「ストーブファン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
冬にキャンプをやる方にはお馴染みですが、冬キャンプをしない方には、あまり馴染みがない製品かもしれません。
ストーブファンを使うと、テント内が暖かくなるという話を聞きますが「ストーブファンは風を出すだけなのに効果はあるの?」
という疑問がある方も多いと思います。
そこで今回は、ストーブファンとはどのようなものなのか、どのような仕組みで室内を暖かくするのか、さらにおすすめのストーブファン5選をご紹介します。
- ストーブファンの仕組みや原理
- 安いストーブファンを使ったレビュー
- おすすめの安いストーブファン
をお伝えします。
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ストーブファンでテント内が暖まる!
冬キャンプをするためにストーブを買い、「満を持してキャンプに行ったのに、思ったより暖かくなかった。」
そんな経験がある方もいるのではないでしょうか。
キャンプ場で使用するストーブは、薪ストーブや対流式の石油ストーブが多いです。
そのようなストーブは、熱せられた空気が上昇し、室内の空気が循環するように設計されています。
しかし、テントで使用した場合は、室内を温めている傍から冷気が入ってきます。
そのため、暖かい空気はテント上部で滞留し、冷たい冷気が足元に残ってしまいます。
したがって、ストーブをつけているのに、あまり暖かさを感じることができなくなってしまいます。
そんな時に活躍するのが、ストーブファンです。
ストーブファンによって、上に上がるだけだった熱気が、前方に流れるようになります。
そのことにより、対流が生まれ、室内の空気が循環。
室内全体を暖かくすることができます。
テント内で「座っている時は足元がスースーして寒かったけど、立ってみるとテント内は意外と暖かい」という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
そのような場合には、ストーブファンで空気を循環させてみましょう。
全く暖かさが変わってきます。
ストーブファンとは
ストーブファンとは、薪ストーブや石油ストーブの上に置いて使用するファンです。
イメージとしては、ストーブの上に乗せる扇風機といった感じでしょうか。
ストーブファン自体は、熱気を生み出すものではありませんが、ストーブから出る熱気を風によって循環させることにより、室内を温めるアイテムです。
ストーブファンは、電気などの外部電源を使用せず、ストーブの熱気だけで動くため、「エコファン」、「エコストーブファン」なんて呼ばれたりもします。
特別なことをせずにただ置くだけなので、キャンプ初心者でももちろん使用できます。
ただ、使用中や使用後は熱くなっているので、小さなお子さんがいるご家庭では、やけどをしないように注意が必要です。
ストーブファンの原理とは
「外部電源が必要なくてどうやって動くの?」と思う方もいるかもしれません。
そこでストーブファンの仕組みを説明します。
原理はとても簡単です。ストーブファンを使う際はストーブの天板の上に置きます。
もちろんストーブは熱いので、その熱で電気を発電してモーターが回るという仕組みです。
ストーブファンは「ゼーベック効果」という、物体の温度差によって電圧が発生する現象を利用しています。
ストーブファンをストーブに置くことで熱せられる下の部分と、上の部分で温度差が生まれます。
ストーブファンはそこから発生する電気を使い、ファンを回しています。
温度差が大きいほど電圧は高くなるので、ファンの強さも強くなります。
キャンプで外部電源を使用しないことは、とても嬉しいですよね、
しかし、その代わりのデメリットとして、ストーブファンは必ず薪ストーブや石油ストーブの上に置かなければいけません。
薪ストーブや石油ストーブの上でお湯を沸かしたり、簡単な料理をする方も多いと思いますが、ストーブファンを乗せてしまうと、そういったことができません。
もちろん天板の大きさや、ストーブファンの大きさにもよります。
薪ストーブであれば、スペースが大きいので大丈夫ですが、石油ストーブでは、ストーブファンと調理が同時に使えないと思った方がいいでしょう、
また、ストーブファンを購入する際の注意点なのですが、それぞれのストーブファンには限界温度が表示されています。
限界温度が300℃ぐらいのものもありますが、薪ストーブの場合、火力をあげれば300℃は超えてしまいます。
心配な方は、350℃ぐらいまで耐えられるものや、一定の温度になると、高温による故障を防ぐための安全装置が作動するものがあるので、そのようなものを選ぶようにしましょう。
中華製ストーブファンのAonbysのエコファンをレビュー
Amazonで注文して翌日に到着。
ストーブファンの中では比較的口コミも良く値段も休めなお手頃な商品です。
中華製は物によっては日数がかかるものもあるので急いでいる場合は注意が必要です。
箱や説明書は日本語で書いてあるが表現がおかしな点もある。
内容物はストーブファン本体とおまけの温度計。
Aonbysのエコファンの推奨稼働温度80℃-350℃となっていますのでストーブの温度を把握するために合わせて使うとよさそうです。
薪ストーブ載せて着火してみると。
かなりおしゃれな感じになりますね。
着火してすぐに回り始めました。天板が熱くなるにつれて回転が速くなります。
あまり強い風ではなく微風で空気の循環をする程度です。
石油ストーブでも問題なく回っています。
不思議とストーブに温まりながら回転を眺めるだけでも心地よく感じます。
おすすめストーブファン5選+日本メーカー3 日本製モーター1
ストーブファンは、大手アウトドアメーカーのものは少なく、名前をほとんど聞いたこともないメーカーの商品なので購入するのが不安に感じます。
ネットショップでは安い中華メーカーの商品が多いですが、ここではアマゾンでも評価が多く評価の高いおすすめのストーブファンを7つ紹介したいと思います。
