かれこれ2年ほど前に購入して幾度かストームクッカーLブラックを使用してきました。
ストームクッカーは結構高価なキャンプギアなので購入するかどうか迷っている方は多いと思います。
今回はトランギア ストームクッカーL ブラックの良いところやイマイチなところ、その他諸々の使用感などを赤裸々に書いていきたいと思います。
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ストームクッカーの外観と内容物
まず収納状態のストームクッカーはこのような状態になります。
黒くコーティングされたストームクッカーはなんともカッコいいです。
収納状態を見てみると、収納したものをひとまとめにすることが出来るベルトが標準でついています。
このベルトがあることで収納状態でもしっかりと固定ができ、非常に便利なのもグッドなポイントです。
中身を開けてみるとこのような感じに収納されています。
フライパン部分が収納時の蓋の役割を担っていて、中に鍋やアルコールバーナーが入っています。
では早速内容物を見ていきましょう。
内容物はこのような感じです。
セット内容
- フライパン(収納時にフタになっていた部分)
- ソースパン2つ (容量1.5Lと1.75Lの鍋)
- 風防兼ゴトク(写真左側上下2つのパーツを重ねて使用)
- 持ち手
- アルコールバーナー
先程の写真に写っていた黄色い袋はアルコールバーナーと持ち手が入っています。
この袋に入れて収納しないと鍋の内側が傷ついてしまうので、黄色い袋は捨てないようにしたほうが良いです。
ストームクッカーのこのセットを1つ持っていくことで2人分+小さな子供の分くらいの料理はまかなえるのではないでしょうか?
フライパンや鍋の内側にはノンスティック加工がされていて、焦げ付きが少なく洗うときもさっと汚れが落ちてくれるのでかなりありがたいです。
写真では少し分かりづらいからもしれませんが、少し表面がザラついている感じがあります。
このノンスティック加工は通常のフライパンなどと同様ですが、傷がつくことで剥げてしまうので取り扱いには注意が必要です。
フライパンや鍋などをセッティングしてみる
では次に使用できる状態にセッティングしてみましょう
鍋のような2つのパーツを写真のように重ねます。
その中にアルコールバーナーがすっぽりと入るので、燃料用のアルコールを入れた状態ではめておきます。
この装置は風防&ゴトクとしての役割と、効率の良い空気の取り入れ口という機能性を兼ねています。
風防部分に3つの銀のパーツが見えますが、
このパーツは折りたたむことも展開することもできます。
フライパンを使うときは展開してあげて、その上にフライパンを乗せる形になります。
フライパンを使用する際にはこのような形になります。
次に鍋を使用する際です。
鍋を使用する際には3つの銀のパーツをさっきとは逆に折りたたみます。
そうすることで風防のなかにスポッと鍋が入るような状態で鍋調理をします。
次に持ち手ですが、フライパンや鍋のフチを挟むことによって持ち手になります。
しっかりと掴むことで安易感があります。
しかし持ち手自体にロック機能があるわけではないので手を離すとこのうような状態になりますが、落ちたりはしないような機構になっています。
次にアルコールバーナーに火を付けてみます。
アルコールバーナーの中に燃料を入れた状態でチャッカマンなどで火を付けます。
そして火力調整&消火用の蓋をかぶせるとこのような感じです。
アルストの蓋はスライド出来るようになっており、火口部分を大きく開くと火力が大きくなり、小さく開くと弱火になり、閉じることで消火することができます。
ストームクッカーの良いところやイマイチなところ
なんとなくストームクッカーの使い方がわかったと思います。
ここからは2年間以上使用してきて、良い点、イマイチな点、など感じたことを書いていきたいと思います。
ストームクッカーの良いところ
①コンパクトなのに2人分以上の料理ができる
収納時の写真を見ていただければわかると思いますが、2人分の料理が出来る割にはコンパクトだと個人的に思います。
炒めものをして、汁物を作って、もう1つの鍋で炊飯も容易にできます。(1つの熱源だけではすこし厳しいですが)
収納したらコンパクトになるし、色々な場面で役立つギアです。
②ノンスティック加工で焦げ付かない
これは個人的にはかなりグッドです。
一番感動したのは、お米炊くとき。
いつもはアルミのクッカーで炊いていていつも焦げ付きで洗い物が大変だったのですが、試しにストームクッカーで炊いてみると一切焦げ付いていませんでした。
