安い寝袋が欲しいけれど「冬キャンプで寒くて寝られなかったらどうしよう・・」と思っている方も多いのではないでしょうか。
寝袋は、アウトドアブランドからだけではなく、ホームセンターやドンキ・ニトリでも取り扱われており、更に中国製の参入で格安寝袋が多く販売されるようになりました。
冬キャンプを始めたいと思っている人にとって、選択肢が増えることは良いことですよね。
安い寝袋であっても、保温性を数値で示している快適温度表示などをしっかり確認すれば、冬キャンプに向いている寝袋かどうかを判断することができます。
本記事では、コスパの良い寝袋の選び方のコツとおすすめの寝袋を紹介します。
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
夏用は安い!冬用は高い?
寝袋を値段重視で選んだものの、夏キャンプにしか使用できず、冬キャンプには向いてない寝袋だったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
夏用寝袋と冬用寝袋の一番の違いは「保温性」です。
夏は低地のキャンプであれば、寝袋に保温性は必要がなく、通気性がよい寝袋を選べば快適に寝ることができるでしょう。
中には、寝袋を使わないでブランケット一枚で寝ているという方もいるかもしれません。
しかし、冬キャンプで夏用寝袋を使用すると、体が温まらず、寒くて寝られません。
そのため、冬用寝袋には中綿にダウンや保温性の高い化学繊維が使用されています。
冬用の寝袋選びには表面の加工もチェック!
また、テント内に結露が発生しやすい冬キャンプでは、寝袋の表面生地に撥水・防水加工が施してあるものが多いです。
特に中綿がダウンの場合は、水に濡れると保温性が低下するため、撥水・防水加工が重要です。
これらの機能面の違いにより、冬用の寝袋は夏用の寝袋に比べて価格が高くなります。
最近では、中国製の参入により、コスパの良い冬用寝袋が増えており、冬キャンプに興味を持っている方の選択肢を広げ、冬キャンプを始めるきっかけとなっていると言えます。
ホームセンターやドンキ・ニトリ・100均にも寝袋がある!
ホームセンターやドンキ・ニトリ・100均にも寝袋の取り扱いがあります。
アウトドア専門店に比べて、手に取りやすい価格帯のものが多いですが、中には、冬キャンプに向いていない寝袋もあります。
そのため、快適温度・限界温度を確認して使用用途に合ったものを選びましょう。
ニトリの寝袋はLOGOS製
冬キャンプに活用できる寝袋として、ニトリの寝袋を紹介します。
ニトリの寝袋は「海辺5メートルから標高800メートル」のものづくりがモットーである日本発のアウトドアブランド「LOGOS」とコラボした寝袋を販売しています。
適正温度が-2℃までの寝袋と0℃までの寝袋がありますので、キャンプする場所の最低気温を確認して選ぶといいでしょう。
どちらの寝袋も保温性と通気性を兼ね備えており、連結可能な封筒型です。
値段は約1,000円の違いですので、困ったら適正温度が-2℃の寝袋がおすすめです。
安くても正しい寝袋選びを!
安価な寝袋の中から、冬キャンプに対応できる寝袋を選ぶコツを3つ解説します。
- 防水加工
- 快適温度
- 形状
防水加工
寒い冬の時期のキャンプは、テント内があたたかくなると、結露を引き起こします。
結露が発生しても寝袋が濡れないように表面に防水加工が施してあるものを選びましょう。
ダウンが使用されている寝袋は、水に濡れてしまうと保温性が低くなりますので、注意が必要です。
快適温度
寝袋には快適温度の表記がありますので、必ずチェックしましょう。
「快適温度」は快適に睡眠できる外気の温度を示した数字です。
安眠を得られるよう、快適温度がキャンプへ行く場所の最低気温からマイナス5℃の寝袋を選びましょう。
形状
寝袋は主に「マミー型」と「封筒型」の2つがあります。
ソロならマミー型がおすすめ
「マミー型」はミイラ型の寝袋です。マミー型は体にフィットするよう作られていて、つま先から頭まですっぽり覆うことができます。そのため体温が逃げにくく、高い保温性が期待できます。一人で寝袋を使いたい場合には、マミー型がおすすめです。
ファミリーなら連結できるものがおすすめ
「封筒型」の寝袋は布団に近い感覚で使用できるのが特徴です。
封筒型はサイドにファスナーが付いており、2つの封筒型寝袋を連結できます。
小さいお子さんがいる家族や、一人で寝ることのできないお子さんがいる家族など、ファミリーキャンプには封筒型の連結タイプがおすすめです。
また、封筒型は頭の部分が開いているため、外気が寝袋の中へ入る隙間が多くあります。そのため、体に密着しているマミー型に比べて、保温性が低いです。
ニット帽子をかぶったり、寝袋の中に毛布を一枚入れるなど工夫することで、保温性を高めることができます。
安い寝袋と高い寝袋の違いは?
