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ヘリノックスのトレッキングポールの軽さと使い方!Helinox Passport FL-120レビュー

ヘリノックストレッキングポール

山を軽やかに歩きたい。重い荷物を背負い、下を向き、苦行のように一歩一歩登るのではなく、顔を上げて景色を楽しみながら颯爽と歩きたい。そう思ったら、あなたもウルトラライトトレッキングの入り口に立っています。

トレッキングポールがあると、歩きやすいですよね。身体のバランスをくずしそうになっても、横にポールを付けば、上体を保持できる。リズミカルに前後にポールを振れば、歩く動作が楽しい全身運動に変わる。荷物を減らすだけではなく、軽いトレッキングポールを持てば、景色を楽しみながら颯爽と歩くことができます。

今回は、モンベルの取り扱う軽量トレッキングポール、Helinox Passport FL-120を紹介します。
比較対象として、標準的なトレッキングポールBlack Diamond社Trailと並べながら見てみましょう。

Helinox Passport FL-120の軽さ

ヘリノックストレッキングポール重さ

さっそく重さを比較してみましょう。Trail 482gに対して、FL-120 310g。2/3以下の重量になっています。

実際に持って歩いてみたところ、FL-120には、手に重量物を持った感覚がありません。

一方Trailは、腕を振ると、手の中でポールが振り子のように動きます。ポールの先端に重りがついていて、重りが前後に揺れているような感覚です。ある種、歩きのリズムを取る助けともなるようであって、決して問題となるような感覚ではないのですが、FL-120にはそれがありません。手に重量物を持った感覚がないのです。

重さにして172gの違い。一歩一歩はわずかなものですが、縦走では一日4万歩歩くデータがあります。

積算すると、60kg のウェイトを60回動かしている計算になります。立派な筋力トレーニングほどの違いになってきますね。

Helinox Passport FL-120のコンパクトさ

Helinox Passport FL-120コンパクト

収納サイズは、Trailの63.5cmに対して、53.3cmとコンパクトになっています。

構造も、シンプルなスクリュー式になっています。TrailのFlicklock式も使いやすいのですが、ロックを緩めるのにそれなりの力が必要で、全体としての簡便さには大差ありません。オーソドクスなスクリュー式で充分です。

一つ注意点として、3分割された下側のポールを縮めると、緩めるためにつかむところが無く、回しにくくなっています。縮め切った後に力いっぱい固定すると、緩めることが出来なくなってしまいます。縮めた際の固定は、軽くとどめておくのがよいでしょう。

Helinox Passport FL-120のグリップ

Helinox Passport FL-120グリップ

大きな違いとして、ストラップの作りがあります。FL-120のストラップは、必要十分な太さとなっています。ストラップに力を預けるように扱うと、地面を突いた際に手首に荷重が伝わってきます。手で軽く握るようにして使うとよいでしょう。

対照的にTrailのストラップは、しっかりとしたクッション感があります。積極的にストラップを使い、手のひらの中でポールを遊ばせながら、振り子のように重りの付いたポールを振るのが合っています。握力を使わず、平坦な道をリズミカルに歩くのに向いていそうです。

FL-120は、Helinox社のある韓国や日本のように、樹林帯の登山道を登る際の支持杖として、手で握りながら使うのに向いているでしょう。

一方Trailは、Black Diamond社のあるアメリカの平坦なロングトレイルを、リズミカルに競歩のように歩く際に、向いているでしょう。

なおストラップの調整方法は、どちらも簡単です。ストラップの先端を引っ張ると輪が縮み、輪を引っ張ると広がります。

Helinox Passport FL-120の使い方

Helinox Passport FL-120使い方

ポールの長さ調整の仕方には、2つの方法があります。全体の長さを105cmにする場合に、上側の目盛を105cmとして下側を0cmとするか、上側を120cmとして下側を-15cmとするかの2パターンです。

下側を長くすると、下側の細い部分を使用することになり、ポールがしなりやすくなります。反対に上側を長くすると、上側の太い部分を使用することになり、ポールの剛性が上がります。ポールの剛性が向上する、上側を120cmとして下側を-15cmとする使い方が、良いでしょう。

ダイレクトに腕から地面へ力を伝えられる方が、好ましいためです。

バランスを崩した際に、ポールを横方向に突いて上半身を支える場合など、とっさの動きに対してダイレクトに反応する方がベターです。

ポールがしなると、力が逃げてしまいます。

ポールの剛性が高くなっても、問題はありません。硬いアスファルトの上で使うと、ポールの硬さが感じられやすいですが、土の上を歩く際は、どちらも大差はありません。

なお、上側のポールを伸ばすと、ポールの先端には上側と下側の2本のポールが重なって収容された状態になり、先端が重くなる方向にはなります。理論的には、バットの先端に重りを付けた、マスコットバットのような状態です。

ただし、使用した限りでは、ポールの重量配分の違いは感じられませんでした。ポールの重量配分よりも、ポールの剛性感を重視してセッティングする方がよいでしょう。

まとめ

軽量トレッキングポール

いかがでしょう。軽量トレッキングポール、Helinox Passport FL-120。シンプルで必要十分な構造で、軽量かつコンパクト。目盛の設定を工夫すれば、しっかりとした剛性感も得られます。軽く手に握って使う、日本の樹林帯の登山道に合った作り。合理的な作りを知ると、ミニマルな機能美も感じられてきます。トレッキングポールを前後に振って、軽やかに山を歩きたい。そんな方に、ぜひおすすめします。

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sakura15
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海外トレッキング、自転車ツーリング、オートバイツーリングが趣味。 最近SUPボードで川下りに挑戦。国道沿いの川も、水面に降り立てば自然の只中。瑞々しい日本の良さを再発見中。 ネパールのグレート・ヒマラヤン・トレイルを歩くことが夢。
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