シンプルなデザインの名作を生み出し続けるフランスの老舗ナイフメーカー、オピネル。
デザインが良いだけではなく、お手頃な価格の製品が多いことから日本でもかなり親しまれていますよね。
私も子供の頃からスタンダードなスチールブレードのオピネルを愛用していたのですが、2年ほど前にフィレナイフ(スリムナイフ)という少し変わったモデルを発見。
その美しいデザインに一目ぼれして購入しました。
約2年ほど、キャンプでもお家料理でも使い倒した感想をレビューしたいと思います。
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フィレナイフはステンブレードのみの設定。選ぶなら10cm12cm15cmどれ?
スタンダードなオピネルと言えばスチールブレードかステンブレード(INOX)を選べる事で有名ですが、フィレナイフに関してはステンブレード一択となっています。
スチールブレード派の人には残念ですが、鏡面加工されたステンブレードはスチールのそれとはまた違った美しさです。
手入れも楽ですし多少ずぼらでもスチールのように簡単には錆びないですしね。
スチールは切れ味は良いのですが、水気があると簡単に錆びてしまうので手入れが面倒な側面があると思います。
別途、黒錆び加工などすればいいのですが・・・
私が購入したモデルは柄にブビンガという木材を使用していますが他にブナを使用しているモデルもあります。
比べてみるとブビンガの方が見た目の高級感があるように思います。
柄が水に濡れると刃の出し入れが渋くなりますので洗うときは極力、柄が水に浸からないように気を付けています。
ですので水を張った洗い桶に漬けておくというのもお勧めできません。
刃の長さですが私は最大サイズの刃渡り15cmのモデルを購入しました。
しかし実際に使ってみて15cmは少しデカすぎた感があります。
柄も入れると全長で32.5cmありますので、キャンプなどで人前で使用していて「物騒だな・・」と突っ込まれた事があります。
ここまで大きいと細かい取り回しもしずらいので、実用性を考えると12cm、10cmサイズの商品も検討された方が良いかもしれません。
ロック機構は他のモデルと同様で、リングをツイストする方式です。
ロックリングはそこまでビタビタに設計されている訳ではなく、ロック状態でもこれくらいは刃が開いてしまうようです。
ですが全体的に少し動きが固めですのでカバンやポケットの中で勝手に刃が開いてしまうような心配は少ないかと思います。
そして最大の特徴としてフィレナイフの刃はしなるほど薄いです。
実際に計ってみた所、刃の背中の部分で1.6mmです。
先端に行くと1mm以下になります。この薄さのおかげで一般的な包丁とは一味違った使い心地が得られます。
次の項で説明します。
魚を裁くのはもちろん、肉や食パンのスライスにも最適
フィレナイフの名の通りですが魚の皮を剥いだり魚を3枚に下ろすシチュエーションなどで刃の薄さが生きてきます。
ですが魚の頭を落とす時など、骨を切断する作業だとこのナイフが可哀そうかな・・と感じて別の出刃包丁に切り替えてしまう事が多いです。
あと鱗を落とす時も鏡面の刀身が傷ついたら嫌だな・・という理由でこのナイフは使っていません。
ですので骨太の魚だったりするとこのナイフ一本では解体は完結しなかったりします。
ですがスリムでコンパクトな一本ですので釣りやキャンプの際にカバンに忍ばせていても場所を取らないのが利点ですね。(15cmのモデルだと全長がやや長いですが)
魚の他にはハムやチーズ、肉、食パン、フランスパンなどのスライスにも向いています。
他に野菜などもこのナイフでカットしたりしていますが、野菜を切る場合は正直、普通の包丁の方が切りやすいかなと感じます。
このナイフで調理をしていると使い心地がいいのはもちろんですが、とにかくオシャレな雰囲気が漂いますし、所有欲を満たされるのが最大のお気に入りポイントです。
フィレナイフのお手入れ方法
まず新品状態だとやや切れ味が悪い印象でした。砥石で研ぐのは必須かと思います。
固いまな板を使っていたり固い物を切ったりしても切れ味が落ちやすいので定期的なメンテナンス(研磨)は必要になってくると思います。
研磨する際は刃を寝かせすぎると鏡面の刀身に傷が入ってしまうのでその点は注意が必要ですね。
また、柄は木材なので湿度や水気にも気を付けたい所です。それ以外は特に癖もないと思います。
まとめ こんな人に向いている。
- とにかくおしゃれなナイフが欲しい人。
- オピネルのナイフが欲しいけど人と被りたくない人。
- 魚、チーズ、肉、食パン、フランスパンをよくカットする人。
利便性はもちろん、とにかくデザインが美しく持っているだけで欲を満たしてくれるナイフですので、そのデザインに惚れたのであれば絶対に後悔のない一本になるかと思います。