最近はコロナ渦のために「大人数でわいわいキャンプをする」のではなく、ソロキャンプで焚き火をしながら「自然の中でゆっくり過ごす」という人が増えていますよね。
そこで大人気なのが、軽くてコンパクトなのに、耐久性もしっかりある『ピコグリル』という焚き火台です。
しかし、良い商品には「パクリ」が発生するのが世の常。
ピコグリルも様々なメーカーがコピー商品を出していてパチグリルなんて呼ばれていたりもします。
コピー商品は安くていいのですが、心配なのは耐久性と使いやすさですよね。
そこで今回は、そんなパチグリルの気になる耐久性や、使用感をレビューします。
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大人気の焚き火台、ピコグリルとは?
ピコグリルとは、スイスのSTC社製の焚き火台です。
A4サイズの398とA3サイズの760の2種類がありますが、一般的にピコグリルというと398のピコグリルのことをさします。
芸人のヒロシさんの愛用している焚き火台でもあり、ヒロシちゃんねるで紹介されたことにより火がつき大人気となりましたね。
そんなピコグリルですが、具体的にどの点が他の焚き火台より優れているのかを紹介します。
- 軽量・コンパクト
- 設営が簡単
- 耐久性がある
- 薪を割らずにそのまま使える
軽量・コンパクト
ここがこの焚き火台の一番の魅力だと思いますが、とにかく軽量・コンパクトです。
筆者はこの焚き火台を知ってから、「焚き火台は重いもの」という概念が覆されました。
サイズは専用の収納ケースに入れて、320mm×230mm×50mm。重さは448gとなっています。
A4サイズでとにかく薄いので、A4ファイルのようにバックパックにすっぽり入ってしまうサイズです。
そのため、バックパック1つで行くようなソロキャンプにはとてもおすすめ商品です。
また片付けも簡単。
とても軽量なので、燃え残った灰はピコグリルごと持ち上げて捨てることができます。
設営が簡単
ピコグリルはとてもシンプルな作りになっているので、設営もとても簡単です。
まず、脚となるフレームがあるのでそれを組み立てます。
そして次に2枚のステンレス板があるので、それを広げてはめるだけ。
慣れれば10秒ほどで組み立てられます。
これならキャンプ場への到着が遅くなってしまっても、簡単に火を起こすことができます。
また、メンテナンスも簡単。
プレートは簡単に取り外しができるので、簡単に水洗いできます。
そして、プレートは内側に折りたたむので、灰が外に溢れる心配もありません。
私はキャンプ場近くに水場がない場合は、灰を捨てて簡単にティッシュで拭いて折りたたんで収納してしまっています。
耐久性がある
「これだけ軽量・コンパクトなのだから耐久性は目を瞑らなければ」と思う方も多いでしょう。
しかし、ピコグリルは耐久性も兼ね備えています。
ピコグリルの耐荷重は正式には発表されていませんが、正規店のスタッフさんによると7~8kgまでは大丈夫です。
一見細いフレームで支えているだけなので不安になりますが、構造的に丈夫になっているんです。
そのため、これだけ軽量・コンパクトにも関わらずダッチオーブンをのせても、多少ぐらつきはしますが、倒れてしまったということはありません。
1~2人でのキャンプを想定すれば、これだけの耐荷重があれば十分です。
薪を割らずにそのまま燃やせる
プレートは広げると40cmほどの広さになります。
そのため、市販の薪をそのまま乗せても大丈夫です。
小型の焚き火台を使ったことがある方はわかるかもしれませんが、小型の焚き火台は市販の薪が大きすぎて、そのまま薪を入れることができないんですよね。
そのため、買った薪を斧やナイフを使って小さくするという手間が必要になります。
しかしピコグリルは、そのまま薪がフルサイズで入れられます。
実はこれ、とても便利なことなんです。
というのも、薪を割る作業ってかなり音が響くんです。
夜静かになったキャンプ場で、カンカンカンという薪割りの音が聞こえてきたら嫌ですよね。
しかしキャンプ場への到着が遅れてしまった時など、薪割りをするのを後回しにしてしまいがちです。
そんな時もピコグリルは薪を割る必要がないので、とても便利です。
また、ピコグリルはプレートに空気口となる大きなスリットがあります。
このスリットのおかげで風の通りがよく、燃焼効率もいい焚き火台となっています。
ピコグリルコピー商品の使い勝手は?