安い寝袋でしたら1,000円代のものから見つけることができますが、どこで寝袋の値段に差が出るのでしょうか。
安い寝袋と高い寝袋の違いを解説します。
安い寝袋は重くなる?
リーズナブルな寝袋の中綿には、化学繊維が使用されることが多いです。
化学繊維の寝袋を冬キャンプに適した快適温度にするためには、重くて、大きいサイズになってしまいます。
また、化学繊維の寝袋はコンパクトにならないため、収納時のサイズも大きくなり、場所を取ります。
中綿が化学繊維で作られている安い寝袋は、ダウンに比べて低価格です。
収納時のサイズが大きくて重いことがデメリットですが、車での移動なら持ち運びには問題ありません。
快適温度が適正であれば、値段で決めるのも良いでしょう。
寝心地に違いはある?
ダウンは軽くてやわらかいため、中綿がダウンの寝袋は圧迫感がなく、寝心地が良いです。
一方で、中綿が化学繊維の寝袋は、重くずっしりと感じます。しかし厚みがクッションとなり、中綿がダウンの寝袋より寝やすいと感じる人もいるようです。
ヨーロピアンノームの採用
「ヨーロピアンノーム」とは、EU諸国統一規格による温度(保温力)表記のことです。
有名アウトドアブランドでは、寝袋の温度表記にヨーロピアンノームを採用しています。
快適温度の表記基準が標準化されることで、消費者はブランドが異なっても対比しやすくなり、選びやすくなりました。
一方で、中国製などの格安寝袋はヨーロピアンノームを採用しているところはほぼありません。
ヨーロピアンノームを採用していないからと言って、品質が悪いというわけではありませんので、ブランド独自の温度表記に従って寝袋を選べば問題ありません。
有名ブランドの寝袋の温度帯の相場
モンベル・ナンガ・イスカの寝袋をそれぞれ快適使用温度別に価格を比較しています。
モンベル(参考)
快適使用温度の目安(℃) | ダウン | 科学繊維(エクセロフト) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
900FP | 800FP | 800FP Women’s | 650FP | バロウバッグ | アルバインバロウバッグ | |
5℃〜0℃ | ¥59,400 | ¥41,800 | ¥39,600 | ¥30,800 | ¥19,250 | ¥18,150 |
0℃〜-5℃ | ¥68,200 | ¥49,500 | ¥47,300 | ¥36,300 | ¥21,450 | ¥19,250 |
-5℃〜-10℃ | N/A | ¥55,000 | N/A | ¥42,900 | ¥22,550 | ¥20,350 |
-10℃〜-15℃ | N/A | ¥72,600 | N/A | N/A | N/A | N/A |
ナンガ(参考)
快適使用温度(℃) | AURORA light | ||||
---|---|---|---|---|---|
350DX | 450DX | 600DX | 750DX | 900DX | |
5℃ | ¥37,400 | ||||
0℃ | ¥42,900 | ||||
-4℃ | ¥55,000 | ||||
-5℃ | |||||
-8℃ | ¥60,500 | ||||
-10℃ | ¥66,000 |
イスカ(参考)
エアプラス | アルファライト | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
快適使用温度(℃) | 280 | 450 | 630 | 500X | 700X | 1000EX | 1300EX |
5℃ | ¥37,400 | ||||||
0℃ | ¥16,500 | ||||||
-5℃ | ¥47,300 | ¥17,600 | |||||
-10℃ | ¥20,350 | ||||||
-15℃ | ¥20,350 | ||||||
-20℃ | ¥22,000 |
評判の高い冬用シェラフ5~-5℃(快適温度)(amazon評価4以上)
Soomloom 羽毛量600g
