キャンプで欠かせないテント。“張り方をアレンジして楽しみたい!”、“もっと早く張れるようにしたい…”などのお悩みはありませんか?
鎌倉天幕のHIDEOUT-02はそんな悩みに答えてくれる、万能なテントです。
様々な張り方が可能で、キャンプレイアウトを考える楽しみが広がります。
張り方や実際に使ってみて気に入っているところ・注意が必要なポイントなど、詳しくレビューします!
テントの購入を検討されている方はぜひ参考にしてください。
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鎌倉天幕ってどんなブランド
鎌倉天幕は、株式会社ニューテックジャパンの展開するブランドの1つです。
コンセプトは、”テント屋が仲間のためにつくったレーベル”で、欲しいものがないから作ってほしいという声から生まれたそうです。
製品はテントだけでなく、ファニチャー類からアパレルまで展開しています。中には、他ブランドとのコラボ商品もあります。
様々なアウトドアブランドのOEMを手がけてきた会社ならではの、こだわりの詰まった製品を販売されています。
鎌倉天幕のテントのラインナップ
鎌倉天幕のテントには、SOLOIST、HIDEOUT-01、HIDEOUT-02等があります。
それぞれのサイズ等を比較してみます。
サイズ(cm) | 重さ(kg) | 公式価格(円) | 人数(人) | 必要ポール数 | |
---|---|---|---|---|---|
SOLOIST | W215×D110×H120 | 約1.5kg | 93,500円 | 1~2人 | 0~1本 |
HIDEOUT-01 | W360×D420×H220~240 | 約6kg | 68,200円 | 1~2人 | 1本 |
HIDEOUT-02 | W760×D480×H220~240 | 約10.5kg | 105,820円 | 3~4人 | 2本 |
HIDEOUT TC | W260×D460×H170 | 約9kg | 85,800円 | 2~3人 | 2本 |
SOLOISTは、ポール以外にも、120cm程のトレッキングポールや木の枝でも立てることができ、トレッキングされる方やバイクでキャンプに行く方におすすめのテントです。ペグダウンすればすぐに立ち上がり、素早い設営が可能です。
HIDEOUT-01はワンポールテント、HIDEOUT-02、HIDEOUT TCはツーポールテントです。
01,02の素材はポリエステルで、TCはその名の通りTC素材です。01とTCはどちらもツーポールですが、TCの方がコンパクトです。
また、02はメッシュがあり、TCはメッシュがありません。
人数やテントサイトの大きさによって使い分けるのが良いと思います。
以前、ニューテックジャパンが展開する別ブランドのナショナルジオグラフィックでもHIDEOUTという2ポールシェルターを販売していました(現在販売終了)。こちらが実質的にはHIDEOUT-02の前モデルとなります。
こちらは02と基本的には同じ構造なのですが、生地が違います。こちらのカラーはモスグレイで、日に当たっていると少し緑がかったように見えました。
こちらのカラーが欲しい方は、現在公式は販売終了しているため、フリマアプリなどで中古を購入する必要があります。
HIDEOUT-02について
HIDEOUT-02は、様々な張り方ができるテントです。主な特徴を紹介します。
スクリーンのクローズ、オープン、メッシュ
スクリーンのオープン、クローズはもちろん、メッシュが可能です。
全面にメッシュがついているので、開放的で換気しつつ、虫の侵入を防ぐことができます!
オープンではないので、プライベート感も保てるのが嬉しいですね。
ダブルファスナー
前後の入口ドアはダブルファスナーになっています。これにより、必要な部分だけ開口することができます。推奨されている訳ではありませんが、薪ストーブを使用する場合等に便利なのではないでしょうか。
補強部分の素材
ヨットのセイルに使われるX-PAC素材をガイロープの結合部分等に使用しているので、テンションをかけても安心です。
ポールの高さ調節でマッドスカートを作ることができる
ポールの高さを下げるとテントの裾が地面につくので、実質的にマッドスカートとなり、風の入り込みを抑えることができます。これにより冬キャンでも使用可能です。
側面も跳ね上げ可能
側面の端にアジャストベルトが付いているので、側面パネルも跳ね上げやペグダウンができます。
これによって色々な張り方が可能です。実例は後述します!
