朝晩の冷え込みが強くなり、本格的な冬の到来間近。
冬キャンプの準備はお済みでしょうか?キャンプストーブは燃料によってたくさんありますが、暖かさとコスト、扱い易さのバランスが優れているのは石油ストーブです。
アルパカやトヨトミが石油ストーブでは有名ですが、今年は韓国のパセコストーブが注目されていますので徹底的に解説します。
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パセコストーブは安くておすすめ!
パセコとは30年の歴史を持つ韓国の老舗メーカーです。
灯油ストーブは1980年から製造販売しています。
韓国メーカーではアルパカが有名ですが日本代理店ができて価格が上がっていますので安さで選ぶならこちらのパセコストーブがとてもおすすめです!
日本もかなり注目されておりSNSでの投稿も少しずつですが増えてきています。
公式のホームページもありますので、一度パセコHPを訪れてみて下さい。
~追記~2022年改良版のパセコストーブを入手
昨年の爆発的な人気を経てパセコストーブが改良されて発売されています!
早速、入手しましたので旧モデルとの違いを追記いたします。
改良は高さが低くなりコンパクト&沸騰時間短縮
旧モデルは若干デメリットと感じた天板までの高さが2022年モデルでは25mm低くなりコンパクトになりました。
更には天板内部のプレートの開口部分が約4cm広くなりました。
高さが低くなり天板内部の開口部分が広くなることでストーブの上部への火力が上がり調理がしやすくなっています。
新色グレー・タンが登場!
グレーとタンが新色として登場しました。
男前なキャンプサイトにピッタリなカラーなので要チェックです!
値段が上がったのは残念な点
旧モデルと比べて値段が若干上がった点は少し残念な点となります。
とはいえ昨今の為替相場や原材料費の高騰などを考えると2万円を切る価格で入手できるキャンプストーブは他にはないので、価格を抑えて冬キャンプを楽しみたい方にはおすすめのストーブと言えます!
パセコストーブ2023の2022からの変更点
2023年8月21日に最新モデルJKH-1が販売されています。
改良点は振動⾃動消化装置が作動後、⾃動で復帰する機能が追加されています。
素材や形状組立工法の改良などもされて品質向上しています。
パセコストーブのラインナップ
現在日本では2つの製品を販売しています。
自動点火装置があるCAMP-25と自動点火装置が無いWKH-3100Gの2種類です。
それぞれのの特徴
CAMP-25は6.4kW/hとパワフルな火力と上部がスライドすることで小型化できるので収納する時に便利です。
WKH-3100Gは燃焼時間が約18時間も連続燃焼可能なコスパに優れたモデルになります。
価格帯
それぞれの価格ですが、上位モデルのCAMP-25は税込39,600円。
トヨトミのギアミッションと同じくらいの価格帯となります。
また、WKH-3100Gは2万円を切る税込16,940円と破格です。
2万〜3万ぐらいが相場の石油ストーブの中ではWKH-3100G 16,940円は激安のストーブと呼んでも良い価格帯といいえます。
それでは各商品のスペックを見ていきます。
CAMP-25 基本情報
CAMP-25 基本情報
出力 | 6.4kW/h |
---|---|
点火方法 | 自動点火装置(単2電池×4本) |
点火方法 | 7ℓ |
タンク容量 | 0.65 ℓ/h |
燃料消費量 | 約10時間 |
燃焼時間 | 6.4kW/h |
製品サイズ | Φ445×440~570[ゴトク取り付け時:615](mm) |
重さ | 11.5 kg |
カラー | アーミーグリーン、ブラック |
使用場所 | 屋外専用 ・対震自動消火装置 |
参考価格 | 39,600円 |
WKH-3100G
WKH-3100G 基本情報
出力 | 3.0 kW/h |
---|---|
点火方法 | 手動 |
点火方法 | 5.3ℓ |
タンク容量 | 0.295ℓ/h |
燃料消費量 | 約18時間 |
燃焼時間 | 6.4kW/h |
製品サイズ | Φ325×466(mm) |
重さ | 5.3 kg |
カラー | サンドベージュ、ホワイト 、ブラック |
使用場所 | 屋外使用専用 |
参考価格 | 16,900円 |
パセコストーブとアルパカとの違い
※写真は旧アルパカです。
暖房出力はアルパカと全く同じなのでパセコもキャンプで十分使用できそうです。
注目すべき違いは大きく5点あります。
- タンク容量・・・パセコの方が1.6ℓも多い。
- 燃焼時間・・・タンクが大きい分パセコが約8時間長いです。
- 重量・・・1.3kgとパセコのほうが軽いです。
- サイズ・・・直径はほぼ同じ。高さはパセコがかなり高い。アルパカの方がコンパクト。
- 価格・・・1番気になる値段はパセコの圧勝。1万円以上も安くなっています。
