キャンプ動画でノコギリを使用するキャンプスタイルの方が以前より多く見受けられるようになりました。
芸人のヒロシさんや阿諏訪さんのように野営地に行き現地で落ち木などで薪を調達するようなキャンプをする場合にはこぎりは必須の道具とも言えるでしょう。
今回はノコギリについて基礎的な知識を深めながら、初めてキャンプ用にノコギリを購入しようと考えている方におすすめのノコギリをご紹介いたします。
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のこぎりはキャンプ・ブッシュクラフトで必要?
キャンプやブッシュクラフトで使用する刃物のファーストステップとしてナイフを用意される方が多いかと思います。
ナイフは調理の他にフェザースティックなど様々なシーンで活躍できるため1本は用意しておきたい道具ですよね。
しかし、ナイフで対応できるのは限界があります。
できればナイフや斧にプラスしてのこぎりも揃えておくとキャンプの幅が広がりますよ。
キャンプでのこぎりの仕様用途
例えばブッシュクラフトのような少ない荷物で森に入り倒木などを利用してテーブルやリフレクターを作る際にはのこぎりは必須のアイテムとなります。
焚き火で使う薪の調達などを自然の中で自分で行う場合にものこぎりがあると重宝します!
また、ホームセンターの薪やキャンプ場の薪を使用する場合でも焚火台のサイズによっては薪をのこぎりで切った方が使いやすい場合もあります。
キャンプやブッシュクラフトではのこぎりがあると焚き火のシーンで役立ちます。
キャンプで使うノコギリを選ぶポイント
キャンプで使うのこぎり選びのポイントは以下の3つです。
- コンパクトに持ち運べる折りたたみのこぎり
- 刃の長さは20cm前後
- 替え刃のあるノコギリ
コンパクトに持ち運べるのこぎり
キャンプに持っていくのこぎりはコンパクトに収納できるモノがおすすめです。
折りたたみできるのこぎりであれば荷物にならず持ち運びにも便利です。
折りたたみサイズが全長30cm以下のコンパクトな折りたたみノコギリがおすすめです。
刃の長さは20cm前後
ノコギリの刃の長さはリーチと呼ばれることが多いです。
ノコギリは木材に刃を当てて挽く動作を繰り返すことで木材を切ることができます。
リーチが長いほど1度挽いた時の切れめが大きくなりますので、リーチが短いノコギリよりも少ない労力で木材を切ることができます。
キャンプで使うのであれば使用用途にもよりますが刃長が20cm前後が使いやすいです。
替え刃のあるノコギリはコスパ良し
ノコギリはメンテナンスをしっかりと行っていればそう簡単に買い換える道具ではありません。
しかし、メンテナンスを行っていても硬い木材を切ろうとした際に刃こぼれしてしまったなんてことも考えられます。
そんな時、替え刃のあるノコギリを選んでおくと便利です。
本体そのものを買い換えるよりもコストを抑えることができますし、同メーカーのノコギリであればサイズが合えば別の刃を付け替えられる製品も多いです。
切る対象によって手軽に刃を変えることができるので非常におすすめです。
キャンプやブッシュクラフトで人気のノコギリは?