HIDEOUT-02とHIDEOUT-02dの違いは?
HIDEOUT-01も同じくですが、これはポールの付属有無の違いです。
01d、02dはDACポールが付属します。
DACポールは韓国の企業で、アルミポールの製造販売を行っている会社です。
アルミ加工技術を活かして生まれたのが、キャンプ椅子では名高いヘリノックスです。
質の高いアルミポールは、様々なテントで使用されています。
幕だけ購入し、ポールは他のメーカーのものを使用することもできますが、DACポールは高さの調節が可能で組み立て・バラしも力が要らず簡単なので、まずはDACポール付きの02dの購入をお勧めします!
購入後、サイズ違いでコンパクトなものも欲しい方には、同じポールを使用できるため01の購入が良いでしょう。
通常、付属のDACポールは単品販売されていなかったのですが、最近発売されたDACポールのDX300J A6061 T6 Black Editionは単品販売されています。
このポールは日本製で、アルミニウム総合メーカーであるUACJが製造しています。
当初のDACポールは安定供給が難しく、幕のみの02は販売しているのに、02dは売り切れという状況が多々ありました。
新発売のこのポールの登場で、安定供給を図るといった形なのかもしれません。
また、HIDEOUTとのセット販売も行われています。今購入されるならこちらの購入を検討されても良いかと思います。
HIDEOUT-02の付属品
- 本体 1張
- ペグ 22本
- ロープ 3.5m×8本
- BALL(アクセサリー) 2個
- 収納ケース 1個
HIDEOUT-02dはこれにDACポールが付属します。
付属のロープはカーキ色でアクセントになります。自在金具が三角形でカッコいいです。初めは少し使いにくかったですが、慣れると楽に調節できます。
他のツーポールテントとの比較
主要なツーポールテントとスペックを簡単に比較してみます。
- snowpeak ランドステーションL
- ogawa ツインピルツフォークTC
- ニーモ ヘキサライト6P
- ゼインアーツ ギギ2
サイズ(cm) | 重さ(kg) | 公式価格(円) | 素材 | 耐水圧(mm) | スカート | メッシュ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HIDEOUT-02 | W760×D480×H220~240 | 約10.5 | 105,820 | ポリエステル75d※リップストップ | 2,000 | あり(マッドスカートモード | あり |
ランドステーションL | W885×D510×H210 | 8.2 | 118,800 | ポリエステル150d | 3,000 | あり | なし |
ツインピルツフォークTC | W630×D355×H210 | 約8.4 | 115,500 | TC素材 | 350 | あり | なし |
ヘキサライト6P | W561×D470×H226 | 5.5 | 60,500 | ポリエステル150d | – | なし | なし |
ギギ2 | W750×D400×H220 | 7.5 | 69,960 | ポリエステル75d※リップストップ | 1,500 | なし | なし |
幅と奥行で見ると、大きいものから順にランドステーションL→HIDEOUT-02→ギギ2→ヘキサライト6P→ツインピルツフォークTCとなります。
スカートについては、HIDEOUT-02はポールの高さを下げるとマッドスカートモードとなり、ツインピルツフォークTCには通常のスカートが付いています。
フルメッシュ仕様はHIDEOUTのみでした。
また、ツインピルツフォークのみTC素材です。
雨のときも設営したいのであればポリエステル素材のテント、遮光性と結露のしにくさを重視するのであればTCが良いでしょう。
HIDEOUT-02の張り方(基本の張り方)
①幕を広げる
②4隅をペグダウン
③ポールの組み立て
