キャンパーの中にはコーヒータイムを楽しむにしている方は多いのではないでしょうか?
大自然に囲まれて飲むコーヒーは、おうちで飲むものとは違った趣があります。
筆者もまだ靄がかかっている早朝、川辺で飲んだコーヒーは心身ともに活力を与えてくれる一杯でした(前日飲みすぎたこともありますが)。
アウトドア用品店に行くと、様々なメーカーからこだわりのコーヒー関連グッズがずらりと並んでいます。
どれを選んだらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、アウトドア用コーヒードリッパー選びのポイントと、おすすめのコーヒードリッパーを6つご紹介いたします。
h2>アウトドア用コーヒードリッパー おすすめ6選
ユニフレーム コーヒーバネット
アウトドア用品ブランドのユニフレームから発売されているコーヒードリッパーで、形がユニークなのでキャンプ場で目にした方も多いのではないでしょうか?
ばねのような形は、ペーパーフィルターを丸く包み込むので、ドリップの際の円を描く動きを邪魔しません。
また、すき間が多いためコーヒーから発生するガスを程よく逃がし、雑味のない味わいのコーヒーができます。
使わないときは、小さくまとめることができるので持ち運びにも便利です。
ステンレスを使用しているため、すぐれた耐久性があります。
大きさ 使用時/収納時 | 110×70mm/110×20mm |
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素材 | 18-8ステンレス |
重量 | 46g |
フィルター | 紙 |
サイズ展開 | Sierra (1~2人用) Cute(2人用) Grande(4人用) |
KIKKERLAND Brass Collapsible Coffee Dripper
遊び心ある雑貨を展開しているアメリカのブランド・KIKKERLAND。
そこから販売されているドリッパーがキャンパーの間で話題になっています。
真鍮を編み上げたデザインはちょっとレトロで、ハリケーンランタンやワンポールテントなどのオールドファッションギアと相性がよさそうです。
使用時は伸ばせば円錐型に、収納時は押しつぶせば花びら型に薄くなるのでザックの隅にもすっぽり収まります。
大きさ 使用時/収納時 | 100×83mm/146×25mm |
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素材 | 真鍮 |
重量 | 132g |
フィルター | 紙 |
サイズ展開 | – |
スノーピーク焚火台型ドリッパー
日本のアウトドアブランドで人気のスノーピークから発売されているドリッパーです。
同じくスノーピークから発売されている焚火台と同じデザインをしており、セットでそろえている人も多いのではないでしょうか。
4方向から伸びた足がしっかりマグに乗るので安定感があります。
収納時は薄く平らにできるのでかさばりません。
大きさ 使用時/収納時 | 104×104×96/170×140×14mm |
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素材 | 18-8ステンレス |
重量 | 140g |
フィルター | 紙 |
サイズ展開 |
MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip
携帯性に特化したドリッパーとして、キャンパーだけでなく登山家にも人気なのが、こちらのMUNIEQテトラドリップです。
3枚のプレートから構成されており、組み立てることで自立したドリッパーになります。
3枚のプレートはとても薄く重ねても1cmにも満たない薄さです。
材質はステンレスとポリプロピレンから選ぶことができどちらも軽量で、とくに後者は今回紹介した中では最も軽量の12g。
折り紙のような見た目は日本人好みなのではないでしょうか。
大きさ 使用時/収納時 | 103×69×4.5/103×69×0.9mm |
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素材 | ステンレス/ポリプロピレン |
重量 | 25g/12g |
フィルター | 紙 |
サイズ展開 | – |
キャプテンスタッグドリッパー
シカのマークでおなじみのキャプテンスタッグから販売されているドリッパーです。
柔らかいシリコン素材でできているため、折れる・ゆがむといったことがありません。耐熱温度は-30~230℃なのでなの熱湯をかけても大丈夫です。
下の部分はカップにかぶせる部分がありシリコンなので滑りにくく安定します。もちろん収納時は小さくたたむことができます。
カラーはブラウンとオレンジの二色です。
大きさ 使用時/収納時 | 110×80/110×15mm |
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素材 | シリコン |
重量 | 97g |
フィルター | 紙 |
サイズ展開 | – |
ハリオ ネルドリップ
キッチンウェアやコーヒー用品の老舗・ハリオからネルドリップをご紹介します。
ネルドリップというと喫茶店というイメージがありますが、じつはアウトドアにもピッタリな特徴をもっています。ネルでドリップするのでドリッパーがいらず、布と濾過器部だけなので荷物が少なくてすみます。
また、ペーパーフィルターのごみがでないのも、自然を愛するキャンパーにとってはうれしい特徴です。
淹れるときは少しコツがいりますが、ペーパーフィルターで淹れたコーヒーにはない、「まったりとしたコク」「まろやかな甘さ」を楽しむことができます。
大きさ 使用時/収納時 | 102×80/229mm |
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素材 | 布・濾過器部(金属・木) |
重量 | 200g(濾過器部含む) |
フィルター | 布 |
サイズ展開 | 1~2人用/3~4人用 |
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アウトドア用ドリッパーに求められるポイント
