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使いやすくてかわいい?ククサ風のマグカップのメリット&おすすめ7選

キャンプ マグカップ 木

アウトドアでコーヒータイムを楽しむ人の中には、マグカップにこだわりを持つ人が多いと思います。
キャンプでつかうマグカップには、軽くて丈夫なチタンやステンレスといった金属製のものが多く販売されています。
しかし最近、木製品のマグカップがひそかなブームになっているのをご存知でしょうか?
火付け役となったのが、北欧の先住民サーミ人が愛用している「ククサ」というマグカップです。
ところがこのククサ、本物を使うには様々なハードルがあるようです。
そこで注目されているのが、「ククサ風マグカップ」です。
今回は、ククサ風マグカップの魅力とおすすめのアウトドア向けのククサ風マグカップ7選をご紹介します。
合わせて、本物のククサの魅力にも触れていきたいと思います。

もらうと幸せになれる!ククサってどんなもの?

まず、ククサとはどのようなマグカップなのでしょうか?
ククサは手彫りの木製マグカップで、材料をくりぬき取っ手の部分には穴をあけたシンプルなものです。
素朴でコロンとしたフォルムは女性にも男性にも人気があります。
特に自然の景観によく映えるとキャンパーの間で流行しています。
ククサの故郷はフィンランド・スウェーデン・ノルウェー・ロシア北部に位置するラップランド地方です。
そのラップランドに住むサーミ人という人々が手作りしていたものです。
冬には―50℃以下を記録したこともあるラップランド。
この厳しい自然条件のなか、白樺自身が身を守るためバハカと呼ばれるコブを形成します。
このバハカがククサの材料になるのです。
ククサの作り方は、切り出したバハカを-2~3℃の環境で保管。その後塩水で煮込みます。
塩水で煮込むことで木に塩分が浸透し耐久性が増すのです。
その後一週間乾燥させ、一つ一つ手彫りでカップの形にしていきます。
整形が終わったらオイルや蜜蝋などを塗って完成です。シンプルですが膨大な時間ととても手が込んだマグカップなのです。

バハカから作られたククサは、輝くような杢目をもち、木地の表面を漂う様は「オーロラ」にたとえられます。
また、熱い飲み物を入れても手に熱が伝わりにくい利便性もあり、現地で長年愛されているマグカップです。
加えて、サーミの人々の間では、ククサをもらうと幸せになれるという言い伝えがあり、使う人の幸せを願いながら手作りし贈っていたものです。
日用品としてだけでなく、愛情のこもったお祝いの品でもあるのです。

本場のククサのハードルは高い!

美しく使い勝手がよく、おまけにもらうと幸せになれる?!俄然ククサが気になってくると思います。
しかし、本場のククサのハードルはなかなか高いようです。
なぜなのでしょうか?

お手入れにコツがいる

ククサは「塩水で煮る」工程があるため、最初使用するとき飲み物がしょっぱく感じます。
また、白樺の独特のにおいもするため、お湯にくぐらせたり(グラグラ煮ないこと!)風に通したりと、ある程度下処理と時間を置かないと飲み物の香りや味を邪魔してしまいます。
ククサでおいしくコーヒーを飲むためにはこの工程も愛おしむぐらいのゆとりが必要なのかもしれません。

ククサは木製品のためお手入れも必要です。白樺の白い樹皮が見えてくるようになったら、ナッツオイルやグレープシードオイル、蜜蝋などの天然オイルを布につけて優しく磨いてあげましょう。サーミの人々はクルミを布に入れて叩き、オイルが染み出したらそのまま磨いているそうです。

このように、ククサにはおいしく飲めるようにする準備段階と、日ごろのお手入れが必要で、この工程が本場のククサのハードルを高めている要因といえるでしょう。
キャンプサイトで本場のククサを使っておいしそうにコーヒーを飲んでたら、「あのククサをあそこまで育て上げた人!」と、他キャンパーから一目置かれるかもしれません。

超貴重!ククサは手に入りにくい現状

本場のククサは世界中で人気があります。
しかし、現在手に入りにくい状況になっています。
その要因は大きく二つあります。

一つ目は材料が希少なこと。

ククサは前述したとおり、白樺の木にできたバハカと呼ばれるコブからつくられます。
このバハカ、白樺の木が傷ついた部分を覆うために形成されるもので天然の産物。
そのため、バハカ自体が大変貴重なものなのです。
定期的に伐採される白樺の木にバハカがついていたらラッキー、といった具合にねらって採れるものではないのです。