ポールを組み立て、幕の中に潜り込み、ハトメにポールを合わせます。
④ポールを立てる
⑤4辺の真ん中をそれぞれペグダウン
⑦ガイロープを張って完成
HIDEOUT-02の張り方アレンジ
HIDEOUT-02は別途ポールを使用すると幕を跳ね上げることができ様々なアレンジを楽しむことができます。
ちなみに私はDODのビッグタープポールを2mの高さで使用しています。
基本スタイル
ポールをフロントに1本使用して跳ね上げたスタイル。
しっかりと影ができてプライベート空間を確保しつつ前方の景色を楽しめます。
フロント2本スタイル
フロントにポールを2本使用して跳ね上げたスタイル。ポール1本よりも開放的になります。
前後跳ね上げスタイル
ポールを2本使用し、前後のフロントをそれぞれ跳ね上げたスタイル。
セミオープンスタイル
ポールを3本使用し、サイドと真ん中を跳ね上げたスタイル。
サイドからもフロントからも頭を下げることなく出入り可能です。
サイドオープンスタイル
ポールを3本使用し、サイドとフロントを跳ね上げてみました。
HIDEOUT-02を1年間使用した感想!メリット・デメリット
使用してから約1年が立ちますが、その使い勝手にとても満足しています。
使用してみて感じたメリット・デメリットを挙げてみます。
HIDEOUT-02のメリット面
①設営の早さ
それまではツールームテント等を使用していましたが、特に変わったのがその設営時間の早さです。
キャンプでは机や椅子などテント以外にも設営しなければいけないものがたくさんあります。
テントの設営時間を短縮することで、レイアウトにこだわり時間をかけることができるようになりました。
また、テントの設営が早いと天気の悪い時にも安心です。
とりあえずテントを立てておけば、中に荷物を運びこんでゆっくり設営することができます。
②テントの高さ
身長が高いので他のテントでは窮屈に感じることがありますが、HIDEOUT-02は240cmあるので窮屈感を感じません。
デザインのオシャレさ
テントのカラーが光に当たると白っぽいため、一目で自分のサイトが分かります。
特に良いと思うのが夜にテント内で灯りがついているシーンです。
灯りが内側からキレイに照らします。
HIDEOUT-02のデメリット面
①テントの大きさ
これはメリットでもありますが、、、大きいがゆえに、テントサイトが限られてきます。
区画のキャンプサイトを予約するときは、10×10を目安に探しています。
オートサイトだと車に面積を取られる分、かなり広いサイトでないと難しいです。
②撤収は1人では難しい
設営は1人でも十分行えるのですが、撤収は幕を畳む作業が1人では厳しいです。
幕を畳むときは、サイドの両端を1人ずつ掴んで、左右に幕をなびかせて、2つ折りにします。
この作業は1人では厳しいです。
③遮光性は低い
テントの素材がポリエステルであり、TCに比べると遮光性は低いため、夏は少し暑いです。
④縫製の強度
捲った幕を留めるトグルの部分と、マッドスカート仕様の際に使うダブルアジャストは二か所取れてしまいました。
インナーテントは必要?
HIDEOUT-02は幕のみの販売なのでインナーテントは付属しません。
必要に応じて専用インナーテントのHIDEOUT SHELTER 340を購入するかカンガルースタイルのインナーテントを購入する必要があります。
専用インナーテントの場合は2~3人用のインナーテントを両端に取り付けが可能です。
ファミキャンで使用される際は両端に1つずつ付けることで複数人で快適に過ごすことができると思います。
私はカンガルースタイルでDODのカンガルーテントSを使用していますが、専用インナーテントの方が高さがあり快適そうなので、購入を迷っています。
まとめ
以上、HIDEOUT-02の紹介とレビューでした。その機能の多さとクオリティに、改めて一生モノのテントだと感じました。
今後も様々なレイアウトを試行錯誤して沢山使って行きたいと思います。
デュオキャン~ファミキャンまでのシーンで質の高いテントの購入を検討されている方にはかなりおすすめです!