引用元:スノーピーク
家庭で使う場合は、陶器やガラス製のドリッパーを使う方が多いと思います。
とても使いやすいし、おいしく淹れられますよね。
しかし、野外で使うには陶器やガラスは壊れやすいこと、かさばること、重いことなどから不向きといわれています。
この点を踏まえると、アウトドア用コーヒードリッパーには、野外の厳しい環境でも壊れにくい耐久性、持ち運びに便利なコンパクト性と軽量性などが求められます。
それでは、この点を踏まえて、ドリッパーの種類を詳しく見ていきましょう。
アウトドア用ドリッパーの主な種類
引用元:ユニフレーム
前述したポイントを押さえたアウトドア用ドリッパーを、以下の3つに分けてみました。
どのような違いがあるのでしょうか?一つずつ見ていきましょう。
- 針金タイプ
- 組み立て(おりたたみ)タイプ
- ソフトタイプ
①針金タイプ (ユニフレーム コーヒーバネット等)
ステンレス製の針金をバネにしたものや、真鍮製の針金を編み込んだもの等があります。
このタイプは金属でできているので耐久性に富み、フレキシブルに変形するので、薄くコンパクトになり持ち運びにも便利です。
デザインもユニークなものが多いですね。
本体が針金で構成されているので、軽量なのもポイントになってきます。
味わいの点ではすき間部分が多いため、余分なガスを排出し味わい深いコーヒーを淹れることができるそうです。
難点としては、フィルターにヨレがでるため、人によっては味わいが安定しないと感じることもあります。
②組み立てタイプ(MUNIQUE テトラドリップ等)
金属や樹脂製のプレートを組み立てて使うタイプのものがこちらになります。
プレートの枚数でドリッパーの形状が三角形・四角形など違いがあります。
収納時はプレートなので非常に薄くなり、コンパクトで軽く携帯にとても便利です。
シンプルな構造なので組み立てるのも簡単です。難点は形が丸くないので、慣れるまでドリップしにくいことなどがあげられます。
③ソフトタイプ(キャプテンスタッグ コーヒードリッパー等)
シリコンや布などの柔らかい素材を用いたドリッパーがこのタイプになります。
柔らかいので、衝撃に強く形が崩れることもありません。折りたためるのでコンパクトに携帯することができます。
また、ドリッパーによってはリブがついています。リブはドリッパー内の波状構造のことで、お湯の速度を調節する役割を持っています。
そのため、陶器やガラス製のドリッパーに近い味わいを引き出すことができるでしょう。
ソフトタイプの難点は金属製に比べると若干汚れが目立つところでしょうか。
これら以外にもドリッパーの種類はありますが、この3種類がアウトドアで人気のあるドリッパーになります。
どれもアウトドアでコーヒータイムを楽しむときのよき相棒になってくれるはずです。
ドリッパーと合わせて使うものにフィルターがあります。そして、フィルターにも種類があるので、そちらについても紹介しましょう。
フィルターの主な種類
①ペーパーフィルター
最も一般的なフィルターがペーパーフィルターになります。
使い捨て出来て、安価にどこででも手に入るのでおなじみですね。
ペーパーフィルターは形によって種類が分けられます。
ペーパーフィルターの種類
台形タイプ
一番一般的な形です。どのドリッパーにもコーヒーメーカーにも使える汎用性がきくタイプです。
円錐タイプ
先がとがっているタイプで、一口穴のドリッパーに向いています。コーヒーがゆっくりと落ちるので味がまろやかになります。
平底型
弁当のアルミカップのような形をしたフィルターです。リブがついているため、コーヒーが長く留まり安定した雑味のないあじわいが出せます。
②金属フィルター
キャンプの時はごみはなるべく少なくすませたいですよね。
金属フィルターは使い捨てではなく繰り返し使えるのでとてもエコなフィルターです。
本体に小さな穴が無数に開いておりコーヒー粉をこすことができます。
金属フィルターで淹れたコーヒーはコーヒーオイルというコーヒーのうまみのもとである油分が残っているのでペーパーフィルターよりもしっかりとコクのある味わいのコーヒーになります。
③布フィルター(ネルドリップ)
喫茶店などで袋のようなものでコーヒーを淹れているのをみたことがないでしょうか?
これがネルドリップとよばれるコーヒーの淹れ方で、布をフィルターとしてコーヒーを抽出します。
フランネルという布にコーヒー粉をいれて、ゆっくりとむらしながら入れていきます。ネルドリップについては、後で詳しく触れていきます。
このように、フィルターにも種類があります。
ドリッパーとフィルターにも相性があり「フィルターを変えたらうまくドリップできた」といった声もあります。
ドリッパーだけでなくフィルターにもこだわればまた違った味わいが出せるので楽しみながら探していきましょう。
アウトドア用コーヒードリッパーとフィルターの特徴を見てきたところで、ここからはおすすめのアウトドア用コーヒードリッパーを6種類ご紹介します。お買い物の参考になさってください。
外に連れ出す前に
引用元:ユニフレーム
これまでおすすめのドリッパーを見てきて、すぐにでも外でコーヒーを飲みたい!と思われた方も多いと思います。
しかし、買ってすぐもしくは箱にしまったまま、いきなり外でコーヒーを淹れるのはおすすめできません。
そのまえに、ご自宅でドリッパーを使ってみましょう。
組み立て式のドリッパーなどは、初めて組み立てるとうまくできなかったりなんてこともあるかもしれません。
また、ネルドリップの布は一度煮沸が必要だったりと、事前準備がいるものもあります。
一度使ったことがあれば、本番でもスムーズに淹れることができるでしょう。
おわりに
いかがでしたか?今回はコーヒードリッパーのみをご紹介しましたが、アウトドアで淹れられるコーヒーはほかにもあります。
エアロプレスやマキネッタなど、アウトドアで楽しみたいコーヒーはまだまだたくさんあります。
焚火で直につくるパーコレータなど、いかにもキャンプで淹れるコーヒーといったものまでさまざまな種類があり、それだけ奥の深い世界といえます。
今回ご紹介したドリッパーを参考に、自分にぴったりのコーヒーグッズを見つけ、すてきなコーヒータイムを過ごしてください。