmazonをはじめとしたECサイトにて販売されています。
こちらの商品、実は販売元こそ同じマルカイコーポレーションですが、Zippoブランドを冠していません。
マルカイコーポレーションが独自に製造・販売しているオリジナルブランド品が、ハンディウォーマーミニという商品なのです。
ただし使用する燃料は、ジッポーハンディウォーマーと同じZippoオイル。
Zippoブランドこそ冠していませんが、ジッポーハンディウォーマーのミニバージョンと考えてよいでしょう。
ちなみにそれぞれのスペックを比較すると、以下の通りです。
本体寸法 | 注油可能量(持続時間) | 定価(税込) | |
ジッポーハンディウォーマー | W66×H100×D15mm | 最大25ml(約24時間) | 4,180円(オイル別売) |
ハンディウォーマーミニ | W65×H78×D15mm | 最大18ml(約18時間) | 3,780円 |
アウトドアで活動する際に持っておきたい、ジッポーハンディウォーマー!
ジッポーハンディウォーマーは、使い捨てカイロに比べて発熱量が多く、
不要な廃棄物も出ないため、とてもエコなカイロです。
そしてオイルの注油量によって温かさの持続時間もコントロールでき、最長24時間も持続可能です。
アウトドアで活動する際は、ジッポーハンディウォーマーを使ってみてはいかがでしょうか。