二つ目は造り手の減少です

ククサの品質の良さで高い評価を得ていた、フィンランドのプーハリ社という工房がありました。
しかし、このプーハリ社が数年前に工房を閉鎖してしまい、現在本場のククサと呼べるものを作っている工房は、コイヴマー社など数社になってしまいました。
もともと、日用品として各家庭で手作りしていたものなので、メーカー自体が少なかったのでしょう。
今では、本場でも樹脂製のククサが使われることが多いそうです。
このような要因で、ククサは現在手に入りにくいものとなってしまいました。
物自体も少なく値段も高騰しています。
なので、キャンプサイトで本場のククサを使っておいしそうにコーヒーを飲んでたら、「あの貴重なククサを手に入れて、あそこまで育て上げた人!」と、他キャンパーからますます注目される…かもしれません。

バハカ以外のククサ

本場のククサを使うのはハードルが高いなと考えるかたも多いと思います。
バハカで作られたものでなくてもいいから、ククサを手にしてみたいという方には、他の木材を使ったククサもあります。
スウェーデンにあるスカンジナビスクヘムスロイド社では、ハンノキという木材で作られたククサがあります。
バハカで作られるものよりもお手頃なので、比較的手にとりやすいのではないでしょうか。
このように、バハカ以外の木材で作られたククサも多く販売されています。
バハカ製ではなくても、本場の北欧圏でつくられており、木製品ならではのあたたかみや木目の美しさなどはバハカ製のものに負けません。

より手に取りやすいククサ風マグカップ

キャンプ マグカップ ククサ

前述したように伝統的な製法で作られている本場のククサは、しょっぱさとにおいが気になります。
そしてお手入れがやはり必要になってきます。
まだまだハードルが高いなと考える方も多いと思います。
現在では、さまざまなメーカーからククサをモチーフにした「ククサ風マグカップ」が多数販売されています。
ククサの雰囲気も楽しめて、ステキな商品がたくさんあります。
しかし、ククサ風マグカップの中には使い方を誤ると、塗装が剥げたり水漏れしたりするものもあります。
選ぶ際には素材や塗装に着目してみましょう。
オーク材などの耐久性のある木材を使用しているもの。
食品衛生法に基づいた安全性の高いウレタン塗装がされたものを選ぶとよいでしょう。
耐久性に優れ塗装がされているのでお手入れも楽です。
塩で煮ていないのでしょっぱくなる心配もありません。
ここで注意したいのは、安価でラッカー塗装などが施されているククサ風マグカップは、高い温度の液体をかけると、塗装が剥がれるため熱い飲み物には使えないものが多いです。
そういったものは、乾物やお菓子入れなどに使いましょう。また、ウレタン塗装がされているものでも定期的にお手入れしたほうが長持ちします。
他にも、木繊維とポリプロピレンなどの混合素材でできたクピルカというカップもあります。
木製品とは異なりますが、独特の風合いがあり丈夫でお手入れも楽。
食洗器で使えるものもあります。クピルカについては別の記事で詳しくご紹介します。よろしければ、そちらも参考にして下さい。

このようにククサではないけれど、ククサのようなフォルムで木製品の温かみがあるククサ風マグカップはたくさんあります。
最初はこのようなククサ風マグカップから始めてみるのもいいでしょう。

次の章では、おすすめのククサ風マグカップ7選をご紹介します。

おすすめククサ風マグカップ7選

それでは、ここからはおすすめのククサ風マグカップ7選をご紹介いたします。

Retki ククサ(ムーミン)

本場フィンランドのアウトドアブランドRetkiで作られている本格的なククサで、材料は丈夫なオーク材を使用してます。日本でもおなじみのムーミンが焼き印されているかわいらしいデザインです。丈夫なのでアウトドアでも安心してお使いいただけます。

tawatawa 木製マグカップ ナチュラル

杉材で作られたククサ風マグカップで穴にストラップがついているので、登山などのときザックにぶら下げてもおしゃれです。ウレタン塗装がされているため温かい飲み物をいれてもOKです。値段もお手頃なので、ククサ風のマグカップを試してみたいという方にいいかもしれません。

