ブッシュクラフトを楽しむキャンプスタイルには、薪割りやクラフトにも対応できるタフなナイフが必要です。
本記事でご紹介するのは、ノルウェーのHELLE(へレ)が製造するDidi Galgalu(ディディガルガル)というナイフです。
ヘレナイフの中でも、ブッシュクラフトスタイルのキャンパーに人気のナイフです。
キャンプユーチューバーで芸人のヒロシさんが愛用しているナイフとしても有名なナイフです。
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ディディガルガルの特徴を紹介
ディディガルガルは、1930年代創業のノルウェーのナイフメーカーHELLE(へレ)が製造するナイフです。
手作りにこだわり、大量生産ではなく、職人の手によって製造されています。
聞きなれない音の響きのモデル名「ディディガルガル」とは、ケニア北部の砂漠のことです。
本革を使用したシームには、アフリカ大陸の形が彫り込まれています。
ブレード
刃長129㎜で、刃厚は3ミリ強でです。
刃の厚さも長さもバトニングがそれなりに可能です。素材は、錆に強いステンレススチールです。
また、リムから切っ先までストレートに伸びています。
ハンドル部分は、背側・腹側ともに露出しています。
フルタングで頑丈なので、タフな使い方にも向いています。
エッジライン
エッジラインは「スカンジグラインド」とよばれる、その名の通り北欧(スカンジナビア)の伝統的な形状です。刃の断面を見た場合、中央から先端に向かって直線状に削られているのが特徴です。
彫刻等に適した形状で、木工をする場合に力を発揮します。
ハンドル
1本1本がノルウェーの工場で作られているので、同じものは2本としてありません。
ハンドルは天然素材(アフリカンキアート)でできています。
ネット上では個別販売されていないので、木目を選ぶことはできません。
店舗で見つけた場合も、入荷数自体が少ないので、見つけたら即買うくらいの勢いが必要です。
持ち手は太めで、しっかり握ることができます。
大きい場合はブレード部分以外を削り、自身の手に合わせることも可能です。
指が浮かない安全な太さに調整できます。
シース(鞘)
鞘は本革でできています。ブレードがすっぽり入ります。ロック機能は付いていないので、振動で飛び出す場合もあります。持ち運ぶときや取り出す時は、十分注意して取り扱いましょう。
バトニングやフェザーはできる?
ナイフの使い心地に差が出るのは、主にバトニングとフェザーの2点です。
ディディガルガルであれば小割を作る程度なら問題なくこなせますし繊細なフェザーも作れます。
それ以外にも、狩猟や火おこし、調理までなどキャンプでの用途は多岐にわたります。
1本目のナイフとしても重宝するでしょう。
バトニング
スカンジグラインドなので、木にしっかりと食い込み、切り開いていきます。
数回打ち込むことで薪を割ることができます。
背側もブレードが露出しているので、ハンドル側を叩くこともできます。
フルタングなので多少はハードな使用にも耐えます。
節がある自然木を割る際は、刃こぼれに注意してください。
ただし、キャンプに斧を携帯する方なら、斧を活用しましょう。
斧でできる限り薪を小さく割っていくほうが、ナイフをメインにするよりも時短になります。
フェザー
スカンジグラインドは木工に適した形状なので、絶妙な細やかさで削っていくことができます。
キャンプ動画の配信等もされている芸人のヒロシさんは、ディディガルガルを用いてフェザースティックを作られています。
一方で、より薄さや削り心地を追求するなら、同じへレでも「テマガミ」が優勢です。
テマガミに比べると、ディディガルガルはフェザーの動きをした時に比較的深く掘り込みがちです。
もし使い分けることが可能なら、バトニングにはディディガルガルを、フェザーにはテマガミを使用すると、それぞれの良さを活かすことができます。
購入方法
HELLEの正規代理店である、UPI(アンプラージュインターナショナル)などで購入可能です。
公式ホームページのほか、楽天やYahoo!ショッピングにも出店されています。
日本への入荷数が少ないので、ネットに在庫がないときは、入荷時に連絡をもらえるよう設定をしておきましょう。
まとめ
数多くあるナイフの中で、何を選ぶかは悩むところです。
ご自身のキャンプスタイルと、すでに持っているギアとの相性が重要ですね。
HELLE(へレ)のディディガルガルを選ぶ時のポイントは以下のとおり。
- ノルウェーの工場で、職人さんに一本一本手作りされているというオリジナル感
- メーカーのこだわりや哲学に共感する
- ブッシュクラフトスタイルのキャンプを楽しみたい
- メンテナンスが簡単なものがいい