ソロキャンプに出かける機会が増えてきて、そろそろかっこいいナイフを1本手にしておきたいと考えたときに様々なアウトドアナイフを調べ、たどり着いたのがボーカーマグナム ハンティングナイフ683です。
最初は安定感のある有名どころのナイフを購入しようか迷ったのですが、人とあまり被らないナイフが欲しいという考えもあり、683エルクハンターを一目見たときにその男やしさとしなやかさを兼ね備えた唯一無二のデザインに魅了され即購入に至りました。
開封から実際に使用して感じたことまで細かくレビューさせていただきます!
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BOKER(ボーカー)とは
まずはご紹介するナイフブランドであるボーカーについてざっくりご紹介いたします。
ボーカーはドイツにある刃物作りで有名な都市ゾーリンゲンで誕生した200年以上の歴史あるナイフメーカーです。
日本においてはナイフ好きにはすでにお馴染みのメーカーですが、モーラナイフ やオピネルと比べるとまだ認知度はそれほど高くないメーカーです。
ドイツにおいては大手のナイフメーカーとして古くからロゴマークでもある「ツリーブランド」の愛称で親しまれています。
ナイフ作りにおいてはドイツ・クラフトマン・シップに基づいた厳格な品質管理をポリシーとしており、伝統的な技術を守りながらも現代まで時代を超えて親しまれ続ける高品質なナイフを作り続けています。
ボーカーマグナム 683エルクハンターのスペック
全長 | 220mm |
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刃長 | 110mm(刃体の長さ11cm) |
刃厚 | 3.9mm |
重量 | 154g |
ブレード素材 | 440Aステンレス鋼 |
ハンドル素材 | パールウッド |
素材は主流のステンレス鋼なので初心者にも扱いやすそうです。
サイズも大きすぎず小さすぎず中間層の大きさです。
ボーカーマグナム683エルクハンター開封してみた
こちらが届いた683エルクハンターです。
シンプルかつスタイリッシュな箱に梱包されています。
開封してみると中には本体と革製ケースのほか、取扱説明書が2部、英語表記のものとドイツ語表記のものが入っておりました。
ナイフはイメージ通り、期待を裏切らないかっこよさを放っています。
購入の大きな決め手となったハンドル材の質感は1本1本異なるであろう木目のデザインが非常に美しく、握った感覚も大変滑らかに感じられます。
木のザラザラ感などはほとんどなく、指で弾くとコンコンと低い音を響かせ重みのある硬さが感じられました。
刃厚は3.9mmというだけあって現物も安定感のある厚みが感じられます。
ケースの色は黒に近いダークブラウンです。新品の革製品に感じられる程よい固さがあり、今から経年変化が楽しみです。
ケースはボタン一つで固定されます。
ケースのボタン固定部分がヒルトにしっかりと引っかかるため持ち運ぶ際に外れる心配もなさそうです。
実際に使用してみた
現物を見た感想としては大変好印象な683エルクハンターでしたが、続いて実際にキャンプのシーンでその実力を試してみました。
フェザースティック
箱だしの状態でフェザースティックを作ってみました。
まずは試しに割り箸を削ってみると特に何も考えなくてもそれなりに薄く削ることができ、それなりのフェザースティックを作ることができました。
続いて細い薪を使ってフェザースティックを作ってみます。
割り箸に比べると太さがあるので安定して削ることができ、十分着火剤として利用できるものができました。
普段あまりフェザースティックを作る機会がないのですが、初心者でも簡単にフェザースティックを作ることができました。
ヒルト部分も長めでハンドルの形状から指をしっかりと固定できるため、勢いあまって指を切ってしまう心配もありません。
食材を切ってみる
ステーキのカットに使用してみました。
肉の繊維に負けることなく、サクサクと綺麗な断面で切り分けることができました。
そのほかに野菜のカットも行いましたが、包丁と変わらぬ切れ味で違和感なく使うことができました。
バトニング
続いて挑戦したのがバドニングです。ナイフの重心部分を薪に当て、用意した別の薪でナイフを叩いていきます。ナイフが痛まないか心配だったので恐る恐る叩き込みましたが、無事に薪を割ることができました。
続いて最初の薪より太めのものを選んでバトニングに挑戦したところ、1回目よりナイフがうまく食い込んでいかず、心配だったので途中で断念しました。
結果、バトニングにも使用できますがナイフの痛みなどを考慮して太い薪でバトニングするのはあまりおすすめできません。
ボーカーマグナム 683エルクハンター良かった点
一通りキャンプでの使用を終えてみて感じた683エルクハンターの良かった点についてまとめました。
切れ味も申し分なし
食材のカットやフェザースティックの作成など、切れにくさを感じることなく、むしろ鋭い切れ味を感じることができました。
レビューをする上で様々な用途でナイフをガシガシ使ってみましたが、一通り使用した後も購入時と比べて切れ味が劣化している感覚はありませんでした。
初心者でも扱いやすい安心設計
ナイフの扱いに特別なれた方ではない筆者ですが、初心者でもひるむことなく思い切り使うことができました。
ポイントとしては683エルクハンターの程よい刃長と握りやすいハンドル部の構造が挙げられます。
刃長は110mmとなっており、イメージとしては一般的な果物ナイフ程度の長さです。短すぎず長すぎず、小回りがきいて扱いやすい長さに感じました。アウトドア用のフォールディングナイフとして入門編に人気のモーラナイフ ヘビーデューティーのブレード長は約104mmとなっており、683エルクハンターも同等の長さになります。
素材もステンレスなので錆びにくくメンテナンスも容易で嬉しいポイントです。
とにかくデザインがおしゃれ
使用しながら、その洗練されたデザインがやっぱりかっこいいなと実感できました。ハンドル部分は滑らかな曲線美を感じ、ツルツルしていそうに見えながらも滑ることなくしっかりと手に吸い付いてくれる感覚があります。使用とともに味が出てくるのが今から楽しみなナイフです。
ボーカーマグナム 683エルクハンター気になった点
683エルクハンターは見た目も実際に使ってみた使用感も申し分なくとても気に入ったナイフです。
特に使用感に関して、コスパを考えるとたいへん優れたナイフだと実感しています。
ただ気に入っているデザインに関して1点ほど気になった点がありましたのでご紹介させていただきます。
パールウッドのデザインが左右で色が違う
フルタング構造の683エルクハンターですが、ブレードを挟み込んでいるハンドル部をみてみると、左右で結構な色味の違いが感じられます。
パールウッドを使用しているということで自然素材のためもちろん個体差が生じるのが当たり前なのですが、木目の違いだけでなく、色味も左右で異なる点に関して少し違和感を感じました。
どちらの色味も素敵なのですが、どちらか一方に寄せてある程度左右同等な色味のパールウッド材を用いたほうがより一体感のある洗練されたナイフになるのではないかと感じました。
まとめ
683エルクハンターは扱いやすく見た目もとてもおしゃれで初心者キャンパーにもおすすめできるナイフでした。
安価のナイフは値段に相応して切れ味の悪いナイフも多く、かといっていきなり高価なナイフを購入するのも抵抗があるといった方は、ぜひナイフ選びの候補として683エルクハンターを考えてみてはいかがでしょうか。
また今回ご紹介したほかにもBOKERのナイフはアウトドアでおすすめの素敵なナイフがたくさんあるので気になる方はチェックしてみてください。