※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
メスティンのシーズニングとは?
シーズニングとは簡単に言うとフライパンなどの慣らし運転の事なのですが、
メスティンの場合はコーティング作業という意味合いが強いようです。
メスティンは普段キッチンで使うフライパンやアウトドア用のクッカーなどと違ってテフロン加工やアルマイト加工などが一切されていません。
アルミ剥きだしの素材なので、どうしても食材がメスティンにくっついたり焦げ付いたりしやすい物です。
またアルミ特有の変色が起きたり、アルミ臭が食材に移る事もあるようです。
これはメスティンの特性なので基本的に仕方ないのですが、これから紹介するシーズニング(コーティング作業)をしてあげる事によって、これらの症状を軽減することができると言われています。
ただシーズニングは絶対にやらないといけない訳ではありません。
そのまま使っていてもメスティンが壊れたりすることはないです。
それにコーティングと言っても簡易的な物なので、どうしてもフッ素加工など本格的な物に比べると弱いので割と簡単に剥がれてしまいます。
ですが手順自体は簡単で手間もかかならいので、お時間があればぜひ挑戦してみてください。早速やり方を紹介していきます。
30分で出来る一番簡単なシーズニング
まずは一番簡単なシーズニングのやり方をご紹介します。
用意するものはメスティンとお米のとぎ汁のみです。
まずメスティン本体と蓋を食器洗剤などで良く洗ってください。
次にメスティンにお米のとぎ汁を入れて弱火で15~20分程コトコトと煮ます。
とぎ汁を捨てたら火傷しないよう冷めてから水で洗ってください。
乾燥させればシーズニングの完成です。
これだけのステップで完了するのでとても簡単ですね。
シーズニング後のメスティンは薄い膜が張っているように見えなくもないです。
ただこの方法だとシーズニング出来るのはメスティンの内側だけです。
アルミ臭が食材に移らないようにする効果はありますが、
直接火が当たるメスティン外側はシーズニング出来ていないので、効果としては今一つです。次のやり方では内側と外側、両面をシーズ二ングする方法をご紹介します。
先ほどはメスティンにお米のとぎ汁を入れて煮ましたが、
今度はメスティン以外の大きめの鍋などが必要になってきます。
写真の鍋だと少し小さいですが、途中でひっくり返せば全体を煮ることができます。
手順としては鍋にとぎ汁を入れて、メスティン本体もフタも放り込みます。
この状態で15~20分程ぐつぐつと煮ます。
とぎ汁を捨てる→水洗い→乾燥
以上のステップで完了です。
最初とあまり変わらないですね。
※注意点として、ハンドルのゴム部分は一緒に煮込まないようしてください。
外してから作業してください。
フタと本体は取り外して行います。
この方法ならメスティン全体をシーズニングする事が出来ます。
どちらにしても強力なコーティングという訳ではないので、使用するうちに剥がれてきてしまうのは避けられないです。
定期的なシーズニングを心がけるか、もしくはシーズニングなしでガンガン使うというのもありですね。
メスティンのシーズニングは牛乳でも出来る?野菜くずは
先ほども書きましたがシーズニングをする際はハンドルのゴムは取り外さなければなりません。
あと、シーズニング後は洗剤で洗い流す事もNGです。
洗剤を使って洗えないというのは少し致命的な弱点のような気もします。
もう一点注意点としてはアルミなので重曹を使う事もNGのようです。
シーズニングしたメスティンを洗剤で洗ってみた
シーズニングして乾燥させたメスティンですが、とぎ汁でかなり汚れてしまいました。
ここは実験として、シーズニングしたばかりのメスティンをすぐに洗剤と柔らかいスポンジでゴシゴシと入念に洗ってみました。
結果、シーズニング前と見た目は変わらなくなってしまいました。
やはりシーズニング後は基本、水洗いだけになるようですね。
シーズニングって必要なの?やらないとダメ?
