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武井バーナー パープルストーブレビュー

武井バーナーおすすめ

パープルストーブとは武井バーナーが古くから製造し続けているレトロなバーナーです。
アウトドア用のバーナーのほとんどはガスかガソリンを燃料にしますが、パープルストーブは灯油を燃料にするバーナーで今となっては大変珍しいです。
また付属のヒーターを載せると小型ストーブとして使う事も出来るので、冬場での使用にベストなアイテムと言えます。
サイズは101C 301C 501Cの三種類があり、主にタンク容量(燃焼時間)が違ってきます。

付属のヒーターなしで買うと少し割安にはなるのですが、このヒーターが醍醐味でもあるので一緒に買った方がいいでしょう。
私が持っているのは一番コンパクトな101C(ヒーター付き)で10年近く前に山岳用品店のセールで買った物になります。

パープルストーブ

パープルストーブは高出力で冬場の使用に最適

パープルストーブはポンピング(加圧)した灯油を気化させ燃焼させるので、ガソリンやガス式のバーナーに比べとても高火力で低温な環境でも安定した火力を維持します。
北海道の2月の雪山で夜間に使用したこともありますが、安定した燃焼で暖を取る事が出来ました。
更に灯油は安価でランニングコストが安いなどとメリットもありますが、プレヒートという作業が必要になってくるので扱いが少し難しい部類に入るという側面もあります。

武井パープルストーブ プレヒート

プレヒート(余熱)が必要

火を点ける際にはストーブのバーナー部分をプレヒート(余熱)する作業が必要になってきます。
一般的な方法としてストーブ本体の受け皿に燃料用アルコールを注いで着火するやり方があります。
アルコールは一度火が付くと数分間は燃焼し続けますので、その熱でバーナーを温める事ができるのです。

ただこのプレヒートが中々やっかいで、温まるのには結構な時間がかかります。
受け皿にアルコールをなみなみ注いで着火するプレヒートを一回と数えると、
夏場など暖かい時期だと1~2回、春先や秋口など冷え込んでいると2~3回必要になってきます。
これが真冬になると中々温まらず、最終的にガスバーナーでパープルストーブを炙り続け着火した事がありました。
このプレヒートが不十分だと灯油が気化せず液体のまま噴出してしまい炎上を起こします。

武井バーナー プレヒート 失敗

プレヒートに失敗すると炎上する【テント内で使うのは危険】

炎上すると結構な火柱が上がりますし、慌ててバルブを閉めても噴き出した灯油に引火しているのでしばらく火は消えません。テント内や前室での使用はかなりリスクが高いのでおススメしません。
また使用している灯油もテントや衣服にこぼしてしまうと臭いが中々抜けないという特性があります。

炎上するとかなりの煤が出ますが、再点火して燃焼させ続けていればいずれ綺麗になってきます。
ちなみに炎上してしまった時の対策ですが、基本的には急いでバルブを閉めて消化するのを見守るしかありません。
バルブは着脱式なので、慣れないうちは慌ててバルブが外れてしまい手が付けられなくなることもありました。

武井バーナー パープルストーブ ポンピング
武井バーナー
武井バーナーのパープルストーブ!メンテナンスと取り扱い方法。武井バーナーのパープルストーブは雰囲気もさることながら非常に高出力なストーブではありますが、 弱火が苦手だったりプレヒートなどの作業が...

加圧式なので定期的なポンピングが必要

加圧式なので火を点ける前にポンピングという作業でタンク内に圧力をかける必要があります。
本体横にポンピング用のバルブが付いているので、これを何度も押し込んでやるだけです。
タンク容量や中に入っている灯油の量によってポンピングする回数は変わるのですが、慣れていないとやや手こずる作業だと思います。
私の持っている101はタンク容量が0.5リットルと一番小ぶりなモデルですが、最初のポンピングはそこまで苦にはならないです。
上位機種の301は1.2リットル、501は2.8リットルとタンク容量が大きくなっていますが、容量が大きい分最初のポンピングの作業が大変になると思います。(301でおよそ4~50回と言われています。)
501の場合は圧力計が付いているのでそれを目安にします。