- Signtec ストーブファン
- Aonbys ストーブファン
- FIELDOOR ストーブファン
- FIELDOOR ストーブファン 首振りタイプ
- VODA 4ブレード熱供給式ストーブファン
- ホンマ製作所 ガード付きストーブファン
- 万事商社 エコストーブファン
Signstec ストーブファン
サイズ | 14cm×7.5cm×21.5cm |
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重量 | 862g |
限界温度 | 350℃ |
まず紹介するのは、アマゾンで人気の商品となっている、Signtecのストーブファンです。
アルミ製の羽が4本付いているファンで、サイズは手のひらに収まるぐらいとなっており、価格が比較的リーズナブルな商品です。
中華製の商品ですが、日本製のモーターを使用しています。
そのため、4枚の羽でしっかりと熱気を循環してくれるにも関わらず、音がとても静かなため、キャンプの雰囲気を邪魔することがありません。
また、このストーブファンを購入すると、0℃〜500℃の測定が可能なマグネット式の温度計が付属品として付いてくるのも嬉しいポイントです。
Aonbys ストーブファン
サイズ | 11cm×7.5cm×19cm |
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重量 | 840g |
限界温 | ー |
こちらの商品も、Amazonで人気となっているストーブファンです。
羽が5枚付いているため、小さいながらとても勢い良く回ってくれます。室内の空気をしっかり循環してくれます。
ファンベースには、2つの金属が安全装置が付いています。
表面の温度が300℃を越えると安全装置が作動し、ファンの前部を持ち上げることにより、モーターを保護します。
また、このストーブにも、温度計がおまけで付いてきます。
FIELDOOR ストーブファン
サイズ | 約20x18x10.5cm |
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重量 | (約)530g |
稼働温度 | 約60~340℃ |
コスパの良いキャンプギアを日本で展開しているFIELDOORのストーブファンです。
日本メーカーということでかなり安心して購入できるのではないかと思います。
直径18cmの羽が4枚ついているので十分な風を出しテント内の温度を循環させることができます。
口コミや評価もまずまずで日本メーカーの安心感で選ばれる人も多いようです。
FIELDOOR ストーブファン 首振りタイプ
サイズ | (約)20x18x10.5cm |
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重量 | (約)530g |
稼働温度 | (約)50~345℃ |
首振り機能 | (約)90~345℃ |
フィールドドアでは首振りのストーブファンも販売されています。
首振り機能はスイッチでオン・オフの切り替えができるので状況に応じて使い分けが可能となります。
通常のタイプよりも価格は上がりますが、より空気の循環を行えるので広いテントにはおすすめです。
VODA 4ブレード熱供給式ストーブファン
サイズ | (約)22cm×210cm×80cm |
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重量 | 980g |
限界温度 | ー |
ストーブファンのデザインは黒いものが多い中、羽の部分がゴールド色となっている、特徴的な商品となっています。
ストーブファンは、地味なデザインのものが多いので、「ストーブファンでもおしゃれにしたい」という方はこのストーブファンはおすすめです。
このストーブファンにも、高温による故障を防ぐための安全装置がついています。
薪ストーブなどは、細かい温度調節が難しいので、このような安全装置付きの商品がおすすめです。
万事商社 エコストーブファン
サイズ | 26.1cm×19.5cm×10.8cm |
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重量 | 435g |
限界温度 | 350℃ |
シルバーからーの羽と、特徴的なデザインのため、クールな印象のストーブファンとなっています。
金属特有の質感を楽しみたい方に、おすすめの商品です。
このストーブファンの特徴は、耐久性と静音性です。
羽はアルマイト製となっているため、優れた耐食性と耐高温性となっており、高熱の状況下で長時間使用しても、変形変色することがありません。
さらに、ファンの底の部分には、過熱防止のビスマス金属タブが装備されているため、温度が上昇しすぎると、ファンを支えることで温度を下げて部品を保護します。
HONMA(ホンマ製作所) ガード付きストーブファン HL-800G
中華製の安いストーブファンが多い中にも日本メーカーが販売しているストーブファンもあります。
こちらはホンマ製作所が販売しているストーブファンでガード付きなのでお子様がいる方には安心な製品です。
ただ、価格は1万円を超えます。
日本製モーター採用のストーブファン
日本製のモーターを使うことで回転を始める温度が中華製のものよりも低い温度で回り始めます。
(日本製モーター40℃・中華製の場合50℃付近)
更に静音性もあるので気になる方はチェックしてみてください!
ストーブファンで快適な冬キャンプを!
冬のキャンプでは、防寒が一番大事な要素となってきます。防寒対策がしっかりできていないと、寒い思いをし、夜に眠れなかったなんてことにもなりかねません。
快適なキャンプを過ごすために、ストーブは必須アイテムですが、ストーブファンをセットで使用することで、より暖かく快適な冬キャンプを楽しんでください。