ブッシュクラフト

ククサを簡単に手作り!おすすめの自作キット2選

ククサ自作

キャンプブームと呼ばれる昨今。
自然の中で過ごす時間は何物にも代えがたい贅沢なひと時です。
自然の中に溶け込むキャンプギアとして、木材をつかったギアがキャンパーの間でひそかに人気になっています。
中でも話題になっているマグカップがあるのをご存知でしょうか?北欧の先住民サーミ人が愛用している「ククサ」というマグカップです。
木のぬくもりがあり、コロンとした姿がほっこりすると人気が高まっています。
この、ククサを手作りできるキットがあると評判になっています。
今回は、自分で手作りできるククサキットをご紹介します。

もともと手作りだった?ククサとは

ククサ 自作

まず、ククサとはどのようなマグカップなのでしょうか?ククサは手彫りの木製マグカップで、もともとは北欧とロシアにまたがるラップランド地方に住む、サーミ人という人々が手作りしていたマグカップです。
持ち手が大きく穴があいている独特のデザインは、手袋をしていても持ちやすく、熱い飲み物を入れても手に熱が伝わりにくいという、寒い地域ならではのもの。
トナカイをつれて遊牧をするサーミの人々の暮らしに根差した伝統工芸品です。

本場でのククサの作り方

それでは、本場の北欧ではククサはどのように作られるのでしょう。
ククサは「バハカ」と呼ばれる白樺のコブで作ります。
切り出したバハカを-2~3℃の環境で保管します。
その後バハカに耐久性を持たせるため塩水で煮込みます。
その後一週間ほど乾燥させます。こうした下処理をしたバハカをブロック状に切り出し、一つ一つ手彫りでカップの形にしていきます。
カップの形に加工が終わったら植物系オイルやビーワックスなどを塗布して完成です。

ククサの素材

前述したとおり、ククサは本来はバハカと呼ばれる白樺のコブを手彫りして作られるものです。
しかし、バハカが希少なこともあり、現在ではいろいろな素材で作られています。
どのような素材があるのか見てみましょう。

バハカ

本場のククサに使われる材料です。
厳しい寒冷地に生える白樺には、傷ついた表面を覆うようにコブを作って身を守ります。
このコブがバハカと呼ばれるもので、美しい杢目が特徴です。
輝くようなつやと全体を走る杢目は「オーロラ」にたとえられます。
しかし、定期的に伐採する白樺の木にバハカがついていたら採れるというもので、狙って採れるものではないため、バハカは希少な素材といわれています。

白樺

バハカの大本である白樺もククサによく使われる素材です。
バハカ同様耐久性があり木目も美しい素材です。
とりわけ、カーリーバーチ(ヴィサコイブ)と呼ばれるフィンランドで採れる白樺の変種は木目が独特で、場合によってはバハカよりも希少価値があるといわれています。

ハンノキ

スウェーデンのククサはハンノキ(アルダー)という木材で作られることが多いそうです。
スウェーデンでククサを作っている工房として有名な、スカンジナビスクヘムスロイド社のククサもハンノキで作られています。
ハンノキはカバノキ科の落葉高木で日本でも広く分布しています。
ハンノキも強度が高く、油や水分を通しにくいといわれています。

ヒノキ

日本の手作りククサキットで使われている素材で多いのがヒノキです。
ヒノキは非常に硬く、水に強い特性を持っており古来より日本では建材として使われてきました。
また、長年使うことで美しいつやが出てくることでも知られており、工芸品にも多く使われています。

おすすめ手作りククサキット

ククサ 手作り

「ククサの素材と作り方は分かったけれど、材料も希少だし作るのも大変そう」という印象を持たれるかと思います。
確かに、本場のククサと同様の作り方は難しいですが、日本で手に入る素材を使った手作りククサキットが販売されています。
難しいマグカップの形に成形する過程まで完了しているので形をきれいに仕上げていくだけのものもあるので初心者のかたでもできると思います。
ここからはおすすめの手作りククサキットを二つをご紹介します。

SomAbito KYO-KUKUSA

京都府福知山市のガレージブランドSomAbitoから販売されている手作りククサキットになります。
名前の由来は木こりの古い呼び名である杣人から来ています。
そこで制作されているKYO-KUKUSAは60%程度完成された段階で販売されており、磨き上げと細かい部分の整形、仕上げのオイル塗布をして完成するという商品になります。KYO-KUKUSAは完成段階によって「初級者向け」、「中級者向け」、「上級者向け」と別れており、初級者向けは付属のサンドペーパーだけでだれでも手作りのククサを完成させることができます。
また、ククサの内側は耐水処理が施されており、塗装の必要もありません。
このKYO-KUKUSAの材料であるヒノキは、京都府北部の森で採れます。
ここは戦後伐採しつくされてしまった森を取り戻そうと、地元の人々が植林し育んできた森です。
この森を永続的に残すため定期的に間伐を行っています。
この間伐されたヒノキ等を有効活用する一環として、SomAbitoではククサなどの木製品、ファニチャーを販売しています。

KYO-KUKUSA SomAibto

サイズ 約15cm(ハンドルを含む)×約8.5cm×約7cm
重量 約105g
サイズ ヒノキ
付属品 取扱説明書 紙やすりなど
購入場所 オンラインショップ

オンラインショップ
http://somabito110.jp/?ca=5
UPI OUTDOOR
https://uneplage.co.jp/somabito/

