モーラナイフは1891年創業の老舗ナイフメーカーです。
ブッシュクラフト発祥の地である北欧・スウェーデンの会社で、豊富な商品と品質から多くのキャンパーなどから愛されています。
そんなモーラナイフの代表的な5種類を使ってみてわかったモーラナイフの選び方や、バトニング・フェザースティックなどに適したおすすめのナイフを紹介します。
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キャンプにおすすめのモーラナイフの種類
モーラナイフには沢山の種類が揃っているので何を基準に選べば良いか迷っている人が多いではないかと思います。
ここでは一般的なキャンプやブッシュクラフトに適しているモーラのシースナイフについて案内します。
シースナイフとはブレードとハンドルが一体になっていてシース(ケース)に収まるナイフのことです。折りたたみナイフよりも頑丈な構造でキャンプなどでハードに使うのに適しています。シースナイフについて詳しくはコチラも参考にしてください。シースナイフについて
モーラのシースナイフの種類の違い
どれも同じように見えるモーラのシースナイフですがそれぞれ用途に合わせて刃の形状や材質が異なります。
モーラナイフは同じシリーズでも鋼材(ステンレス・カーボン)やシースの形状・カラーバリエーションと複数の組み合わせることで商品数が多くなっています。
ナイフを選ぶ際には使用用途でナイフ本体の仕様を照らし合わせ購入を検討するのが良いと思います。
まずはキャンプで活躍できるモーラナイフの特徴を価格帯の低いものからご紹介します。
モーラナイフの主なシリーズ
モーラナイフ コンパニオン
刃の鋼材はステンレス・カーボンでカラーバリエーションが豊富。
低価格で初心者に人気のシリーズ
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー
刃の鋼材はステンレス・カーボンでカラーバリエーションが豊富で低価格。
コンパニオンと比べると刃厚があり強固でハードに使える。
モーラナイフ コンパニオン スパーク
刃の鋼材はステンレスのみでカラーバリエーションは豊富。
メタルマッチが削れるモーラナイフの中で一番安い。
メタルマッチも付属している。
モーラナイフ カンスボル
刃の鋼材はステンレスのみカラーバリエーションは少なめで中価格帯のモデルです。
刃の形状に変化があり手前は厚みがありハードに使え先端側は薄く細かな作業にも使えます。
メタルマッチも削れます。
モーラナイフ ブッシュクラフト
刃の鋼材はステンレス・カーボンでカラーバリエーションは少な目でモーラナイフでは中価格帯です。
ラインナップの中ではブラックコーティングを施した錆びにくいものもあります。
メタルマッチも削れます。シースの種類は3種類 SRT(波刃)のモデルもあり
モーラナイフ ガーバーグ
刃の鋼材はステンレス・カーボンでカラーバリエーションはブラックのみでモーラナイフでは最上位シリーズです。
メタルマッチも削れます。シースの種類は3種類
SRTとは波刃のことでロープなどを切るときに切りやすくギザギザになっています。
モーラナイフ選びに必要なナイフの知識
モーラナイフ購入する前に知っておきたいことがいくつかあります。
使用する際にも役立ちますので理解しておきましょう。
- ステンレスかカーボンで選ぶ
- レードの厚さや長さで選ぶ
- ハンドルの素材・形状で選ぶ
- シースや付属品で選ぶ
- フルタングで選ぶ
ステンレスかカーボンで選ぶ
ナイフの刃は主にカーボン(炭素鋼)製とステンレス製があり、それぞれ一長一短あります。
それぞれの特徴を簡単に言うと
- 切れ味を重視する場合にはカーボン(炭素鋼)製
- 手入れが楽な方が良いならステンレス製
カーボン製は手入れを油断するとすぐに錆びてしまいます。
少しの錆であればある程度は磨いたりすれば綺麗になりますが長期放置してしまうと元通りにするのは非常に困難です。
よほどこだわりがないのであれば手入れが簡単なステンレス製をおすすめします。
切れ味はカーボン製に劣りますが、錆びないため調理用や釣り用としても便利です。
とはいえ手入れが不要というわけではないので使用後はきれいにふき取るなどの最低限の管理は必要です。
ブレードの厚さや長さで選ぶ
モーラナイフは種類によってブレード(刃)の厚さが異なり、使用目的によって適した厚さがあります。
ブレードが厚いほど耐久性がありハードに使うことができます。
購入状態の薪を割ることはできませんが斧である程度のサイズにした小割の薪であればモーラナイフでも厚めのモデルで割るとこができます。
逆に、薄いタイプは食材を切ったり細かい作業をしたりするのに便利です。
