武井バーナーのパープルストーブは雰囲気もさることながら非常に高出力なストーブではありますが、
弱火が苦手だったりプレヒートなどの作業が必要だったり、少し使い方にクセが多いのも事実です。
また誤った使い方をするとストーブ自体を痛めてしまうこともあります。
今回はすでにパープルストーブをお持ちの方にも参考になるように、ついやってしまいがちな間違った使い方例や簡単にできるメンテナンスの方法を紹介します。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
武井バーナーのメンテナンス方法
武井バーナーさんは東京都葛飾区に店舗を構えており、現在もパープルストーブの製造を続けています。
製造だけではなくメンテナンスも行っているようで、パープルストーブのオーナーは何か不具合があると武井バーナー本社に製品を送って修理をして貰う事が出来ます。
そこまでアフターケアが充実しているのであれば基本的には自分で分解したり修理するような必要性はないでしょう。
またそこまで複雑な構造でもないのでシーズン毎に何か特別なメンテナンスなどをする必要も基本的にはありません。
ただ自分で出来る簡単なメンテナンス方法もありますのでご紹介します。
基本の清掃。ニードルの使い方
バーナー部分に清掃用のニードルがついており、灯油の噴出口の清掃が出来るようになっています。
ハンドルを火力全開位置から更に左に回すとニードルが出てくるのをご存じでしょうか。
火力を全開にしようとすると何故か失火してしまう事があると思いますが、それはこのニードルが出てきて噴出口を塞いでしまうからです。
ノブを左に回すと全閉→全開→ニードルの順に操作できるわけですが、ノブの回し代もほとんどないので操作性に難がある部分です。
たまにでいいので、火がついていない状態でこのハンドルを左右に動かしニードルの出し入れを何度か繰り返して噴出口の清掃をすると良いでしょう。
※タンクに圧が掛かった状態で行うと灯油が飛び出してきますので、タンクの圧は抜いた状態で行ってください。
ピカールで拭くと綺麗になる。
パープルストーブは真鍮なので金属磨きのピカールなどで磨いてやるととても綺麗になります。
ただ定期的に磨いてあげないと割とすぐにくすんでしまう印象があります。
私のパープルストーブもしばらく放置してしまってくすんでいるので、そろそろ磨いてあげねばと思っています。
赤火の原因
本来、燃焼が安定しているとゴー!という燃焼音と共に全周に渡って青い炎が出ているはずですが、何かしら不具合があると赤火が発生します。
内ホヤ外ホヤがズレいてたり、ポンピングの加減や燃料の残量に問題がない場合は、本体に不具合があるかもしれません。(写真はポンピングの加減が悪い状態)
簡単にチェックできるポイントをまとめてみました。
ボルトにゆるみがないかチェック
ハンドル付け根のボルトにゆるみがあると不調の原因になったりするようです。
私のは大丈夫だろうと思いながら10mmのスパナを当ててチェックしてみましたが見事に緩んでいました。
締める時はかなり優しめの力で締めてあげてください。(締める時は右回しです)
ストーブの上に重たい物を載せてはいけない。(皿が沈む)
これは私も調べていて知ったのですが、バーナーのトップ部分のフレームプレートと呼ばれる皿に歪みが出ると燃焼が不安定になってしまうようです。歪む原因としてはヒーターの上に更に鍋やコッヘルなどの重量物を置くことのようです。これは結構やってしまってる人が多いのではないでしょうか。
ヒーターを載せてる場合、フレームプレートに全負荷がかかります。
フレームプレートも真鍮製ですが、燃焼中は一番高温になる所ですから一時的に少し柔らかくなっているようです。
そこにヒーター以外の想定外の重量(鍋やコッヘル)などの重みが加わると、フレームプレートに歪みが出たり沈下していってしまうようです。
よく調べてみると武井バーナーさんの公式ページにもそういった使い方はしないようにとの注意書きがありました。
ストーブの上にやかんなど置くと絵になるのでついやってしまいがちですが、歪んでしまうと武井バーナーさんに修理に送る事になってしまうので気を付けたいですね。私も記事を書くにあたって知れたので良かったです。
フレームプレートに歪みがあるかどうかの判断
ストーブを水平から目視した時に、外ホヤの一列目の穴が見えている状態ならフレームプレートは正常です。
フレームプレートが歪んで沈下して外ホヤの2列目の穴が見えてくるようになると異常燃焼してしまうようです。
そうなった場合は素直に武井バーナーさんに相談した方が良さそうですね。
武井バーナー パープルストーブにぴったりのケース
私が持っているパープルストーブは101Cですが純正でこのような簡単なケースがついてきます。
正直、本体に比べると非常にお粗末な物でチープさは否めません。
使い勝手も悪く、フタは載せるだけで固定は出来ない仕様なので運搬中は注意が必要です。
また最大の欠点として付属のヒーターを入れる事が出来ません。
私の場合はこれが原因でパープルストーブを持ち運ぶのが少し億劫になりました。
そこでこの際なので、何かいいケースはないかネットで調べてみる事にしました。
オクトスのケース一覧
oxtos(オクトス) 帆布ストーブケース #5(101用)
oxtos(オクトス) 帆布ストーブケース #3(301用)
oxtos(オクトス) 帆布ストーブケース #1(501用)
調べるとオクトスがジャストフィットのソフトケースを出していました。
私も欲しいのですが価格が少々お高いので保留してます。
価格の安いケース
キャンピングムーン(CAMPING MOON) ランタン OD缶用 収納ボックス 収納ケース 高さ22cm以下対応 T-8B
こちらのケースであれば安価ですしクッション性もあり純正のケースより使い勝手が良さそうです。
101にぴったりのサイズですが、ヒーターが入らないのがデメリットですね。
ランタンケースなど代用できそうな物をいろいろ調べてみましたが、意外と種類は少ないような印象を受けました。
ポンピングを楽に、空気入れをつけて改造するカスタムも
私が持っているのはパープルストーブの中でも最小サイズの101Cですが、ポンピングはそこまで負担になることはありません。
これは本体のタンクがそもそも小さい恩恵であり、私が301や501ではなく敢えて小型な101を選んだ理由のひとつでもあります。
上位機種の301や501の場合はタンク容量が大きい分、特に初期のポンピング作業が大変なようです。
対策としてポンピング用に自転車の空気入れを使えるようにするカスタムもあるようです。
本体の金具を入れ替えて下記の商品を取り付けるようですが、自転車用の空気入れを使うと力がいらない反面、加圧しすぎて本体を変形させたり破損させたりする恐れもあります。
感覚を掴むまでは慎重になって使用したいですね。
武井ストーブ金具 301用
まとめ
武井ストーブのパープルストーブは年々価格も高騰しており昔にくらべかなり手が出しにくくなってきたように思います。武井バーナーさんでアフターサービスが受けれるとはいえ、今持っている物を適切に使い、なるべくお世話にならないようにしたいものですね。
特にフレームプレートの歪みに関しては特に気を付けたいポイントですが、正直所有している自分も恥ずかしながら知らない部分でした。
今回はすでに武井バーナーを所有している方向けに記事を書きましたが、これから購入を検討している方向けの記事も書いておりますのでぜひそちらもご覧ください。