燃焼を続けていると徐々にタンク内の灯油が減って圧力も下がってきますので、定期的にポンピングする必要があります。
その場合はタンクの大きい501や301よりも小型の101の方がこまめなポンピングが必要になるかもしれません。

武井バーナー パープルストーブ

火力の調整はあまり出来ない

火力の調整はやや難しく、基本的に最大火力と全閉しかないと思った方がいいかもしれません。
ハンドルを右に捻ると全閉、左に少し捻ると全開になりますが、調整幅がほぼないので弱火に調整するのは難しいです。
更に左に捻るとクリーンニードルが出てきてノズルを塞いで鎮火してしまいます。
これは文字通りノズルを掃除する時に使う機能なのですが、火力を全開にしようとした時に誤ってニードルが出てきて鎮火してしまう事がよくあります。

ハンドルでの火力調整は難しいですが、ポンピングとエア抜きバルブでタンク内の圧力を操作する事により若干の火力調整が出来ます。ただこれも慣れないと上手くはいきませんし、他のバーナーに比べると細かいコントロールは出来ません。

武井バーナー パープルストーブ

101C 301C 501Cどれを買えばいい?

世間では301Cか501Cが人気のようですが、私はダントツで101Cをお勧めします。
101Cのタンク容量は0.5リットルと小ぶりでメーカーの公称値だと連続使用時間は1.5時間となっていますが、携行缶を持ち運べばその弱点は簡単に補えます。

そもそもこういったストーブは持ち運ぶ時には燃料を抜いて携行するのが推奨されていますから、大型のモデルを買っても基本的には携行缶が必要になってきますよね。(因みに私は面倒なので燃料は入れっぱなしで携行していますが吹きこぼれるリスクがあります。)
それなら重量1kgを切るコンパクトな101Cと携行缶を買った方が色んなシチュエーションに対応出来ると思います。

101Cは上位機種のようにプレヒート用の余熱器が付いていないのが気になるかもしれませんが、余熱器も完璧な物ではなくやや扱いが難しい印象があります。(余熱中もポンピングしないといけない等)
結局は燃料用アルコールや固形燃料でプレヒートする方が簡単で楽なので、余熱器の付いていない101Cでも問題はないかと思います。

各モデルの定価と価格差の一覧

各モデルで価格もかなり違うのでまとめてみました。
公式サイトを見ると、現時点で(2020.7.7)

  • 101C 40000円(101 35000円)
  • 301C 56000円(301 47000円)
  • 501C 78000円(501 67000円)

となっています。(Cがついていないモデルはヒーターなし)
これだけの価格差を考えると基本性能は変わらない101Cが無難なのではないかと思います。
ちなみに記憶があまり定かではありませんが、私が10年前に買った時はもっと安かったと思います。
パープルストーブは原材料の高騰などの理由から数年に一度のペースで値上げをしているようなので仕方ないですね。

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まとめ

パープルストーブは少しクセの強いバーナーで、慣れるまでは取り扱いも難しい部類に入ると思います。
私が初めて買ったマイバーナーがこの101Cだったのですが、炎上などを起こし取り扱いに苦労したのを覚えています。
すでに他のガスバーナーなどを持っていて2台目3台目を探している中上級者向けのバーナーと言えるかもしれません。

またパープルストーブは職人さんが一台一台手作りしているので、出荷台数があまり多くありません。
山岳用品店やネットショップでも品薄が続いており、中古品が高価で取引されていたりするのが現状です。
もし在庫を見つける事が出来たなら早めに買ってしまった方がいいかもしれませんね。

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SONYのα7Ⅲを片手に登山やキャンプ、ツーリングなどのアクティビティに精を出す20代。活動は国内に留まらず南米渡航や海外ツーリングなどワールドワイドに進出中。 夢は世界中を旅する事。英語が全く喋れないのが弱点。