写真右は3.2mmのガーバーグで左は2.5mmのコンパニオンです。
0.7mmの違いですがガーバーグの方がバトニングに向いていることがわかります。
小割にした薪でフェザースティックを作り焚き火の着火をするのも薄めの刃の方がやり易いです。
また、ブレードの長さについては10cm程度が幅広い用途で使えます。
人気のモデルはほとんどが10cm前後ですので後で紹介するおすすめの人気モデルを選べば間違いありません。
ハンドルの素材・形状で選ぶ
キャンプ用のモーラナイフで使用されているハンドルの素材は、主にプラスチックやラバーです。
プラスチックは気温や水など環境の影響を受けにくく、ラバーは手に馴染み力を入れる作業でも滑りにくいメリットがあります。ので、アウトドアで思いっきり使いたい場合にはおすすめです。
付属品やデザインで選ぶ
モーラナイフにはシース(鞘)が付属されますが、その材質も選ぶポイントです。
ナイロン製やプラスチック製は強度があり水にも強く万能なので、キャンプには最適です。
さらに、モーラナイフはカラー展開も充実しているので、しっかり吟味してお気に入りのデザインのものを見つけましょう。
ちなみに、一部MORAKNIV GARBERG BLACK CARBON LEATHER SHEATH(モーラナイフ ガーバーグ ブラックカーボン レザーシース)などのモデルにはレザータイプのシースが付属しているので、そちらも合わせて検討してみてください。
また、メタルマッチが付属しているものもあります。
メタルマッチを使いたい場合は検討の余地があるのではないでしょうか。
ブレードの形状について
キャンプ用のモーラナイフはスカンジグラインドと言われるブレード形状です。
これは刃先から根元まで均等かつまっすぐ刃が入っているタイプで、力が均等に伝わりやすく加減が簡単という特徴を持ちます。また、研ぐ際も角度の調節がしやすいので、初心者の方でも安易にメンテナンス可能です。
モーラナイフ5種類比較!使用用途で選ぶモーラナイフ
モーラナイフに何を求めるかによって選ぶ種類が変わってきます。
そこで、キャンプやブッシュクラフトのナイフの活躍する場面、バトニング・フェザースティック・メタルマッチに適したモーラナイフを実際に使ってみた感想を踏まえて紹介します。
モーラナイフ比較
- バトニング・・・バトニングに向いていいるか
- フェザースティック・・・フェザースティックの削りやすさ
- 手入れ・・・手入れのしやすさ
- メタルマッチ・・・ナイフの背でメタルマッチが削れるか
バトニング | フェザースティック | 手入れ | メタルマッチ | |
ガーバーグ ステンレス |
◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
---|---|---|---|---|
スパーク ステンレス |
△ | 〇 | ◎ | ◎ |
コンパニオン ヘビーデュティー カーボン |
◎ | ◎ | △ | × |
コンパニオン ヘビーデュティー ステンレス |
◎ | ◎ | ◎ | × |
コンパニオン ステンレス |
△ | ◎ | ◎ | × |
バトニング・薪割りに適したモーラナイフは?
バトニングをするには、やはり耐久性が高く強い力が入れやすいナイフがおすすめ!
モーラナイフ ガーバーグは、ブレードが厚くてフルタングのものだと安定しやすくて使いやすいです。
5本を使ってわかったのはフルタングのガーバーグがパワフルで適しているのは間違いないですが、他のナイフでも直径3cmくらいの小割程度の薪であればバトニングは可能です。
節などがあると破損や刃が欠ける原因になるので注意して行う必要はあります。
ガーバーグ
ガーバーグはモーラナイフの中でも唯一のフルタング構造のナイフです。
強固さではモーラナイフNO1です!
コンパニオン ヘビーデューティー
低価格帯でもコストパフォーマンスが高いです。
気兼なくバトニングやフェザースティックを楽しむならコンパニオン ヘビーデューティーのステンレスがおすすめ
フルタングのメリットはこちらの記事も参考にしてください。
フェザースティック作りに適したモーラナイフは?
フェザースティックを作ったりその他細かい作業をしたりするには、薄めの刃の方が削りやすいです。
5本を使ってみて一番フェザーナイフが作りやすいのはモーラナイフ コンパニオンですが他の4つも問題なく作れます。
刃厚3.2のヘビーデューティーのエッジ部分をコンベックス(ハマグリ刃)にすることで更にフェザーがやり易くなりました。
モーラナイフ コンパニオン
低価格で使いやすいのでフェザースティックにはお勧めです。
メタルマッチも削れるモーラナイフは?
