寒さが増してくるとともにアウトドアでは焚き火の魅力がより深まってくる季節となりました。
炎の揺らぎを感じながら優しい温もりを感じられる焚き火はキャンプの醍醐味とも言えますよね。
そんな焚き火を楽しむ際にとても便利なリフレクターの存在をご存知でしょうか。

リフレクターは反射板とも呼ばれており既にご存知の方も多いかと思いますが、キャンプサイトを見渡すと使用している方はまだそれほど多くないように感じます。
シングルバーナーなど使用する際には簡易的なリフレクターを使用される方は多いかと思いますが、このリフレクターを焚き火で活用することで様々な嬉しい効果を得ることができます。
今回はそんな焚き火リフレクターの魅力についてご紹介いたします。
- キャンプにおすすめの焚き火リフレクター
- 焚火でリフレクターを使うメリット!効果は?
- 焚き火リフレクターのデメリット
- 焚き火リフレクターを選ぶポイント
- 金属製と布製の焚き火リフレクターの比較
- 手軽に購入できるバンドックのリフレクターをレビュー
- バンドック焚き火リフレクターの組み立て方
- 布製のおすすめ焚き火リフレクター5選
- おすすめ①バンドック 焚火リフレクター BD-523
- おすすめ②フィールドア 焚火スクリーン220
- おすすめ③テンマクデザイン 陣幕ミニ
- おすすめ④ビジョンピークス 陣幕 ポール付き ファイヤプレイスTCウィンドウォール
- おすすめ⑤クイックキャンプ 焚火陣幕 焔-homura
- 金属製のおすすめ焚き火リフレクター2選
- 焚き火リフレクターは自作できる?
- 焚き火リフレクター自作の寸法(サイズ)・形は?
キャンプにおすすめの焚き火リフレクター

キャンプで焚き火を楽しむにはそれほど多くの道具を必要としません。
焚き火台と薪、着火する道具や材料さえあれば気軽に焚き火を楽しむことができます。
直火可能な場合は焚き火台さえ不要となりますよね。
このように手軽に楽しむことができる焚き火において、果たして焚き火リフレクターは必ずしも必要なのかと感じる方もいるかと思います。
焚き火リフレクターは必要?

多くの方が少ない道具で手軽に焚き火を楽しんでいる現状からリフレクターは必ずしも必要な道具とは言えないでしょう。
しかし、焚き火リフレクターは想像以上の効果をもたらしてくれます。
- なかなか薪が着火しなかったり
- 調理の火加減がうまくいかなかったり
- 焚火をしても暖かく感じなかったり
そんな場合は焚火リフレクターを是非検討してみてください。
焚き火リフレクターは必須アイテムでないとしても、用意することでより快適に焚き火を楽しむことができる優秀なアイテムと言えます。
焚火でリフレクターを使うメリット!効果は?

実際に焚き火でリフレクターを使用することで以下のようなメリットが生まれます。
メリット①熱反射でかなりの熱を感じられる

リフレクターを使用することでリフレクターを使用しないときに比べて焚き火の温もりが断然ちがいます。
焚き火の熱(赤外線)がリフレクターで反射して寒い冬でもかなりの暖かさを感じます。
特に金属製のリフレクターは熱反射の効果が高いです。
メリット②風防としての役割
リフレクターで焚き火を囲うことによって焚き火に吹き付ける風を遮ることができます。
風から防げることで焚き火の火力が上がりやすくなり調理もしやすくなります。
また、風によって炎が煽られ火の粉が舞ってしまうのも最小限に食い止めることができ、効率よく暖をとることができるのはとても嬉しいメリットです。
メリット③目隠し
人気のキャンプサイトではどうしても隣のサイトと距離が近くなってしまい、なかなか気が休まらないことがありますよね。
お互い様の気持ちで周囲を気遣うことは大切ですが、自然を満喫しながら自分の世界に浸れるのもアウトドアの醍醐味です。
リフレクターによっては非常に大きなものも販売されており、風を避けるだけでなく目隠し機能も応用できます。
少し視線が気になるなと感じる方向へリフレクターを設置することで外部からの視線をシャットアウトできますし、何よりリフレクターはアウトドアで日常的に使用される道具なので周りから見ても嫌な感覚を受けることなく使用できるためおすすめです。
目隠しを優先的に選ぶ場合は焚き火陣幕がおすすめです!

焚き火リフレクターのデメリット
大きなメリットがたくさんあることがわかりましたが、リフレクターは焚き火の風防として使用される道具ですのでサイズもそれなりに大きくなります。
小さいリフレクターは持ち運びに便利な反面、その分防げる面積も小さくなるため機能性も落ちてしまいますよね。
荷物を必要最低限にまとめたいキャンパーにとって風防を用意することは荷物を増やすことになってしまうためデメリットともなり得るでしょう。
焚き火リフレクターを選ぶポイント
リフレクターの魅力がわかってきたところで、実際にリフレクター購入を検討する際に選ぶポイントとなる点を3つご紹介します。
ポイント①サイズ
まず重要となるのがサイズです。
ここで紹介するサイズは使用時のサイズ、そして収納時のサイズの2つになります。
先ほども少しご紹介しましたが、使用時のサイズはなるべく大きいほうが風を防げる面積、そして目隠しとなる面積も大きくなるため嬉しいですがその分かさばってしまいます。
風防としてなら焚火台の高さより30cm程度高いモノを!

