夏の暑さや冬の寒さは、キャンプの快適さを大きく左右する要素です。
特に屋外は、「気温=キャンプの快適さ」と直結しています。
冬のキャンプは、寒さとの勝負です。
せっかくのキャンプも寒すぎると、辛い思い出になってしまいます。
ならばいっそ、石油ストーブをキャンプに導入する、という方法はどうでしょうか。
寒空の下のキャンプも、石油ストーブが有れば快適になると思いませんか?
今回はトヨトミが製造する対流型石油ストーブ『KS-GE67』をご紹介します。
実際に使用した感想を交えて、こちらの商品を徹底解説するので是非チェックしてみてください。
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対流型石油ストーブ『KS-GE67』のスペック
トヨトミが公式サイトで公開しているスペックです。
サイズ | H583×W482×D482mm |
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重量 | 約11.0kg |
油タンク容量 | 6.3L |
暖房出力 | 6.66kw |
適用畳数 | コンクリート(集合)24畳 木造(戸建)17畳 |
乾電池 | 単二4本必要(別売) |
こちらの商品は、元々トヨトミが製造していた『KS-67H』という商品を、アウトドアシーンでも使えるように
タフなルックスと遊び心溢れる『GEAR MISSION』シリーズとして、デザインを一新した商品です。
暖房出力の6.66kwは、トヨトミが製造する一般家庭向け石油ストーブの中でもトップクラス。
屋外で使用しても充分に温かさを感じる事が出来る程の能力です。
ただし風が当たるような屋外での使用は、トヨトミは禁止しています。
ストーブに風が当たることの無いよう、必ず対策をして自己責任の下で使用しましょう。
能力は高いですが、サイズも比較的大きく、重量もかなりあります。
こちらの商品をキャンプに持ち歩くには、車が必要になるのは言うまでもありません。
更に燃料の灯油も6L以上入るので、総重量は約17~18kgまで重くなります。
GEAR MISSIONとは?
トヨトミが2019年に発表・発売した『GEAR MISSION』シリーズは、キャンパー達の間で話題になりました。
男臭いタフなルックス、屋外での使用にも申し分ない高出力。冬キャンプを計画しているキャンパー達は、
待ってましたとばかりに『GEAR MISSION』シリーズに飛び付きました。
私も、そんなキャンパーの一人です。
ニュースサイトでこの商品を見た瞬間、完全に心を奪われました。
発売と同時に運良く購入でき、その後直ぐに完売となった『KS-GE67』を、毎週キャンプに持ち歩きました。
『GEAR MISSION』シリーズですが、3機種がラインナップされています。
RAINBOW TYPEの『RR-GE25』、ROUND TYPEの『KS-GE67』、RADIANT TYPEの『RS-GE23』。
3機種とも既存のモデルが存在し、「横線材が追加されタフさを向上」「ボディのネジを樹脂製に変更」
そしてカラーを、アウトドアにもよく馴染むオリーブ色に変更しています。
KS-GE67の暖房能力はピカイチ!他を圧倒する高出力
2019-2020年に年越しキャンプを敢行しました。
この日の気温は一桁台。
石油ストーブが無ければ凍えてしまい、辛いキャンプになるところでした。
キャンプ場には私達夫婦以外にも、年越しキャンプを目的としたキャンパーさんが多かったです。
しかし中には、暖房を装備していなかった外国人キャンパーさんの姿も。
こちらの方は夜の冷え込みに耐えられなかったようで、車内に避難をしていました。
高出力の『KS-GE67』を持ち込んだ私達夫婦は、寒い思いをほとんどすることなく、無事に新年を迎えました。
一般的な石油ストーブの出力は、およそ3kw前後です。
しかし『KS-GE67』の出力は、それを遥かに上回る6.66kw。
圧倒的に暖房能力が高い為、他を寄せ付けない心強さを感じます。
私たち夫婦は冬の間、自宅の約12畳の部屋でこちらのストーブを使用していますが、出力を最大にすることはありません。
余りにも能力が強い為、約12畳の部屋ではあっという間に室温が上がり、冬でも半袖での生活を余儀なくされます。
「電子点火」で簡単点火、非常時にはマッチ・ライター点火も可能
こちらの商品は単2電池を4本利用し、「電子点火」機能で簡単に着火することが出来ます。
本体前面のしん調整ツマミを時計回りに目一杯回すと、ストーブ内部の「しん」が上がり、ブザー音と共に着火作業がされます。
ブザー音は点火中のみ鳴り、点火を確認した後ツマミを離すと、ブザー音も止まります。
電池切れや非常時の際には、マッチ・ライターで直接点火も可能です。
しん調整ツマミをゆっくりと回すと、内部でしんが上がったまま止まります。
しんが止まったことを確認して、前面の扉を開け、銀色の「燃焼筒ツマミ」を持ち上げると
内部のしんに直接点火できます。
電源を必要としない石油ストーブは、キャンプシーンのみならず、非常時にも使えるので持っていると安心です。
トヨトミKS-GE67は天板でストーブ調理が出来る!
