キャンドルランタンの定番であるUCOのランタンはコンパクトさとシンプルなデザインで、アウトドアを楽しむ初心者からベテランまで、幅広い層に人気の製品です。
キャンプでのランタンにキャンドルを選ぶ理由は「明るさ」ではなく「ゆらめく灯りの雰囲気」を重視しているからだと思います。
UCOのキャンドルランタンは夜間に調理をし、作業をする程の明るさはないので、メインランタンにはなりません。
私もバックパッキングの際はLEDのヘッドライトを主に使い、UCOは道楽用のサブランタンとして持っていきます。
UCOのオプションパーツにはリフレクターがあります。
元々UCOには明るさを求めていなかったのですが、リフレクターのデザインに惹かれ、本当に明るくなるのか気になってきました。
つくりを調べると、手持ちの材料で自作できそうだったので作ってみました!
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UCOキャンドルランタンのリフレクター2種類を自作
フラットリフレクター
UCOのランタンにセットすれば、山小屋で見かけるようなレトロランタンに早変わり!
中央の穴の左右にある溝はキャンドルランタンの「つる」の幅と同じです。
上からはめ込めば、ランタン上部にピッチリと固定ができます。
UCOのランタンを使用すると、どうしても真下にランタン本体の影ができてしまいます。
このリフレクターを使えば光が下に集まりますので、真下のスペースを明るくするのに役立ちそうですね。
このように2分割になります。まとめてコンパクトに収納できます。
使用時は穴にビスを入れ込めば、素材が湾曲して傘型になります。
このつくりを参考に自作してみますね。
キャンドリアー用リフレクター
こちらは灯りを前方に集めるタイプです。
本体と火屋の間に差し込んで使用します。
UCOからはキャンドルランタンより大きめのキャンドリアー専用として販売されています。
このリフレクターを
キャンドルランタンのサイズにして自作します。
UCOキャンドルランタンのリフレクター自作の手順
フラットリフレクターの自作
材料と道具
- ステンレスロールシート 厚さ0.1mm 縦15cm×横15cm以上の幅が取れるもの
- ボルトM3×6 4本 (写真右)
- ワッシャー M3×8
- 六角ナット M3
- カッティングマット
- 円カッター
- 金切りバサミ
- 穴あけパンチ
- 金属用ハンドドリル 3㎜
- 作業マット
- セロハンテープ
※ダイソーで手に入る縦横20cm、厚さ0.3mmのアルミ板がステンレスロールシートの代わりになるかもしれません。
使用できればコストがグッと安くなります。
UCOキャンドルランタンの径は5cmなので、リフレクターの内径も同じ5cmで作成します。
円カッターを5cmの幅に合わせます。
何度もグルグル回し、ステンレスシートに刻みをいれます。
根気がいる作業です。
上から力を加えながら行ってください。
裏側からでも跡が確認できるほどに刻みが入った段階で、外径の刻みを入れます。
円カッターを15cmの幅に合わせ、再度根気よく回します。
上の写真のように外径の端を指で押さえながら、もう片方の手でいらない部分の端をつかんで上に折り曲げます。
力を入れすぎると、歪みが出てしまうので様子を見つつ慎重に行ってください。
裏返してから同じ手順で逆側に折り曲げます。
これを何回か繰り返すと、金属疲労で刻みに亀裂が入り、きれいに取り外すことができます。
外径を外した時と同じ手順で、内径のいらない部分を取り外します。
多少ゆがみが出たものの、きれいに取り外すことができました。
カッティングマットが方眼になっているので、内径を中心がわかる位置に合わせます
円が半分になる場所に定規と油性ペンで線を引きます。
線に沿って金切りバサミでカットします。
綺麗に半分になりました。
ランタンの「つる」が入る溝を作ります。
写真のように方眼を利用して中央に線を引いてください。
線の長さは8㎜です。
線の左右に金切りバサミで刻みを入れ、不要な部分を手で上下して取り外します。
次に穴を開ける場所を説明します。
ステンレスシート上では解りにくいので、型紙を用意しました。
上の2か所は穴あけパンチで穴を開けます。
下の2か所にはボルトを固定します。
左側の型紙に1cmの□と5㎜の□が書き込まれているのがわかりますか?
一番上と一番下は1cmの□、上から二番目と三番目は5㎜の□です。
□の角のマーキングが穴を開ける場所になります。
マーキングが穴あけパンチの中央に来るように穴を開けてください。
下の2つの穴に3㎜のハンドドリルを使って下穴をあけます。
ボルトを回しながらねじ込みます。
ワッシャーを入れ、ボルトを締めて固定します。
出来上がりです!
組み上げると傘状になります。
なかなか色気がありますよね?
全体のサイズは同じですが、UCO純正のものは厚みが3mmです。
自作の厚みは1mmですが、作ってみた感じは意外としっかりしています。
乱暴に扱わなければ壊れないと思います。
前方に光を集めるリフレクターの自作
道具と材料
- ステンレスシート15cm×6cm程
- 型紙用の紙
- 定規
- 油性ペン
- 金切りバサミ
サイズを測ってみると、リフレクターをはめ込む部分の高さが5.7cm、
円周が15cmでした。
このサイズで作成してみます。
縦5.7㎜、横15cmの長方形になりますね。
型紙を作成して、セロハンテープでステンレスシートに貼り付けます。
型紙に沿ってカットします。
4隅の角を丸くします。フリーハンドで下書きしました。
カットします。
あっという間に出来上がり!
型紙を使用せずに、直接ステンレスシートに線を引き、切り出しを行っても大丈夫です。
油性マーカーの跡はアルコールで拭けば綺麗になりますよ。
どれぐらい光を集めてくれるのか楽しみです。
明るさが変わるのか確認してみましょう
リフレクター無し
ランタンのまわりに円形の影があり、ランタンの真下は明るくありません。
フラットリフレクターのみ使用
円形の影がほぼ消えて真下は明るくなりました。
灯りが照らしている空間全体はやや暗くなりました。
前方に光を集めるリフレクターのみ使用
ランタンの後ろ側はほぼ真っ暗になりました。
灯りを前面に集めることに成功しています。
2つのリフレクターを使用
ランタンの後ろは真っ暗になりますが、真下と前方に全ての灯りを集めているので
最も明るく感じました。
まとめ
実際に自作のリフレクターを使用してみて、正直なところ劇的な変化は感じられませんでした。
ただ、リフレクターをつけたキャンドルランタンは雰囲気がアップしますね。
道具としての愛着がますます湧きました!
このフラットリフレクターの作り方を応用すれば、円筒型のLEDランタンのリフレクターも自作出来ます。LEDランタンは光量があるので、より効果を実感できるハズですよ!
是非トライしてみて下さいね!