焚き火の風防として使用することをメインと考えるのであればそれほど大きなリフレクターは不要となり焚き火台の3倍程度の横幅で焚火台よりも30cm程度高いリフレクターで十分です。
目隠しとしても使うなら大きめを!

目隠しとしての使用も考えているのであればできるだけ大きなものを選ぶことをおすすめします。
収納時のサイズは自身の車の荷台サイズ、あるいはコンテナサイズを把握した上でちゃんと収まるサイズかどうか調べてから購入しましょう。
ポイント②材質

素材は金属製や難燃素材のポリコットン製のものが大半を占めます。
少し値があるとファイバーグラスや綿100%のリフレクターもありますのでこだわり派の方はそのような素材を検討されてもいいかもしれません。
値段をなるべく抑えたい方はアルミ素材のものや、後ほど紹介する自作リフレクターという方法もあります。
帆布生地やTC素材の難燃性の生地のものがほとんどで目隠しにもなるような大きなタイプが多いです。
人気の軍幕風のテントなどとも相性が良く非常にカッコいいのが特徴です。
熱反射が非常に高いのが金属製の焚き火リフレクターです。
焚き火の炎で燃える心配がないので焚き火に近づけて使用することができます。
値段が安いのも金属製の焚き火リフレクターの特徴です!
金属製と布製の焚き火リフレクターの比較
金属製 | 布製 | |
---|---|---|
熱反射効果 | 高い | 低い |
設営難易度 | 置くだけ簡単 | 手間がかかる |
耐風性能 | 少し劣る | 風に強い |
値段 | 安い | 高い |
熱反射の効果は?
布製よりも金属製の焚き火リフレクターの方が熱反射の効果は高いです。
設置の手間は?
布製は設営が必要で時間と手間がかかります。金属製は開いて置くだけのものが多いです。
耐風性能は?
布製はペグや張り綱で固定するので風に強いです。
金属製もペグで固定するものもありますが布製には若干劣ります。
値段は?
金属製の方が布製よりも安いです。
手軽に購入できるバンドックのリフレクターをレビュー

焚き火リフレクターの概要については後ほどご紹介させていただきますが、まずはコスパに優れたバンドックより販売されている焚き火リフレクターを例にあげ、写真を交えながらリフレクターのレビューをさせていただきます。

ミリタリー調のカーキカラーが男らしいバンドックの焚火リフレクターは綿100%の難燃素材でできています。

幕のサイズは幅約200cm、高さ約70cmとなっており、焚火台を覆える程度の程よいサイズ感です。
パップテントやポーランドテントなど軍幕系のテントには十分に使いやすいサイズとなります。
もちろんバンドックのソロベースやソロティピには素材感もぴったり合います!
目隠しとして使用するには物足りなく感じるかもしれませんが、焚火を安定して楽しむというレフレクター機能をメインに考えてるソロキャンパーには程よいサイズ感ですね。

価格を抑えながらペグやロープなどすべての付属品がセットになっており、買ったその日からすぐに使用できます。
焚火リフレクターは各メーカーから様々な製品が販売されておりますが、バンドックのリフレクターは必要最低限の機能を備えた非常にシンプルなものになります。
バンドック焚き火リフレクターの組み立て方
焚き火リフレクター生地を広げる

広げる向きはポールのスリープが表面になり長い辺がテントの反対側になるように広げます。
焚き火リフレクター生地にポールを通す

ポールを2本スリープに通します。
通す向きは面の広い辺から挿していきハトメがついている(ロープがある)方がポールの先端になります。
焚き火リフレクターをペグダウン

地面に設置する面4か所にペグダウンします。
両サイドはリフレクター生地を広げきった状態より少し内側に折り込んでペグダウンします。
ペグダウンする場所がイマイチわかりにくいですが写真の白線で完成をイメージしていただきペグダウンしてください。
立ち上げた後でも調整は可能です。