Yuehao 木製 ティーカップ ナチュラル

つみきのような丸みのあるフォルムはかわいらしく、おうちカフェ用にも映えそうな一品です。指を通す穴の下にある小さな穴にひもを通してストラップ付にしてもかわいいと思います。値段がお求めやすい価格なので、ユーザーの中にはこれを、やすりがけやオイル仕上げ等を施し自分だけのカップにカスタマイズする人も多いようです。

Roost KUKSA

天然のアカシアやラバーウッドなどの木材を使用したククサ風マグカップです。指をいれる穴が二つ空いているので安定性があります。使用されているウレタン樹脂は食品衛生法に基づいた適合検査をパスした安全性の高いものです。

FORESTABLE ククサカップ

三重県にある木製品メーカー・藤芸。そこから新たに生まれたアウトドアキッチンウェアブランドFORESTABLEのククサ風カップです。インドネシアの自社工場で高い技術を用いて作り出されるククサは表面が滑らかですんなりと手になじみそう。ビーチ(ブナ)材を使用しておりオレンジがかった乳白色の色味と、細かく走った木目が美しいです。

FORESTABLE ククサカップ

SPICE OF LIFE 白樺ククサカップ

雑貨メーカーから派生したブランドSPICE OF LIFEから販売されている白樺のククサ風カップです。
本場のククサの材料であるバハカの源である白樺で作られています。そのため本物のククサに近い風合いを感じられると思います。
持ち手の部分が後ろに長く伸びたシャープなフォルムをしており手袋でも持ちやすいデザインをしています。

SPICE OF LIFE 白樺ククサカップ

飛騨職人生活 ククサ(飛騨の天然木マグカップ)

岐阜県にある飛騨職人生活というブランドで作られているククサです。飛騨の山中で採られたタモ材を使用。内面は漆で仕上げられており、美しさと安全性を兼ね備えた逸品です。ブランドのコンセプトである「心地のいいくらしに繋がる作品」の名の通り、心地よい生活に寄り添ってくれるでしょう。Mont-bellのオンラインショップでも購入することができます。

飛騨職人生活 ククサ(飛騨の天然木マグカップ)

オークヴィレッジ シェーヌ・ドゥ マグカップ

飛騨高山の100%天然無垢材を使用した木製品を製造している、オークヴィレッジの木製カップです。
無垢材ならではの丸い木目を、漆により際立たせた美しいマグカップです。確かな技術の高さがひかる逸品です。
漆やオイルによる仕上げのため、安心して使用することができます。
木材はトチやカバなどその時々により採取される無垢材を使用しています。
樹種による違いを楽しめるところも魅力です。

オークヴィレッジ シェーヌ・ドゥ マグカップ

おすすめ本場のククサ2選

ククサ風マグカップを見てきたところで、最後に本場のククサを二つご紹介します。
ククサ風マグカップを使って、本物のククサに興味がわいてきたらいかがでしょうか?

KOIVUMAA コイヴマー社ククサ

フィンランドのプーハリ社が工房を畳んだ現在、伝統的なククサ制作を続ける貴重な工房です。貴重なバハカを使って作られるククサは、オーロラと呼ばれる光沢の杢目をもち「木の宝石」とも称されます。使い続けることで味わいを深めていく過程も楽しむことができ、まさに一生モノといえるでしょう。
KOIVUMAA コイヴマー社ククサ

シグネル社ククサ

同じくフィンランドに工房を構えるシグネル社のククサです。コーヒーソークと呼ばれる、コーヒー液につける加工を施しており、シグネル社にしかない独特な風合いが魅力です。持ち手部分が少し長めに設計されているため、分厚い手袋をした手でも持ちやすくなっています。寒さ厳しい北国ならではのデザインです。ラップランド地方で幸運のお守りである鹿の角が装飾されているのも特徴です。

シグネル社ククサ

まとめ

いかがでしたでしょうか?本場のククサもククサ風マグカップもそれぞれに魅力があります。
どちらのカップにもいえるのは、持ち主がお手入れをすることで、経年美化とも呼べる風合いが増していき、愛着もわいてきます。
お手入れはたしかに手間ですが、愛着をもって育て上げたカップは自分だけの特別なモノになります。
キャンプのコーヒータイムのお供に自分だけのククサを持っていけば至福のひと時になるでしょう。

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