こうして見ると、パセコのほうが優れてるように思いますが、CAMP-25、WHK-3100G共に日本ではJHIA認証未取得のため室内での使用不可。
アルパカは室内での使用可能ですが、パセコは室外専用となりますのでご注意下さい。
アルパカ、パセコ共に自動消火機能は搭載。地震などの振動に対して反応して消火してくれます。
セコストーブWHK-3100Gの使い方とレビュー
それではまずは各パーツをを詳しく解説します。
コントロールダイヤル
このダイヤルで火力調整します。
点火する時は、ダイヤルを右に全開にします。
燃焼計
ごく一般的な油圧式燃料計です。
タンク容量は5.3ℓ入はいります。
給油口
給油キャップは簡素な質感でですがパッキンもついているのでよほどのことがない限り漏れはなさそうです。
しかし、車での運搬の時には灯油を入れたままではしないほうが無難です。
旧アルパカの給油キャップと比較するとこの違いです。
給油口のサイズ
給油口のサイズ約2cmとなります。
アルパカも同じ大きさで市販の給油ポンプが使える大きさとなります。
おしゃれな灯油缶のフューナースドルフのホースは残念ながらカスタムしないと入りません。
ごく一般的なシュポシュポするタイプの給油ポンプは勿論問題なく使えますし、こちらの電動ポンプも給油口に入ります。
燃焼筒つまみ
点火する時にこの燃焼つまみを持ち上げて芯に着火します。
着火した後は燃焼筒が正しく、しん調節器にセットされているか、また芯の上にのっていないかを必ず確かめてください。
購入後に初めて点火する時の注意点ですが、給油後30分以上置いてから着火して下さい。
そうしないと変な臭いの原因となりますので必ずお願いします。
燃焼後は約5分ほどで安定します。
天板
天板は取り外しが簡単にできます。
外した方が燃焼時間が早いので調理や湯沸かし時は外して五徳を置くと便利です。
ゴトクはキャプテンスタッグの五徳かコーナンの五徳がフィットします。
後半で五徳の比較を行っています。
パセコのストーブ反射板の種類と効果の違い
パセコやアルパカといった対流式のストーブはシェルター全体温める効果があります。
一方反射式のストーブはストーブの正面が暖かい特徴があります。
パセコにも反射板を付けることでストーブの正面が暖かくなります。
簡易的な反射板を2つ紹介
1つは金属製のリフレクターを使う事で簡単にストーブの熱を効率よくあたたまることができます。
金属製のリフレクターは30cm~60cm程度まで種類が豊富にありますのでお好きなサイズを選ぶと良いと思います。
写真は50cmのYOLER(ヨーラー)のリフレクターですがサイズ的には丁度良いと思います。
ただ、あまり近づけすぎるとタンクまで温度が上がる可能性があるのである程度の距離をとる必要があります。
もう一つは100均のウィンドウスクリーンでDIYすることができます。
特別な工具は必要なくかなり簡単に作れます。
パセコの反射板の効果は?
反射板の効果はどのくらいあるかを計測してみました。
計測は【反射板なし】【YOLER反射板】【100均のDIY反射板】で正面の温度がどれくらい違いがでるのか行っています。
反射板なし
反射板なしで23℃。ストーブからの距離はおよそ30cm程度で同じ条件で行っています。
YOLER反射板
ユーラー反射板の場合は26℃やはり違いがあります。
反射板とストーブはタンクへの過熱を考慮してある程度の距離をとっていますのですごく効果があるとは言えない結果となっていますね。
100均のDIY反射板
100均のDIYの反射板は34℃まで上がりました。
体感でもかなり暖かさを感じます。
反射板なし | 23℃ |
---|---|
ユーラー反射板 | 26℃ |
100均のDIYの反射板 | 4℃ |
と違いが大きくでる結果となりました。
100均ウィンドスクリーンでパセコ反射板DIY
ダイソーウィンドスクリーンでの反射板の作り方をご紹介します。
ダイソーのウィンドスクリーンは8枚の板で構成されていますが長すぎるので2枚外します。
(今回は両サイド2枚を外しました。)
外し方はサイドのつまみがあるピンをまず抜きます。
これは簡単に引き抜くことができます。
引き抜いたピンを使用して抜きたいピンの穴に押し込むと反対側から先端が出てきます。
ペンチなどで引っ張り抜けば板を外すことができます。
両端に最初に抜いたつまみがあるピンを戻す際に最後まで入れずに少し曲げて抜けないようにします。
曲げる箇所はつまみ部分がウィンドスクリーンの上部のラインと揃ろうようにピンを曲げましょう。
両サイドのピンをストーブの吊り手の付け根部分に引っ掛けると完成です。
100均のウィンドスクリーンには傷防止のビニールがついているので剥ぐのを忘れずにしてください。
これが非常に剥ぎにくいです(汗)
100均の磁石があれば更に安定感良く止めることができます。
パセコストーブのゴトクはどれがいい?