モーラナイフには、付属品としてファイヤースターターがある商品があります。
代表的なものがモーラナイフ コンパニオン スパークです。
ナイフ自体は軽量でブレード厚さは2.5mmと薄めなので、ファイヤースティックにも使えます。
コンパニオン スパーク
ブレードの背でメタルマッチ削れてハンドルにメタルマッチが付属しています。
ガーバーグ
メタルマッチは付属しませんがモーラ唯一のフルタングで最上位クラスのガーバーグもメタルマッチが削れます。
おすすめのモーラーナイフのラインナップ
商品名 | コンパニオン ステンレス |
コンパニオン カーボン |
コンパニオン ヘビーデューティー ステンレス |
コンパニオン ヘビーデューティー カーボン |
コンパニオン スパーク |
ブッシュクラフト | ブッシュクラフト ブラック SRT |
ブッシュクラフト エキスパート |
ブッシュクラフト エキスパート SRT |
ブッシュクラフト サバイバル |
カンスボル スタンダード |
カンスボル マルチマウント |
ガーバーグ スタンダード |
ガーバーグ マルチマウント |
ガーバーグ レザーシース |
ガーバーグ ブラックカーボン スタンダード |
ガーバーグ ブラックカーボン |
ガーバーグ ブラックカーボン マルチマウント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鋼材 | ステンレススチール | カーボンスチール | カーボンスチール | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール ブラックコーティング |
カーボンスチール ブラックコーティング |
ステンレススチール ブラックコーティング 半波刃 |
カーボンスチール ブラックコーティング |
ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール | ステンレススチール | カーボンスチール ブラックコーティング |
カーボンスチール ブラックコーティング |
カーボンスチール ブラックコーティング |
刃長 | 約104mm | 約104mm | 約104mm | 約104mm | 約104mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm | 約109mm |
全長 | 約219mm | 約218mm | 約224mm | 約224mm | 約238mm | 約232mm | 約232mm | 約232mm | 約232mm | 約232mm | 約226mm | 約226mm | 約229mm | 約229mm | 約229mm | 約229mm | 約229mm | 約229mm |
刃厚 | 約2.5mm | 約2.0mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約2.5mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約2.5mm | 約2.5mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | 約3.2mm | ナイフ重量 | 約84g | 約77g | 101g | 104g | 約92g | 約123g | 約123g | 約123g | 約123g | 約123g | 約100g | 約100g | 約170g | 約170g | 約170g | – | – | – |
メタルマッチ | 〇(本体に付属) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇(シースに付属) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
税別価格 | 1900円(税別) | 1850円(税別) | 2400円(税別) | 2600円(税別) | 3300円(税別) | 4600円(税別) | 5600円(税別) | 7500円(税別) | 8000円(税別) | 8000円(税別) | 4750円(税別) | 6500円(税別) | 8500円(税別) | 10500円(税別) | 11500円(税別) | 9500円(税別) | 12500円(税別) | 11500円(税別) |
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※メタルマッチの付属ではなくナイフの背でメタルマッチが削れる形状かどうかです。
長く使い続けるためにはマスト!モーラナイフの研ぎ方・手入れ方法
モーラナイフは刃の材質問わず、定期的に研いで切れ味をキープします。
研ぎ石を使う場合は、粗い目の研ぎ石で研いでから細かい目の研ぎ石で仕上げましょう。
ただし、ナイフを当てる角度などコツがいるので、手軽にメンテナンスしたい方にはシャープナーがおすすめ!
コンパクトタイプもあるため、アウトドアにも持っていけます。
モーラナイフの持ち歩きは違法!?知っておくべき銃刀法&軽犯罪法
日本国内でナイフを持ち歩く際には必ず銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)・軽犯罪法を遵守しなくてはいけません!
銃刀法では、刃の長さが6cm以上の刃物を持ち歩いてはいけないことになっています。
ただし、「正当な理由」さえあれば携帯が許可されています。
つまり、キャンプや釣りなどでナイフを持ち歩くことは法に触れないので安心してください。
また、軽犯罪法では刃の長さに限らずナイフを隠し持ったり常備したりするのを禁止しています。必要な場合のみ携帯するようにしましょう。
まとめ|長年人気なモーラナイフはブッシュクラフトの強い味方
モーラナイフの選び方やおすすめ商品などについて詳しく解説しました。
ナイフはキャンプなどアウトドアシーンでは欠かせないアイテムですが、使いにくいものを買ってしまったり法を無視して持ち歩いてしまったりしては危険です。
必ず用途に合って使いやすい商品を選びましょう。