これには本当に感動しました。
③アルコールバーナーの火力が安定している
ストームクッカーはしっかりとした風防がついているため、風に弱い炎も安定して火力を維持することができますし、超弱火でも火力が安定します。
火力で恩恵を受けるときはズバリ、『炊飯』のときです。
ガスでお米を炊こうとすると終盤は超弱火で置いておかなければいけません。
ですがガスの場合よく消えているんです(経験ある方多いと思います)
一方でアルコールバーナーは超弱火でもずっと燃えていてくれるのでかなり重宝します。
④なんといってもかっこいい
多少不便であっても自分が気に入るような外観だと可愛く見えてくるものです。
ストームクッカーは収納したらコンパクトになるのに、風防も兼ね備えた機能性などもあってかなり気に入っております。
まだまだ色々ありますが、大きく挙げるのなら上記のような点は私が気に入っているポイントです。
ストームクッカーのイマイチなポイント
①フライパンが浅い
フライパンがついているので料理の幅が広がりますが、なんといってもフチが浅い。
炒めものをしているときなどこぼれないように気を使う必要がありますし、油が散る量が多くなってしまいます。
少しフチを高くしたところで収納時のコンパクトさは損なわれないと思うので、これはマイナスポイントです。
②アルコールバーナーの火力調整がかなりしづらい
アルコールバーナーを使用したことがある人ならわかると思いますが、アルコールバーナーは使用時にかなり熱くなります。
ですがストームクッカーの場合、構造上上からしかアクセスすることができずに火力調整がかなり難しいです。
アルコールバーナーから勢いよく火が上がっているのにその中に手を突っ込むことは難しく(超耐熱グローブがあれば別ですが)、いつもステンレス製の箸2本使ってスライドをいじって火力を調整しています。
③強火はどうしてもガスに劣る
これはアルコールバーナーを使う場合にはどうしようもない問題ですが、やはり強火をつかって一気に食材に火を通したい場合はガスより劣ります。
(火元から離れる分フライパンは特に)
④収納時に気をつけないと傷がつく
例えば下記画像にある収納時のベルト部分
このベルト同士を繋ぎとめる金具をフライパン側に持っていくと傷がついてしまいます。
最初気づかずにやってしまって結構傷がついてしまいました…
また、一番の問題が風防の3本のゴトクです。
収納時にこのような布をかぶせておかないと…
このようにフライパンの中を傷つけてしまいます…
ここは所持している人が気をつけないといけない部分ですね。
どんなギアにも良い点や悪い点がありますので、そこは自分自身の考え方や使い方で解決できる範疇のものすごく良いギアだと思います^^
トランギアストームクッカーはガス化も出来る!!
先程イマイチな点として『アルコールバーナーの火力調整がしにくい…』という点を挙げました。
実はこれはストームクッカーのみならず、アルコールバーナー全体のデメリットといっても良いかもしれない問題なのです。
その問題を解決してくれる商品で、このようなものもあります。
トランギアストームクッカーをガス化出来るという専用のガスバーナーです。
画像を見てみるとOD缶を使用するみたいですが、おそらくアダプターなどを利用すればCB缶でも利用は可能なのかなと思います。(完全に合うアダプターなどがあるかは自己責任でお願いいたします)
こちらの製品を使用することで火力調整の煩わしさから開放されることは間違いないと思います。
ただし、実際に商品を触ったことがないのでなんとも言えませんが、ストームクッカーは風防性能が良いと言いましたがその代償として、フライパンや鍋が上にあるときには火元を目視できません。
火力を調整する際は一旦鍋やフライパンをどこかに置いておく必要がありますが、慣れれば問題ないでしょう。
また冬などの寒い時期にはやはりガスよりもアルコールバーナーのほうが優れている点が多いので、使い分ける必要がありそうですね。
現在日本では正式には販売されていない為、個人で輸入するか業者を探して購入する必要がありそうです。
また価格は大体1万円ほどするので、なかなか手が出ないですね。
安価な互換品などはAmazonなどで見つけることはできましたが、炎を扱うということは危険も伴うことなので安易に手を出すべきではないと個人的には思います。
ストームクッカーは他にも様々なパーツが販売されているので、トランギア公式ホームページを見るのも楽しいです。
公式ホームページはこちら
トランギア ストームクッカーのサイズはどれがいい?