パセコストーブの五徳があると調理の際に火力が上がり湯沸かしや鍋料理などにも重宝します。
五徳の候補に挙げられるのがキャプテンスタッグとコーナンの五徳ですがどちらもパセコストーブには使えます。
2つの五徳の大きな違いは高さです。
パセコに使うならどちらかというと高さの低いコーナンの方が良いように感じます。
パセコストーブはアルパカと比べ天板までの高さがあるので高さの低いコーナンの五徳がおすすめです。
また、キャプテンスタッグの五徳は足の部分がストーブの天板部分と擦れたときに『キィー』というこすれ音が鳴るのもマイナスポイントに感じます。
コーナンの五徳で湯沸かし速度を計測
実際に500mlの水を『天板あり』『コーナンの天板』『コーナンの天板裏返し』の3パターンで湯沸かしの早さを計測してみました。
天板あり
天板ありでは15分後に80℃となり意外と時間がかかる印象です。
コーナンの天板 正規の向き
コーナンの五徳を正規の向きだと15分で85℃まで上がりました。
コーナンの天板 反対向き
コーナンの五徳を裏返して少しですが燃焼筒との距離を縮めてみると15分で90℃と少し早くなりました。
天板あり | 80℃ |
---|---|
コーナン五徳 正規の向き | 85℃ |
コーナン五徳 裏返し | 90℃ |
当然の結果ですが天板がなく燃焼筒との距離が近いほうが早くお湯が沸きます。
ケトルだともう少し早くお湯が沸いたのでクッカーによっても違いがありそうですね。
天板ありでもストーブファンは勢いよく回りました。
パセコストーブのケースについて
パセコを持ち出す際にやはりケースがあった方が良いと思います。
専用ケースもありますが代用できるケースもありますのでご紹介します。
パセコストーブ専用ケース
パセコストーブにはオリジナルケースがあります。グリーンのナニュラルな色合いでロゴがシンプルなロゴがついています。
価格は4,000円弱とお求めやすい価格になっています。
大きさがギリギリなので収納しにくいとか、チャックが壊れたとかマイナスな口コミが結構ありますが、コントロールダイヤルの向きを写真のようにロゴ側にするとチャックも閉まりやすいです。
ケースにはクッション材も入ってますので安心。
灯油の匂いもしっかりとシャットアウトしてくれてます。
メッシュのポケットがあるので小物も収納可能。
ショルダーベルトもありますので、運びやすさやフィット感・クッション性では他の代替ケースよりも優れた点です。
パセコストーブにおすすめの代替えケース
パセコストーブの持ち運びには専用ケースが勿論良いのですがクイックキャンプのトラッシュボックスもシンデレラフィットでとてもお勧めです。
カラーはカーキ・ブラック・サンドの3種類展開です。
ピッタリと収まり持ち上げてもそこが下手ることなく持ち運びも問題なく行えます。
ストーブを出した後はサイトに置いておいてもカッコいいですね。
ゴミ袋を広げた状態で挟めるのでめちゃくちゃ便利!
収納ケースからゴミ箱とフル活用できるのでかなりおすすめです!
価格は高くなりますがオレゴニアンキャンパーのトラッシュボックスを使用している人もいるようです。
パセコストーブのまとめ
これだけ魅力的な特徴があるパセコストーブ。
間違いなく今年ヒットしそうなので早めの購入をおすすめします。
石油ストーブは毎年すぐ売り切れるので、パセコストーブも売り切れ確実。
話題のパセコを是非ゲットしてみて下さい。