近年ソロ用のクーラーボックスとして、コンパクトで軽量なソフトクーラーボックスの需要が高まってきておりますね。
しかしソフトクーラーボックスはハードクーラーボックスに比べて保冷力に心配な部分があります。
そこで今回は2泊3日持つ抜群の保冷力をうたっているテンマクデザインのソフトクーラーボックス野蔵(ノグラ)を購入いたしました。
本当にそのような保冷力が期待できるのか検証など含めながら製品の特徴についてご紹介いたします。
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野蔵の基本情報
まずは野蔵の基本的な情報からご紹介します。
サイズ | 外寸 約390×280×320(高さ)mm(ハンドル含まず) 内寸 約350×230×280(高さ)mm 底板 約360×235MM 畳んだサイズ 約420×300×150(厚さ)mm(ハンドル含まず) |
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容量 | 約22L |
重量 | 約1.5kg |
素材 | 天板、芯材:ポリプロピレン 外巻:ポリエステルオックス210D(PUコーティング) 底板:ポリエチレン |
断熱材 | ポリエチレンフォーム(厚さ19mm) |
原産国 | 中国 |
感覚としてはソロ用のソフトクーラーボックスとしてはちょうど良いサイズ感、もしくはやや大きいくらいの印象です。
小さすぎると食材や飲み物の選定が必要になってきますので、多少大きい分にはむしろありがたいですね。
他のソフトクーラーボックスとスペック比較
野蔵と容量が同等のソフトクーラーボックスとスペックを比較してみます。
AOクーラーズ 24パック
サイズ | 外寸 約430×250×300(高さ)mm |
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容量 | 約23L |
重量 | 約1.3kg |
素材 | ナイロン、ポリエチレン、ポリエステル、熱可塑性ポリウレタン、ポリウレタン |
AOクーラーの24パックは野蔵よりもやや横長の形状で容量も1L程大きくなります。
使用している断熱材は野蔵と同じく19mmのポリエチレンを使用しています。
サーモス ソフトクーラー20L
サイズ | 外寸 約300×230×340(高さ)mm |
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容量 | 約20L |
サーモスのソフトクーラーは野蔵よりもひとまわり小さく縦長形状のソフトクーラーです。
断熱材は外生地、厚さ3mmのポリウレタン、厚さ5mmの発泡ポリエチレン、ポリプロピレン不織布、内生地の5層構造となっています。
断熱材の厚さは野蔵やAOクーラーと比較すると値段もかなりお手頃で、また非常にコンパクトにたたむことができます。
ロゴス 氷点下クーラーLサイズ
サイズ | 外寸 約390×300×290mm 内寸 約330×260×240mm 畳んだサイズ 約390×300×125(厚さ)mm |
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容量 | 約20L |
重量 | 約1.5kg |
素材 | EVA、PP、PE、PVC、ナイロン |
ロゴスの氷点下クーラーはS、M、L、SL、XLとサイズのラインナップが豊富ですが、Lサイズは野蔵と非常に近い印象です。
また使用しない時はジッパーを閉じることでコンパクトに収納できます。
野蔵が誇る8つの特徴
野蔵はクーラーボックスが持ち合わせるべき保冷力としての特徴に加え、他のソフトクーラーボックスにはあまり見ない様々な特徴があります。
特徴①:抜群の保冷力
まずはどんな機能よりも重視したい保冷力の特徴ですが野蔵の断熱材には先ほど紹介した通り、最強ソフトクーラーとも呼ばれいているAOクーラーと同様、厚さ19mmのポリエチレンフォームを採用しています。
また飲み物や食材が直接接する部分についてはPUコーティング加工が施されているため、触った感覚もある程度硬さがあり丈夫な印象を受けました。
万が一汚れてしまった際にも濡れたタオルなどを用いてさっと拭き取ることで清潔に保つことができます。
販売元のテンマクデザインによると第三者機関で検証した結果、30度の外気温で45時間の保冷力が確認できたようです。
1泊〜2泊のキャンプには十分な保冷力ですね。
特徴②:2リットルペットボトルも入る
野蔵は2リットルのペットボトルを縦にも横にも収納することができます。
寝かせた状態で2リットルペットボトルを入れてみると幅に余裕が感じられます。
水を凍らせて保冷剤代わりに入れておくのも良さそうですね。
2リットルペットボトルを立てた状態で置いてみると頭が少し飛び出て見えます。
蓋を閉めてみるとなんとかチャックを閉めることができましたがギリギリ入れることができたといった感覚です。
特徴③:簡易テーブルとしても使用可能
野蔵の蓋部分を見てみると天板が収納されているのが確認できます。
こちらの天板を取り出して蓋の上に乗せることで簡易テーブルとしても活用できます。
収納スペースにジャストなサイズで入っているため、取り出す際に少し取り出しづらさを感じました。
天板はポリプロピレンでできているため硬くて丈夫な印象です。ただ熱した鉄板など極端に高温なものを乗せるのは不向きかと思いますので、あくまでも簡易的なテーブルとして考えた方が良いでしょう。
本体に直接物を載せるのではなく天板を取り出して本体の上に乗せて使用することで、クーラーボックスの中身を取り出す際に天板ごと一時避けることで煩わしさが軽減します。
キャンプだけでなくお花見や公園、海などレジャーの際に持っていくことで、わざわざ別でテーブルを用意する手間が省けますので大変ありがたい機能ですね。
