アウトドアでお湯を沸かしたり、調理をする時に火器は必需品。
火器のなかでもガスバーナーはガソリンやアルコールを燃料とするバーナーに比べて、気軽に使える便利なアイテムです。
一口にガスバーナーといっても、シングルバーナー、ダブルバーナー、OD(アウトドア)缶とCB(カセットボンベ)缶とさまざまな種類のガスストーブが市販されているので、どれを選んだらいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか。
私も今までいろいろなガスバーナーを使用してきましたが、最終的にたどり着いたのは今回ご紹介する「SOTO(ソト)レギュラーストーブST-310」。
CB缶(カセットボンベ)を直接接続して使用するシングルガスバーナーです。
「SOTO」は工業用バーナー製造会社である「新富士バーナー株式会社」がアウトドア専門で立ち上げたブランド。
いわば炎のプロフェッショナルが作っているガスバーナーなので、高い技術力に裏打ちされた安心・安全な製品です。
今回は初心者からコアなキャンパーまで幅広い層から圧倒的な人気を誇る「ST-310」の魅力をお伝えしたいと思います。
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ST-310の兄弟機種ST-340が2022年新作機種として販売される?
追記 2022/03/01
とても気になるじょうほうなので追記させていただきます。
SOTOの2022年春の新作にはこの記事でレビューしているレギュレーターストーブST-310の兄弟商品としてレギュレーターストーブ Range ST-340が発売されるようです。
従来モデルのST-310との違いはバーナー部分の口径が大きくなり広範囲に加熱できるようになっているとのことですよ。
ST-310では一点集中型の炎でしたのでそこを改良した点が大きな違いです。
火力はST-310の2,500Kcal/hだったのがST-340は2,800Kcal/hに高火力に。
バナー部分の他にもRange ST-340では点火アシストレバーが標準装備になったりととても使いやすそうで間違いなく人気になりそうな予感がしますね。
まだ、公式ページでも記載がなく一部のメディアのみの掲載なので公式ページには注目していきたいところです。
詳しくはキャンプハックに掲載されていますので是非ご覧ください!
SOTOレギュレーターストーブST-310の仕様
外形寸法 | 幅166X奥行142X高さ110mm(使用時・本体のみ) 幅140X奥行70X高さ110mm(収納時) |
---|---|
重量 | 330g(本体のみ) |
発熱量 | 2.9kW(2,500kcal/h) |
使用時間 | 約1.5時間(ST-760 1本使用時) |
ST-310の組み立て方
「ST-310」の組み立て方はとてもシンプル。
すぐに組み立てられるので初心者でもフィールドであわてることはありません。
まずはCB缶を本体のセットします。
ガスの調節つまみがちゃんと閉まっているか必ず確認してから、CB缶の溝と本体の突起が合うように取り付けます。
折りたたまれた状態の五徳の脚を広げます。
脚の突起部を溝に入れることにより固定できます。
脚にはバネがついているので、突起部を溝に合わせるとバネが伸びてカチャっとはまります。
SOTOレギュレーターストーブST-310の特徴
「ST-310」をおすすめする理由はいろいろとありますが、扱いが簡単なので初心者でも手軽に使える点、また高性能なのでとても信頼のおける点が挙げられます。
とても使いやすく見た目もかっこいい「ST-310」の特徴を紹介します。
CB(カセットボンベ)缶が使用できる
燃料がCB(カセットボンベ)缶なのでコンビニやスーパー、ホームセンターなので購入できます。
ガソリンや灯油を燃料とするガスバーナーと比べて、燃料の取扱い・保管が簡単なので初心者にもおすすめ。
さらにCB(カセットボンベ)缶はOD(アウトドア)缶に比べて安いのでランニングコストを抑えることができます。
軽量・コンパクト
脚を折りたたんで収納すれば手のひらに収まるほどコンパクトになります。本体重量は330gとアルミ缶飲料1本ほどで、ソロキャンプにはうれしいサイズ感。アウトドアでお湯を沸かしたい時に手軽に持って行けるガスバーナーです。
火力が強く安定している
