ダイソーやセリアなどの100均に行くと、本当に様々な商品が置かれています。その便利さやコストパフォーマンスの高さから頻繁に買い物に行く人も珍しくないと思います。
そんな100均の中でも特に気になるのがアウトドア用のアイテムの数々。数年前までは100均で買うのはBBQ用の焼き網とトングぐらいだったのが、最近では地面に打ち込むペグから、折りたたみ式のウォータージャグまで販売されています。
そんな中で特に気になったのが炭。ホームセンターで購入する人がほとんどかと思いますが、なんと炭はダイソーでも販売されています。本当に便利な時代になりましたよね。でも100均で買える炭なんて本当に使えるのでしょうか。
ということで、今回はダイソーに売られている炭についてご紹介していきます。
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炭の種類と特徴
ホームセンターなどで売られている炭にも複数種類があって、それぞれに特徴が大きく違うことをご存知でしょうか。基礎知識として、炭の種類を見ていきましょう。
黒炭
一般的にBBQに使うことが多いのがこのタイプで、いわゆる木炭です。火持ちはそれほど良くありませんが、比較的簡単に着火できるため、初心者向きの炭と言えます。コストパフォーマンスの良いマングローブなどが使われることが多いですね。
備長炭
「ウバメガシ」という植物を原料とした炭です。外側が白くなっていることから白炭と呼ばれることもあります。黒炭と比べると、非常に固く、着火しにくいという特徴があります。火の扱いが難しく高級な炭ですが、食べ物が美味しく焼けるということで、上級者向きの炭と言えますね。
成形木炭
おがくずなどを固めて成形してから炭化させた炭のことを言います。炭の中央に穴が空いていたり、表面に着火剤が塗られていたりして、燃えやすいように工夫されている商品もあります。材料にもよりますが、比較的安価で、長い時間安定した火力を持ち続けられるという特徴があります。
練炭
数種類の石炭を混ぜ合わせて、成形して作られる炭。レンズ状に小さく成形されたものを豆炭と言い、BBQなどでもよく使われます。非常に長い時間燃え続けるという特徴がある一方で、燃焼と同時に一酸化炭素を発生するため、屋外での使用が一般的ですね。
ダイソーの炭の特徴
では、ダイソーで販売している炭はどんな炭なのでしょうか。ダイソーの炭の特徴を見ていきましょう。
■商品名 バーベキュー用炭
■価格 100円(+税)
■内容量 約500g
■材質 天然木(リュウガン、ライチ)
内容量は、約500gとなっています。ホームセンターで販売している炭の多くは、3kgもしくは6kgで販売しているため、かなり少なめの量での販売と言えます。
材質はリュウガンやライチを使用しています。あまり、日本人には馴染みのない名前かもしれませんが、中国や東南アジアの方でよく栽培されている常緑樹になります。安価で手に入れやすい炭と言えるでしょう。
リュウガンやライチなど中国や東南アジアの木で作られた炭は、日本の木(ナラ・カシ・クヌギなど)で作られた木炭に比べると、ニオイや煙が出やすく火の持ちが良くないという特徴があると言われています。
<ダイソーの炭の特徴>
- 500gとかなり少なめの量
- 中国や東南アジアからの輸入炭を使用。
- ニオイや煙が出やすく、火持ちが良くない。
実際に使ってみて分かったダイソーの炭を使うメリット
ダイソーで売っている炭の特徴は分かったけど、じゃあキャンプやBBQにどれくらい使えるのだろう。ということで、実際にどれくらい使えるのか、ダイソーの炭を使ってBBQを行ってみました。
まず、ダイソーの炭の袋を破っていきます。まさかとは思いましたが、手で簡単に破れます。外の袋を破ると、中にはもう一つの袋が!炭や炭の粉が外に漏れ出ないように、しっかりと包装されておりました。このあたりはきちんとしていますね。中の袋にも外の袋にもチャック等はないので、基本的に使い切りになります。
袋の中身は、太めの炭が4本と小さめの欠片が5本。どれも太さと長さはだいたいそろっていますが、炭の長さがおよそ15cmしかなく、思ったよりも短い印象です。袋に入っていた炭は、太い幹を切り分けたというよりも、細い幹をそのまま利用している形状でした。太すぎる炭はなかったので、火は着きやすそうですね。
着火に使用したのは炭と同じくダイソーの着火剤です。普段は主に文化たきつけを利用して着火するのですが、ダイソーにも似た商品があり思わず買ってしまいました。
ダイソーの着火剤のかけら3つ分をコンロの上に置き、その上に炭を組んでいきます。と言っても、組むほどの量はないのですが。その後、チャッカマンを利用して着火剤に着火。