キャンプやブッシュクラフトでは折りたたみでコンパクトにできるシルキーかサムライが人気が高いです。
サムライは芸人のヒロシさんが愛用されており人気が出ています。
シルキーはホームセンタなどでも手軽に入手できるメジャーなのこぎりで長さや刃のレパートリーが広いのも人気の理由です。
キャンプのこぎり シルキーとサムライを比較
刃の形状
直線的なシルキーと湾曲したサムライで切れ味はさほど変わりません。
湾曲したサムライの方が若干スムーズに切ることができます。
ちなみにシルキーにも湾曲したカーブソーがあります。
グリップ
スリムで握りやすいのはシルキーゴムボーイでグリップも非常によいです。
刃の収まり
サムライの気になる点としては収める部分の幅が広いため折りたたんで刃を収めた時にグラつきがあります。
使用に支障があるわけではありませんがシルキーと比べると残念な点です。
シルキーは刃の収まりが非常に良いです。
コンパクトでおすすめのノコギリ6選
ノコギリの種類など基礎的な知識をご紹介させていただきましたが、これらの情報をもとに初心者でもキャンプで使いやすいコンパクトなおすすめノコギリを厳選して6つご紹介いたします。
おすすめ①「シルキー ゴムボーイ 万能目 210mm 121-21」
まずご紹介するのがシンプルかつスタイリッシュなデザインが印象的なシルキー ゴムボーイ 万能目210mmです。
30年の歴史があるロングセラー商品となります。
初めてアウトドア用にノコギリを用意したい方にも手を出しやすい価格設定となっています。
フィット感のあるハンドル形状で力が加わりやすくなっています。
切れ味としては庭木の他に乾燥した木材などは簡単に切断できます。
生木や10cm〜の太めの木材などは少し難しくなりますが切れないことはありません。
コスパに優れたノコギリです。
おすすめ②サムライ 「曲刃折込鋸 替刃式 騎士 荒目 210mm」
キャンブ芸人のヒロシさんを始め多くの著名人が愛用しているノコギリです。
しなやかに湾曲したフォルムが印象的ですね。
先ほどご紹介したシルキー ゴムボーイ 万能目210mmと同様に比較的低価格帯のノコギリですが、その切れ味は抜群です。
コンパクトなノコギリなのでもちろん切る対象に限界はありますが、アウトドアで使用する分には問題なく活用できます。
主張激しめのカラーリングですが山中ではこのくらい目立ったデザインの方が紛失防止に一躍かってくれるかもしれません。
Amazonで売られているのはグリップが緑色ですがヒロシさんが持っているのは黒色。
黒色が欲しい場合はホームセンターのコメリにありました。
ネット通販もありますし近くの店舗への取り寄せも可能です。
コメリ サムライのこぎり 販売ページ
おすすめ③シルキー 「ポケットボーイ 万能目 130mm 340-14」
最初にご紹介したシルキーの別シリーズです。非常にコンパクトなノコギリでイメージとしてはアウトドアナイフより一回り大きいノコギリといった印象です。
肝心の切れ味としてはサイズのわりにかなり力強く切断できます。大きめのノコギリと比較すると刃が短い分手が疲れやすくなってしまいますが、アウトドアでの使用であればコンパクト性も兼ね備えたこちらのノコギリはかなり優秀な存在です。
おすすめ④OPINEL(オピネル) 「フォールディングノコギリ #12 41515」
アウトドアナイフが人気のオピネルから販売されているノコギリで、オピネルらしいブナの木目を生かした温かみのあるハンドルが印象的です。
刃渡りは約125mmと短めですが、人気ブランドとだけあり見た目だけでなく切れ味にも定評のあるノコギリです。
大きめサイズの#18のフォールディングノコギリもラインナップがあります。
おすすめ⑤BAHCO(バーコ) 「396-Lap Lander Folding Pruning Saw」
今回ご紹介したノコギリの中では一番ミリタリー感が強くアウトドアらしいデザインのノコギリではないでしょうか。
ブラックコーティングのブレードがとっても渋いですね。全長405mm刃長405mmと中間層のサイズ感で製造はナイフで有名なモーラと同じスウェーデン生まれです。
プッシュ式のロック機能が備わっているため携帯時の安全性も高くなっています。
ちなみにブレードの黒塗装のおかげで錆びにくくなっているようですが、使用とともに刃の部分は塗装が剥げてしまうようです。
それも味として楽しめそうですね。
おすすめ⑥[ユニフレーム] 燕三条乃鋸
金物の町燕三条で作られた人気アウトドアブランド「ユニーフレーム」から今年発売された燕三条乃鋸です。
