アウトドアで楽しみの一つが料理です。景色の良い雰囲気の中で食事をしたり、飲んだりするとなんだか美味しく感じます。
屋外で料理をしたり飲み物を入れたりする時には火を使います。火を使う方法は焚き火やガスコンロなどいくつかありますがその中の一つに卓上で簡易コンロとして使える、Esbit(エスビット)のポケットストーブという商品があります。
このポケットストーブ、とても人気の商品なのですが、近年中華製の商品でよく似たもどき商品が発売されています。しかし、エスビットの正規品とはちがうということもあり、本当に使えるのか心配。
ということで今回は、アマゾンのエスビットもどきのポケットストーブが本当に使えるのかレビューしてします。
中華製のポケットストーブが意外と使えると言うことが分かってもらえるのではと思います。
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エスビットに激似!中華製ポケットストーブ
まずは、中華製ポケットストーブについて細かく見ていきましょう。
本家とほぼ変わらないシンプルかつ理にかなった作り
ポケットストーブ自体は、3つのパーツを組み合わせたシンプルな構造ですが、非常に理にかなった作りとなっています。
特徴的なのは、両側に立ち上がった大きな壁。この壁が鍋やスキレットを乗せることができる五徳の役割を担っています。また、同時に周囲からの風が吹き込むのを防ぐ風防の機能を備えており、熱効率を高める効果があります。
本体の底面にはスリットが入っており、燃焼時にはこのスリットから空気を取り込みます。下方から上向きに空気を取り込むことで燃焼効率を高め、強力な炎を出すことができます。
両側の壁は折りたたみ式になっており、角度を変えることで乗せる鍋の高さを変え、火力調節が可能です。折りたたむ際の各部の動きも、固すぎず柔らかすぎず、絶妙な力加減で固定されます。
▲ポケットストーブの燃焼効率が上がる100均DIYの防風を紹介
本家のポケットストーブはEsbit(エスビット)!
オリジナルのものは、ドイツでEsbitというブランド名で半世紀以上前から固形燃料の販売を行っている会社のもの。そしてこの会社が、固形燃料の関連商品として製造しているのが、ポケットストーブ・スタンダードという商品になります。
Esbitの固形燃料は、着火のしやすさと火力の強さ、安全性からも信頼が厚く、ドイツやスイスの軍隊でも使用されています。そして、この固形燃料に適した加熱器具として開発されたのが、Esbitのポケットストーブです。
本家同様ポケットにもしまえるコンパクトな収納性
両側の壁を完全に折りたたむことで、コンパクトに収納することができます。収納した際のサイズは幅100cm、奥行き7.7cm、高さ2.3cmで、余裕でポケットにしまい込むことができてしまいます。
本体は鉄製で、熱や汚れにも強く、とっても頑丈に作られています。重量もわずか105gしかないため、携行性も高く、荷物が限られる登山などでもよく使われます。
収納用の布製ポーチも付属しており、バッグや収納ケースにしまっても他のアイテムを傷つけてしまうこともありません。
固形燃料との相性バッチリ
もともとEsbitの固形燃料に適したストーブとして開発された経緯もあり、置きやすく、着火しやすく、収納しやすいと相性がとても良いです。また、100均で販売されているような水色の固形燃料でも快適に使用することができます。
エスビットのポケットストーブと中華製ポケットストーブの比較
では、エスビットのポケットストーブと、エスビットもどきの中華製ポケットストーブではどんな違いがあるのでしょうか。
サイズのちがいはほとんどない
エスビット | 中華製 | |
---|---|---|
サイズ(収納時) | 9.8cm×7.7cm×2.3cm | 10cm×7.7cm×2.3cm |
サイズ(展開時) | 9.8cm×7.7cm×5.4cm | 10cm×7.7cm×5.4cm |
重量 | 85g | 105g |
収納時も展開時も、サイズにほとんどちがいはありません。普通に手に取っただけなら、どちらがEsbitの商品でどちらが中華製か分からないほどです。
デザインのちがいは刻印のみ
大きくちがうのは、壁の側面にあるEsbitの刻印です。Esbit製のポケットストーブには、堂々とした刻印がデザインされていますが、中華製にはそれがありません。底面のスリットについては、数も大きさも同じです。
値段は大きく違う
大きさもデザインも機能もほとんど等しい両者ですが、決定的にちがうのが値段設定です。
ドイツ製の本家Esbitのポケットストーブが固形燃料付きで約1,600円に設定されているのに対し、中華製のポケットストーブは約500円に設定されています。
固形燃料が約600円としても、中華製であればおよそ半分以下の価格でポケットストーブを入手することができます。
中華製激安ポケットストーブでできること!
激安Esbitもどきのポケットストーブは、本家Esbitのポケットストーブとは多少異なりますが、しっかりとその機能を果たすことができます。
お湯を沸かす
当たり前のことですが、アウトドアで使用する時にもっとも重要な機能が、お湯を沸かすということです。この中華製ポケットストーブを利用することで、より手軽にお湯を沸かすことができます。
ポケットストーブに片手鍋やシェラカップ等を乗せて加熱しますが、鍋のサイズが直径7cmを下回るようだと、安定して乗せることが難しくなります。そのため、別売りの五徳や網等をポケットストーブの上に乗せて利用したほうが安定して鍋を乗せることができますよ。
ちなみに、100均で入手することができる固形燃料を利用した場合、300mlのお湯を2~3回ほど沸かすことができます。家族の飲み物を入れるには十分ですね。
缶詰を温める
ソロキャンプの酒のあてといえば、缶詰が外せません。中華製ポケットストーブを使えば、もちろん缶詰を温めることもできます。
サバ缶や焼き鳥缶などで一般的な大きさの缶詰は、大きさが直径7.4cm程となっており、ポケットストーブにも安定して乗せることができます。いわしやサンマの缶詰で多い、四角い形の缶詰であっても問題なく温めることができますよ。
ただし、缶詰自体が非常に高温になりますので、途中でふたを開けることが難しくなります。ふたは開けてから熱するようにしましょう。
スキレットで焼く
よほどの大型でなければ、スキレットを利用して焼く調理も行うことができます。100均の固形燃料でも、15分以上は加熱することができます。キャンプの朝ごはんにウインナーと目玉焼きぐらいなら問題なく調理することができますよ。
ご飯を炊く
こちらの記事でも紹介しましたが中華製の激安ポケットストーブでもほったらかし炊飯は可能です!
まとめ
中華製ポケットストーブを利用することで、より手軽に調理の幅を広げることが可能です。値段もお手頃ですし、ファミリーキャンプでもソロキャンプでも、1台持っておいて損はありません。
本家のポケットストーブの購入を迷っている人は、試しに中華製ポケットストーブを購入してみてはいかがでしょうか。それでは。