火を点けた後、5分後には炭にも着火。10分も経てば、かなり炎が上がって炭全体にも火が回りました。そのまま炭を広げ、BBQスタート!およそ2時間半BBQを行って終了。まだ火は残っているものの、炭の9割は灰になっておりました。
ダイソーの炭を使う4つのメリット
実際にダイソーの炭を使ってみることで、そのメリットが見えてきました。
火付きがいい
着火に使用したのは、文化たきつけに似たダイソーの24片入り着火剤の3片のみ。価格にすると13円程です。この着火剤の上に炭を置いて着火した後はうちわで仰ぐことも一切行いませんでしたが、わずか5分後には炭にも着火し、10分後には炭を広げてBBQを開始することができました。
もっと火付きが悪いことを予想していましたが、思っていたよりもかなり火付きが良いと感じました。小さめサイズの炭がそろっていたのが良かったのかもしれません。
火力は十分
今回、貝殻付きのホタテや火の通りにくいスペアリブなども焼きましたが、どれも問題なく焼いて食べることができました。逆に油断していてウインナーを焦がすという失態までおかしました。ついおしゃべりに夢中になってしまう悪いくせです。
火持ちが丁度いい
火の持ち時間は長ければいいというものではありません。今回ダイソーの炭を使用した時間はおよそ2時間半。キャンプでいうと、そろそろ食事が終わって、焚き火の前で団らんしたり、子どもは寝る準備に移ったりするパターンが多いですよね。
でも炭の火が消えていないとコンロのそばを離れられないし、思うようにコンロの片付けも行えなかったりするもの。そう考えると、個人的には2時間半の火の持ち時間がちょうどよかったのではと思います。
炭が軽くてコンパクト、しかも持ち帰り分もなし
我が家では、今までは大きな炭のダンボールをBBQコンロの近くまで持っていき、BBQが終わった夜は湿気ないようにテントの中に運び、帰りはまた車に積み込むという作業が必要でした。
しかし、ダイソーの炭は軽くてコンパクトなため、持ち運びが非常に楽です。しかも、使い切りのため片付けや積み込みもありません。バイクでキャンプをする人なんかも、ダイソーのような小型の炭だったら安心して持っていけますね!
ダイソーの炭の3つのデメリット
もちろんダイソーの炭を使って感じたのは、メリットばかりではなくデメリットもあります。
炭が短くて組みずらい
炭に着火するにもコツがあり、その1つが着火前に炭を組むということです。しっかりと組むことで空気の通り道を確保しつつ、燃焼効率を上げることができます。
しかし、ダイソーの炭はどれも15cm程度の長さしかなく、組み上げるのが非常に難しいです。炭に火を点けることに慣れていない人は避けたほうが無難かもしれません。
煙が多い
着火してからすぐに感じました。とにかく煙が多い。なにか不自然なものを燃やしたかと心配になるくらい煙がでます。
ちなみに、風がある程度あったからかもしれませんが、ニオイはまったく気になりませんでした。ニオイの感じ方は人によってちがいがあるので、参考までに。
火力が強い場所が限られる
炭を広げた場所の火力は十分だったのですが、炭の量が少ないため広げられるが限られてしまいます。お肉を焼くのに十分な火力を得られる範囲は、大人の片手の手のひら+α程度にしかなりませんでした。実際にお肉が焼けるのは網の1/4にも満たない範囲で、残りのほとんどは火力がないに等しい状態です。
いつもならBBQコンロの上に鍋やスキレットも同時に乗せたりするのですが、ダイソーの炭ではさすがに難しいですね。
ダイソーの炭を使ってみた感想
今回ダイソーの炭を使ってみて、BBQを行うための炭として十分な性能をもっており、なおかつかなり使い勝手が良いと感じました。ソロキャンプでこじんまり炭を使いたい人や、バイクなどでキャンプに出かけて荷物を少しでも少なくしたい人には、丁度いい炭だと言えます。
逆に、家族で使用するにはダイソーの炭1袋では若干足りないと感じます。荷物に余裕があるなら、あらかじめ2~3袋準備しておき、必要に応じて利用するという方法が
丁度いいかもしれませんね。
まとめ
今回は、ダイソーで販売しているバーベキュー用の炭を使って、そのメリットとデメリットについて説明してきました。さすがダイソーというべき、納得の使用感でしたね。ただ、人によっての向き不向きはあるので、自分の気に入る炭を探してみるのも楽しいと思いますよ。この他にも、100均には様々なアウトドアグッズがたくさんあります。ぜひ、便利なアウトドアグッズを取り入れ、素敵なアウトドアライフを満喫してください。