ストームクッカーのサイズには「ストームクッカーL」と「ストームクッカーS」の二種類があります。
このサイズ選びに関しては困っている人は多いのではないでしょうか?
ストームクッカーのサイズ選びに関してはズバリ
バックパックでのソロキャンプや登山、ツーリングで使うのならストームクッカーSサイズ
普通のソロキャンプや2人以上で使用するならストームクッカーL サイズで問題ないと思います。
Sサイズでもソロなら十分に使えますが、Amazonのレビューなどを見てみるとソロでもLサイズが丁度いいと言っている人もいましたし、私自身もソロキャンプ時代からLサイズを使ってきましたが丁度いいサイズと思っていました。
パッキングをかなりコンパクトにしたい!という方以外はLサイズで良いのではないかな?と思います。
色々なモデルがありますが、全モデル共通でSサイズとLサイズがあり、モデルごとに違いはありません。
ストームクッカーを選ぶ際にはまずはサイズを決めてからのほうがスムーズです^^
各種トランギア ストームクッカーの紹介
先程、LサイズとSサイズがあると言いましたが、どのようなモデルがあるのかを見ていきましょう。
トランギア ストームクッカーS・ウルトラライト
強度のあるアルミを使って通常のモデルよりも軽量化されたモデルです。
フライパンの内側にはノンスティック加工が施されていますが、鍋には施されていません。
そのため価格はリーズナブルに設定されています。
Sサイズはバックパックソロキャンプや登山、ツーリングなどで使うのには便利なサイズ感で、もちろんすべてを1つに収納することが可能です。
重量は740g
トランギア ストームクッカーL・ウルトラライト
上記のモデルのLサイズはコチラになります。
重量は900g
トランギア ストームクッカーS・ULハードアノダイズド
先程の『トランギア ストームクッカーS・ウルトラライト』にアルミの腐食を防ぐハードアノダイズド加工を施したモデルです。
もともとウルトラライトのストームクッカーなので非常に軽量で、フライパンにはノンスティック加工が施してあるので、焦げ付きにくく洗いやすいです^^
ハードに使っても良いようにハードアノダイズド加工が施されていますが、値段が少々上がります。
重量は740g
トランギア ストームクッカーL・ULハードアノダイズド
こちらは上記のモデルのLサイズになります。
重量は900g
トランギア ストームクッカーS・ブラックバージョン
ストームクッカーS・ウルトラライトモデルの表面に黒色の塗装が施されているモデル。先程の2タイプと違いフライパンとソースパン(鍋)にもノンスティック加工が施されていますが、重量は少し重くなってしまいます。
ノンスティック加工がされている分ウルトラライトよりも価格は高くなってしまいますが、ストームクッカーでお米を炊きたい人は、鍋にもノンスティック加工がされているモデルがおすすめです。
重量は869g
トランギア ストームクッカーL・ブラックバージョン
コチラはLサイズになっております。
重量は1149g
まとめ
ストームクッカーLブラックを使用して二年ほどになりますが、非常に満足しています。
なんと言っても、「これ一つと燃料さえあれば料理はなんとかなる!」という頼もしさが個人的には非常にロマンがありますし、アルコールバーナーもガスとは違う良い味わいがあるので個人的に好きです。
ストームクッカーは所持している人も多く、ストームクッカー レシピなどで調べると多くの検索がヒットしますし、オプションパーツなんかも充実していると思います。
YouTubeなんかでも検索すると工夫して使っている人などもいるので、購入したら一度検索してみるのもおすすめです。
というわけで長くなってしまいましたがトランギア ストームクッカーl ブラックのレビュー記事は終わりになります。