実はシーズニングは、必ずやらないとメスティンの性能が落ちる!という物ではないです。
個人的にはやってもやらなくてもいいのかなと思います。
メスティンが多少変色したり焦げ付いたりして使い込んだ雰囲気も良いと思いと思います。
ガンガン使い倒すワイルドなスタイルも似合うと思います。
また、シーズニングは手順が簡単な分、定期的な施行が必要になってきます。
それはそれで面倒ですよね。
キッチンで使うフライパンなどのようにメンテナンスフリーにしたい場合は、テフロン加工(フッ素加工)やセラミックコーティングなどを
施行する方法もありますので記事の最後の方で紹介します。
シーズニングしないでご飯を炊いてみた!臭いは?変色は?
シーズニングをしないとご飯は本当にアルミ臭くなるのか?
シーズニングする前の新品のメスティンでご飯を炊いてみましたが結果アルミ臭さは全く感じませんでした。
もちろんシーズニングしない代わりに食器用洗剤で良く洗い流してから調理しています。
ご飯をかいでもご飯のいい匂いしかしません。
メスティンでのご飯の炊き方に関しては、こちらの記事で紹介しています。
私的には臭いの問題としてはシーズニング無しでも問題ないと思いました。
ただメスティンでお米を炊く前に必ずとぎ汁が発生すると思うので、もし時間があれば、ご飯を炊く前にシーズニングしてあげてもいいかもしれませんね。
ですが、炊飯してる時点でシーズニングに近い効果がありそうですよね。
メスティンはシーズニングしないと焦げる?
今回、シーズニングなしの状態で固形燃料を使った炊飯を5回ほど連続で行ってみました。
20分~27分くらい熱していましたが、結果として一度も酷い焦げ付きなどは起きませんでした。
固形燃料ならそこまでの大火力になりませんし、メスティンと固形燃料の炊飯は相性がとてもいいですね。
もちろん裏側も焦げは発生しなかったので、私としてはシーズニングなしでも固形燃料との炊飯なら大丈夫だと思います。
若干の焦げたとしてもスプーンでカリカリ削れば取れます。
メスティン側に焦げが残るようなことはなかったです。
シーズニングをすることによってどこまでメスティンの焦げなくなるか分かりませんが、
そもそも焦げにくい料理を選ぶというのが大事そうですね。
炊飯は焦げにくいけど空焚きは危険 燻製はしない方がいいかも
メスティンは軽量化のためか、厚みが0.8mmに抑えられています。
素材もアルミ製ですし正直、頑丈さや耐久性は劣ると思います。
空焚きなどの料理には向いていないような気がしました。
試しにメスティンで燻製に挑戦してみたのですが、少し剛性が落ちてしまったような気がします。
あまり気にしてませんが歪んでフタが閉まりにくくなってしまいました。
ちなみに燻製ですが、初めてやったわりには上手く出来たと思います。
ウインナーはまあまあという感じでしたが、自家製の味玉はとても燻製の香りが染み込んでいました。
よく調べないでやったのですが、火は相当の弱火で、燻製する時間もかなり短めにしました。底に詰めたチップは色が変わっていませんでした。
チップは何種類もあったのですがよく分からないのでサクラチップと言う物を購入しました。
具材に関してはウインナー、味玉、他にチーズ、ベーコン、魚介類全般、なんでもアリですね。
二回目は少し調べてから挑戦。
煙が出る位がいいと書いてあったので、煙が出る位の弱火で少し長めに15分くらいやってみました。
15分だと少し長すぎたのかウインナーは少しパサパサになってしまいました。
ナッツはなんか臭くなったなという印象であまりおいしくはありませんでした。
かなり弱火でやったのですが、おそらくこの時に少し歪んでしまったようです。
燻製は美味しいのですが、メスティン以外の丈夫なクッカーか専用の器具でやった方がいいなと思いました。
メスティンは何でも出来る万能クッカーという訳ではなく、料理によってかなり向き不向きがあると思いました。
固形燃料は便利ですが、火力の調整が出来ないのと燃焼時間が決まっているので、炊飯や鍋物など大体の火力と燃焼時間が決まっている料理じゃないと使いにくいですね。
メスティンのアルマイト加工・テフロン加工(フッ素加工)