大人気のピコグリルですが、1番の欠点が値段。
Amazonで購入しようとすると値段は14,000円です。
確かにピコグリルはとても素晴らしい商品なのですが、大人数で使える焚き火台ならまだしも、1~2人で使う焚き火台にこの値段は正直なところ高いです。
そんな時に検討したいのがピコグリルのコピー商品です。
コピー商品であれば値段は1/3ほどの値段。
しかし、それだけ安いと性能面が不安です。
そこでコピー商品の使い勝手と耐久性を紹介します。
中華製ピコグリルのスペック
まず簡単にピコグリルとコピー品の比較をしてみましょう。
正規のピコグリル
サイズ(収納時) | 320mm×230mm×50mm |
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サイズ(展開時) | 385mm×260mm×245mm |
重量 | 約450g |
値段 | ¥14,000 |
ピコグリルのコピー品
サイズ(収納時) | 350mm×235mm×50mm |
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サイズ(展開時) | 390mm×250mm×220mm |
重量 | 約500g |
値段 | ¥3,999 |
※それぞれ値段は変動あります。
サイズは若干の違いはありますが、ほとんど変わりません。
重量に関してもそこまで気にするほどの差はありません。
ピコグリルのコピー品の使い勝手について
まず組み立てに関しては、ピコグリル通りとても簡単です。
フレームの動きも滑らかで、組み立てるのに何も問題に感じることはありません。
プレート自体もしっかり組み合わさっており、ここも問題はありません。
1つ気になる点は、プレートが少し鋭利になっている点です。
ただここは気になるようであれば、ヤスリで丸くすれば問題はありません。
ピコグリルのコピー品の耐久性について
今まで半年間使用しましたが、今までで耐久性を問題に思ったことはありません。
プレートもしっかりと脚のフレームにはまっていて、今までプレートが落ちてしまったことなどは一度もありません。
しかしこれはピコグリルと共通なのですが、プレートが2枚に重なっているという構造上、真ん中だけに荷重をかけてしまうとプレートが変形します。ただこのような使い方をすることはないと思うので、普通に薪や炭を燃やすのであれば問題なく使えます。
(このように薪を真ん中だけに乗せると、フレームが曲がります。)
また、フレームの耐荷重に関しても特に問題ありません。
ソロキャンプでスキレットを使う方も多いと思います。
重さへの耐久を心配する人も多いと思いますが薪をのせてこのスキレット(本体重量で1.3kg)で調理をしても、問題なく調理できてしまいます。
ただ、コピー商品に付いてくるロストルですが、少し細くてスキレットをのせるには不安があります。
またロストルを五徳として使うと、とても滑ります。そのため、ロストルの上にクッカーを乗せてお湯を沸かす時は、注意が必要です。
(付属のロストルは滑りやすい)
そのため、私はロストルの代わりにダイソーで売っている「スタンド付き焼き網」の上にスキレットを置いて調理することが多いです。
この焼き網はちょうどA4サイズで、ピコグリルのコピー品に付属する収納ケースに収まります。
また、ピコグリルの難点として火のところからゴトクまでが少し距離があります。
パンを焼く場合はいいのですが、調理をする時には火力不足に思う時も多々。
そんな時にこの網があれば、網をのせてその上で調理をするときなどに重宝します。
ピコグリルコピー品はちゃんと使える商品だった!
紹介したようにピコグリルのコピー品もピコグリル同様、万能な焚き火台です。
細かな違いはあるものの、正規品14,000円、コピー品4,000円という値段の違いを考えると、目を潰れる範囲です。
もちろん、正規品は開発費用などがあっての値段なので、正規品は高くなってしまうのでしょう。
しかし「正規品を買う前に少し試してみたい」ということであれば、使い勝手は全く変わらないので、コピー品で試してみてはいかがでしょうか。