「ブッシュクラフト」というワードを耳にすることが多いと思います。
ざっくり説明すると、「最低限の装備で自然を味方にして生活する」ということです。
知識の豊富なキャンプ上級者が、ミニマム化にミニマム化を重ねた末たどり着く境地のようなイメージがありますが、昨今のキャンプブームにおいてそんなことはありません。
YouTubeやインスタグラム等、SNSの発達により誰でも簡単に情報収集することができるので、ブッシュクラフトは手軽にチャレンジできます。
自然の力を借りて楽しむブッシュクラフトですが、荷物を最低限にしていく上で欠かせない物が「ザック」や「バックパック」と呼ばれる、いわば荷物をまとめるカバンです。
ブッシュクラフトの本場と言われる北欧の国フィンランドで作られた、シンプルかつ大容量バックパックをレビューしていきます。
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バックパックを使用するメリット
ブッシュクラフトにおいて、必ず必要となる資源が「木」。
そのためにはキャンプ地となる場所まで車から歩くこともあるので、バックパックひとつに荷物をまとめれば運搬が片道一回で済むのです。
バックパックを背負えば両手が空くことになるので、クーラーボックスやスーパーの袋を持って歩くことができさらに効率が上がります。
一度バックパックキャンプをしてしまうとあまりにも設営と撤収が楽すぎて、大荷物での豪華なキャンプが面倒くさくなってしまうかもしれないリスクはありますね。
ブッシュクラフトは、自身の持つアイテムの中からその日の天気・ロケーション・調理内容によりパッキングするアイテムを厳選する必要があるので、パッキングの段階からワクワクでき、アイテムひとつひとつに愛着が湧いてくるのです。
SAVOTTAって?
1955年にフィンランドで誕生した、バックパックやストーブなどを展開するブランド。
創業以来、一般向けだけでなく同国の軍や警察などとも提携し、特殊な用途での高機能な製品を製造しています。
命に係わる現場でも使用され、信頼と実績のあるブランドです。
実用性を損なわないシンプルでシックなデザインが多く、デイリーユースに使えるバックパックもあります。
そんなSAVOTTAのバックパックの中でも、特にブッシュクラフトにおすすめの大容量パックパックが「BACKPACK 339」です。
【SAVOTTA】BACKPACK339 スペック
ブランド | SAVOTTA(サボッタ) |
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商品名 | BACKPACK339 |
外観寸法 | W:45cm×H:50cm×D:35cm |
ポケット数 | メインポケット×1・サイドポケット×2・フロントポケット×1 |
容量 | 約55~65ℓ(メインポケットがマチ調整可能) |
重量 | 約1.9kg(フレーム重量:650g) |
本体素材 | パラフィン加工のコットン、ポリアミド紐 |
フレーム素材 | スチール |
【SAVOTTA】BACKPACK339 どれだけ入るの!?
一人用テントでの1泊装備です。(食料・飲み物は別)
これだけの荷物がすべて収納できてしまいます。
パッキングの際、写真左上のテント本体はメインポケットの雨蓋で挟み込むようにしました。
実際に背負っている写真を見ると、かなり大きなバックパックだということが分かります。
上半身がほぼ隠れちゃっていますね。
縦長かつ重たい物がうえになるようにパッキングして重心を高くすると、体への負担が軽減されます。
【SAVOTTA】BACKPACK339の特徴
フレーム構造
純正でバックパック本体に、外付けのスチールフレームが取り付けられています。
フレームがあることでバックパック本体が型崩れせず、荷物を詰めた状態でも自立します。
フレームには調整可能なベルトが付いていて、ちょうど腰と背中の部分に当たりサポートしてくれるので、荷物のゴツゴツ感などが直接背中に伝わらず、とても安定した背負い心地です。
背中部分はメッシュ素材で、バックパック本体と背中の間に空間ができるので通気が良くなり、汗をかいた不快感も軽減してくれる役割もあります。
ちなみにこのフレームは好みにより取り外し可能ですが、メリットが大きいので取り付けたままでの使用をおすすめします。
マチ調整可能
このバックパックのとても特徴的な所が、サイドに取り付けられたコードによりメインポケットのマチ幅を約10cm調整できるところです。
パッキングの際には、まずマチを最大に広げておいてから荷物を詰め、コードで締め付けバックパックの形を整えるのがおすすめです。
。
コード部分に斧や薪ばさみを差し込み外付けできます。
コードにカラビナを取り付けなにかぶら下げるのも良いですね。
生地
パラフィン(蝋)加工されたコットン生地が採用されているので多少の雨ははじきますし、焚き火の火の粉が飛んでもコットン素材なので安心です。
過信して無茶な使い方はしないでくださいね。
【SAVOTTA】BACKPACK339各ポケットのディティール
BACKPACK339はメインポケット×1・サイドポケット×2・フロントポケット×1の構造です。
メインポケットはもちろんなのですが、サイド・フロントポケットのサイズ感と収納力も優れていて使い勝手が良いです。
それぞれのポケットを見ていきましょう。
メインポケット
まずは収納のメインとなるメインポケットからいきます。
どこか懐かしい雰囲気のシンプル構造。
コードを使って開閉するタイプなので、巾着のように口がガバっと大きく開き中がとても見やすく、アイテムの出し入れがし易いです。
試しに入れてみた350mlのビール6缶パックが縦向きに納まるマチ幅です。
メインポケットの正面向かって右側にチャックがあります。
このチャックはメインポケットに繋がっているので、雨蓋を開けなくても小さなものなら取り出すことが可能です。
グローブなど、現地で設営の際にすぐ使用するものが良いですね。
フロントポケット
フロントポケットは小物類の収納に向いています。
エバニューのウォーターキャリーバック(幅約25cm)が横向きに納まります。
サイドポケット
サイドポケットは細長いボトルなどの収納がおすすめです。
クリーンカンティーン1.9Lのボトルがすっぽり入ります。
外付けパッキング例
いくら大容量なバックパックといえども収納には限界があるので、バックパックの外側にアイテムを取り付ける必要も場合によれば出てきます。
外付けしている姿もブッシュクラフターぽくて良いですよね。
雨蓋の活用
雨蓋のストラップがかなり長いので、スリーピングマットやブランケットなどを装着できます。
底面フレームの活用
別売りのベルトを用意し、フレームを活用すれば底面にもマットを取り付けることが可能。
改善してほしいところ
長すぎるショルダーストラップ
個人差はあるかと思いますが、本体ショルダー部分のストラップが長いので、別売りのウェブドミネーターなどを活用して巻き上げておいた方がよいです。
底面の外付けに問題!?
さきほどベルトを活用して底面にもマットなどを取り付け可能と言いましたが、バック本体の底面にループがついていればさらに安定して荷物を固定できそうです。
持ち手がない
これはかなり不便です。
雨上がりのぬかるんだ地面のコンディションで設営するときに、持ち手があればとりあえず木にバックパックを引っかけておけますからね。
まとめ
信頼できるブランドの大容量かつ丈夫なバックパックですので、ブッシュクラフトのような野暮ったい使い方に持ってこいです。
モールシステムをふんだんに取り入れたデザインが苦手という方にもおすすめで、シンプルかつどこかレトロなデザインに飽きが来ず長く愛用できるバックパックだと思います。
改善点を何個か挙げましたが、どれもカスタムすればクリアできる課題ですので、トータルして非常に使いやすくブッシュクラフトにとてもおすすめできるバックパックです。