テンマクデザインが販売しているテント「サーカス」をご存知でしょうか。
特徴的な三角形のオシャレな見た目がキャンパー人気を博しており、キャンプ場で見かけることが多いテントです。
サーカスはワンポールやティピーに分類されるテントですが、こういったテントは前室が確保しづらく、
雨が降るとテントの出入りで雨に濡れてしまうという欠点があります。
しかし今回は、そんなワンポールテントの欠点を打開する方法として、サーカスにタープを連結する方法をご紹介します。
テントの出入り口に庇が張り出すようにタープを設置できるため、テントの出入りで雨に濡れずに済みます。
市販のアダプターを購入せずに、サーカスの付属品を利用する方法なので、サーカスを購入してすぐに実践することができます。
サーカスを使った新しいレイアウトに挑戦してみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。
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【HowTo】サーカスとタープ 連結の仕方
サーカスにタープを連結するためには、テントに付属する五角形のガイドを利用します。
本来このガイドは、テントのペグダウン位置を計るために付属しているものですが、テントとタープを連結するアダプターの代わりとして使えます。
写真の赤い丸で囲った3箇所を、カラビナでまとめます。
残りの2箇所には、それぞれ1本ずつガイロープを結び付けます。
ガイロープの長さは約5mで、あらかじめ自在金具を取り付けて長さ調整ができるようにしておきます。
ここで使うカラビナは、すぐに壊れてしまうような安物は使わず、ある程度頑丈なものを使いましょう。
タープが風で煽られた時など、カラビナに相当な力が掛かります。装飾的志向のカラビナではなく、実用的なカラビナを選びましょう。
上の写真のように、ガイドの頂点の先についている黒い輪にカラビナを通し、3箇所をまとめます。
ガイドの頂点3箇所をまとめると、このようになります。
このガイドをサーカスの上部に被せるように設置することで、テントとタープを連結するアダプターの代わりになります。
タープとカラビナの接続方法は、本来タープポールを通すためのハトメ金具に、カラビナを通します。
誤った位置にカラビナを通すと、強風時などにタープが破損する原因になります。
必ずハトメ金具で補強された、頑丈な部分にカラビナを通しましょう。
テント入り口側の面の反対側2面に、ペグを打ち込みます。
ペグの位置は、五角形のテントの1辺に対し、辺の中点から辺に垂直に1~1.5m離れた位置が目安です。
ガイドに結び付けたガイロープが届く位置に、ペグを打ち込みましょう。
カラビナとタープを取り付けた五角形のガイドを、タープポールなどを利用してテントの頂点に乗せます。
タープは先に張らず、テントと連結してから張ります。
ガイドに結び付けたガイロープ2本を、先ほど打ち込んだペグに掛けます。
この時点でガイロープの長さはまだ調整せず、ペグに掛けるだけにします。
先にガイロープを短く調整してしまうと、テントの上に乗せたガイドが引っ張られて落ちてしまいますので、注意しましょう。
ガイドのガイロープをペグに掛けたのちに、タープを組み立てます。
タープをしっかり張ってから、ガイロープの長さを自在金具で調整して、ピンと張ったら完成です。
タープ連結時の注意点
テントに付属してくるガイドは、本来の用途とは異なる使い方をしますので、破損などに充分に注意しなければいけません。
仮にガイドやタープ、テント本体が思わぬ事故で破損してしまっても、あくまで自己責任になります。
テントの上に乗せるガイドは、テントの頂点に対してガイドの中心が来るようにしましょう。
タープ、ガイロープを接続しているガイドは、なるべく力のかかり方を均一にする必要があります。
極端にずれた位置にガイドを乗せてしまうと、破損などの危険性が高まってしまいますので、ご注意ください。
サーカスとタープ連結で、レイアウトのバリエーションが広がる
サーカスにタープを連結すると、テント内とタープ下を一体的に使うことができます。
テントのグランドシートを使用しなければ、テント内もタープ下もまさに地続きの状態になり、靴の脱ぎ履きをせずに自由に動けるようになります。
テント内の「寝室」と、タープ下の「リビング・ダイニング」が一体になることによって、キャンプをする際の自由度が高くなるでしょう。
テントとタープの隙間が狭まるため、降雨時も雨に当たることなく、テントとタープを行き来できるようになるのもメリットです。
キャンプ中でなくとも雨に濡れるのは、体温を奪われるため避けたいところ。
それがキャンプシーンで雨に濡れてしまうと、タオルや着替えが余分に必要になり、キャンプの荷物が増えてしまいます。
タープの連結はテント前室の役目を担い、雨に濡れることを防ぎ、キャンプの荷物軽減にも役立ちます。
テント裏に2本のガイロープをペグダウンすることで、風に対しての耐久性が上がります。
下方向へ引っ張る力でガイドがテントに押さえつけられ、少々の風ではガイドがずれたり捲れることがありません。
先述した「雨に当たらない」というメリットですが、タープの形状によっては雨を完全に防ぐことは難しいです。
一般的なヘキサ(6角形)タープは、テントとタープの間にわずかながら隙間ができます。
テントの出入りの際、雨に当たりにくくはなりますが、風が吹き込んだ際に雨も入り込むなど、絶対的に雨を防げるわけではありません。
ただし連結するタープの形状によっては、風雨の吹き込みを軽減できます。
四角形が特徴でキャンパーから人気のあるDDタープなどは、テントとタープの接続位置を工夫するだけで、風雨の吹き込みを大幅に減らします。
テントとタープを連結すると、全体をコンパクトにまとめてレイアウトできるという点も、大きなメリットになります。
例えばオートキャンプ場など、区画分けされたキャンプ場は、限られたスペースに効率よくレイアウトすることが求められます。
テント・タープ・その他アクティビティスペースを、限られた区画内に確保するのは意外と難しいもの。
しかしテントとタープを連結すると、テントの裾がわずかにタープ下に入り込み、省スペース化が図れます。
フリーサイトはテントやタープのレイアウトは自由に楽しめますが、区画サイトは広さによってレイアウトに制限があるため、
テントとタープを連結する知識を持っておくと得かもしれません。
サーカスとタープを連結して、ワンランク上のレイアウトを楽しもう!
市販の連結用アダプターを購入せずにできる、今回ご紹介した連結方法。
テンマクデザインのサーカスシリーズの一部テントを使っている人なら、どなたでも実践することが可能です。
手軽にテントとタープの連結を楽しめるため、普通のレイアウトに飽きてしまったという方は、ぜひ試してみてください。
全高の低いテントならば、テント上にセッティングテープを渡して連結させる「オガワ張り」も容易に可能ですが、全高の高いワンポールテントはオガワ張りには向いていません。
「ワンポールテントでタープと連結させてキャンプをしたい!」という方は、今回ご紹介した方法で連結してみてください。
きっとキャンプ場であまり見かけない連結方法ですので、周りのキャンパーから注目されること間違いなしですよ。