対流型ストーブの特徴は、内部の燃焼筒の熱が天板に伝わり、天板が熱くなるということ。
一般的には「火傷しないように気を付けて」と注意を促すポイントですが、キャンプシーンにおいては
「調理も出来る」という最大にして最高のメリットになります。
そもそも冬キャンプは、気温も低く体も冷え切ってしまうもの。
体を温めるには、温かい食事が有効です。
しかし気温が低いと、調理した料理はどんどん熱が奪われ冷めてしまいます。
そんな場面で対流型ストーブがあると、料理の保温が出来る為、温かい料理を楽しむことが出来るのです。
こちらの商品の天板は平面で、購入時に五徳は付属しません。
「石油ストーブ 五徳」で検索すると、1,000円以下で石油ストーブ用の五徳ができます。
トヨトミは五徳の製造・販売はしていません。
純正品以外の五徳になりますが、ストーブ調理の恩恵を受けるには、五徳は用意した方が良いでしょう。
天板に直接鍋やスキレットを乗せると、火力調整が難しく、強制的に強火調理になってしまいます。
私はストーブでスキレットを使い、アヒージョを作りました。しかし火力が強すぎてオリーブオイルがグツグツと煮立ち、
食材があっという間に焦げた経験をしました。
五徳を利用して調理をするのが、調度良い火加減となるのでおすすめです。
冬の定番「鍋料理」も、対流型ストーブが有れば
保温しながら温かい鍋を召し上がれます。
ただし、天板からはみ出すような大きな鍋・鉄板は使用禁止です。ストーブ内部に異常な熱がこもり、
火災の原因になりかねません。必ず天板よりも小さい調理器具にとどめる様にしましょう。
石油ストーブを使用する際は、必ず「一酸化炭素警報機」を用意すること!
既に先述しましたが、メーカーは屋外での使用を禁止しています。
更に言えばテント内での火器使用は、多くのテントメーカーが禁止しています。
石油ストーブは燃焼の為に酸素を使います。これはランタンやバーナーなど、火を扱う道具すべてに共通しています。
これらの道具を密閉空間で使用すると、酸素が薄くなり不完全燃焼を起こします。
不完全燃焼が起きると一酸化炭素が発生します。
この一酸化炭素は無色・無臭で、人間は気付く事が出来ません。
毎年必ず、キャンプ客の一酸化炭素中毒死がニュースで取り上げられます。
そして必ず、一酸化炭素中毒死の原因は
「テント内・車内での火器使用」です。
キャンプで石油ストーブを使用することを考えているようであれば、必ず一酸化炭素警報機を持参しましょう。
一定の一酸化炭素濃度に達すると警報音が鳴ります。
直ちに火器の使用をやめ、テント内に居る場合は外に避難してください。
そして機械に頼り過ぎるのもいけません。換気等、一酸化炭素中毒の対策は必ず行いましょう。
繰り返しますが、多くのテントメーカーはテント内での火器使用を禁止しています。
キャンプで命を亡くすことが無いよう、細心の注意を払ってキャンプを楽しみましょう。
まとめ
トヨトミが製造・販売している対流型ストーブ『KS-GE67』をご紹介しました。
暖房能力に関しては大変満足でしたが、重量やサイズは少々大きすぎる気もします。
以下にポイントをまとめました。
トヨトミストーブの良い点
- 暖房能力:6.66kwの高出力。他を圧倒する程の能力を誇る。
- 天板調理:可能。ただし五徳を別途用意した方が良い。
- ルックス:キャンプシーンに馴染むオリーブ色。武骨で格好良い。
トヨトミストーブの気になる点
- 重量 :かなり重い。灯油を入れると17~18kg。
- サイズ:大きい。屋内で使用すると、部屋が狭く感じる程大きい。
重量とサイズ以外は、大変満足の出来る石油ストーブと思います。
冬のアウトドアシーンを快適なものにする、最強の相棒になる事間違いなしです。