飯能ククサ 名栗カヌー工房

フィンランド生まれのキャラクター・ムーミンのテーマパークが完成したことなど、北欧とのつながりが深い埼玉県飯能市。
その飯能に20年以上に渡りカヌー体験や工房などを展開している名栗カヌー工房はあります。
こちらでは飯能市特産の西川材の有効活用によるカヌー製作及びカヌー教室等の開催や、環境保全を行っています。
また、こどもたちが自然体験を通し、やりとげる喜びを発見する場所を提供しています。
この名栗カヌー工房で制作されているのが飯能ククサです。
飯能市内では北欧をテーマにした「メッツァビレッジ」という郊外型レジャー施設の建設がすすめられていました。
ムーミンバレーパークもこの中にあります。
北欧とのつながりが強まる中、北欧にゆかりのある工芸品を作れないかということで制作が始まったのが「飯能ククサ」です。
飯能ククサは特産の西川材のみならず地元で採れた材を用い、試行錯誤を重ねて最終的にヒノキ、サクラ、ケヤキ、カシ、コナラの五種類の木材を用いたものが作られました。
半完成品の状態で販売されており、紙やすりなどで自分好みの形に整形し、植物系オイルなどで磨き上げることで完成します。

サイズ 約6.5cm×約7cm ※一つ一つ若干の違いあり
重量 ヒノキ、サクラ、ケヤキ、カシ、コナラ
サイズ 紙やすり4種類、ストラップ、説明書
付属品 メッツァビレッジ内ソグベルクのカヌーレンタル500円引き券
購入場所 栗カヌー工房

メッツァビレッジ内ソグベルク
https://naguri-canoe.co.jp/sagverk/
オンラインショップ
https://www.cwsjapan.co.jp/archives/292

手作りククサキットの制作手順

それでは、実際に手作りククサキットを使った制作手順を紹介していきます。
今回は、ククサの大まかな形は加工済みのものを使用します。

手作りククサキットで必要なもの

ククサ本体 紙やすり・・・この二つはキットに含まれていることが多いです。
のこぎり ナイフ・・・細かな整形がいる場合用意します。
オイル・・・仕上げ用のオイルです。クルミオイルやグレープシードオイルなど。
古布・・・仕上げ磨きに使用します。キッチンペーパーでも可。

~制作手順~

  1. 取っ手の部分に自分の整形したい形を鉛筆で下書きします(すでに取っ手の部分まで整形されている場合は1,2の作業はいりません)。
  2. のこぎりや木工用ナイフを使い、鉛筆の線に沿って取っ手の部分を切り出していきます。
  3. 表面の凸凹を紙やすりで滑らかにしていきます。粗いやすり(80番等)から徐々に細かいやすり(400番等)でやすりがけをしていきます。
  4. やすりがけが終わったら、細かい木粉を水洗いして乾燥させます。
  5. 仕上げ用のオイルを刷毛で塗ります。30分程度乾燥させて布などで余分なオイルを拭きながら磨き上げていきます。
  6. 完成です。完成後も定期的にオイルを塗ると長持ちするので、メンテナンスの際にはオイルを使用しましょう。

1,2以外は危険な作業はないので、初心者の方やお子様でも簡単にできると思います。

DIY初心者にはワークショップもおすすめ

手作りククサに興味はあるけれど、木工は初めてだから最初はきちんと教わりたい・・・。
という方にはワークショップがおすすめです。
前述したKYO-KUKUSA、飯能ククサともにワークショップがあるので、初心者でもククサを完成させることができます。

UPI OUTDOOR

”Loving nature”をコンセプトに掲げ、人と自然が触れ合うきっかけになるような商品をセレクトしているアウトドアショップUPI OUTDOOR。こちらの店舗では、イベントとしてKYO-KUKUSAのワークショップを開催しています。
店舗は京都・鎌倉・横浜にありますが、イベントの日程などはHPまたはfacebookなどで発信しています。
イベントは不定期なのでククサのワークショップが開催されている日や参加方法を事前に調べてください。
ククサ以外にも、ナイフの扱い方の講習等さまざまなイベントが開催されているそうなので、アウトドアの基礎からしっかり学びたいという方はイベントに参加してみてはいかがでしょうか?
 
UPI OUTDOOR
https://www.facebook.com/upioutdoorkyoto/

UPI OUTDOOR concept store YOKOHAMA

飯能ククサワークショップ メッツァビレッジ・ソグベルク内

飯能ククサのワークショップは、メッツァ・ビレッジ内にある名栗カヌー工房と同系列のショップ・ソグベルクにて開催しています。
ワークショップへの参加は、ソグベルク内で、半完成品を購入すれば可能です。必要な工具類はソグベルク内で無料で貸し出ししています。

メッツァビレッジ・ソグベルク
https://metsa-hanno.com/guide/228/
埼玉県飯能市大字宮沢327−6

まとめ

いかがでしたか?手作りのククサは木のぬくもりが感じられ、自然豊かなキャンプサイトによく似合います。
木工は最初のうちはハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、ものを作るというのは自分と向き合う特別な時間でもあります。
きっと夢中になって時間をわすれて没頭してしまうことでしょう。
ククサは使い込むうちに、経年美化ともいえる風合いが増し、その人だけの特別な逸品になります。
手作りならなおさら満足度もましますね。また、ククサを手作りして人にあげると、贈られた人は幸せになれるという言い伝えもあります。
思いのこもったククサを大切な人におくれば、最高のプレゼントになるかもしれませんね。最初は手作りククサキットを活用して、慣れてきたら木材から本格的にククサを掘り出してみるのも素敵だと思います。

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