CB(カセットボンベ)缶の弱点は外気温が低くなると火力が低下してしまうことです。「ST-310」はマイクロレギュレーターという機能により、低温時でも高い火力を保つことができます。また外気温がそれほど寒くない時でも、長時間使用するとガスの気化熱によって、CB(カセットボンベ)缶の温度が下がり火力が安定しない、ドロップダウンという現象も防いでくれるのも特徴です。
五徳が安定している
五徳の外形サイズは130mmと、シングルバーナーとしては比較的大きいので安定感があります。ホットサンドプレートやスキレットなどの調理器具も問題なく使えます。また直径19cmまでの鍋なら使用可能なので、数人分の調理をする時にも対応できます。
フォルムが秀逸
「ST-310」の機能美にあふれるフォルムは眺めているだけで気分が上がります。性能を突き詰めた無駄のないシンプルなデザイン。キャンプサイトに「ST-310」があると一気に引き締まった雰囲気が演出できます。
オプションが豊富
定番である「ST-310」はオプション品が豊富なので、自分の好みに合わせてさまざまな使い方ができます。
SOTO社から発売されている公式オプションだと遮熱板を兼ねたテーブルトップが便利な「ミニマルワークトップST-3107」や肉や野菜を美味しく焼ける「溶岩石プレートST-3102」などがあります。
カスタマイズ
カスタマイズすることにより使いやすくなり、自分好みにできるのでより愛着が湧くと思います。
「ST-310」を購入したら試してみたい王道のカスタマイズを紹介します。
シリコンチューブ
燃焼中に五徳の脚の部分はすごく熱くなるので、うっかり触ってしまうとやけどしてしまう可能性があります。
シリコンチューブを足に付ければやけど防止になり、またグリップ力も上がるので五徳の安定性がアップします。
点火アシストレバー
「ST-310」の点火ボタンは、奥まったところにあるのでとても押しにくいのが欠点。
五徳が熱いうちに点火しようとするとやけどしてしまうことも。「点火アシストレバーST-3104」をつけると点火が非常に楽になり安全に使用できるのでおすすめです。
風防
「ST-310」は風防がついていないので、横から風を受けると安定しません。
簡易の風よけをつけるのも王道のカスタマイズのひとつ。正規のオプション品もありますが、ダイソーのクッキー型(5個組)がぴったりとはまるので、多くの方が簡易風防として使用しています。
ST-310の注意点
「ST-310」は使い勝手がよくとても優秀なガスバーナーですが、使用するにあたって注意する点もあります。
輻射熱に注意
五徳とCB缶を直接接続する一体型なのでバーナー部と燃料の距離が近くなります。
大きな鍋やダッチオーブンなどを使用する場合に、輻射熱によりCB缶が加熱してしまう可能性があり、最悪の場合には爆発を引き起こすことも。
大きな遮熱板などを利用して安全に使用してください。
五徳の脚が熱くなる
シリコンチューブのカスタムでも触れましたが、五徳の脚がバーナー部に近いので燃焼中にとても熱くなります。
使用した直後でも直接脚を手で触るとやけどする恐れがありますので注意してください。
弱火が苦手
「ST-310」の火力は強いのが長所ですが、反対に弱火を持続することが難しいのが短所です。
たとえばとろ火でじっくり煮物をしたい時に弱火にしておくと、風が吹いて途中で消えてしまうこともありますので注意してください。
五徳が滑りやすい
五徳には滑り止めの溝がありますが、重い鍋や鉄板などを載せるときに滑ってしまうことがあります。
バーナーパッドやクッカースタンドと併用すると安定するので、安心して使用できます。
まとめ
シングルバーナーは卓上ガスコンロとは使い勝手がちょっと違うので、初心者には扱いが難しいと思われがちですが、ちょっとしたポイントさえ押さえれば「ST-310」の使用方法はとても簡単です。コンパクトで軽量、燃料の確保や保管も容易、しかも高性能で本格調理にも対応可能なオールマイティなバーナー。
ソロキャンプのメインバーナーとしてはもちろん、グループキャンプのサブバーナーとしてもとても重宝します。
デザインもシンプルでかっこよく、さらに自分好みのカスタムを加えることもできるので長年愛用できるギアです。
アウトドアでコーヒーをいれたり、カップラーメンを作ったりするだけでもとても楽しいもの。そんな時にも気軽に持ち出せる「ST-310」は使い勝手のいいバーナーです。さまざまなシーンで大活躍しますので、バーナー選びに悩んでいるのであれば最初の一台として「ST-310」をおすすめします。