ユニフレームらしいステンレスの洗練されたデザインを生かしたシンプルなノコギリですね。
これまでご紹介してきたノコギリはある程度丸みを帯びたフォルムが多い印象ですがこちらの燕三条乃鋸は全体的に角々しい印象です。
刃長は約90mmと今回ご紹介させていただいたノコギリの中ではもっとも短くナイフのようなサイズ感ですが、さすがの加工技術といった印象で切れ味は申し分ありません。
またカラビナ付きとなっているため手軽に着脱できるのも嬉しいポイントです。
ノコギリの種類
ノコギリは刃の長さや種類によってその特徴も変わってきます。
それぞれが持つ特徴について解説していきます。
横挽き(たてびき)
木材には年輪や繊維などからなる模様、すなわち木目があります。
この木目に対して直角に切断するように木を切断する際に特化したのが縦挽きのノコギリです。
刃の形状が小刀のように小さく細かい作りとなっているため木の繊維を切りやすい特徴があります。
縦挽き(よこびき)
木目を直角に切断する横挽きに対して縦挽きは、木目に対して平行に切断する際に用いられます。
大工道具にノミという木を削る道具がありますが、そのノミのような形状をした小さな刃は採用されており木を削り取るように木材を切りすすめます。
縦横斜挽き(たてよこななめびき)
縦挽き用と横挽き用の刃が混在した刃となります。縦挽き刃や横挽き刃のように木目に対して特化した性能はないものの縦挽き横挽きどちらにも対応している優れものです。合板のように複数の板を張り合わせた木材を切る時はこちらの縦横斜挽きがおすすめです。
両刃(りょうば)
のこ身の両側に縦挽き刃と横挽き刃が備え付けられている一石二鳥なノコギリです。
ノコギリというとこちらの両刃ノコギリをイメージされる方も多いかもしれません。
胴付(どうつき)
のこ身が約0.2〜0.3mmと非常に薄いノコギリで刃は横挽きに分類されます。
のこ身が曲がらないように背部には背金と呼ばれる補強板が備わっています。
切り口が非常に滑らかな特徴があります。
ノコギリのメンテナンス
ノコギリは刃物ですのでもちろんナイフなどと同様にメンテナンスを怠ると切れ味の劣化やサビの発生などにつながります。
大切なノコギリを良い状態で長く使い続けるためにも基本的なメンテナンス方法について理解しておきましょう。
使用後のメンテナンス
ノコギリを使用した後は木目に木くずなどが詰まっている場合があるので、ブラシなどで木くずを払い清潔な状態に保ちましょう。木目が詰まったまま使い続けると刃の切れ味劣化が早まってしまいます。
またホームセンターで売っている木材などは既に加工されたものなので乾燥していますが、キャンプでは生木を切ることも多いため、木によっては水分が残っていたりヤニが付着することがあります。そのまま放っておくとサビの原因となるため使用後はそれらをしっかり除去しておきましょう。
水分は拭き取れば問題ありませんが、ヤニはなかなか頑固です。最近ではヤニ専用のクリーナーなども販売されているためうまく活用していきましょう。
日常的なメンテナンス
日常的なメンテナンスとしてはサビ防止のために油を塗って保管する方法があります。
これはナイフの保管方法で聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
ホームセンターで気軽に入手できるさび止め用のオイルを使用すればよいですが、オリーブオイルやサラダ油でも代用できます。
全体にまんべんなく塗りつけた後軽く拭き取りケースへ収納しましょう。
ケースがない場合は新聞紙などで刃を包んでおくと乾きにくくなります。
100均のノコギリは使える?
100均においても木材用ノコギリのほか金切ノコギリ、弓形ノコギリなど様々なノコギリを購入できます。
木材用のノコギリのクオリティとしては「コストに伴ったパフォーマンス」といった印象です。
ホームセンターのDIY用木材などは問題なく切断することができます。
ただし切れ味はホームセンターで販売されているノコギリより劣ってしまいます。
切断する対象が生木となるとより一層切れ味の悪さが際立ってしまいますので、アウトドア向きとは言えないでしょう。
まとめ
ノコギリは100均で手に入るような低価格なものから安定感のある高価格なものまで値段の幅が広い道具です。
今回ご紹介させていただいた商品のようにコスパに優れたノコギリもたくさんありますので、まずは手に入れやすいものから気軽にアウトドア用のノコギリを試してみてはいかがでしょうか。