ポールを立ち上げてポール先端のロープを張りペグで固定すれば完成です。
ロープはカラビナがついてますので張り具合を調節して全体を整えると綺麗に張れます。

布製のおすすめ焚き火リフレクター5選
これまで紹介してきた素材やサイズのポイントを踏まえて、ソロキャンプからファミリーキャンプまで、それぞれのスタイルに合わせておすすめしたい焚火リフレクターを厳選して5つご紹介いたします。
おすすめ①バンドック 焚火リフレクター BD-523
先ほどレビューさせていただいた焚火リフレクターです。
ソロキャンプにぴったりのサイズ感で初心者からベテランまで使えるスターターパックのような印象です。
構造もシンプルなので迷った方はこちらのリフレクターを用意すれば問題なく快適に焚き火を楽しむことができるでしょう。
おすすめ②フィールドア 焚火スクリーン220
火の粉に強いT/C素材を採用した焚火スクリーンです。
加えて防水加工・防サビ加工が施されているため、多少雨が降っていても心配なく使うことができます。
付属のポールが上下どちらの先端もピンタイプとなっているため地面にさして使用することができます。
4本のポールを差し込むだけでもある程度安定して自立できますが加えてロープをペグダウンすることで格段に強度を増し、風に煽られても動じることなくしっかりと風防の役割を果たしてくれます。
おすすめ③テンマクデザイン 陣幕ミニ
火の粉に強いコットン100%の安心感のあるリフレクターです。
ミニといいながらも高さ100cm、幅300cmと十分なサイズ感でソロキャンプの快適性を大きくアップさせることができるでしょう。
陣幕ミニを設営することで横に寝そべっても目隠として使用できますし、ロースタイルでアウトドアを楽しんでも十分目隠しとして活躍できます。
おすすめ④ビジョンピークス 陣幕 ポール付き ファイヤプレイスTCウィンドウォール
ここまで紹介した中では最も大きいサイズのリフレクターです。
幅500cm高さ140cmとなっているため複数で焚き火を囲む際に最適なサイズ感です。
ソロ用には少し大きいかもしれませんね。
パネルは両サイドと中央部にポールを設置する仕様となっており、工夫次第で様々な角度に変えて設置することができます。
おすすめ⑤クイックキャンプ 焚火陣幕 焔-homura
焚き火をメインにアウトドアを楽しむソロキャンパーの方にぜひおすすめしたいリフレクターです。
焚き火台を囲えるほどの程よいサイズ感に加えてコットン100%と安心素材です。
一番のおすすめポイントは多様な使い方ができるフレームが備わっている点です。
シェラカップやトングなど調理器具を引っ掛けてちょっとしたキッチンのようにしようしたり、S字フックを引っ掛けて工夫したりと自身のこだわり空間を簡単に表現できます。
ランタンをかけられるスタンドもついているため明るい環境で作業できるのも嬉しいポイントですね。
金属製のおすすめ焚き火リフレクター2選
金属製の焚き火リフレクターの中でも人気、評価が高い2つを紹介します。
ヨーラー(YOLER) 大型風防板 ウインドスクリーン
サイズはS,M,Lとあり40cm,50cm,60cmと選べます。ソロキャンプでピコグリルくらいの大きさの焚火台を使用するのであれば40cmでも十分に風防としてもリフレクターとしても効果を感じることができます。
キャンプグリーブの大型反射板
長さのラインナップが豊富で30cm~70cmまで10センチ刻みで用意されています。
Amazonでの販売件数が非常に多く評価の高い焚火リフレクターです!

焚き火リフレクターは自作できる?

販売されている焚火リフレクターも実際にはシンプルな構造のものが多いため、簡単なものであれば自分で作ることも可能です。
材料には比較的手に入れやすい綿100%の帆布を用いると難燃性も備わっており安全に使用できます。

帆布の生地は厚すぎるとごわつき収納に困るのでお好みや加工にもよりますが9~11号あたりが良いと思います。
軍幕っぽい生地はレプマートで購入できます。
キャンバスタープ難燃仕様 軍幕テント生地
あとは市販のリフレクターを参考にしながら形を決めてカットしていきます。

焚き火リフレクター自作の寸法(サイズ)・形は?
焚き火リフレクターを自作する場合にはリフレクターの寸法に合わせて裁断していきます。
リフレクターの形は三角や四角などお好みの形で自作できます。
販売されているリフレクターの寸法を参考に!
オリジナルのサイズでリフレクターを自作するのも良いですが既に販売されている焚き火リフレクターの寸法を参考に作成すれば失敗は少ないと思います。
バンドックの焚き火リフレクターの寸法

バンドックのリフレクターのサイズは
横幅 2メートル 高さ 70センチと自作するには無理のないサイズ感ではないでしょうか。
フィールドアの焚き火リフレクターの寸法

フィールドアの焚き火リフレクターはバンドックよりもサイズが大きくなります。
横幅 2.2メートル 高さ 74センチ
ソロキャンプの焚き火リフレクターであればこのあたりの寸法で自作すると良いのではないかと思います。
難しい方は先ほどご紹介したビジョンピークスのファイヤプレイスTCウィンドウォールのように単調な長方形型でも構いません。
いずれの形にしても縁がほつれないようにしっかりと縫い合わせましょう。
ポールに関しては100均やホームセンターなどで入手できると思います。
あとはポールを立てたい位置にループを縫い付ければ完成です。
強度や使用感は市販されているものと比べて物足りないかもしれませんが、自作した分愛着もわくギアとなりこだわりの空間を演出できそうですね。
ただ、それなりのサイズ感で自作するとそれなりのコストがかかってしまいますのでサイズを小さくしてコストを抑えるか思い切って購入した方がコスパが良いかもしれません。


