キャンプでの大きな楽しみと言えばご飯!
夕日をバックにお酒を持って腰掛け、風の涼しさを感じながら焼いたお肉に舌鼓を打つ。
まさに至福のひとときですよね。
もちろん白ご飯を食べることもよくあります。また外で炊くご飯って美味しいんですよね。
でも炊飯のためだけに飯盒を持っていくのって荷物が増えるし、そもそも飯盒で炊飯すると焦げ付いたり失敗したりすることもあります。
もっと手軽で失敗しない炊飯方法はないのでしょうか。
実は、手軽で失敗知らずの炊飯方法があるんです。
その方法はシェラカップ炊飯!ほんとに手軽で美味しく炊けますよ。
ということで、今回はシェラカップを使った炊飯についてご紹介します。
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抜群のコストパフォーマンス!炊飯にも使える100均のシェラカップ
シェラカップにも様々な種類がありますが、今回は100均のセリアで販売しているシェラカップを使います。
シェラカップとはアウトドア用の万能調理器具
シェラカップとは、アウトドアで使用されるステンレスやスチール製の金属カップで、マグカップや取り皿、鍋の代わりまで務めることができる万能調理器具です。
登山家なども愛用することが多いアイテムですよ。
直火でも使用できるため、シェラカップ1つあれば焼く、煮る、沸かすなどの簡単な調理も行うことができます。
形状も口が広く底が浅い作りになっているため、バーナーの上でも安定して使うことができます。
シェラカップ自体は非常に軽くわずか100g程度。
さらにシェラカップ同士を複数枚重ねることができる収納製の高さも持ち合わせています。
登山をする人なんかはカラビナでバッグに吊るしたりしますね。
コストパフォーマンス重視なら絶対にセリアの100均シェラカップ
セリアならそんな便利なシェラカップが100円で買えてしまいます。
有名ブランドのシェラカップだと、1点1,000~2,000円ほど。
家族の分までそろえようと思うと、1万円もかかってしまうこともあります。
人によっては、購入するのに躊躇する人もいるでしょう。
それが、セリアなら1つ100円。およそ10分の1以下の金額です。
5人家族全員分購入しても、税込み550円。この金額なら気軽に購入することができますよね。
もちろん機能は同じとは言えず、セリアのシェラカップには目盛りが付いていないため、水の量を知ることができません。
さらに、直火での使用禁止との注意書きがあるため火にかける時は自己責任になります。
それでも100円で買ったとは思えないほど使えるアイテムであることには違いありません。
コストパフォーマンス重視の方なら、絶対に外せないアイテムでしょう。
シェラカップ炊飯に必要な道具!固形燃料が最適!
シェラカップ炊飯に必要な道具は以下の通りです。
<シェラカップ炊飯に必要な道具>
- シェラカップ × 2
- お米 0.5合
- 水 100ml
- 固形燃料
- ポケットストーブ
シェラカップは2つ用意しています。
飯盒やメスティンには蓋がありますが、シェラカップには蓋がありません。
そんな時は別のシェラカップを蓋として使ってしまいましょう。
当たり前ですが、サイズがぴったりなのでしっかりと蓋をすることができます。
別にしっかりと蓋ができるものがあれば、シェラカップは1つでもOKです。
お米は0.5合分を準備します。
0.5合分だと、大人の茶碗1杯分強、子どもの茶碗だと2杯分くらいのイメージです。
キャンプ場に行く前にあらかじめ0.5分を量って、袋に分けておくと楽に作業に入れますね。
白米は、計量カップすり切り1杯で180ccを量ることができ、これを1合として見ることができます。
そして、炊き上げるのに必要な水の量は、およそ1.2倍の200cc程度が必要になります。
お米0.5合だと半分の水の量で100mlですね。もちろんお米を洗う時の水の量は別ですよ。
熱源は固形燃料を使用します。旅館や飲食店で一人用鍋に使う青色の燃料ですね。
この固形燃料と五徳兼風防にもなるポケットストーブを使用して加熱していきます。
別に五徳や風防になるものがあれば、ポケットストーブは必要ありません。
固形燃料は着火後火力が強くなっていき、強火の状態が続いてから徐々に火力が落ちていきます。
最後には弱火の時間が続き、着火から20分ほど燃焼した後に火が消えます。この火力の減衰加減によって、自動で炊飯を行うことができるのです。
100均のシェラカップを使った炊飯方法を徹底解説!