新品のメスティンは何のコーティングもかかっていない状態ですが、後付けでテフロン加工(フッ素加工)やセラミック加工をする事も出来ます。
こういった加工でしたらシーズニングと違って、一度行えばそうそう剥がれないですね。
本体内側をテフロン加工する事によって焦げ付きづらくなりますし、炒め物や焼き物も出来る用になります。こびりつきがなくなるので洗いやすいのも嬉しいですよね。
ノーマルのメスティンだとウエットティッシュで拭き取った程度では拭き取れないので、アウトドアで使う時は結構ストレスだと思います。
家に帰ってからしっかり洗えばいいのですが、その間ちょっと不衛生ですよね。
本体に施すのはセラミックコーティングと言って、メスティンの強度を保つ為の物です。
しかしこういった加工は基本的に加工業者などに施行して貰わないと行けません。
その場合、一般的な金額としてメスティン本体内側だけで1600~2000円前後はするようです。
そこまで高くないなと一瞬思うかもしれませんが、メスティン本体の定価が1760円(税込み)であることを考えると、加工費の方が本体を上回ってしまうという逆転現象が起きてしまいます。
しかも本体の内側、本体外側、フタ内側、フタ外側・・・とフルコースで行うと、送料などを含めて10000円前後はかかります。
たしかに最強のメスティンが誕生するかもしれませんが、少々二の足を踏んでしまうお値段ではあります。
テフロン加工をするとアルミのメスティンが軟化したり歪みが出たりするケースもあるそうなので注意が必要です。
高熱で処理する為でしょうね。
外側のセラミックコーティングも合わせて行えば補強出来るようです。
快速旅団 http://www.kaisoku.org/mart_m/cooker/nsmt.html
他の手段としては、最初からフッ素加工を行ったモデルを購入する事も出来ます。
快速旅団というサイトの物が有名なようですが現在は在庫切れになっていますね。
もちろんノーマルよりは高いですが、初めから加工してある物を買った方が手っ取り早くていいですね。
アルミ無垢のメスティンは安くてガンガン使えるのですが焦げやすさや強度には少し不安がありますので焦げ付きや扱いを手軽にしたいのであれば、他ににテフロン加工されたクッカーを購入するというのもひとつの手かもしれません。
因みにメスティンはネットで買う時は定価より跳ね上がっている時があるので注意してください。
レギュラーメスティンの定価は1600円です(税抜き)
メスティンのフッ素加工をDIY
自分で簡易的なフッ素加工を行えるキットもあるようです。
その名もフッ素革命。
少し古めかしいデザインとネーミングではありますが、自宅で簡単にフッ素コーティングが出来るようです。
実際に使ってみましたが一回フッ素加工を行えば少しの間は効果が持続するように思います。
一本持っていれば当分使えそうな量がありますし他のクッカーやシェラカップなどにも使えるので重宝します。
また自宅の鍋やフライパンにも使えるので一本買ってみても面白いかもしれません。
フッ素革命11 Light 200mlセット
フッ素革命11 Light 30mlセット
フッ素革命の使い方
フッ素革命をすると焦げ付き防止やこびり付きを軽減することができます。
使い方は簡単なので新たにメスティンやクッカーなどを購入した際にはコーティングしておくと安心して使えると思います。
今回はシェラカップにフッ素加工をしてみて、水のはじき具合をチェックしてみました!
フッ素革命を一吹きします。
付属のスポンジで塗り込みます。
しっかりふき取り少し火にかけてなじませます。
これを2~3回繰り返すとこのような感じで水をしっかりはじくフッ素のコーティングができます。
フッ素革命11 Light 200mlセット
フッ素革命11 Light 30mlセット
メスティンのシーズニングのまとめ
- 米のとぎ汁で15~20分ほど煮込めばOK
- 出来れば鍋などでメスティンをまるごろ煮込むとよし
- シーズニングすると洗剤はNG
- アルミなので重曹もNG
- シーズニングはしなくてもいいかも・・・
- メスティンの料理には向き不向きがある
- 少し高いけどフッ素加工、セラミック加工という手もあり。