キャンパーの中ではもはやオイルランタンの王道と言っても過言ではないフュアーハンドランタン。愛嬌のあるフォルムと豊富なカラーバリエーションで、コスパ最強のアイテムです。
そんな人気なフュアーハンドランタンですが、一部のユーザーからは燃料漏れした!なんていう声も聞かれます。今回はそのような燃料漏れを防ぐ対策と日常のメンテナンスについてご紹介していきます!
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フュアーハンドランタンとは
知らない方のためにざっくりとご説明しますが、フュアーハンドランタンは灯油やオイルを燃料とするランタンで、1893年にドイツで誕生しました。
その無骨なフォルムと実用性で世界的に愛されており、ドイツ軍でも採用しているようです。
日本国内でも多くのアウトドアショップで取り扱っているため気軽に手に入れることができます。
フュアーハンドオイルランタンの特徴
ランタンの燃料はLEDや電池、ガス、ガソリンなど様々です。それぞれ良い点と悪い点があるため、使う人の好みや用途によって使い分けるのがベストかと思います。
ここではオイルを燃料とするフュアーハンドランタンの長所と短所をご紹介します。
温かみのある明るさ
オイルランタンの最大の人気ポイントはやっぱり温かみのある火の暖色系の明るさです。
サイト全体を照らせるようなダイナミックな明るさはありませんが、手元やその周囲をほんのりと、ゆらゆらと火が揺れる様子を楽しみながら照らしてくれます。
癒し効果が絶大で、これこそキャンプ!これこそランタン!といった印象です。
燃料費が安い
フュアーハンドランタンは灯油を燃料とし、ほかの燃料に比べてコスパは絶大です!
タンク容量が340mlで、火の大きさにもよりますがおよそ20時間の燃焼時間です。
また、灯油の匂いが気になるという方は、少し割高にはなりますが、パラフィンオイルがオススメです!
臭いのほか、ススもほとんど出ないため扱いやすく、人気の燃料です。
パラフィンオイルにはハーブの匂いで虫を寄せ付けない効果のある商品もあります!夏場の使用にオススメです!
フュアーハンドランタンは着火が簡単
初心者にとってランタンの着火は少しハードルが高い印象もあります。特にガソリン系を燃料とするランタンはポンピングしたり、マントルを焼いたりと少し手間がかかります。
それに対してフュアーハンドランタンの着火は非常に簡単です。
- 燃料を入れる
- レバーを押し下げ、ガラスホヤを上げる。
- 芯に着火
- レバーを押し上げ、ガラスホヤを下げる。
これだけです!後はレバーを回し芯の長さを調整することで芯の大きさを調整できます。非常に簡単ですね。
※芯に燃料が吸うのに少し時間が必要ですので着火の数分前に燃料を入れておきましょう。
フュアーハンドオイルランタンは漏れやすい?
さて、ここで本題でもあるオイルランタンのオイル漏れについてですが、適切な使い方をしていれば、溶接などの初期不良でない限りほとんど漏れは気になりません。少なくとも、漏れやすいということはありません!
ちなみに、適切な使い方とは移動時・持ち運び時は燃料を抜いて使う時にのみ燃料をいれることを言います。
燃料を入れた状態で揺らしたり倒したりすると燃料はこぼれますので注意が必要です。
通常に使っていて漏れが気になるという方は主に燃料のタンク部分、または給油口部分の2箇所に分けられます。
それぞれの原因と対策についてみていきましょう。
給油口部分のオイル漏れが心配な方は簡単アレンジで解決できる!
給油口からのオイル漏れが気になる方は、自分で簡単に対策できます!
写真の商品のようなゴム製のパッキンを取り付けます。
純正のフュアーハンドランタンの給油口には紙製のパッキンがついているため、激しい揺れや衝撃が加わることで意外と簡単に漏れてしまいます。
こちらの紙製のパッキンを爪楊枝など細いもので外し、ゴム製のパッキンと交換しましょう。そうすることで給油口の密度が上がり、かなりの揺れが加わっても漏れを防ぐことができます。
ゴム製のパッキンについてはホームセンターなどでも気軽に購入することができます。サイズは内径がおよそ18〜21、太さが1.5〜2mmほどのものであればしっくりと装着できます。漏れ防止にサイズは非常に重要なので、しっかりと守りましょう。
※今回紹介しているパッキンに関しましては水栓用のパッキンで耐油性に関しては保証できませんので使用する場合は自己責任でお願いいたします。
燃料タンク部分の漏れが気になる方は燃料の供給量に注意!
フュアーハンドランタンの燃焼構造としては、芯に染み込ませたオイルを燃焼させるのですが、その際に重要になるのが外気から取り込む空気の流れです。
外から取り込まれる空気はサイドピースを通ってバーナー下部に届きます。
バーナーに届くまでの通り道で燃料タンク部分も通るため、燃料タンク上部までぎっしり燃料が入っていると、取り込んだ空気と一緒に燃料も漏れ出してしまう可能性があります。
タンクは340mlで灯油の場合燃焼時間約20時間となっております。
薄暗い時間から点灯したとしても、20時間フルに使い続けることはあまりありませんよね。
燃料を入れる際には半分程度の170ml〜200ml程度とし、無くなりそうになったら注ぎ足したほうがオイル漏れを防ぐことができます。
オイルランタンのメンテナンス
オイル漏れを防ぐことも重要ですが、日常的なメンテナンスをしっかりすることで、素敵なオイルランタンを故障させることなく長く楽しむことができます。
簡単なメンテナンスから対処法などご紹介します。
オイル抜き
頻回にオイルランタンを使っている方や次に使う予定が直近である方については、多少タンクに燃料が残っていてもそのままで問題ありません。
しかし、タンク内に多量の燃料が長期間残った状態になっていると、空気が触れることによって起きる錆などのタンクの劣化や燃料の劣化、また揺れなどによるオイル漏れなどが起こりうる場合がありますので、その際には燃料を抜きましょう。
中の燃料がそれほど多くない場合は、給油口からボロ雑巾などで排出、キッチンペーパーなど吸水性の高いもので吸い出して捨てるなどの方法があります。
スポイドを使うのも良いかもしれませんね。
錆びた場合の対処
本体に錆が出てきた場合、小さな錆であればグリルの網を洗う際に使用するワイヤーブラシや重曹などを用いてこすることで落とせます。
頑固な錆については車などにも用いるサビ取り剤を使用するのも有効でしょう。
商品によってはアルコールを含むものもあります。点灯時の不本意な発火などを防ぐため、ふき取りや乾燥は念入りに行いましょう。
芯の交換
フュアーハンドランタンの芯の交換は意外と簡単にできます!
- ランタン上部のリングを引き上げながらガラスホヤを倒す。
- レバーをスライドさせ、芯の取り付け部分を外す。
- レバーを回して古い芯を抜去、新しい芯を挿入
替え芯はネットでも安価で購入できます。
収納方法
オイルが入った状態で保管するのであれば、揺れや転倒のリスクがない涼しい場所で保管しましょう。
また本体の歪みや変形を避けるため、温度変化が激しい場所での保管はお勧めできません。屋外の倉庫などは外気温に左右されやすいため、できれば屋内での保管が望ましいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オイル漏れは扱い方や工夫次第で未然に防ぐことができます。また、日常的なメンテナンスを怠らず世話をしてあげることでオイルランタンならではの味を楽しみながら、愛着の湧く大切なギアと育っていくでしょう。