特徴④:蓋の裏にメッシュポケット付き
蓋を開けてみると裏側にチャック付きのメッシュポケットが付属しています。ここへ調味料や保冷剤を収納することができます。
保冷剤の冷気は上から下へと流れていきますので、ポケットに保冷剤を入れることで食材や飲み物を効率的に冷やすことができそうですね。
ポケットの内部にはマジックテープ付きの紐が2本付属しています。こちらは後ほど紹介する野蔵をたたんで収納する際に使用する紐となります。
画像はキャンパーズコレクションのパワークール1100gを入れた状態です。
厚みも含めポケットにちょうど収まるサイズ感です。
パワークール1100gのサイズは幅19cm、奥行24cm、厚さ3cmとなっており、ロゴスの人気保冷剤である倍速凍結・氷点下パックのLサイズが幅16.4cm、奥行25.5cm、厚さ2.5cmとほぼ同等のサイズ感ですのでこちらもちょうど収めることができそうです。
特徴⑤:ボディにデイジーチェーンを装備
本体のフロントとバックに印象的なデイジーチェーンが装備されています。
栓抜きやナイフ、調味料など調理に用いる道具などを引っ掛けることでより便利なクーラーボックスとして活用できそうですね。
デイジーチェーンは蓋のすぐ下に1本、底部分に1本装備されています。
底部分のデイジーチェーンは、バイクや自転車などの荷台にクーラーボックスを乗せてロープでくくりつける際に用いることでより安定した形で運ぶことができます。
特徴⑥:持ち手が2箇所
フロントとバックには少し長めの持ち手が付いており、両サイドには短めの持ち手が付いています。
長めの持ち手はマジックテープで束ねることも可能で、そのまま片手で持ち運ぶことも可能ですし肩にかけて運ぶことも可能です。
短めの持ち手はクーラーボックスが大変重くなっている際に両手で抱えて運ぶ際に有効です。
また短めの持ち手に長めの肩掛け紐などを取り付けてショルダーバッグのような形で持ち運ぶこともできそうですね。
特徴⑦:未使用時はコンパクトに収納可能
これだけしっかりとした印象の箱型ソフトクーラーボックスの野蔵ですが、未使用時はコンパクトにたたんで収納することができます。
やり方としてはまず最初に底板を外し立てた状態で入れておきます。
続いて先ほど紹介したメッシュポケットを開け、中の紐を取り出します。
蓋を開けた状態で野蔵をたたみ、フロント側底部分のデイジーチェーンに紐を通します。
そのままバック側底部分のデイジーチェーンにも紐を通しマジックテープで固定します。
畳んだことで少し横に出っ張る部分が生まれますが厚みはかなり抑えることができました。
箱型の状態だとある程度の収納スペースが必要となりますが、たたむことでちょっとした隙間にも収納することが可能となります。
特徴⑧:フロントには革製のロゴ付き
本体フロントの右下部分にはヌメ革製のロゴが縫い付けられています。こちらはテンマクデザインとBRAVE WORKSのロゴが入っています。
野蔵を使い込むことで革製のタグにも色艶が増し経年変化を楽しむことができそうです。
野蔵の保冷力を検証
テンマクデザインの公式ページに記載される情報によると外気温30℃を保った状態で5.7kgの氷を入れて検証した結果約45時間後に完全に氷が溶けたとのことでした。
完全に同じ条件で検証するのは難しいですが今回は2Lのペットボトルに入った氷(約2kg)を野蔵に入れてどのくらいの時間で氷が溶けるのか検証してみます。
検証開始(1日目9時)
8月中旬時刻は9時、室温は26℃となっております。
凍らせた2リットルのペットボトルを寝かせた状態で入れました。
ここから時間の経過とともに水になった分を抜いていき、氷の変化をみていきます。
検証開始から4時間経過(1日目13時)
氷からおよそ100ccの水が溶け出しました。氷の大きさ的にはようやくペットボトルと氷の間に隙間が出てきたところです。
検証開始から10時間経過(1日目19時)
さらに300ccほどの水が氷から溶け出しました。
意外にも氷はまだまだペットボトルの形状を維持した状態で大きく残っています。
検証開始から13時間経過(1日目22時)
さらに100ccほどの水が氷から溶け出しました。
朝9時から検証を開始し、就寝前22時でこの状態です。
室内での検証とはいえ予想していたよりも氷が大きく残っていて驚きました。
検証開始から22時間経過(2日目7時)
一晩経過し、朝方の氷の状態です。
昨晩に比べると氷のサイズもだいぶ小さくなりましたが、最初の状態からまだ半分以上の氷が残っています。
検証開始から26時間経過(2日目11時)
検証開始から1日以上が経過しました。
ここにきてようやく氷が斜めに傾くほどのサイズになりました。
1リットル以上の水がペットボトルから抜かれています。
検証開始から30時間経過(2日目15時)
氷も残すところ半分以下の高さまで小さくなりました。
クーラーボックスから出しておいたらものの数十分で溶けてしまいそうな勢いですが、果たしてどこまで持ちこたえるでしょうか。
検証開始から32時間経過(2日目17時)
先ほどから2時間経過後に確認してみると氷は全て水になっていました。
今回の検証では2リットルのペットボトルを凍らせて野蔵に入れた結果、30時間以上氷をボックス内に残すことができました。
まとめ
野蔵は保冷力というクーラーボックスに求められる機能に加え、他にも様々な特徴を兼ね備えていることがわかりました。
また今回はまだまだ気温の高い8月中旬の室内で実際の保冷力を検証してみて、十分納得のいく結果を得ることができました。
2泊キャンプの場合は状況によって後半は保冷力が物足りなく感じるかもしれませんが、1泊キャンプであれば十分な保冷力が見込めそうです。
ソロ用のクーラーボックスを検討されている方はぜひテンマクデザインの野蔵も候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。