100均のシェラカップで炊飯を行う場合、次の手順で行います。ほとんどの時間はほかりっぱなしになります。
調理や焚き火の準備の合間にも美味しいごはんが炊けてしまいますよ。
シェラカップ炊飯の手順
- シェラカップにお米を入れて洗う
- お米を水に浸して給水する
- シェラカップを固形燃料で加熱する
- 火が消えて10分ほど蒸らして完成
では、各手順について詳しく見ていきましょう。
①シェラカップにお米を入れて洗う
まず、シェラカップの中にお米入れて水で洗っていきます。無洗米を使うという人は読み飛ばしてくださいね。
指の腹でやさしく30回ほどかき混ぜながら洗っていきましょう。
シェラカップの底が浅くお米がこぼれやすいので、注意して行うといいですね。
ざるを使うと洗いしすいしこぼれることもないですが、準備や片付けが面倒くさいのでいつもシェラカップで洗ってしまいます。
②お米を水に浸して吸水させる
シェラカップに計量した水を入れて30分ほど、冬場だと1時間ほどお米を浸しておきます。
こうすることによってお米が水を吸い、美味しいご飯を炊き上げることができるようになります。
しっかり浸しておかないと、炊きあがった時に芯が残ったご飯になってしまいます。
炊飯が失敗する原因の1つが、この吸水時間の不足です。
炊飯をする時はまずここまでの手順を済ませておいて、他の作業に入るといいかもしれませんね。
100mlの水を入れるとだいたい人差し指の先端から第一関節の高さになります。
計量カップがない時は人差し指をシェラカップに立ててみて、目安にしてみてください。
ちなみに、ここまでの作業には火や刃物を使った危険な作業がありません。
小学生くらいの大きさの子なら任せてしまえる工程なので、お子さんと一緒に炊飯に挑戦してみるのもよさそうですね。
③シェラカップを固形燃料の火にかける
1時間の吸水が終わったら、ポケットストーブの上にシェラカップを置いて、固形燃料に着火します。
くれぐれも火傷には中止してくださいね。
着火から5分ほど経つと中の水分が沸騰する音が聞こえ始めます。10分後くらいからシェラカップと蓋の間から蒸気が漏れはじめ、やがて吹きこぼれに変わります。
ここでポイント!加熱する時に蓋がずれると中の蒸気が逃げてしまい、焦げ付きの原因になってしまいます。蓋の上に大きめの石や薪などの重しを乗せて、吹きこぼれによって蓋がずれないようにしておきましょう。
15分を過ぎるとやがて吹きこぼれもなくなり、炊飯の最終段階に入ります。ここまで来たら完成したも同然ですね。
超弱火になりますが、火が完全に消えるまでの数分間じっくりと待ちましょう。
④火が消えて10分ほど蒸らして完成
火が消えたら、蒸らしの段階に入ります。ポケットストーブからシェラカップを下ろして、10分ほどそのまま待ちましょう。
ご飯が周りの余分な蒸気を吸い、よりふっくらな仕上がりとなります。
美味しいご飯のできあがりです。
シェラカップ炊飯の蓋はアルミホイルで代用OK!
今回は、シェラカップ炊飯の蓋としてもう1つのシェラカップを使用しました。しかし、使えるシェラカップが1つしかないという時もありますよね。
そんな時も大丈夫。アルミホイルでも代用することができます。
やり方は簡単!きちんと圧力がかかって炊きあがるようにアルミホイルできれいに覆うだけ。端は折り込んで簡単にはずれないようにしておきましょう。
アルミホイルも、スーパーで売っている普通のアルミホイルで大丈夫ですよ。
まとめ
今回は、セリアのシェラカップを使って炊飯する方法について説明してきました。
シェラカップを上手に使うことで荷物をぐっと減らすことができます。ソロキャンだけでなく小さなお子さん連れのファミリーなどには特におすすめですよ。
ぜひ、シェラカップを使った炊飯に挑戦してみてくださいね。