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
0℃~15℃ | ‐5℃ |
素材 | 中綿 |
400Tナイロン | ダウン |
重さ | 形 |
1.1㎏ | マミー |
マミー型のダウン寝袋です。
表面素材には、400Tナイロンが使用されており、軽い防水効果があります。
参考価格 9,970円
Naturehike 560G
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
2℃程度 | -4℃ |
素材 | 中綿 |
20Dナイロン | 650FP羽毛 |
重さ | 形 |
約1.05kg | マミー |
マミー型のダウン寝袋です。
フィルパワーの数値は650と良質なダウンが使用されています。
20Dナイロン素材の表面には、撥水加工が施されており、防寒及び防湿効果があります。
参考価格 19,900円
KingCamp
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
2℃〜-10℃ | -13℃ |
素材 | 中綿 |
ポリエステル | ポリエステル |
重さ | 形 |
2kg | 封筒型 |
連結可能な封筒型の寝袋です。
表面素材にはポリエステルが使用されており、防水性と耐久性に期待できます。
裏面素材はシルクコットンですので、肌に優しい作りです。
中綿はポリエステルですので、保温効果があります。
参考価格 4,674円
KingCamp
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
-1℃ | -9℃ |
素材 | 中綿 |
ナイロン | ホローファイバー |
重さ | 形 |
1.7 kg | 封筒型 |
大きめのサイズに作られた連結可能な封筒型の寝袋です。
撥水効果のある生地が採用されており、耐久性にも優れています。
中綿には、化学繊維であるホロファイバーが採用されており、あたたかさを維持する効果が期待できます。
参考価格 6,380円
評判の高い冬用シェラフ-5~-15℃(快適温度)(amazon評価4以上)
Coleman EXTREME
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
-18℃程度 | |
素材 | 中綿 |
ポリエステル | ポリエステル |
重さ | 形 |
約2.63kg | マミー |
中綿ポリエステルで重さはありますがコンフォート-18℃はかなり魅力的です。
価格もかなり安くて7000円を切っています。
コールマンのブランド力も◎
参考価格 6,950円
Soomloom 羽毛量800g
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
‐5℃~10℃ | ‐10℃ |
素材 | 中綿 |
400Tナイロン | ダウン |
重さ | 形 |
1.3㎏ | マミー |
マミー型のダウン寝袋です。
表面素材には、400Tナイロンが使用されており、軽い防水効果があります。
参考価格 10,590円
Naturehike 980G
快適温度 | 下限温度 |
---|---|
-7℃程度 | -15℃ |
素材 | 中綿 |
20Dナイロン | 650FP 羽毛 |
重さ | 形 |
約1.6kg | マミー |
マミー型のダウン寝袋です。
フィルパワーの数値は650と良質なダウンが使用されています。
20Dナイロン素材の表面には、撥水加工が施されており、防寒及び防湿効果があります。
参考価格 29,900円
まとめ
本記事では、冬キャンプで快適に寝られるコスパの良い寝袋を検討している方に、冬用寝袋の選び方のコツを解説しました。
安い寝袋の中綿には化学繊維が使用されるので、中綿のダウンに比べて大きくて重くなり、収納時にかさばってしまうデメリットはありますが、快適温度が適正な数値であれば冬キャンプでも心地よく眠ることができます。
冬キャンプを始めたいと思っている方は、手に取りやすい価格帯の寝袋から購入してみてはいかがでしょうか。